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不定期日記(過去ログ)

2010年01〜12月



[企画進行中]
[原稿城]
 
本の購入(bk1) [本の購入(amazon)]
[情報館]



2010.12.27
[新刊]
 太田忠司『琥珀のマズルカ』講談社ノベルス(※以下、1月5日発売)
 篠田真由美『潘祭の丘』講談社ノベルス
 ほしおさなえ『空き家課まぼろし譚』講談社ノベルス
 白河三兎『角のないケシゴムは嘘を消せない』講談社ノベルス

 国書刊行会『手塚治虫オリジナル版復刻シリーズ 銀河少年』と、小学館クリエイティブ『手塚治虫 創作ノートと初期作品集』が、ロボット型宇宙貨物船で届く。

2010.12.22
[情報館]更新

[新刊]
 エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿』創元推理文庫
 鏑木蓮『見えない鎖』潮出版社
 古野まほろ『群衆リドル Yの悲劇'93』光文社

 惑星ライザで真面目な整体を受ける。その間に、書店に向けてプローブを発射。『ヘルマン・ヘッセ エッセイ全集(8)』臨川書店を発見。遠隔操作で転送収容。

2010.12.15
[情報館]更新

 島田荘司監修「本格ミステリー・ワールド 2011」(南雲堂)の見本刷りが出来てきた。通して読んでみたが、豪華な執筆陣の協力のおかげで、非常に充実した内容となっている。18日頃の発売。ぜひお買い上げください。


『鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集(6)』が、物質転送機で届く。これにて一応完結なのだが、好評だったので、別巻の(7)が出ることになった。『アトム今昔物語』を中心として編集される。予約特典は、アトムが(別役で)出てくるある付録の復刻が付くという噂を聞いた。

2010.12.12
[新刊]
「ミステリーズ! Vol.44」東京創元社
  三津田信三『作者不詳(上)』『同(下)』講談社文庫

『僕らが愛した手塚治虫』の最終回(第77回)を書き、原稿を亜空間通信で送る。

 1月に講談社文庫から『双面獣事件』が出るが、その解説が編集部より送られてきた。北原尚彦さんにお願いしたのだが、これ以上のものは絶対にないというくらい素晴らしい内容の原稿をもらえた。感謝感激である。

2010.12.07
[情報館]更新

[新刊]
 日本推理作家協会・編著『ミステリーの書き方』幻冬舎

 中高生の頃、谷崎潤一郎や川端康成を筆頭に「文章読本」を何冊か読んだ。正直言って、それらが作家になるのに役立ったとか、小説を書くのに役立ったということはなかった(と思う)。
 それでも、幻冬舎から出た『ミステリーの書き方』は、ミステリー作家志望者は購入して読んだ方が良いと思う。これだけ大勢の作家が小説を書く秘訣を披露しているわけだから、全部が有益だとは言わないが、どこかにヒントが転がっているだろう。

 先週から今週にかけて、原書房、南雲堂、秋田書店と打ち合わせ。

2010.12.03
[情報館]更新

[新刊]
 島田荘司『島田荘司全集IV.』南雲堂(12月18日頃発売)
 限界小説研究会『サブカルチャー戦争』南雲堂
 谷原秋桜子『鏡の迷宮、白い蝶』創元推理文庫
「メフィスト」2010 Vol.3 講談社
 詠坂雄二『乾いた屍体は蛆も湧かない』講談社ノベルス
 望月守宮『無貌伝〜人形姫の産声〜』講談社ノベルス
 丸山天寿『琅邪の虎』講談社ノベルス

 連載原稿『東尋坊マジック』を書いて、亜空間通信で送る。

2010.11.29
 南雲堂のウェブサイトに、「本格ミステリー・ワールド 2011」の広告が載りました。

 今年度の「黄金の本格ミステリー」の選評も、一部、読めるようになっています。
 なお、小森健太朗、つずみ綾、二階堂黎人による選出作品は、次の8作です。いずれも素晴らしい本格ミステリー作品ですので、ぜひ「本格ミステリー・ワールド 2011」と共に御購読ください。

  小島正樹 『武家屋敷の殺人』 講談社ノベルス
  三津田信三 『水魑の如き沈むもの』 原書房
  天祢涼 『キョウカンカク』 講談社ノベルス
  島田荘司 『写楽 閉じた国の幻』 新潮社
  大倉崇裕 『小鳥を愛した容疑者』 講談社
  麻耶雄嵩 『隻眼の少女』 文藝春秋社
  安萬純一 『ボディ・メッセージ』 東京創元社
  月原渉 『太陽が死んだ夜』 東京創元社

2010.11.27
 南雲堂から12月18日頃に発売になる、島田荘司監修「本格ミステリー・ワールド 2011」の表紙デザインが出てきた。雰囲気があって、格好いいぞ。
 今年も内容は盛りだくさん。島田荘司先生が翻訳した、アメリカの雑誌「ミステリー・シーン」の記事。笠井潔先生による矢吹駆けるシリーズに関するエッセイ。いよいよ来年2月から刊行の始まる「本格ミステリー・ワールド・スペシャル」に関する執筆者対談(詳細は近日公開)、などなど! もちろん、今年も〈黄金の本格ミステリー!〉が決定しました。
 多くの作家の協力を得て、素晴らしい内容になりましたので、ぜひ御購読ください。


2010.11.21
[情報館]更新

 ようやく、アーロンチェア用の後付けヘッドレストを手に入れた(ホンコンより)。それほど高級な作りではないが、上下にも動くし、前後にも多少スイングするので、位置によってネックレストにもヘッドレストにもなる。これは使った方が絶対に楽ちん。


2010.11.20
[情報館]更新

 小学館の宣伝誌「本の窓」の2010年12月号の特集は、「辻真先と牧薩次のミステリアスな「ミステリ案内」」。もちろん、『郷愁という名の密室』の刊行に合わせての特集である。

 さて、2003年7月号から、この「本の窓」で連載してきた手塚治虫の評伝『僕らが愛した手塚治虫』であるが、編集長の交代に伴い、あと2回で終わることになった。このようなマニアックな連載を7年間も続けてくれた小学館並びに「本の窓」、そして、前編集長のI氏には感謝、感謝、ひたすら感謝である。
 しかしながら、手塚治虫並びに先生の作品については、まだまだ書きたいことや発表したいことがある。
 もともと、僕が大学生の頃、手塚プロが手塚治虫ファンクラブを創設して(1979年〜)、その手伝いをしていた頃のことを書きたいと思って連載を始めたのだ。この時期の手塚治虫は、『ブラック・ジャック』などでヒットを飛ばす傍ら、『バンダーブック』『マリンエクスプレス』『火の鳥2772』などのアニメをがんがん作っていた。虫プロ倒産で一時は挫折していた手塚治虫が、見事に復活を果たして活躍していたのである。したがって、面白いエピソードが目白押しだ。
 ところが、そうしたことを書く前に、手塚治虫の業績について触れておかねばならないことがたくさんあって、未だに、1973年あたりのことを話題にしている。それくらい、手塚治虫の人生は波瀾万丈だったし、作品は膨大だった。
 とにかく、この『僕らが愛した手塚治虫』は僕のライフワークなので、いずれ必ず、『火の鳥』のごとく復活したいと思っている。
 とはいえ、発表できる場がなければそれも無理だ。よって、どこかの出版社や雑誌で連載をさせてもらえないだろうか。関心のある編集者からの御連絡をお待ちしています。よろしくお願いします。

2010.11.19
[情報館]更新

[新刊]
 文藝春秋「オール・スイリ」
 光文社「ジャーロ」40号
 柄刀一『システィーナ・スカル』実業之日本社
 アブラル・ディヴィッドスン『エステルハージ博士の事件簿』河出書房新社
 甲影会「シャレードヌーボゥ 北森鴻特集2」

 この2週間、原稿とゲラ漬け。座りっぱなしだったので腰が痛い。整体へ行ってきたが、回復率2割。
 帰りに書店探査。手塚治虫『漫画教室』小学館クリエィティブ、ロバート・バー『ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利』国書刊行会、ジョルジュ・サンド『歌姫コンシュエロ(上)(下)』藤原書店を転送収用。

 文藝春秋の「オール・スイリ」は活きの良い作家がズラリと揃っている。個人的には、奥泉光さんの作品と米澤穂信さんの作品を読むのが楽しみだ。
「ジャーロ」はリニューアル。年三回の刊行となったそうだ。今回は、島田荘司特集。

2010.11.17
 島田荘司先生の、新しい企画が発動。
〔本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト発足!〕

 詳細は、ここhttp://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-novels/1011/info/
 あるいは、雑誌「IN・POCKET」の11月号、「ジャーロ」40号にも載っています。

 2011年1月15日には、講談社にて、島田荘司先生御自身による説明会もあるので、志のある方はぜひ御参加ください。

2010.11.05
[新刊]
 薪薩次『郷愁という名の密室』小学館
 柄刀一『人質ゲーム、オセロ式』祥伝社ノン・ノベル
 石崎幸二『記録の中の殺人』講談社ノベルス
 汀こるもの『動機未ダ不明』講談社ノベルス
 鯨統一郎『タイムスリップ紫式部』講談社ノベルス

「本格ミステリー・ワールド 2011」の原稿を書き、亜空間通信で送付。来年の予定、対談のまとめなど。

 今月12日頃に発売になる予定の、講談社文庫版『カーの復讐』の見本刷りが出来てきた。


2010.11.01
 土日は読書。大倉崇裕氏の『小鳥を愛した容疑者』、天祢涼氏の『闇ツキチルドレン』、深水黎一郎氏の『ジークフリートの剣』が実に面白かった。いずれもお勧め。

2010.10.25
[情報館]更新

[新刊]
 歌野晶午『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』光文社カッパ・ノベルス
 アントニイ・バークリー『パニック・パーティ』原書房
 監修有栖川有栖「図説 密室ミステリの迷宮」洋泉社ムック

 月原渉氏の『太陽が死んだ夜』を読了。なかなかの出来映え。過去の事件と現在の事件の関連性に凝ったところが美点。優れた作品を書こうという意欲に満ちている。安萬純一氏の『ボディ・メッセージ』が男性的で、これは少女趣味的。今年の鮎川賞は2作受賞で良かったし、その対比が面白かった。

2010.10.21
[情報館]更新

 連載『東尋坊マジック』のゲラを校正して、レーザー通信技術によって返信。

 朝日新聞出版の「男の隠れ家」11月号という雑誌に、島田荘司先生の書斎を取材したものが紹介されている。

2010.10.19
[新刊]
 霧舎巧『新・新本格もどき』光文社カッパ・ノベルス

 霧舎巧氏の新刊、『新・新本格もどき』の写真を撮ってみた。「もどき」という縛りを自分に課して作品を書くのは大変だろうな。
 後ろにあるのは……パロマ舎の「虫の標本箱」。中には、手塚治虫の豆本が8冊入っている。


2010.10.18
 安萬純一氏の『ボディ・メッセージ』を読了。今年の大収穫。アメリカン・ハードボイルド+新本格奇想ミステリーというのは、非常に個性的で、彼の完成された文体あってこその作品。中身については触れません。読んで驚いてほしい。私は驚いた。

2010.10.17
[新刊]
 貫井徳郎『灰色の虹』新潮社
 大西泰正『豊臣期の宇喜多氏と宇喜多秀家』岩田書院

 さて、写真の物体は何でしょう。右側にぶら下がっているのは鍵で、その番号は三津田信三氏が一発で当ててくれたので、私も中身を見ることができたのだった。正体は、徐々に明かす予定。


2010.10.15
[情報館]更新

[新刊]
 東野圭吾『白銀ジャック』実業之日本社文庫

 物質転送機で、ポール・アルテ『殺す手紙』を取り寄せ。今回はノン・シリーズもののよう。装幀にも驚く。本屋で見たら、アルテだと思わないよね。

 麻耶雄嵩氏の『隻眼の少女』を読了。どっぷりと名探偵ものを堪能。美しい証拠、美しい伏線、美しい論理、美しい推理、美しい犯人像と、満足度の高い作品。

2010.10.12
 小惑星探査機を発進させ、佐藤敏章『神様の伴走者 手塚番13+2』小学館と、飯城勇三『エラリー・クイーン論』論創社を採取。

 参りました。飯城勇三氏の『エラリー・クイーン論』には。今年、一番面白かった本です。言説や主張にも頭を殴られました。完膚無きまでにやられました。正直、私は後期のクイーンなんかはどうでもいいんですが(愛読しているかどうは別の話)、それでも、クイーンの全体像を余すところなく分析・紹介したこの本には感銘を受けました。すごい評論作品です。完全にお勧めです。

 貫井徳郎氏の『明日の空』を読了。短いことと面白さで一気読み。「語り口」の「騙り口」は鮮やか。その辺はお手の物。でも、背後にある犯罪(計画?)は、ちょっと達成度が薄いのでは。パパは娘を信じて、警察に相談するなりして、お金をそう簡単に出さないと思います。

2010.10.10
[新刊]
 鮎川哲也『積木の塔』光文社文庫
 北森鴻『なぜ絵版師に頼まなかったのか』光文社文
 安萬純一『ボディ・メッセージ』東京創元社(第20回鮎川賞受賞作)
 月原渉『太陽が死んだ夜』東京創元社(第20回鮎川賞受賞作)
「ミステリーズ! VOL.43」東京創元社

 一昨日の夜は、都内某ホテルで、第20回鮎川哲也賞のパーティ。20回目ということで、マル秘の余興があったり、鮎川哲也先生の写真がラベルに刷り込まれたワインのお土産があるとか、非常に楽しいものだった。もちろん、会場は立錐の余地もないほどの大盛況。
 選評によれば、今年の受賞作2作はかなりの力作らしい。読むのが楽しみである。
『ボディ・メッセージ』の安萬純一氏は、簡潔で理路整然とした挨拶を述べるなど、落ち着いた感じのする人であった。実は彼は、私が編者を務めた『新・本格推理07』に「イルクの秋」という作品を投じてくれており、最優秀作として巻末に置いたほどの出来だった。歯切れの良いハードボイルド調の文章が見事で、文章力に秀でていたから、いつか絶対に世に出てくる人だと睨んでいたが、早くもこうしてデビューを果たしたわけだ。個人的にも大いに期待している。
 月原渉氏は若いせいか、かなり緊張していた模様。大丈夫だよ〜。怖くないよ〜。

 写真は、選評を発表する北村薫さん。安萬純一さん。月原渉さん。選考委員と受賞者たち。


2010.10.06
[新刊]
 麻耶雄嵩『隻眼の少女』文藝春秋
 乾くるみ『セカンド・ラブ』文藝春秋

 3日に、新宿ゴールデン街のBAR『幻影城』で小サイン会を行なう。来てくれた方々、ありがとうございます。

 鳥飼否宇氏の『このどしゃぶりに日向小町は』を読了。鳥飼氏の趣味がぎっしり詰まった作品。

 麻耶雄嵩氏の『隻眼の少女』は、本来は本格ミステリ・マスターズで出るはずだったもの。結局、間に合わなくて、単体刊行となってしまったわけですね。


2010.09.30
[新刊]
 柴田よしき『朝顔はまだ咲かない』創元推理文庫
 桐野夏生『優しいおとな』中央公論新社

 丸山天寿氏の『琅邪の鬼』を読了。これは、あくまでも私の趣味としてだが――せっかく中国説話体風によって書かれているのに、「日本では、鬼は〜こうこうである。中国の鬼は〜こうこうである」みたいに、現代日本の視点からの考察が何度も入るのは、ちょっと興醒めである。やはり体裁としては、昔の中国人が、さらに昔のことを書いている(語っている)というふうにしてほしかったかな。

2010.09.27
[新刊]
 深水黎一郎『ジークフリートの剣』講談社

 ウイルスバスターを2011にバージョンアップする。何の問題もなし。

 篠田真由美氏の『閉ざされて』を読了。前半の静謐な雰囲気が素敵だと感じた。

2010.09.22
[情報館]更新

[新刊]
 本格ミステリ作家クラブ・編『本格ミステリ大賞全選評 2001-2010』光文社

 喜国雅彦さんの『魔Qケン 乙(3)』を読む。なるほど。本格仕掛けの結末であった。これで終わりとは寂しい。

 天祢涼氏の『キョウカンカク』を読了。面白かった。キャラクターも立っているし、探偵とワトソン役がそれぞれに思惑があって、微妙な対立構造にあるのも物語に緊迫感を与えている。そして、何より、あの犯罪動機は見事だ。『ホック連続殺人』を読んだ時と同じような感銘を受けた。二作目もなるべく早く読むことにしよう。

2010.09.16
[情報館]更新

[新刊]
 山口雅也『キッド・ピストルズの醜態』光文社
 北國浩二『サニーサイド・スーサイド』原書房
 津原泰水(尾崎翠/原案)『瑠璃玉の耳輪』河出書房新社
 本格ミステリ作家クラブ・編『ミステリ作家の自分でガイド』原書房

 本格ミステリ作家クラブ・編『ミステリ作家の自分でガイド』を読む。いつも思うのだが、会長になる人は本当に前書きを書くのがうまいなあ。

 連載原稿『東尋坊マジック』第5回を執筆。亜空間通信で送る。今回の事件は、北は新潟から南は島根県まで、そして、東京や大阪も関係してくるなど、地理的に幅広い。

2010.09.15
[情報館]更新

[新刊]
 キャロル・オコンネル『愛おしい骨』創元推理文庫

 実業之日本社が文庫本を出すとのこと。とすると、「ジョイ・ノベル」に連載中の拙作『東尋坊マジック』も、いずれそこに収録されるのだろうか。

 森川智喜『キャットフード 名探偵 三途川理と注文の多い館の殺人』を読了。将来的に化ける作家のデビューかもしれない。

2010.09.10
[新刊]
 三津田信三『災園』光文社文庫
 石持浅海『見えない復讐』角川書店

 たった今、親指シフト・キーボードの新製品が到着した。携帯型親指シフトキーボード(Thumb Touch) FKB7628-801という製品。「Thumb Touch」は、「サムタッチ」と読むらしい(つまり、親指のこと)
 ノートパソコンのキーボードを単体整形したようなもので、非常に軽い。ちょっと文字を打ってみたが、感触もなかなか良い。
 青山の富士通アクセスでも売っているが、今回は、あえてShopUさんで購入してみた。


2010.09.07
[情報館]更新

[新刊]
 小島正樹『四月の橋』講談社ノベルス

 連載原稿『僕らが愛した手塚治虫』を執筆。今回は、1977年に手塚治虫が「11PM」に出演した時の写真が出てきたので、その話と、私が中学一年生の時に貸本屋へ行って本を買った時の話。

 講談社ノベルスから小島正樹氏の新刊が出たが、ちょうど、来年2月に某社から刊行になる彼の新作長編を原稿で読ませてもらったところ。晒し首殺人事件というような連続事件が起きて、奇想天外な出来事やトリックが満載になっている。非常に面白かった。

 麻耶雄嵩氏の『貴族探偵』を読了。もう2編くらい短編が入っていたら嬉しかったかな。

2010.08.31
 この前、長野へ行って驚いたことがある。地上デジタル時代になったら、テレビは日本全国同じ番組が見られると思っていたのに、アナログ時代と同じく、地方局しか映らなかったのだ。無論、これは私がうかつだったわけだが、それにしても、この放送格差はどうにかならないものか。東京で見られる番組が見られないとか、見られても何日も後れて放送されるとか、チャンネルの数が少ないとか、21世紀にもなって、そんな状況はおかしいではないか。

2010.08.30
 最近、テレビを見ていて非常に気になるなるのが、大勢の人間が、「すいません」と言うこと(小説でも、そう書く人を見かけるが)。しかし、辞書を引いてみてほしい。正しくは、「すみません」である。

【大辞林】 
 すみ_ませ_ん【済みません】
 (連語)相手に謝るとき、礼を言うとき、依頼をするときなどに言う語。しばしば感動詞的に用いられる。申し訳ありません。すいません。「ご迷惑をおかけしてどうも―でした」「ご出席いただいてどうも―でした」「―が鉛筆をとって下さい」〔「すまない」の丁寧な言い方〕・BR>
 芸人はまだノリでしゃべることが多いから仕方がないとして、俳優やアナウンサーが「すいません」というのは何とかしてほしい。あなた方は話す専門家なんだから、正しい日本語を使おうよ。

 10月に、有栖川有栖さん編集の『密室ミステリ迷宮案内』というムックが洋泉社から出る。そこに載る、有栖川有栖さんと私の対談のゲラを校正する。

2010.08.26
 連載原稿『東尋坊マジック』のゲラ確認。
 連載原稿「ミステリー・コミックを探せ!」の原稿執筆。今回は、ジョージ秋山『黒ひげ探偵長』を取り上げる。

 11月に刊行予定の講談社文庫版『カーの復讐』のゲラが届く。

 虫コミックス全巻蒐集補完計画。最近の収穫はこの二冊。最後の方の配本の奴。この辺になると売れた部数も少なくて入手はなかなか困難。それに、カバーにビニール・コーティングがしておらず、綺麗な本を見つけるのは至難。これらの状態は並だったが、それで満足せねば。


2010.08.25
 台湾版『稀覯本〔コレクター〕の不思議』の見本刷りが届いた。


2010.08.22
[情報館]更新

[新刊]
 ウィリアム・ブリテン『ストラング先生の謎解き講義』論創社(論創海外ミステリ)

『ストラング先生の謎解き講義』は、森英俊さん編集の日本オリジナル短編集。巻末リストを見ると、短編作品の数がけっこうあるんだね。

 仕事は、連載原稿『東尋坊マジック』の第4回執筆とか、「ニコリ」連載短編のゲラチェックとか。

2010.08.17
 ジョージ・R・R・マーティン他『ハンターズ・ラン』ハヤカワ文庫SFを、探査機が書店で採取したのち帰還。

 ひさびさに八王子のムラウチと駅前に行ったら、ひよどり山のトンネルが無料になっていた。

 ノートパンコン用の、親指シフト・キーボード配列エミュレータを、「親指ひゅんQ」から、「やまぶき」に変えてみた。好感触。

2010.08.14
『ヘルマン・ヘッセ エッセイ全集(7)』臨川書店と、中村融編『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』ハヤカワ文庫SFを、物質転送機で取り寄せ。

2010.08.13
[情報館]更新

 旧甲州街道をエンタープライズD5号で走っていたら、小さな古本屋があった。店内を見ていくと、棚の上に旺文社文庫の、ガボリオ『ルコック探偵』があったので手に取る。値付け9000円だったのですぐに戻した。

 最近よく聞いているCDは、E.S.Posthumusの『Unearthed』。WOWWOWでやっているミステリードラマ『コールドケース』の主題曲が入っているもの。

 有栖川有栖氏の『闇の喇叭』を読了。探偵のできない社会で探偵をするという設定が良い。

2010.08.11
[新刊]
「ミステリーズ!」42号 東京創元社

 月曜日。久しぶりに長野市へ行ったので、古本屋巡りをする。といっても、新井大正堂書店は定休日。ここは行く度に、何だかタイミングが悪く、休みのような気がする。駅前は駐車場を探すのが面倒なので、平安堂古書センターも素通り。結局、店内に入ったのは、山崎書店のみ。ストルガツキー兄弟『幽霊殺人』ハヤカワSFシリーズを発見し、転送収容する。
 長野も東京ほどではなかったが、暑かった。

2010.08.06
[新刊]
 篠田真由美『アヴェ・マリア』講談社文庫
 高井忍『漂流巌流島』創元推理文庫

 連載原稿『僕らが愛した手塚治虫』第74回を書いて、亜空間通信で送る。少年サンデーコミックスの誕生と、「少年マガジン」1974年4月21日号における《手塚治虫30年史》特集のことを書く。

2010.07.31
[情報館]更新

[新刊]
「メフィスト」2010.Vol.2 講談社
 大倉崇裕『小鳥を愛した容疑者』講談社
 みなもと太郎/大塚英志『まんが学特講』角川学芸出版
 岩波明『文豪はみんな、うつ』幻冬舎新書

『まんが学特講』は無茶苦茶面白かったし、無茶苦茶勉強になった。世代の違ったマンガ通同士の対談なので(大塚氏が私と同世代というのも、こちらの理解のために好都合)、良い意味での緊張感と対立がある。論者が描き手と読み手という構図も内容に奥深さを与えている。

2010.07.30
[新刊]
 七河迦南『アルバトロスは羽ばたかない』東京創元社
 鏑木蓮『白砂』双葉社
 堀江あき子・編『栗本薫・中島梓』河出書房新社(らんぷの本)
 ジョゼフ・ランス+加藤阿礼『新幹線大爆破』論創社(論創海外ミステリ)

 昨日は、用事のついでに、新宿京王百貨店でやっていた古書展を覗いてくる。最近はデパートでの古書展がめっきり減り、ここも、売り場の面積がずいぶん小さくなってしまった。
 まず、ディクスン・カーの『コナン・ドイル』早川書房を発見。昭和37年に出た、箱入りの奴。以前持っていたのは、誰かに譲ってしまったので、ちょうど良かった。
 それから、『ザルテン動物文学全集』白水社を購入。ザルテンは『バンビ』の作者で、この全集は全7巻。うちに帰って中を見たら、どこかの小学校の図書室の判子が押してあった。

 アメリカのAmazonで、アーロンチェアに取り付けるヘッドレストを売っているのを見つけた。Headrest for Herman Miller Aeron Chair というもの。http://www.amazon.com/gp/product/B003DDA0PG/ref=olp_product_details?ie=UTF8&me=&seller=
 輸入代行をネットで探して問い合わせてもらったところ、現在は販売されていないという返事。残念であった。

2010.07.21
[情報館]更新

[新刊]
 水生大海『かいぶつのまち』原書房
 石持浅海『八月の魔法使い』光文社

 水乃サトル・シリーズの最新長編『誘拐犯の不思議』の見本刷りが届く。bk1amazonでも取り扱いが開始されたので、一般書店にもそろそろ並びそう。ぜひ、御購読をお願いします。

2010.07.15
[情報館]更新

 レンタル店に、バローズの『火星のプリンセス』を原作とした『アバター・オブ・マーズ』という映画(テレビドラマ?)があったので、借りて見る。案の定、ひどい出来だった(苦笑)。

2010.07.13
 連載原稿『東尋坊マジック』第3回を書き、亜空間通信で送る。

 書店探査。ビル・S・バリンジャーの新版『歯と爪』、カミ『機械探偵クリク・ロボット』を転送収容。
『歯と爪』は昔から非常に好きな作品。たぶん、根本的な部分が、江戸川乱歩のある中編と同じ趣向だからだろう。
『機械探偵クリク・ロボット』は挿絵を見て、即座に欲しいと思った。

2010.07.09
[新刊]
 辻真先『会津・リゾート列車殺人号』光文社文庫
 鮎川哲也『宛先不明』光文社文庫

 連載原稿『僕らの愛した手塚治虫』を書いて、亜空間通運で送る。シミズ画廊での『手塚治虫30年展』のことを書く。

「小説宝石」に載る『誘拐犯の不思議』に関するエッセイを書く。

『覇王の死』のゲラを校正する。

 南雲堂と打ち合わせ。前々からメールのやり取りはしていた羽純未雪さんと、対面する。新作長編の原稿を読ませてもらい、ちょっとアドヴァイスする。

2010.07.03
[新刊]
 中野晴行『「はとバス」六〇年』祥伝社新書
 伯方雪日『死闘館』東京創元社(ミステリ・フロンティア)
 森川智喜『キャットフード』講談社(講談社BOX)
 笠井潔『青銅の悲劇』講談社ノベルス
 はやみねかおる『ぼくと未来屋の夏』講談社ノベルス
 天祢涼『闇ツキチルドレン』講談社ノベルス
 舞城王太郎『獣の樹』講談社ノベルス

 笠井さんの『青銅の悲劇』の後半を再読し始めたら、止まらなくなった。この構築性の高さと論理度の強靱さは見事という他ない。自分が笠井さんと同じ年になった時、こんなに緻密で密度の濃いことが書けるだろうか――絶対に無理だよなあ。今だって無理だ。

 中国語版『カーの復讐』の見本刷りが届く。
 驚いたことに横書きであった。何でも、台湾は縦書きだが、最近の中国では、小説は横書きが多いとのこと。


2010.06.28
[新刊]
 新津きよみ『指先の戦慄』角川ホラー文庫
 加納朋子『七人の敵がいる』集英社
 カルパナ・スワミナタン『第三面の殺人』講談社(アジア本格リーグ(6))
 ジェイムズ・ヤッフェ『不可能犯罪課の事件簿』論創社(論創海外ミステリ)

「メフィスト」連載原稿『覇王の死』110枚強を書いて、亜空間通信で送る。蘭子シリーズの最新長編。ラビリンス・サーガ4部作の最終作。

 芦辺拓さんの『綺想宮殺人事件』読了。

2010.06.23
[情報館]更新

[新刊]
「ジャーロ」2010年夏号 光文社

 というわけで、本のデザインと帯のデザインを合体させたものがこれ。



2010.06.22
[新刊]
 大橋博之・編著『日本万国博覧会 パビリオン制服図鑑』河出書房新社
 倉阪鬼一郎『薔薇の家、晩夏の夢』東京創元社
 ピーター・トレメイン『修道女 フィデルマの洞察』創元推理文庫

 新潮社のPR雑誌「波」に、島田荘司先生の『写楽 閉じた国の幻』に関するインタビューが載るとのこと。

『誘拐犯の不思議』の帯のデザインが出てきた。こんな感じ。


2010.06.21
[新刊]
 島田荘司『写楽 閉じた国の幻』新潮社
 有栖川有栖『闇の喇叭』理論社

 島田荘司先生の『写楽 閉じた国の幻』は、写楽という題材も含めて、今年一番の話題作と言って間違いないだろう。6月29日には、三省堂書店神保町本店でサイン会もある模様(要予約)。こちらで告知を発見。

 7月刊行予定の『誘拐犯の不思議』のカバー・デザインが出てきた。サトルの恋人である彩子が誘拐される場面が表紙に使われている。


2010.06.19
[情報館]更新

 7月刊行予定の『誘拐犯の不思議』のゲラが出てきたので、速攻でやっつける。

 いつも消費税増税の話をしだす政治家に訊いてみたいのだが、その増税分を、我々庶民はどこから捻出すればいいのだろう?
 そもそも、税収分以上に税金を使う政治家が悪いんじゃないの?

2010.06.15
[情報館]更新

 水乃サトル・シリーズ『東尋坊マジック』第1回が載った、実業之日本社の月刊誌「ジェイ・ノベル」の7月号(毎月15日発売)が届く。

 携帯型親指シフトキーボード[FKB7628シリーズ]の試作機の紹介が、富士通専門店「アクセス」のサイトで見られる。

2010.06.12
[新刊]
 石持浅海『この国。』原書房

 手塚治虫/横山光輝『黄金都市』小学館クリエィティブ、萩尾望都『スフィンクス』小学館、KAWADE夢ムック『萩尾望都 総特集 少女マンガ界の偉大なる母』河出書房新社を、物質転送機で取り寄せ。

 弥生美術館で、7月2日から9月26日まで、「栗本薫/中島梓展」をやるそうだ。

2010.06.10
[新刊]
 篠田真由美『緑金書房午睡譚』講談社
 近藤史恵『薔薇を拒む』講談社

 エンタープライズD:5号の初車検。民主党のおかげか何なのか、重量税が半分ほどになっていた。
 それよりも、早く、高速道路を全線無料にすべき。通行料を取って、わざわざ高コストで造っているのが現状の高速道路(さらに、高コストの維持費をかけている)。無料にすれば、国道並みのコストで造れるはず(維持費も下がる)。首都高だって、すでに償還期間は過ぎたのだから、本来なら無料にするべきだ。

「メフィスト」の8月号から、二階堂蘭子シリーズの、ラビリンス・サーガの最終章『覇王の死(仮)』を連載するので、執筆を始める。蘭子がヨーロッパから帰ってきて、ラビリンスの対決に決着をつける予定。中心的題材は宝探し。

2010.06.09
 連載原稿『東尋坊マジック』の第2回を書いて、亜空間通信で送付。
 当作品の連載は、実業之日本社の月刊誌「ジェイ・ノベル」の6月号(毎月15日発売)から始まる。

2010.06.03
[新刊]
 麻耶雄嵩『貴族探偵』集英社
 丸山天寿『琅邪の鬼』講談社ノベルス(メフィスト賞)
 本格ミステリ作家クラブ・編『本格ミステリ10』講談社ノベルス

 31日は推協賞パーティに出席。写真を撮ってくる。
 順番に、東野圭吾会長の挨拶。歌野晶午氏による長編賞選評。逢坂剛氏による短編・評論賞選評。長編賞受賞・貫井徳郎氏の挨拶。評論賞受賞・小森健太郎氏の挨拶。乾杯の模様、2枚。会長と受賞者。


2010.05.29
[情報館]更新

 寵物先生(ミスター・ペッツ)氏の『虚擬街頭漂流記』を読了。SF《本格》ミステリーの一つの指針になりそうな出来映え。

 秋田書店「サスペリアミステリー」の連載「ミステリー・コミックを探せ!」第3回の原稿を書いて、亜空間通信で送付。今回は、関崎俊三氏の『ああ探偵事務所』を取りあげる。

2010.05.24
[情報館]更新

[新刊]
 パトリック・クェンティン『悪魔パズル』論創社(論創海外ミステリ)
 貫井徳郎『明日の空』集英社

 三津田信三氏の『首無しの如き祟るもの』の講談社文庫版が出たが、柄刀一さんの解説が実に素晴らしい。痺れた。

 編集さんのアドヴァイスを入れて、『誘拐犯の不思議(仮)』の改稿が終了。[企画進行中]の中のどこかに、使わなくなった原稿の隠し場所へのリンクがある。探されよ。

2010.05.20
[情報館]更新

 ポプラ社の『諸国物語』も結局、買ってしまった。

2010.05.19
 実業之日本社の月刊誌「ジェイ・ノベル」の6月号から、水乃サトル社会人シリーズ『東尋坊マジック』が連載されるので、その第1回の原稿を執筆。書き上がったものを、亜空間通信で送る。話は、銃殺事件と、シリアル・キラーによる斬殺事件の二本立てという趣向。
 挿絵は、イラストレーターの氷堂れんさんにお願いした。

 小学館クリエイティブから、横山光輝の『完全版 鉄のサムソン』が出たので、物質転送機で取り寄せ。箱入りの愛蔵版。

2010.05.11
[企画進行中]更新

[新刊]
 芦辺拓『綺想宮殺人事件』東京創元社

 深水黎一郎さんの『五声のリチェルカーレ』を読了。理解の及ばないところがあるので2度読む。で、結局、御本人にこっそりあることを教えてもらう。なるほどー。

 中国で出る私の本の序文を書く。本格ミステリーの定義などにも丁寧に触れたので、原稿用紙換算22枚に及ぶ。

 訳あって、LOOX R/C50(モバイル〈セブン〉号)を、LOOX R/D50(モバイル〈LOOX-D〉号)へ、わずかにハードアップする。メモリが標準で4GB積んであったが、Windows 7の制約で3GBしか認識しない。もちろん、親指仕様とする。

 連載原稿『僕らの愛した手塚治虫』を書いて、亜空間通運で送る。『ばるぼら』のことなど。

2010.04.30
[新刊]
 島田荘司『Classical Fantasy Within 第八話 ハロゥウイン・ダンサー』講談社BOX

 先日、某所で、某出版社での新企画の発起会に参加。近い内に、素晴らしい報告ができると思う。

 秋田書店の「サスペリアミステリー」が月刊化される。その連載「ミステリー・コミックを探せ!」第2回の原稿を書いて、亜空間通信で送付。今回は、森素子氏の『探偵は笑わない』を取りあげる。

 本格ミステリ作家クラブ10周年記念出版『作家自身が自作をガイド! 本格ミステリ・ブックガイド(仮)』の原稿と、「ニコリ」連載原稿を書いて、亜空間通信で送付。

2010.04.22
[情報館]更新

[新刊]
 坂木司『和菓子のアン』光文社
「CHARADE NEUVE No.8 似鳥鶏特集」甲影会
 太田忠司『翔騎号事件』徳間書店(トクマ・ノベルズ)

 6月から、実業之日本社の「月刊 J-novel [ジェイ・ノベル]」に、水乃サトル・シリーズの新作を連載するので、その打ち合わせやらプロット作りなど。
 題名は『東尋坊マジック(仮)』。以前、『石垣島マジック(仮)』として予告していたものだが、物語を練り直したところ、石垣島は出てこなくなったので、『東尋坊マジック(仮)』と改めることにした。
 時系列的には、『猪苗代マジック』『鬼蟻村マジック』の間に入る。

 創元推理文庫の新訳『僧正殺人事件』と、手塚治虫『普及版 漫画少年版ジャングル大帝(全2巻)』を物質転送機で取り寄せ。
 ファイロ・バンス・シリーズの新訳が出るのは嬉しいが、文字組みはもう一回り大きくして欲しかったな。

 石持浅海氏の『リスの窒息』と山口芳宏氏の『100人館の殺人』を読了。『100人館の殺人』は抱腹絶倒。本格コード・ギャグが満載。

2010.04.16
[新刊]
 寵物先生(ミスター・ペッツ)『虚擬街頭漂流記』文藝春秋(第1回島田荘司推理小説賞受賞作)
 石持浅海『攪乱者』実業之日本社(ジョイ・ノベルス)

 ついに翻訳が出た! 寵物先生(ミスター・ペッツ)さんの『虚擬街頭漂流記』。待望の刊行だし、SFミステリーということで、読むのがいっそう楽しみなのだ。

 連載原稿『僕らが愛した手塚治虫』を書いて、亜空間通信で送る。先日亡くなったYさんのことや、『ふしぎな少年』のカルタのことなど。

 

2010.04.14
[新刊]
 折原一『赤い森』祥伝社
 北森鴻『暁英 贋説・鹿鳴館』徳間書店

 折原さんの新刊は、以前、文庫書き下ろしで出た『樹海伝説 騙しの森へ』と『鬼頭家の惨劇 忌まわしき森へ』に、書き下ろし部分を加えて再構成したもの。巻末袋とじまである凝りよう。

『暁英 贋説・鹿鳴館』は、北森さんの絶筆。

『誘拐犯の不思議(仮)』完成。550枚くらいか。
 この作品、「本格ミステリー・ワールド 2010」でも予告はしていなかった。最初は、前々から予告していた『仮面王の不思議』を書こうと思っていたのだけれど、これは孤島ものであり、ところが、昨年、他の作家に孤島ものがけっこうあったので、急に書く気がしなくなった。その代わり、降って湧いたアイデアをもとに、ぜんぜん違うものを書いてみたというわけである。
 ミステリー作家なら誰でも一度は誘拐ものを書きたいと思うのだが、その念願が叶ったとも言える。

2010.04.09
[新刊]
「メフィスト」2010 Vol.1 講談社
「ミステリーズ!」Vol.40 東京創元社

「メフィスト」の表紙は一見の価値あり。何と、3D仕様だ。笠井潔さんの矢吹駆シリーズが300枚も載っている。

 今、最も注目されるべき存在、小島正樹氏の『扼殺のロンド』を読了。奇想大爆発。自称名探偵・海老原浩一の魅力倍増。密室設定もさながら、手がかりが畳み掛けるように回収されていく部分を特に堪能。

 さて、六月に光文社から出す予定の『誘拐犯の不思議(仮)』であるが、あとエピローグを書けば良いところまで、やっと漕ぎ着けた。もう少しだぞ。(注:『霊能者の不思議』ではなく『誘拐犯の不思議』とする予定)

2010.03.31
[新刊]
 S・マラ・Gd『殺意の架け橋』講談社(島田荘司・選アジア本格リーグ(5)

 27日、広島県福山市で、「島田荘司選 第2回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の表彰式&パーティーがあり、ゲストで呼んでいただいたので、参加してきた。町やミステリー・ファンを上げての素晴らしい賞であり、表彰式であった。
 受賞作は、叶紙器氏の『伽羅の橋』。吉敷竹史シリーズを思わせるような力作。
 ゲストは、私の他、小森健太朗氏、湊かなえ氏。それから、第1回の受賞者である松本寛大氏と、佳作だった水生大海さん(『少女たちの羅針盤』は映画化が決定)。
 島田荘司先生の選評報告、島田先生と叶氏の対談、他、濃密で楽しい内容であった。
 昨年と今年の受賞作を読むと、この賞では、島田荘司流奇想ミステリーの継承者を生み出すという目的を見事に果たしていると言って良いだろう。

 翌日は、島田先生を中心に、鞆の浦見学。これもまた歴史を感じさせるもので、とても素敵な体験だった。


2010.03.30
[新刊]
 山口芳宏『100人館の殺人』東京創元社
 我孫子武丸『さよならのためだけに』徳間書店
 国樹由香『しばちゃん。』イースト・プレス
 霞流一『災転 サイコロ』角川ホラー文庫
 三津田信三『六蠱の?』角川ホラー文庫
 ピエール・シニアック『リュジュ・アンフェルマンとラ・クロデュック』論創社(論創海外ミステリ)

 山口芳宏氏の『100人館の殺人』の登場人物一覧を見て唖然。間違いなく、容疑者数ではギネスブックもの。どんな話かな。読むのが楽しみ。

 叶紙器氏の『伽羅の橋』を読了。迫力ある物語が展開する。いかにも島田荘司流奇想志向という内容が詰まっている。

2010.03.24
[新刊]
 F・W・クロフツ『フレンチ警部と毒蛇の謎』創元推理文庫
 歌野晶午・他『川に死体のある風景』創元推理文庫

 めだたし。クロフツがこの作品『フレンチ警部と毒蛇の謎』で、全部翻訳されたことになるようだ。
 すぐ横に文庫の棚があるので、クロフツの文庫を数えたら、35冊あった(短編集2冊を入れて)。これで全部、ちゃんと持っているのかな?

2010.03.21
[情報館]更新

[新刊]
 太田忠司『星町の物語』理論社
 叶紙器『伽羅の橋』光文社

 ジェネオンの『鉄腕アトム 《オリジナル版》 復刻大全集 [1959~1961年] ユニット3』が、サンダーバード2号で届く。
 ウランちゃん初登場場面が入っている点が貴重。

 叶紙器氏の『伽羅の橋』は、第2回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
 3月27日に福山で行なわれる授賞式には、私もゲストで参加する予定。

2010.03.15
 油絵画家である私の母・大西次子の作品展が銀座の「ギャラリー・ムサシ」で行なわれます。ぜひお越しください。

大西次子 作品展

会期 2010年3月29日(月)〜4月3日(土)
午前11時〜午後6時(最終日 午後4時30分まで)

会場 ギャラリー・ムサシ 地図
 東京都中央区銀座1−9−1 K1ビル1階
     電話 03-3564-6348

こちらも御覧ください。


2010.03.12
 訃報が続き、がっくり来ている。

 今度は手塚マニアの先輩のY氏が60歳で急逝した。
 私の書いた『稀覯人(コレクター)の不思議』にも、氏をモデルにした人物が出てくる。
 いわゆる映像アニメ・オタクの嚆矢ともいうべき人物で、まだ誰もセルやフィルムなどに見向きもしなかった頃から、虫プロ、タツノコプロその他のアニメ会社を回って、要らないセルをもらってきたり、ゴミ箱に捨ててあるセルを拾ってきたりした。もちろん、映像素材もふんだんに集めて見ていて、35ミリ、16ミリ、8ミリ、各種テープ、レーザー、DVDと、手塚アニメを中心に物凄い量のものを揃えていた。
 しばらく蒐集から離れていた時期もあったが、氏は2年ほど前から雑誌と単行本の蒐集を再開して、たいへんな勢いで買い込んでいた。珍しいものが手に入る度に、「二階堂君、見においでよ」と誘ってくださって、私も月に1回か2回、顔を出していた。
 無論、家中、様々な種類のマンガだらけ。心不全による睡眠中の死亡だったが、マンガや古書に埋もれての死であり、コレクターのある種の理想的な命のまっとうの仕方だったかもしれないが、やはり早すぎる。
 亡くなったのは9日の未明。8日に、私は氏と電話で話をしている。前々から腹部が痛いと漏らしていたので、その時も「大きな病院へ行って診てもらった方がいいですよ」と勧めたのだが……。
 心から、御冥福を祈るしだいである。

2010.03.05
[情報館]を更新。

[新刊]
 太田忠司『甘栗と戦車とシロノワール』角川書店

 光文社の編集さんと打ち合わせをして、『Anniversary 50』光文社カッパノベルスと、松本侑子『恋の蛍』を頂戴する。さっそく後者を読む。太宰治の入水自殺にまつわる小説風伝記。自殺した時にベストセラーになった『斜陽』でも、せいぜい12万部程度だったんだなあ。

『完訳 ファーブル昆虫記 第8巻上』を物質転送機で取り寄せ。

 ハヤカワ文庫SFのペリー・ローダン・シリーズは、イラストレイターが新しい方に代わっていた。今度の方も素敵な絵を描かれている。ただ、月2回刊行の余波か、口絵がなくなってしまったのは寂しい。

2010.03.04
[新刊]
 島田荘司『リベルタスの寓話』講談社ノベルス
 三雲岳斗『幻獣坐』講談社ノベルス
 汀こるもの『完全犯罪研究部』講談社ノベルス
 メフィスト編集部・編『ミステリ魂。校歌斉唱! メフィスト学園』講談社ノベルス
 メフィスト編集部・編『ミステリ愛。免許皆伝! メフィスト学園』講談社ノベルス

 国書刊行会の、『手塚治虫オリジナル版復刻シリーズ ケン1探偵長』を物質転送機で取り寄せ。

 10年ぶりに、アルツ磐梯スキー場で滑ってきた。以前行った時は初級者で、猫魔ゾーンには入れなかったが、今回はそこも堪能。
 写真は、ガスっていたのだが、一瞬の晴れ間に撮ったもの。雪の方は、春スキーにしてはまあまあのコンディション。


2010.02.27
 また新しく、オフィスチェアを手に入れた。今度はフリーダムチェア。ヘッドレスト付きだ(こうなると、もう病気だね)。
「24」のCTUなどにいっぱい置いてある奴で、「24」を見た時から、格好いいなあ、欲しいなあ、と思っていたのだ。
 ということで、使用レポートは後日。


2010.02.26
[新刊]
 北森鴻『うさぎ幻化行』東京創元社
 桐野夏生『ナニカアル』新潮社
 秋月涼介・他『蝦蟇倉市事件2』東京創元社

 北森鴻氏の遺作が出た。彼はデビュー当時、東京創元社といろいろあったから(彼だけではないが)、感無量なのではないだろうか。それとも、草葉の陰で苦笑しているかも……。

 エドガー・ライス・バローズの代表作である『ターザン』シリーズは、『火星』シリーズと並んで無類の面白さである。今でも、アメリカでは国民的文学だし、ターザンは国民的英雄だ。
 その翻訳が、なかなか書店で買えないようになって久しい。
 多くは、早川書房のハヤカワSF文庫特別版から『ターザン・ブックス』として出ていて、全25巻の内の22巻が出版された。ところが、残念ながら、以下の3冊が未完(未訳)であった(文庫番号まで登録されているのに)。

 SF112『ジャングルの帝王ターザン』(Tarzan, Lord of the Jungle)
 SF120『ターザンの追跡』(Tarzan's Quest)
 SF123『ターザンと外人部隊』(Tarzan and the Foreign Legion)

 その翻訳を、ある個人の方がやっておられ、しかも、ブログで公表されている。先日、ネットで発見して、さっそくダウンロードして読ませてもらっている。とても嬉しい。

 小川 温(ゆたか) の部屋 というのがそれ。バローズ・ファンは、雄叫びを上げて突進だ!

2010.02.23
[新刊]
 門前典之『屍の命題』原書房。

 門前氏の幻のデビュー作が、ようやく改稿の末に刊行となった。鮎川賞最終選考に残ったものを自費出版して、読んだ者の間でかなり話題になっていた作品。私もその私家版を手にいて読んだ一人だが、奇書の一冊と言っても良い内容で、アレが出てくるところなどはなかなか凄いと思った。冒頭に「読者への挑戦」が付いているところを見ても、作者の並々ならぬ自信が解る。

2010.02.20
[情報館]を更新。

[新刊]
 エラリー・クイーン・原案/飯城雄三・編『ミステリの女王の冒険』論創社(論創海外ミステリ)
 梶尾真治『ボクハ・ココニ・イマス 消失刑』光文社

 三津田信三氏の『水魑の如き沈むもの』を読了。縦糸と横糸の紡ぎ方が見事。これまで以上に物語性が強いので、ますます読みがいがあった。非常にお勧め。

2010.02.17
 現在、うちには、リープチェアが3つと、アーロンチェアが一つある(コンテッサは、肘掛けがどうしても気に入らず、少し前に処分した)。リープは、前に紹介したヘッドレスト付V2と、旧型のAタイプ、それから、Aタイプと同時期に出ていた46212119という奴(ただ、V2と併売されていた形跡あり)。以前、ここに写真を載せた革製のAタイプは、表面が滑るので売り払い、普通のAタイプを購入して使っていた。そして、最近、46212119を手に入れた。これは、Aタイプのクッションが外れないものと考えていいが、微妙に大きさや形が違っている(たとえば、バックシェルにあるリボンフレームの取り付け部とか。背もたれも立ち気味だし)。また、46212119のクッションはわりと厚めなので、座っていて楽である。当分は、これを仕事で使うつもり。カタログ上では、V2の座面と46212119の座面はほぼ同じ大きさなのだが、座ってみると、後者の方が大きく感じて、尻の座りも良い。
 画像は左がAタイプ、右が46212119。この46212119にヘッドレストが付いていれば完璧なんだがね。


2010.02.16
[情報館]を更新。

[新刊]
 ピーター・アントニイ『ベヴァリー・クラブ』原書房

 ハヤカワ文庫SFの『ペリー・ローダン・シリーズ』は、今年に入ってから、毎月2冊、出ることになったんだね。昨日、知ったが、これはちょっと嬉しいな。ワープ1がワープ2になった感じ。

限界小説研究会』のブログがあったんだね。今日知った。

 6月刊行予定で、現在書いているのは、水乃サトル・シリーズの『霊能者の不思議(仮題)』。中盤の事件のくだりは簡単に下書きが書けたのだけれど、導入部に苦労している。三回も書き直しているが、まだしっくり来るものになっていない。

2010.02.08
[新刊]
 鏑木蓮『救命拒否』講談社
 鮎川哲也『砂の城』光文社文庫
 霧舎巧『新本格もどき』光文社文庫
 新津きよみ『ママの友達』光文社文庫
「ミステリーズ!」Vol.39 東京創元社

 本日のお勧めは、霧舎巧氏の『新本格もどき』。本格愛を深い技巧が光らせている。

 土曜日は、国立市のライブハウス、国立リバプールで「ヒットパレード」を見てくる。ガールズ・バンド、キャロル系バンド、チューリップ・バンド、オフコース・バンドが出演。

2010.02.05
[新刊]
 柄刀一『モノクロームの13手』祥伝社
 石持浅海『リスの窒息』朝日新聞出版

 連載原稿『僕らが愛した手塚治虫』を書き、小学館まで亜空間トンネルをあけて送付。今回は、『ジャングル大帝』の変遷について。

 ウイルコムのHYBRID W-ZERO3だが、アドエスやWX341Kなどに比べて感度が悪い。我が家の場合、アドエスやWX341Kなら、アンテナが常に5本立っているのだが、HYBRID W-ZERO3だと、2本、1本、圏外となることがよくある。
 そして、ふと気づいたのだが、机の上に置いてあると、5本立っているが、手に持つとフラフラするのだ。試しに、天地逆さまに持ってみたら、回復して5本立つようになった。さらに、W-SIMの入っている所のふたを取ったら、もっと安定するようになった。何だろうねえ、これって。
 だいたい、アンテナって、高い所(上)に付けるのが常識ではないだろうか。HYBRID W-ZERO3場合、底部にW-SIMが収まるようになってい、しかも、W-SIMのアンテナは下を向いている。HYBRID W-ZERO3を手で持つと、アンテナ部が掌で包まれるようになる。結局、設計デザインのミスではないだろうか。

 ジャストシステムの『一太郎』が「2010」になった。ワープロは年に数回しか使わないが、貴重な日本のワープロ・ソフトとしての応援と、それから、常用しているATOKに対する対価して、毎回、バージョンアップしてきた。
 そして、毎年その度に、ジャストシステムのサポートに申し入れていることがある。それは、ATOKには「送りがなを〈送る〉」があるのに、一太郎の校正支援には、「チェックしない」「本則」「公用文」の3つしかないから、両方の仕様を統一してほしいということである。そのせいで、送りがなを送って文章を書いていると全部引っかかってしまい、結局、この部分の機能を切るしかないのである。
 問い合わせてみたが、残念ながら今回も、この部分は仕様が統一されなかった。小さな抗議の意味を込めて、今年のバージョンアップは見送ることにした。

2010.02.03
[新刊]
 篠田真由美『閉ざされて』角川書店
 山口芳宏『学園島の殺人』講談社ノベルス
 高田崇史『カンナ 戸隠の殺皆』講談社ノベルス
 天祢涼『キョウカンカク』講談社ノベルス
 辻村深月『V.T.R.』講談社ノベルス

 ウイルコムのHYBRID W-ZERO3を設定を変えながら使ってみて、これはひどいと思ったことがいくつかある。
 一つは、アウトルック・メールしか内蔵していないので、メールの送受信を行なった後、自分でいちいち回線を切断せねばならないのだ。面倒で仕方がない。
 他にも、メールが着信した後、ずっと接続状況が続くとか、3G電波の圏外になると、電源を入れ直さないと繋がらないとか、メールの送受信の後、PHS電波が圏外になるなど、不具合も多い。

 で、次が一番問題な部分。この製品を使う場合、PHS回線を使ったウイルコム・アカウントのメールは無料(通話と同じく基本料に含まれる)、ネットなどの閲覧と、他のプロバイダーのメールは3G回線で別にパケット代がかかる(ただし、これもオプションで強制加入)、という謳い文句だったはずだ。
 ところが、デフォルトの状態で使うと、ウイルコム・アカウントのメールも3Gを使ってしまって、パケット代がかかるのだ。正確に言うと、通信状況の良い方で繋がるという話だが、まず間違いなく、メールをすると3G回線に繋がる。ということは、私と同じく無料でメールをしていると思っていた人に、パケット代が別途降りかかってくるということだ(下手をすれば、これは通信料金詐欺じゃないのか?)

 しかも、ウイルコム・アカウントのメールはPHS、ネット閲覧は3Gという振り分けが自動でできない。設定から選んで、どちらかをソフト的に固定にしなければならない(できればさらに、ON/OFFスイッチも切り替えておく方が無難)。これまた面倒極まりない。

 そこで、ウェブサイトを調べたり、マニュアルを調べた結果、次のような方法で、ある程度の振り分けができることが解った(確実かどうは不明。現在、使用しながら確認中)。

【1】「スタート」−「設定」−「接続」−「接続」−「センタ名称設定」−「既存の接続設定」−「接続設定」を「自動選択」ではなくて、「CLUB AIR-EDGE側(PHS)」に固定する。
 アウトルック・メールは、送受信に使うISP設定を「メニュー」内のアカウントのオプションで選択できるので(デフォルトはこれになっている)、この状態で、メールはPHS回線を使うようにできる(ただし、電源を入れ直すと、「自動選択」に戻ることがあるので、その時は再設定が必要)。

【2】「スタート」−「設定」−「接続」−「接続」−「詳細設定」−「ネットワークの選択」−「追加」で、「CLUB AIR-EDGE 3G」の設定を、新たなISPとして追加する(「センタ名称設定」とは別の名前を付けること)。そしてそれを、「規定のネット接続」に設定する。そうすると、ブラウザでネットを見る時には3G回線で繋がる。

 今のところ、これで振り分けができている感じがする。経過観察をする予定。

 他に気にくわない点。
 側面のカメラ・ボタンが、ちょうど本体を持つ時に指が当たる場所にあるので、間違って起動することがしばしばある。
 無駄な画面の回転が起きるので、モーションセンサーは切った方がいい。
 電源用の接点がないので、充電用スタンドの発売が見込めない。
 ソフト・キーがない。

2010.02.01
[新刊]
 岸田るり子『Fの悲劇』徳間書店

 もう一枚、北森鴻氏が写っている写真を見つけた。2001年の本格ミステリー大賞のパーティで撮ったものだ。私と野間美由紀氏と彼との三人で写っている。


 Mクラスの書店で、マルセル・F・ランドーム『騙し絵』とエドワード・D・ホック『夜の冒険』を転送収容。

 OSの再インストールから始めたモバイル〈セブン〉号の完全復興まで3日。

 ウイルコムのHYBRID W-ZERO3が到着。いろいろ準備して出航までに丸二日。ただし、通話とメールの受信ができないという初期不良で交換あり。
 良かった点は、USBでモバイルと繋いでのインターネット共有(モバイルのモデムとして使う形)がとても簡単で楽だったこと。
 だめな点は、電子辞書が入っていなかったこと。これにはびっくり。そこで、アドエスのバンドル辞書を入れてみたが動かなかった。仕方がないので、フリーソフトのEBPocketを使うことに。その他、 エディターJOTや青空子猫や明朝体フォントなどを入れる。AdobeReaderLEのできも良い。
 操作上のレスポンスはiphonの半分くらい(Windows mobile OSが足を引っ張っているようだ)。それでも、一応、使えるスマートフォンになった。

2010.01.29
 北森鴻氏は、作家になる前にコピーライターをしていたこともあって、一つ一つの言葉や文章を非常に大事にする人だった。だから、彼の書いた文章は無駄がなく、研ぎ澄まされていて、実に美しい。また、本格に対する理解や愛情もずいぶん深かった。そして、それをまた、他の作家の文章にも期待する人であった。したがって、彼が読んだ作品に対する評価は厳しいものがあった。
 ここ2、3年、彼は山口県から時々電話をくれたが、たいてい、かなり酔っていた。その度に、あまり酒を飲まないよう注意したけれども、いろいろな体調不良や精神的苦痛があったらしく、とうとう酒をやめられなかった。
 彼が亡くなったのは、友人として、本格ミステリー・ジャンルの作家として本当に残念である。だが、少なくとも、彼が書いた蓮丈那智フィールドファイルや旗師・冬狐堂シリーズは、永遠に残っていくだろう。それは間違いない。

 北森鴻氏が写っている写真を探してみた。一枚目は鮎川賞の二次会(たぶん2003年)、二枚目は乱歩賞パーティ(2004年)で写したもの(隣りは柴田よしき氏)。このサイトの「別巻」の「新世紀「謎」倶楽部」のページにも、彼が写った写真がある。


2010.01.25
 つい先ほど、北森鴻氏の訃報を知りました。早すぎる死です。非常に惜しまれます。悲しみにたえません。心よりご冥福をお祈りします。

2010.01.24
[新刊]
 深水黎一郎『五声のリチェルカーレ』創元推理文庫
 伊坂幸太郎他『蝦蟇倉市事件1』東京創元社

 これまた期待の星、深水黎一郎氏の新作。しかも、文庫書き下ろしオリジナル作品。

 モバイル〈セブン〉の調子が悪くなり、結局、初期状態からリカバリしなければならないはめに。今日は一日、それにかかりきり。

2010.01.23
[情報館]を更新。

[新刊]
 小島正樹『扼殺のロンド』原書房

『武家屋敷の殺人』(講談社ノベルス)で大ヒットを飛ばした小島正樹氏の新作が早くもお目見え。読むのが楽しみである。

 用事があって、手塚プロ新座スタジオまで行ってくる。


2010.01.21
[情報館]を更新。

[新刊]
 北村薫『自分だけの一冊 北村薫のアンソロジー教室』新潮新書
 東野圭吾『カッコウの卵は誰のもの』光文社
 鳥飼否宇『このどしゃぶりに日向小町は』早川書房

 昨日は、上越国際スキー場で日帰りスキー。今シーズンの初スキーだし、関越トンネルより向こうで滑るのも初めてである。高速を下りてスキー場がすぐにあるのはラクチンだなあ。
 日頃の行ないが良いので、よく晴れて、春スキーのように暖かい。
 雪の状態も良く、スキー場も非常に広いので、飽きることなく面白く滑ることができた。ことに、奥の方の当間第1・第2ゲレンデは空いていて、斜度も適度なので、カービングで気持ち良く滑ることができた。
 ちょっと残念だったのが、当間と大沢ゲレンデの間のコースが塞がれ、リフトも止まっていたこと。でもまあ、総合的には、また来てみたいと思ったスキー場だった。ただし、連絡リフトがとても長い。雪がざんざん降っていて寒かったら、あまり好きになれなかった可能性もある。
 履いているスキー板は、昨年買っておいた、ATOMICのDRIVE9。デモを少し太くしたようなオールラウンド・タイプ。神保町のICIではDRIVE11を強力に勧められたが、もう年齢が年齢なのでワンランク落としたところ、これで正解であった。昨年使ったSALOMONのX-WING10より回頭性が良くて、重さもあまりなく、軽快である。当分の間、この2枚の板を雪の状況によって使い分けるつもり。X-WING10は、悪雪用ということで。


2010.01.10
 中国語版『鉄腕アトム 火星のガロン』が発売になり、その見本刷りが届く。表紙はあっさりして味気ないが、中は章番号やページ番号に赤いインクが使ってあるなど、けっこう凝った作りになっている。意外だったのは、横書きだったこと。中国語の本は縦書きだと思っていたので。

 もう一枚の写真は、2階の端っこでひなたぼっこするクック様。


2010.01.09
[新刊]
 柄刀一『密室キングダム』光文社文庫
 ミステリー文学資料館・編『シャーロック・ホームズに愛をこめて』光文社文庫

 柄刀さんの光文社文庫版『密室キングダム』は、何と、1240ページもある分厚いもの。当然のことながら、光文社文庫の中で一番厚い本だそうである。もちろん、中身も一級。密室作品の金字塔である。

 年末年始は、『プリズン・ブレイク ファイナル・シーズン』を一気に見た。後半グダグダ。
 他には、DVDで『G.I.ジョー』を見た。期待していなかったら、これがなかなかの面白さ。続編を作ってほしい。

2010.01.07
 1月15日刊行予定の、講談社文庫版『聖域の殺戮』(宇宙捜査艦《ギガンテス》シリーズ)の見本刷りが多段式ロケットで届く。


 長距離センサーで情報傍受。
 文藝春秋:3月予定。島田荘司賞賞受賞作、ミスターペッツ『ヴァーチャルストリート漂流記(仮)』日本語版
 論創社:近々。『高木彬光探偵小説選』、『TV版「エラリー・クイーン」シナリオ集(仮)』

2010.01.06
 私は携帯電話の電磁波が怖いので、ウイルコムのPHS(Advanced/W-ZERO3 [es])を使っている。それも、公衆電話が減ったので、外へ出る時に、それの代わりに使うか、PCメールの転送確認用にしか使っていない。
 昨年暮れ、やたらにウイルコムのメール・アドレスにスパム・メールが来るようになった。この事件はすでにネットでも話題になっているが、ウイルコムの対策はおそまつ極まるので、仕方なくアドレス変更を行なった。私の場合には人には教えていないメール・アドレスなので簡単に変更できたが、そうでない人は本当に困るだろうな。
 
 今月末には、スマートフォンの新型がウイルコムから出る。ハイブリッドW-ZERO3という奴。Advanced/W-ZERO3 [es]も2年以上使ったので、それに変えようと思っていたが、いろいろと躊躇することがある。まず、キーボードがなくなった。私はテンキーでメールを打つなんて芸当はできないので、がっかりである。次に、分割払い(と割り引き)が2年間なのに、機種契約縛りが3年だという。何、それっ?、て感じ。途中解約料を最初から取ることを見越した料金設定なのか。それに、一般通話料金も、これまでの倍になるとか。ちょっとひどすぎるぞ。

 高田崇史氏の『QED 出雲神伝説』を読了。出雲って不思議だなあ。

 連載原稿『僕らが愛した手塚治虫』を書き、亜空間通信で送付。今回は、小学館クリエイティブから復刻された、手塚治虫の『漫画少年版 ジャングル大帝』(豪華限定版)に関して。

2010.01.04
 明けましておめでとうございます。
 今年が本格ファンの皆様に素晴らしい年となりますよう、お祈り申し上げます。
 私自身も今年は執筆ペースを上げて、書き下ろしの他、連載も行ないます。ここ最近、力のある新人も続々とデビューしていますから、どうぞ本格ジャンルへの応援をよろしくお願いします。

 自分へのお年玉として購入した最初の本は、国書刊行会の〈手塚治虫オリジナル復刻シリーズ〉『サボテン君+怪傑シラノ』。素晴らしい美麗本。雑誌連載オリジナルなので、単行本未収録部分もたくさん入っている。




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