2020年
[企画進行中]
[原稿城]
本の購入(bk1) [本の購入(amazon)]
[情報館]
2021.12.28
天気と自分のスケジュールの都合上、まだ、野沢温泉スキー場の後、赤倉観光を1回と、妙高杉ノ原スキー場を1回しか滑っていない。これから、頑張ろう。
解説を書いた、バート・スパイナー『嘆きの探偵』(論創社 論創海外ミステリ)の見本刷りが届いた。1954年初出のハードボイルドなのだが、〈船上ミステリー〉でもある注目作!
一緒に、『霜月信二郎探偵小説選』(論創社 論創ミステリ叢書)をいただく。
大学生時代、「幻影城」を毎月子細に読んでいた私には、とても懐かしい作家。
2021.12.17
[新刊]
石持浅海『新しい世界で』光文社
ドロシー・L・セイヤーズ『ピーター卿の遺体検分記』論創社(論創海外ミステリ)
一昨日は、今シーズン初滑り。場所は野沢温泉スキー場。
ゴンドラ乗り場横に、新しいセンターができたが、すごく不便。3階にチケット売り場があり、トイレは2階。動線がむちゃくちゃ。あれを設計した奴は馬鹿。
前は、チケット購入→トイレ→ゴンドラ乗り場と、順番に歩いて行けたのに。
まだ上の方にしか雪がない。やまびこエリアで5本、上の平エリアで1本、滑る。
本日は、うちのあたりも、午後7時頃から吹雪き始めた。明日の朝にはだいぶ積もっていそう。これで、妙高山のスキー場も無事にオープンするね。
2021.12.14
[新刊]
高橋由太『ちびねこ亭の思い出ごはん ちょびひげ猫とコロッケパン』光文社文庫
城平京『虚構推理 逆襲と敗北の日』講談社タイガ
麻見和史『邪神の天秤 公安分析班』講談社文庫
手塚治虫『鉄腕アトム 〈オリジナル版〉 03』が、物質転送機で到着。
10年間乗ったエンタープライズ・デリカD:5号が廃艦となったため、地球のドッグから別の艦船を取り寄せる。この辺境のディープスペース11(黒姫星)に新就航となったのは、エンタープライズ・デリカD:5号-B型。前艦と同じく、ダイリチウム式ワープ・エンジン船(要するにガソリン・エンジン)。色は黒から銀になった(本当は赤が欲しかったが、そもそもないので)。
2枚目の写真は今朝撮ったもの。デリカD:5-B号は霜が付いている。
2021.12.07
いやあ、久々に翻訳が出ましたね、ポール・アルテのツイスト博士シリーズの長編『死まで139歩』(ポケミス)。アルテ流『帽子収集狂事件』と前評判の高い奴。嬉しいなあ。
2021.11.30
南雲堂の「本格ミステリー・ワールド・スペシャル」から出る、門前典之氏の新作長編『卵の中の刺殺体』の見本刷りが出来。
今回も、不可解な密室殺人を中心に、奇抜な現象やトリックが連べ打ちである。名探偵・蜘蛛手シリーズの力作なのだ。
12月4日頃に、大型書店に並ぶ予定。
2021.11.27
[新刊]
宝島社「このミステリーがすごい! 2022年版」
昨夜から雪が降り始め、今朝、起きたら、あたりは真っ白。といても、積雪量は3~5センチくらいでたいしたことはない。が、日中もずっと降っていて、今夜も降りそう。
ただ、新しい宇宙船が来るまではスキー場に行けない。悔しい。
2021.11.25
まったくひどい話である。がっかりである。
今年1年、私は、新作『スタートレック/ディスカバリー』のシーズン4を見るために生きてきた。
普通なら、アメリカで11月18日から放映が始まったこのシリーズは、翌日からNetflixで日本語版も公開されるはずだった。
ところが、アメリカのParamount+(旧CBS All Access)の親会社である米Viacom CBSが、自前で配信することに拘り、スタートレック・シリーズ全てをNetflixから引き上げてしまったのだ。当然のことながら、『スタートレック/ディスカバリー』シーズン4も、新たなネット配信態勢によって、外国で放映すると決めたのだった(しかも、今のところ、日本は入っていないというのだから、より怒り爆発!)。ふざけるな!
病院で、右腕のレントゲン写真を撮る。骨に異常はない模様。結局、様子見。
2021.11.24
[新刊]
麻見和史『天空の鏡』講談社文庫
飯城勇三『エラリー・クイーン完全ガイド』星海社新書
3週間前に階段で転倒。右肘を痛打。今だに傷みが引かない。年を取ると治るのが遅いなあ。
我が家の宇宙船エンタープライズデリカD:5号が、腐食性宇宙バクテリアに冒され、下腹部が修復可能となり、廃車の憂き目に。冬に突入する昨今だから、あわてて、同じ型の宇宙船を探す。アステロイド・ベルトにて、無事にギャラクシー級を発見し、現在、天王星上のドッグで整備中。
真面目な話、黒姫やスキー場の道路は塩カルだらけなので、ノックスドールのような本格的な防錆対策が必要なのだと身に染みた出来事。
昨夜、予報では15センチから25センチの積雪となっていたが、ちらついた程度の雪。
毎年、キノコのカタハがびっしり出る倒木を見に行ったが、今年はわずかしか生えていない。採らずに帰る。来年に期待。
何故か、私がハードボイルド翻訳本の解説を書き、亜空間通信で送付。
2021.11.07
[新刊]
イーニス・オエルリックス『〈アルハンブラ・ホテル〉殺人事件』論創社(論創海外ミステリ)
北村薫『中野のお父さんの快刀乱麻』文藝春秋
太田忠司『鬼哭祠事件』東京創元社
貫井徳郎『邯鄲の島遥かなり(下)』新潮社
10月29日に、高山村の上にある山田牧場へ、ワープ2でドライブ。途中の紅葉が実に奇麗。山田牧場の見晴茶屋で「天然キノコ汁+キノコ飯」を食べる。ただ、もう時期が遅くて、キノコの半分は市販のものになっていた。
その後、七味温泉の紅葉館で白濁した硫黄温泉に浸かる。やや熱めだが、気持ちは良かった。
妙高山も黒姫山も、時々、朝見ると、上の方が雪で白くなっていることもある。ただ、日中の気温はいつになく高い。
今年はキノコが不作(採れない)と、皆、言っている。確かに、愛犬との散歩の時にも、あまり見ない(毒キノコでさえ)。
2021.10.22
[新刊]
喜国雅彦『ラストシーンは崖のうえ』講談社
竹内オサム『手塚治虫は「ジャングル大帝」にどんな思いを込めたのか』ミネルヴァ書房
4日前に、黒姫山と妙高山の初冠雪。それを契機に、急激に気温が下がり、いきなり冬に突入した感がある。家の内外の冬支度を急ぐ。
復刊ドットコムの『鉄腕アトム 《オリジナル版》 (1)』が、物質転送機で届く。
スムース・コリーのレンちゃんが3歳に、その息子のピートが1歳になる。
2021.10.09
[新刊]
桐野夏生『砂に埋もれる犬』朝日新聞出版
一昨日、ふと、「あれ、ポール・アルテの新刊はどうしたんだろう?」と思い出し、調べてみたら、先月、『混沌の王』が発売になっていた。どこかに予約したと思っていたが、どうも忘れたらしい。ということで、緊急転送収容。おまけの短編の方も、人狼もの+足跡のない殺人ものみたい。楽しみ、楽しみ。
2021.10.04
[新刊]
M・R・ラインハート『赤いランプ』論創社(論創海外ミステリ)
メアリー・スチュアート『クレタ島の夜は更けて』論創社(論創海外ミステリ)
新津きよみ『妻の罪状』実業之日本社文庫
山田正紀『開場賭博』光文社
ほぼ毎年の恒例。戸隠へ行き、天然キノコ蕎麦を食す。まだ紅葉には早かった。帰りは某所で天然湧き水を組み、帰宅して、この水でコーヒーを淹れる。これがすっきりした味になって上手いのだ。
「横溝正史没後40年・生誕120年 4社合同フェア」で、条件付きで配布されている(各書店で確認のこと)小冊子「横溝正史と私」が届く。私も寄稿しているのだが、中でも高木晶子氏の「〝母〟と慕った横溝正史」は、読者必読。常々、何故、高木彬光先生が捕物帖を書いたのだろうと不思議に思っていたが、このエッセイを読んで、その理由が明解に解明。
2021.09.30
[新刊]
貫井徳郎『邯鄲の島遥かなり(中)』新潮社
愛犬との散歩中に、ナラタケっぽいものを発見。ただ状態的に、もう採るには遅かった感じもするので、手を出さず。
2021.09.24
講談社のミステリー雑誌「メフィスト」が新装開店になるそうだ。
で、いろいろな企画があるらしい。
TSUTAYAさんと組んでの、作家のリレーインタビュー。
https://tsutaya.tsite.jp/news/book/41575683/
ダ・ヴィンチニュースに取り上げてもらったり。
https://ddnavi.com/donden/
10月からは、メフィストリーダーズクラブというサービスも開始するとのこと。
https://mephisto-readers.com/
などなど。御覧あれ。
2021.09.22
鳥飼否宇さんの新作長編『指切りパズル』(「本格ミステリー・ワールド・スペシャル」)の見本刷りが出来。
南雲堂から9月30日発売予定。
語り口も欺瞞も上等の上等。
2021.09.21
[新刊]
太田忠司『怪異筆録者』創元推理文庫
現在、「横溝正史没後40年・生誕120年 4社合同フェア」が大手出版社を中心に開催されている模様。4社というのは、戎光祥出版、柏書房、春陽堂書店、論創社。
書泉グランデやジュンク堂書店池袋本店など、東京都内、兵庫県内、山梨県内、岡山県内の一部書店などで実施されているらしい。
フェア開催にあたり、各社の単行本を最低1冊づつ、合計4冊以上購入された方への店舗特典として、全16ページのB6判特別小冊子が頒布されているらしい(実際の条件などは、書店で確認してください)。私も寄稿しています。
横溝正史ファンはお見逃しなく!
2021.09.16
[新刊]
麻耶雄嵩『メルカトル悪人狩り』講談社ノベルス
いやあ、面白かった。『伊藤整日記』1巻から5巻(平凡社)までを読了。
流行作家なのに、妻から家に金がないと言われる。それで、編集者に金を持って来させた、とか、妻に出版社まで金を取りに行かせた、とか、書いてある。一瞬、事情が解らなかったが、すぐに思い出した。そう。当時の世の中には、まだ銀行振り込みというシステムがなかったのである。だから、出版社の経理まで原稿料や印税をもらいに行っていたわけだ。
昭和20、30年代って言えば、奥付に著者検印を押したり、貼ったりしていたから、作家にとってはいろいろと面倒な時代だったのだ。
Googleレンズが便利。愛犬との散歩中に見つけたキノコをGoogleレンズで検索する。6、7割くらいは名前が出て来る。
最近見つけたのが、スギタケ、ドクベニタケ、ホウキタケなど。どれも毒キノコらしい。白い奴で、単に「キノコ」と表示されたものもあった。
2021.09.12
マンガ研究誌「ビランジ」48号が、物質転送機で到着。今回、私が寄稿した「『手塚治虫単行本図鑑』作製中!」という文章も載っている。
だいぶ前から私が手がけてきた『手塚治虫単行本図鑑』は、原稿も図版もほとんど揃った。あとは、出版社のゴー・サインを待つだけ。たぶん、手塚治虫の復刻本とのタイアップのような形での刊行となるため、いろいろと調整が必要なようである。
2021.09.06
[新刊]
ヒュー・コンウェイ『ダーク・デイズ』論創社(論創海外ミステリ)
『ダーク・デイズ』は、その昔、黒岩涙香が『法廷の美人』として翻案した作の新訳・完訳。小森健太朗氏の素晴らしい解説も付いている。スラスラ読めて、古臭い感じはあまりしなかった。
ロボット配達人が、作品社から出たアン・ラドクリフ『ユドルフォ城の怪奇』(上・下)を、運んで来た。ついに翻訳されたかと喜んでいる人も多いだろう。ゴシック小説・怪奇小説の源流的作品だと、世界文学やミステリー文学に与えた影響も大きい。
たとえば、『ユドルフォ城の怪奇』 → ジェイン・オースティン『ノーサンガー・アビー』 → シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』 → ダフネ・デュ・モーリア『レベッカ』 というような流れを見れば一目瞭然。
ミステリーでも、ディクスン・カーが愛読していて、ある長編では、『ユドルフォ城の怪奇』を読む登場人物がいたりする。
確か、ドストエフスキーなんかも読んでいたはず。
2021.09.03
南雲堂から出る、鳥飼否宇さんの新作『指切りパズル』(本格ミステリー・ワールド・スペシャル)のカバー・デザインが出来。9月30日の予定。抜群に面白いので、ぜひ御購読を!
今読んでいるのが、平凡社から今年刊行されている『伊藤整日記』(1巻~5巻、続刊予定)だ。最初は、野尻湖畔にあった伊藤整の別荘(伊藤山荘)のくだりのみ、拾い読みをするはずだったが、全部に夢中になって目を通している。というのも、当時の文壇の様子が描かれているし(谷崎潤一郎が全集の解説を書いてくれた伊藤整に礼状を寄こすとか)、伊藤整は、(私の愛読書の一つである)『日本文壇史』を執筆して刊行しているし、チャタレー裁判のことも出て来るしで、どこもかしこも面白すぎる! という状況になったのだ。
2021.09.01
[新刊]
辻真先『辻真先のテレビアニメ道』立東舎
辻真先先生の新刊『辻真先のテレビアニメ道』は、アニメ・ファン、マンガ・ファン、テレビ・ファン必見というより、必読の書。先駆者・開拓者ならではの打ち明け話が様々な感動や驚きを与えてくれる。ちなみに私の場合、サンコミックスに付いて書かれている部分で、「あっ!」と叫び声を上げてしまった。
虫プロ時代の手塚治虫先生が描いた絵コンテも収録されており、嬉しさを倍増させる。
ここ数日は暑い日が続いていたので、まだ海で泳げるのではないかと思い、新潟のなおえつ海水浴場に行ってみた。連れて行ったのは、スムース・コリーのレンとピート。そして、ジャックラッセルのトモ。この3匹は泳ぐのが好きだから。
海岸では海の家の取り壊しが行なわれていたので、少し離れた所に移動。人間二人、犬三匹が、まあまあの海水温の所で泳いだってわけ。
高速を下りる前に、名立/谷浜パーキングに寄ったら、前々から食べてみたいと思っていた「草だんごパン」が売っていた。妙高の名物草団子を丸ごとパンに包んだもので、最近はテレビなどでもよく取り上げられている。
食べてみた感想は、私は普通の草団子の方がいいかな。パンによって、草団子の餡子の味(甘み)や笹の葉の香りが消されている感じ。
2021.08.26
[新刊]
貫井徳郎『邯鄲の島遥かなり(上)』新潮社
貫井氏の新刊は、何と3ヵ月連続刊行で、合計の原稿枚数は3200枚だとか。すごい大作。最近は厚い本はあまり好まれないが(出版社も定価が高くなるので嫌がる傾向がある)、貫井氏の作品はどれも力作だから、まったく問題ないだろう。読むのが楽しみ。
2021.08.24
ハヤカワ文庫SFの、ザック・ジョーダン『最終人類』(上・下)を転送収容。
マイクロソフトの馬鹿さ加減が、Windows11の発表でまた露呈。タスク・バーが下端に固定ってどういうつもり? 上下の幅が狭い液晶の場合、左側や右側に置きたいじゃないか(実際、ノートでは左側に置いている)。
タスク・バーのスタート・ボタンも端にあった方が解りやすいし、使いやすいだろうに。
2021.08.20
『ホモホモセブン』や『風雲児たち』で有名な、みなもと太郎先生がお亡くなりになったとのこと。大変残念である。お会いする度に先生の方から声をかけてくださり、昔のマンガの話をたっぷりしてくれたのに……。
とてもお優しい方でした。
御冥福をお祈りします。
2021.08.19
手塚治虫『ザ・クレーター 《オリジナル版》』(復刊ドットコム)を、プレアデス人が持って来た。
2021.08.13
アマゾン・プライムで、アニメ『スタートレック/ローワー・デッキ』シーズン2が始まった。
2021.08.10
『スーパーガール』 シーズン5で、新ユニフォーム&新ヘアスタイルに変わる。期待していたが、つまらなくて、途中で見るのをやめる。また、マルチ・バースの話が間に挟まるのも嫌になる。他の『フラッシュ』とかを見ていないと、何が何だか解らないし。
『ブラック・リスト』 シーズン7の終盤から極端につまらなくなってきて、シーズン8もずっとつまらないまま。どうせその内、母親は生きていた、とか言い出すに決まっているし。もう見るのをやめようと思っている。
『デクスター』 第1シーズンは原作があるせいか、よくできていたが、シーズンを追うごとに、デクスターが馬鹿になっていき(愚かになっていき)、支離滅裂度が増す。シーズン8の最終回は特にひどい。最初の設定の、感情がない殺人鬼、という扱いはどっかに行ってしまったし。
2021.08.08
[新刊]
鮎川哲也『黒い蹉跌 (鮎川哲也のチェックメイト)』光文社文庫
鮎川哲也『黒い蹉跌 (鮎川哲也のチェックメイト)』は、倒叙ミステリーの傑作集。
Googlechromeで、バージョン77以降、日本語入力がおかしくなっていたが(私の場合、やまぶき+keylay00+ATOKで親指シフト化)、ようやくバージョン92で、普通に入力ができるようになった。
2021.08.05
[新刊]
秋保水果『謎を買うならコンビニで』講談社タイガ
汀こるもの『探偵は御簾の中 鳴かぬ蛍が身を焦がす』講談社タイガ
川辺純可『ミズチと天狗とおぼろ月の夢』南雲堂
『ミズチと天狗とおぼろ月の夢』は、福ミス優秀作でデビューした川辺純可氏の新作。
二重太陽系外周部で、J・J・アダムス編『銀河連邦SF傑作選 不死身の戦艦』創元推理文庫を発見。転送収容。今年はSFアンソロジーが多く出ていて嬉しいな。これ、扉絵もたくさん入っている力の入りよう。
2021.08.03
巨大隕石跡で発見された男の撲殺死体。しかし、男の足跡も犯人の足跡も見当たらない。という不可能犯罪みたいな魅力的な出だしの『ボニーとアボリジニの伝説』。テクテクっと読んでしまい、まさにオーストラリアでないと成立しない話ということで面白かった。
だから、本棚を探して、アーサー・アップフィールドの文庫本を3冊発掘収容。昔、読んだはずだがよく覚えていない。時間があったら再読しよう。
2021.08.01
[新刊]
ドリス・マイルズ・ディズニー『黒き瞳の肖像画』論創社(論創海外ミステリ)
アーサー・アップフィールド『ボニーとアボリジニの伝説』論創社(論創海外ミステリ)
石持浅海『君が護りたい人は』祥伝社(祥伝社ノン・ノベル)
アーサー・アップフィールドとは、実に懐かしい。名探偵ナポレオン・ボナパルト警部シリーズの本邦初訳が『ボニーとアボリジニの伝説』。
愛犬ピート(スムース・コリー)は、千葉へ行き、飼い主ともども1日訓練。
2021.07.16
復刊ドットコムより、事前予約した『鉄腕アトム70th トレジャーBOX [FAMILY TIME]』が、物質転送機で届く。
概ね豪華な内容だが、これほどの値段にしては、ワッペンがオリジナルと違って、ただの紙の印刷というのは残念。
2021.07.15
ケルビン・タイム・ラインの『スタートレック』映画の第4弾の監督が決まったという情報あり。
https://deadline.com/2021/07/star-trek-film-director-wandavision-matt-shakman-1234792438/
クリス・パインがカーク艦長を演じるシリーズかどうかは解らないという、あやふやな情報だが。
アマル・エル=モフタール, マックス・グラッドストーン『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』新ハヤカワSFシリーズを、転送収容。
2021.07.04
インスクリプトから、ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション(1)『ハテラス船長の航海と冒険』が出たので、トランス・ワープで転送収容。新訳・完訳版。以前は、パシフィカから、別の翻訳で『ハテラス船長の冒険』全2巻として出ていたもの。
2021.07.03
Journeyの新曲「The Way We Used To Be」は、けっこう良い曲。しかし、終わりの方が盛りあがらずに、3分ちょっとでfade-out。アルバムで聞けば、もっと長いのだろうか。
2021.07.02
Amazonプライム・ビデオで、本日公開の『トゥモロー・ウォー』をさっさと見る。
『オーニ・ユー・ニード・キル』の続編、ではなかったが、これでトム・クルーズが主役だったら、そうとしか思えない敵の造形。
なかなか面白かったけれど、タイム・トラベルに関する条件とかタイム・パラドックスはほとんど無視、という点はけっこう甘い作品であった。
写真は、千葉で行なわれたドッグ・ショーでのピート(スムース・コリー、9ヵ月)。
2021.07.01
スーパー・ドラマ・チャンネルか何かで『ラスト・リゾート』の一挙放送があったので、録画して視聴。最初はパンデミックものの『ラスト・シップ』より面白いかな、と思ったが、結局、突っ込み処満載で、特に後半は支離滅裂な作品だった。
2021.06.27
三日前の朝、我が家から50メートルも離れていない茂みの中に月の輪熊がいて、家人と愛犬たちが見つけた。愛犬たちが吼えまくったら、熊は側の栗の木に登ったので、その隙に逃げ帰ってきたわけだ。
しばらく、別荘内の散歩も気を付けなくてはならない。
Amazonプライム・ビデオで、『ボッシュ』のファイナル・シーズンを見る。意外にあっさり終わった印象。
スムース・コリーのレンとピートは、この土日、千葉県で行なわれているドッグ・ショーに出場中。
2021.06.22
[新刊]
山田正紀/日下三蔵・編『フェイス・ゼロ』竹書房文庫
出た! 『スタートレック/ピカード』シーズン2の予告が! ここで見ろ!
放映は来年なので、来年までは生きていよう。
2021.06.15
[新刊]
小林泰三『ドロシイ殺し』創元推理文庫
J・S・フレッチャー『ベッドフォード・ロウの怪事件』論創海外ミステリ
レックス・スタウト『ネロ・ウルフの災難 外出編』論創海外ミステリ
エラリー・クイーン/飯城勇三・編訳『消える魔術師の冒険』論創海外ミステリ
高橋由太『ちびねこ亭の思い出ごはん』光文社文庫
日下三蔵・編/谷崎潤一郎『白昼鬼語 探偵くらぶ』光文社文庫
『エラリー・クイーン創作の秘密 往復書簡1947-1950年』が出たばかりなのに、クイーンのラジオ・ドラマ集まで出たぞ。意外なほどトリッキーな作品が揃っていて(パズルと論理は当然のことながら)、嬉しい驚き。もちろん、飯城勇三氏の解説を読むと面白さが倍増。
2021.06.10
[新刊]
ジョゼフ・グッドリッチ編/飯城勇三・訳『エラリー・クイーン創作の秘密 往復書簡1947-1950年』国書刊行会
転送=回転体エンジンを搭載した銀河間宇宙船で、ジョゼフ・グッドリッチ編/飯城勇三訳『エラリー・クイーン創作の秘密 往復書簡1947-1950年』(国書刊行会)が到着。クイーンの後期の問題作にして大作『十日間の不思議』や『九尾の猫』の創作過程が、作者二人の往復書簡によって明かされるという、驚きの内容。クイーン・ファンもしくは本格推理ファンなら、誰でも読まずにはいられない! そんな本だぁ!
2021.06.08
桐野夏生『インドラネット』角川書店
東川篤哉『野球が好きすぎて』実業之日本社
昨日の昨日まで、世の中にこんなに面白いマンガがあるとは知らなかった。
寺沢大介『喰いタン』(講談社、全16巻)がそれ。『ミスター味っ子』の作者であるから一流の食事・料理マンガにして、見事な本格推理マンガときた。トリックが豊富で、推理論理も秀逸。完全に脱帽。
作品社のウェブサイトを見たら、アン・ラドクリフの『ユドルフォ城の怪奇』が近刊予定になっていた。もちろん、『ユドルフォの秘密』の翻訳であろう。これぞ、快挙だ! (というか、この古典的名作が、どうして今まで翻訳されなかったのか、そっちの方が不思議)
日曜日はテニスのダブルスの試合。男子は5組総当たりで、わがチームは3勝1敗。2位であった。
2021.05.28
[新刊]
西村京太郎『SL銀河よ飛べ!!』講談社ノベルス
西澤保彦『パズラー』創元推理文庫
G・K・チェスタトン『裏切りの塔』創元推理文庫
4時間もののドラマ『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』を観る。2時間映画版よりぐっと良くなっていた(当然か)。ただ、やたらに出て来るスロー・モーションを使わなければ3時間なんじゃないの、って思った(『600万ドルの男』や『バイオニック・ジェミー』じゃあるまいし)。
生後7ヵ月のスムース・コリーのピートが、1ヵ月間、山中湖の実家で、ドッグ・ショー用の躾けを受けていた。戻ってきたら(8ヵ月)、父親のレンと同じほどの大きさになっていた。犬は成長が早いなあ。
2021.05.20
[新刊]
ナイオ・マーシュ『オールド・アンの囁き』論創海外ミステリ
アンリ・コーヴァン『マクシミリアン・エレールの冒険』論創海外ミステリ
天祢涼『境内ではお静かに 神盗みの事件帖』光文社
未須本有生『ミステリーは非日常とともに!』南雲堂
アンリ・コーヴァン『マクシミリアン・エレールの冒険』は、びっくり仰天の作品にて貴重な翻訳。解説を見ずに読んだら、ホームズのパスティーシュかと思うが、こっちの方が年代は先。つまり、ルコック探偵とホームズを繋ぐ重要なミッシング・リンクというわけ。必読。
2021.05.12
[新刊]
麻見和史『偽神の審判 警視庁公安分析班』講談社ノベルス
若菜晃子・編著『岩波少年文庫のあゆみ』(岩波書店)を物質転送機で収容。私の場合は、年代的に第3期の箱入り岩波少年文庫に愛着がある。ほとんどは、学校図書などで読んだもの。今でも古本屋で、この箱入りのものを見つけると、つい転送収容してしまう。
山ウドが出て来たので食す。山ウドは一日5センチくらい伸びてしまうことも珍しくないから、時機を逸しないようにしないとね。
2021.04.29
今日の夕方、雨の中、別荘地を愛犬カイとレンと共に歩いていたら、目の前をカモシカが横切った。カイとレンは吼えて大騒ぎ。
タメの芽を採って、唐揚げにして食す。 翌々日は、コシアブラを採って、コシアブラ御飯にして食す。これぞ、春の味。
子犬(7ヵ月)のピートは、躾けを入れるため、山中湖の実家(ブリーダーさん)に1ヵ月帰っている。子犬がいないと何だか静かで寂しい。
写真4で、小道の両側に生えているのはカタクリ。片栗粉のカタクリ。
2021.04.19
オースティン・フリーマン『ソーンダイク博士短編全集Ⅲ パズル・ロック』(国書刊行会)が、予約転送で到着。
今回も「バーナビー事件」や「パズル・ロック」など、名作古典がずらり。
スキー場の写真は、4月6日の野沢温泉スキー場。もう、やまびこ・コースしかやっていなかったが、春スキーにしてはまあまあのコンディション。
2021.04.18
[新刊]
新津きよみ『ただいまつもとの事件簿』光文社文庫
天祢涼『境内ではお静かに 七夕祭りの事件簿』光文社文庫
折原一『ポストカプセル』光文社文庫
太田忠司『麻倉玲一は信頼できない語り手』徳間文庫
フランク・グルーバー『正直者ディーラーの秘密』論創社(論創海外ミステリ)
文縞絵斗『依存』講談社(福ミス受賞作)
ここ数日寒い。今日は午後から雨で、その後、みぞれ。
折原一氏の『ポストカプセル』は、短編一つとエピローグが書き下ろされている。
両親が松本出身の私にとって、松本市が舞台の新津さんの新作はたまらない/楽しい内容。
『スタートレック/ディスカバリー』シーズン4の予告動画が公開された。今回もすっごく面白そう。今年中に公開されるというのも非常に良かったこと。
https://youtu.be/wQ6HOVZM0p0
2021.03.28
[新刊]
辻真先『二十面相 暁に死す』光文社
東川篤哉『新謎解きはディナーのあとで』小学館
『たかが殺人じゃないか』の興奮が冷めやらぬうちに、早くも辻真先先生の新作が出た。すごいバイタリティだ。
写真は先週の志賀高原。
かつての、志賀高原ロープウェイの山麓駅「蓮池駅」が改装され「山の駅」となり、3連ゴンドラが新たに設置された。それで、ジャイアント・ゲレンデの下まで簡単に行けるようになった(距離は短い)。利点は、山の駅の駐車場に車を置いて、わりとすぐに、ジャイアント・ゲレンデの下から滑り出すことができるようになったことだ。
これまでは、焼額山の南館まで車で行って、焼額山のゲレンデから滑り始めたが、30分以上早くスキーの板を履けるようになった。
2021.03.16
[新刊]
高田崇史『QED 源氏の神霊』講談社ノベルス
北山猛邦『天の川の船乗り』東京創元社
平野俊彦『報復の密室』講談社(ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作)
喜国雅彦「今宵は誰と ―漫画で読む名作の中の女たち―」双葉社
妙高杉ノ原スキー場で、ゴンドラ3本。もう完全に春スキー状態。雪面はジュクジュク。黄砂のせいか、雪もかなり汚れてきた。
キクニさんの新作マンガを読んで、今回も転げ回る面白さ。
2021.03.13
[新刊]
太田忠司『名古屋駅西喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く』ハルキ文庫
講談社タイガ『非日常の謎』
麻見和史『邪神の天秤 警視庁公安分析班』講談社ノベルス
ホロAmazonプライムにて、『ワンダーウーマン 1984』を見る。好意を持って評価すれば80点、厳しい目なら65点。
特撮が変な所が時々ある。たとえば、ワンダーウーマンがアラブ人の子供たちを助ける場面とか。あきらかにブルースクリーンの前で演技してますよ、的な。
2時間半は長い。2時間に刈り込めるはず。何なら、冒頭のアマゾネスの場面も要らない。
2021.03.10
先日、ある方から、「愛川晶さんがツイッターで変なことを書いていますよ」とメールで教えてもらった。
検索してみたら、たぶん、これらのことだろう。
愛川晶
@yoshioneko1
・
2月16日
もう言ってもいいでしょうね。この作品、プロローグ以外は全部私が書きました。相棒はなんだかんだ文句をつけてきただけです。合作なんかじゃありません。
https://twitter.com/yoshioneko1/status/1361334524865482755
愛川晶
@yoshioneko1
・
2月16日
自分のこと以外はわかりません。事実を申し上げただけです。北森鴻さんの口癖を借りますが、作家は書いてナンボの商売ですよねq
https://twitter.com/yoshioneko1/status/1361337065934188548
これらを読んで最初に思ったのは、「愛川さんは未だに、こんな嘘や出鱈目を言いふらしているのか」ということであり、呆れてしまったというのが正直な気持ちである。
その昔(たぶん、『白銀荘の殺人鬼』を出して少ししてから)、愛川晶氏が、これらと同じことや、「あれは大変だった」とか、「もう(二階堂とは)合作をしない」とか、の文句めいたことを、グチグチと、ネット掲示板に書いていることは、やはり人から教えてもらって知った。そのログの一部も見ている。
だが、いちいち訂正するのも、反論するのも、説明するのも馬鹿馬鹿しく、面倒であったので放っておいた。
それが、今でも同じことをしているとなると、私ももう61歳なのでいつ死ぬか解らないから、事実は事実で、きちんと正しておくべきだと考えた。
それに、ソーシャルメディアは、嘘の言い放題であり、それを盲目的に信じる人もいるし、また、デマを拡散させる人もいる。そういう点でも、間違いは指摘しておくべきだと判断したのである。
小説の合作方法だが、それについては人に話さない(明かさない)というのは、作家同士のマナーとかエチケットだと思う(もちろん、話すことを両者が承諾していれば別)。
よって、私はこれまで一度も、誰かにそれを公にしたことはない。
それに、実を言えば、合作方法は毎回違うし、相手によっても違う。たとえば、黒田研二氏とは3冊の合作を行なったが、すべて違った方法を取っている。
しかし、今回は、愛川晶氏の方が変なばらし方をしているし(以下のように、出鱈目な部分が大きい)、事実を語るには、残念ながら詳細を述べるしかない。
この『白銀荘の殺人鬼』を企画を立てる頃、愛川氏は東京創元社からあぶれていて、「書く所がない」とよく愚痴っていた。
そこで私は、「だったら、プロットとトリックを考えている作品があるから、合作をしませんか」と持ちかけ、彼から「やる」との承諾をもらった。そこで、前々から温めていた案を光文社の編集さんに話して、愛川氏と合作をするということでの出版の約束を取り付けた。この時、作家当てクイズもやりたいとの希望を述べて、それも認められた。さらに、猪苗代の方のスキー場での取材旅行も条件の一つに加えてもらった。
さっそく愛川氏に、この報告を行ない、「カッパ・ノベルスで出してくれるということです。先に言ったとおり、企画立案と、プロットとトリックの発案は私が行なう。愛川さんは、それに基づいて文章を書いてください」と説明した。また、印税については、後の文庫も含めて7対3とする。僕が7で、愛川さんが3ですが、それでもいいですか」と、確認した。それでも「やる」と、彼が返事をしたので、この企画を開始することにした。
当初の印税割合の提案で、私の方が多かったのは、下記にあるように、段取りから、トリック、プロット、ストーリーの原案作りまで、ほとんどを私が行なうからであった。愛川氏の担当は文章を書くことだけである。
そこで、プロットについての梗概を私が書き、おおまかな台割りを作り、トリックについてもこういう趣向のものをやりたい、と、説明した。それが、あの作品のメインとなる叙述トリックや名前のトリックなどである。
そして、文章を愛川さんが書き始め、時折、ここはどうかと彼が尋ねたり、こういうふうにできるかと私が彼に頼んだりして、それを繰り返しながら作業を進めていった。
その過程で私が思ったのは、文章を書くのはやはり時間がかかるし、大変だなということである。プロットの梗概があるにしろ、その合間や行間を埋めるのは書き手である愛川氏であり、それはとても苦労がいることだ(この辺は、小説を書いた人なら解るはず)。
よって、私の方から、「印税ですが、やはり5対5にしましょう」と申し出て、愛川氏から「それで良い」と了承をもらった(特に礼はなかった)。
なお、これ以降、私は誰かと合作する場合、すべて印税は5対5で相手と分けている。
取材旅行の方も、猪苗代のアルツ磐梯スキー場に出掛けて楽しんだ(愛川氏は地元の県に住んでいるので、現地参加)。
何故、愛川氏を合作の相手に選んだかと言えば、それは彼が文章がうまく、人間を描くのもうまいからである。今回は人間に関する叙述トリックなので、その人間が生き生きと描かれているのが大前提であった(私では、そういうふうに書くのは無理だろう)。そして、できあがったものは、人物関係の愛憎や錯綜が見事に描かれていて、完全に意図したとおり(いや、それ以上)に仕上がっていた。
したがって、『白銀荘の殺人鬼』を読んで、読者が「面白かった!」と思ってくれたら、それは愛川氏の手柄である。
このことは、書く前にも愛川氏に言ったし、できあがった原稿、できあがった本を読んだ時にも、彼に賞賛の言葉として述べた(編集者にも、そのように言った)。
さて、原稿の第1稿ができあがると、私がそれを読んで赤を入れ、改善点を挙げて、さらに愛川氏に加筆してもらった。プロローグがあった方が効果的と思い、私が書き加えた。
ゲラが出て来ると、二人がチェックを行なって、必要な修正をした。
カバーと帯のラフ・デザインが出て来た時には、私が編集者と相談して確認を行なった。
推薦の言葉を評論家の新保博久さんにお願いしようというのも、私が編集者と相談して決定した(当時、ぜひ新保さんに頼みたいという何か理由があったのだが、それは失念した)。
こうして、『白銀荘の殺人鬼』という本が完成し、カッパ・ノベルスから出版されたのである。さらに、作家当てクイズも実施された。
もちろん、刊行後の読者の反応、売れ行き、評論の有無なども、私が編集者と一緒に確認した。
当然のことながら、以上のことは、担当編集者も大枠は知っているわけなので、いくらでも証言してもらえるだろう(忙しい人に、そんなことを頼むことはしないが)。
というわけで、ここまで読んでいただいて解るとおり、無理矢理、二人の作業や分担を明らかにすると、次のようになる。
【二階堂黎人】
企画・立案(作者当てを含む)
出版社との打ち合わせ
プロットとトリックの立案
梗概の作成
取材旅行のセッティング
原稿とゲラのチェック
カバーや帯などのチェック。
【愛川晶】
文章
ゲラのチェック
よって、私が愛川氏に作品を丸投げしたとか、何もしなかったというのはまったくの嘘である。それに、彼の言い方を借りるなら、「愛川氏はただ文章を書いただけ。ゴーストライターのようなもので、合作ではありません」という表現になってしまうが、私はそんなことを言うつもりはまったくない。プロットに肉付けを行ない、場合によっては細かいサブ・トリックを配したもの彼であり、最終的に豊潤な物語が完成したのは愛川氏の頑張りのお陰だからである。
そもそも、愛川氏は「相棒はなんだかんだ文句をつけてきただけです」と言うが、作者の一人である私がそんなことをする訳がない。自分で自分の作品にケチを付けるなんてあり得ない。しかも、そんなことをしても何のメリットもない。
こういうことは常識で考えたら解るはずなのに、そんなデマを簡単に信じてしまう人がいるのも驚きである。
それでも、私が何か、愛川氏や作品に対して文句を言っていたと言うのなら、「いつ・どこで・何を」私が言ったのか(どうやら複数回らしいから)、愛川氏が自ら、すべてを明らかにするべきだろう(捏造ではなく、事実や証拠を基に)。
ただ、つらつら考えてみるに、一つ、愛川氏が誤解した可能性がある文章を思い出した。当時出ていた、角川書店の「カドカワ・ミステリ」という雑誌に、私は「論理の聖剣」という本格ミステリーに関する批評を毎月、書いていた。
そこで、以下のように、『白銀荘の殺人鬼』も取り上げている。
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まず話題作の筆頭は、覆面作家として鳴り物入りで刊行された『白銀荘の殺人鬼』である。サイコ・スリラー的な意匠を借りて、実は本格推理という野心作である。作家は、さらに、著名作家二人の合作(クイーンのようだ)というから、ますます面白い。作家当てクイズ付きで、作家の正体に関してヒントが提供されている。誰だろうかとあれこれ考えるのも楽しい。普通なら、この手のプロット・トリックものを書くのは、カッパ・ノベルスでも多数の作品を発表しているO氏であろう。しかし、文体はまるで違うから(かなり流麗で、キャラも立っている)、真相はそう簡単ではなさそうだ。叙述トリックを巧妙に配した上に、密室やアリバイ・トリックまで盛り込んであり、やや欲張りすぎの感もある。
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(※O氏というのは、折原一氏のこと。ミスリードを誘うつもりで書いた。)
御覧のとおり、ほとんどは誉めていて、最後の所のみ、やや批判的なことを書いてある。
これを載せた時、まだ作者の正体は明かしていなかった。したがって、作者本人(の一人)である私がベタ誉めするのも変な話なので、このような書き方しかなかった。
そのため、この原稿を書く前に、愛川氏に電話をして、「エラリー・クイーンのダネイとリーが、クイーンとロスに化け、仮面を付けて対談したみたいに、この批評でちょっと揶揄するようなことを書きますね」と、伝えておいた。
愛川氏はそれを忘れて、これを、私が文句を言っていると、勘違いしたのだろうか(それくらいしか、私には思い当たるものがない)。
あと、私にはよく理解できないのは、彼から直に、不満・不平・注文などをいっさい聞いたことがないことである。何かそういうことがあるのなら、ネット掲示板でこそこそ愚痴を垂れ流すのではなく、まず、私に言うべきではないだろうか。そういう陰湿な方法は私にはまったくない感性や発想なので、不思議に思うばかりである。
それに、文庫化の話が上がった際にも、愛川氏から何も言われていない。のちに知ったが、その時にはもうネット掲示板で愚痴っており、「二度と合作はしない」と言っていたらしいのである(「合作じゃない」のなら、「二度と合作はしない」という言葉は矛盾しているよね)。
文庫化においては、当然、愛川氏も私もゲラのチェックや修正はしているわけだし、この企画がそんなに嫌なら、その時に文庫化を拒否すれば良かったはずだ。が、プライドより印税という名のお金を取ることには何の躊躇もなかったようだ。まあ、この辺の心理も、私には解らないことである。
以上が、愛川氏のとの合作『白銀荘の殺人鬼』執筆の事実である。
愛川氏の嘘や、それを信じたデマの拡散を目撃した人がいたら、ぜひ、ここに真実が書かれていますよ、と、教えてあげてほしい。
2021.03.06
[新刊]
貫井徳郎『悪の芽』角川書店
論創社『佐佐木俊郎探偵小説選Ⅱ』論創ミステリ選書(125)
「ビランジ」47号が、物質転送機で到着。海野十三が手塚治虫先生に与えた影響を検証した小野卓司氏の「海野十三が遺したもの」が秀逸。
ワープロの一太郎2021をダウンロード・インストール。日本製ワープロを応援する意味で、なるべく毎年、バージョンアップしているもの。
昨日、妙高杉ノ原スキー場のベースの気温が6度。雪面はもうグシャグシャ。かなり板のエッジを立てて、圧をかけながら滑り下りて来ないと、急に止まりそうになる。ゴンドラ2本、リフト1本で太股がパンパン。
もう春スキー状態だ。
2021.02.28
[新刊]
柄刀一『或るギリシア館の謎』光文社
ピーター・トレメイン『憐れみをなす者』(上)(下)東京創元社(創元推理文庫)
柄刀一氏の新作は長編。前に出た『或るエジプト』は短編集だった。今回は、読み応えがありそう。
戸川幸夫の『白色山塊』(上)(下)を転送収容。戸川幸夫の全集に入っていなかったので。帯の惹句を見ると、『デルス・ウザーラ』のような話のよう。
25日に、今シーズン初野沢温泉スキー場。新ゴンドラは静かで乗り心地も快適。ただ、チケット売り場が隣りの建物の3階下にあり、しかも、エレベーターもエスカレーターもないという難儀。ゴンドラも少し並んでいて、乗るまでに30分かかった。
しかし、上の毛無山は樹氷状態だし、とっても気持ち良かった。
帰りは温泉で短時間ザブン(熱いからね、ここ)。誰もいなかったので、写真も撮ってみた。
2021.02.16
映画『ランボー ラスト・ブラッド』をホロAmazonプライムで見る。細かい点で、ランボーじゃないなあ。
トム・ハンクス主演の西部劇『この茫漠たる荒野』を、ホロNetflixで見る。かなり良い。何より、ちゃんと日本語の邦題が付いている点が素晴らしい。この題名を考えた人、それを許可した上役、あなた方は立派な映画人だ。
ケビン・コスナー主演の『狼と踊る者』には及ばなかったが、内容もよく出来ている(1点、何故、インディアンが馬をくれたのか、よく解らない)。
2021.02.13
太田忠司『和菓子迷宮をぐるぐると』ポプラ社
天祢涼『ぼくの初恋が消えるまで』星海社
阿津川辰海『蒼海館の殺人』講談社タイガ
早川書房「SFが読みたい! 2021年版」
昨日の午前10時半くらいに、妙高杉ノ原スキー場へ行ったら、ゴンドラ駅の外まで100メートルくらい、行列ができたいた。よって、滑らずに返ってきた。
今日から3日間、斑尾スキー場、戸狩スキー場は、長野県人はリフト代が無料だそうだ。朝9時に各ウェブサイトを見たら、もう駐車場が満杯とのこと。無論、行かない。
昼前に、飯山駅前のスーパーへ買い物に行ったら、やたらに込んでいる。飯山市の雪まつりの日だと、後で解った。
2021.02.02
[新刊]
コリン・ワトソン『ロンリーハート・4122』論創社(論創海外ミステリ)
今日が節分だってえ? 2月3日に決まっているのかと思っていたからびっくり。
2021.01.29
[新刊]
三津田信三『死相学探偵最後の事件』角川ホラー文庫
北山猛邦『密室から黒猫を取り出す方法』創元推理文庫
鏑木蓮『水葬』徳間書店
『スタートレック/ローワー・デッキ』シーズン1が、Amazonプライム・ビデオで公開。全10話一挙に公開だが、もったいないので、1日1話しか見ないことにしている。抱腹絶倒のギャグ・アニメ。
2021.01.11
[新刊]
柄刀一『流星のソード』祥伝社文庫
『スタートレック/ディスカバリー』のシーズン3、第13話を4回続けて見る。
ついに最終回。怒濤の展開。しかし、御都合主義の部分も多い。ブックが活性マイセリウム胞子転移ドライブのナビゲーターになれるとか。あと、銀河系規模の災厄である〈大禍〉の原因が、あの人物の癇癪? ちょっと説得力がない。オメガ因子とかを理由にした方が良かったと思う。
今年はもう、『スタートレック』シリーズの新作の放映はないだろうから、残念。
2021.01.04
皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
元旦に、『スタートレック/ディスカバリー』のシーズン3、第12話を見る。あと1回で終わりらしい。もっと続けてほしいなあ。
年末から毎日40センチの積雪があり、午前中は除雪作業に勤しむ。
愛犬ピートは大いに元気で、日に日に成長し、賢くなっていく。すっごく可愛い。
本日は友人たちと、妙高杉ノ原スキー場で初滑り。雪が上がって良かった。ゴンドラ2本、リフト1本。
家の中にある、犬の本をざっと集めてみた。