2008年1月〜6月
2008.06.30
[新刊]
鏑木蓮『屈折光』講談社 2008.07.02
ようやく、乱歩賞作家・鏑木蓮氏の受賞第一作目が出た。待ちわびた人も多いと思う。
物質転送機で『手塚治虫劇画作品集 花とあらくれ』を取り寄せ。探偵劇画雑誌に掲載された作品をカラーで収録。単行本未収録の『ハリケーンZ(スーパーX事件)』を復刻、という嬉しいもの。
2008.06.27
[新刊]
マイケル・イネス『霧と雪』原書房
「サスペリアミステリー」の原稿を書いて、亜空間通信で送る。今回は、大島弓子の「つぐみの森」というミステリー短編を取り上げた。
2008.06.24
[新刊]
小森健太朗『星野君江の事件簿』南雲堂 2008.06.24
我孫子武丸『警視庁特捜班ドットジェイピー』光文社 2008.06.25
『インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国』を覧る。まあ面白かったが、年寄りの同窓会という印象も拭えず。
2008.06.20
[情報館]を更新。
今月の論創海外ミステリの新刊は、ジョナサン・ラティマーの『赤き死の香り』。これまた懐かしい名前の登場である。
2008.06.18
ヘイク・タルボットの『絞首人の手伝い』を読了。『魔の淵』同様、やっぱりごちゃごちゃしている(苦笑)。
物質転送機による取り寄せは、マイケル・ボンド『パディントンのラストダンス』。
2008.06.16
[新刊]
岸田るり子『めぐり会い』徳間書店 08.05.31
岸田るり子『過去からの手紙』理論社(ミステリーYA!) 08.02(ムム。初版2月としか書いてないぞ。日付がないなんて珍しい)
ヘイク・タルボットの『絞首人の手伝い』を読み始める。
2008.06.15
[新刊]
石持浅海『耳をふさいで夜を走る』徳間書店 08.06.30
鳥飼否宇『爆発的――七つの箱の死』双葉社 08.06.25
病院でくれるサラザックという顆粒の風邪薬を飲むと、眠気が押し寄せ、フラフラする。
2008.06.14
またちょっと風邪ぎみで喉が痛い。
篠田真由美氏の『美しきもの見し人は』を読了。濃厚な雰囲気があり、バテレン信仰に基づく愛憎劇に凄まじいものがある。
エラリー・クイーン『ナポレオンの剃刀の冒険』を読了。ラジオ・ドラマの小品だけど、間違いなく初期クーイン味。詳細な解説が、その味わいや楽しさを3倍に増幅している。
2008.06.12
[新刊]
「ジャーロ」Vol.32 光文社
拙著『カーの復讐』が中国語に翻訳されることになったと、講談社から連絡が入る。台湾で出るのかと思ったら、今度は中国での発売(北京語のようだ)になるという話だった。ちょっと驚いたし、嬉しかった。
「ジャーロ」の最新号には、「本格ミステリ大賞」の全選評が掲載されている。今回の小説部門は候補作が良かったので、皆の選評にも熱が入っているね。
2008.06.10
物質転送機での取り寄せは、『完訳 ファーブル昆虫記 第6巻下』集英社、グリン・ダニエル『ケンブリッジ大学の殺人』扶桑社。
『本格ミステリ08』を読了。霞流一氏の「霧の巨塔」、米澤穂信氏の「身内に不幸がありまして」、北山猛邦氏の「見えないダイイイグメッセージ」が面白かった。特に米澤穂信氏の作品は、最後の一撃という点で、川端康成の「眠れる美女」に匹敵する傑作。
8日は、都内某所で、本格ミステリ大賞受賞記念トークショー並びにサイン会。列席数は180人ほどと大盛況。
写真は――逆光になるので撮りづらかった――話をする有栖川さん、司会の北村会長、綾辻さん、小森さん。
2008.06.09
[新刊]
松尾由美『人くい鬼モーリス』理論社(ミステリーYA!)
「ミステリーズ!」VOL.29 東京創元社
7日は、本格ミステリ作家クラブ主催による「本格ミステリ大賞」の授賞式とパーティ。
受賞者は、小説部門が『女王国の城』の有栖川有栖さん。評論・研究部門が『探偵小説の論理学』の小森健太朗さん。
写真は左上から、選考経過を発表する綾辻さん。賞状を有栖川さんに渡す北村会長。花束を贈呈して、コメントを求められた道尾さん。賞状を受け取る小森さん。花束を受け取った小森さん。トロフィーを手にする有栖川さんと小森さん。主賓挨拶をする大沢理事長。シメの挨拶をする北村会長。霞さん、倉知さん、柄刀さん、剣持さん、二階堂。
2008.06.05
[情報館]を更新。
マイケル・シェンカー・グループの新譜『In The Midst of Beauty』を聴く。なかなか良い。
今日も腰の治療。病院一件とマッサージ一件。
「本の窓」に連載中の『僕らが愛した手塚治虫』の原稿を書き、レーザー通信で送る。今回は『0マン』について。
2008.06.03
[新刊]
柴田よしき『謎の転倒犬』東京創元社
本格ミステリ作家クラブ・編『本格ミステリ08』講談社ノベルス
蒼井上鷹『まだ殺してやらない』講談社ノベルス
ちょっと風邪かも。喉が痛い。
R・オースティン・フリーマン『猿の肖像』を読了。事件の転がり方が面白い。もう少し外連味がほしいが、それがなくて、堅実な説明が続くところがこの作家の味なのだなあ。
2008.05.30
腰痛がぶりかえし、昨日は一日、寝床から起きられず。またしばらくリハビリが続く。
第11回鮎川哲也賞を『建築屍材』で受賞した門前典之氏。筆を折ったという噂があったがこれは間違いで、七月に原書房から、『浮遊封館(仮)』が、拙著『鬼蟻村マジック』と共に出る予定。何とも喜ばしいニュースである。
2008.05.29
有栖川有栖氏の『鏡の向こうに落ちてみよう』を読んでいたら、漢字の送りがなに関する話題があった。
有栖川氏は送りがなを〈送る派〉だという。私の本を読んでもらえば解るが、私も〈送る派〉である。また、私は、〈送りがなは送るように〉と、小学校で習った記憶がある。「おこなう」は「行なう」であって、「行う」ではない。「あらわす」も、「表わす」や「現わす」の方がしっくりくる。
何故〈送るか〉と言えば簡単な話で、誤解をまねかないためだ。〈送らずに〉「行った」と書いたら、「おこなった」のか「いった」のか解らない(まあ、前後の文脈から判断できる場合の方が多いが)。漢字+送りがなで一つの言葉が成立しているとすれば、変化しない部分+変化する部分、として表記する方法が一番合理的だと思う。
2008.05.28
[新刊]
北森鴻『なぜ絵版師に頼まなかったのか』光文社
有栖川有栖『鏡の向こうに落ちてみよう』講談社
昨日は、原書房の編集さんと打ち合わせ。水乃サトル・シリーズの書き下ろし長編『鬼蟻村マジック(おにありむらマジック)』は、七月中旬刊行予定で進行中。サトル・シリーズはアリバイものが多いのだが、これは完全に密室殺人もの。
Mクラスの書店を探査し、手塚治虫『ボクのまんが記』朝日新聞社、横山光輝『伊賀の影丸(2)』講談社を転送収容。
物質転送機で、高木晶子『想い出大事箱〜父・高木彬光と高木家の物語』出版芸術社、ヴィンテージ・ミステリ・クラブ『クラシック・ミステリのススメ Part1』(改訂第二版)、グラディス・ミッチェル『ワトスンの選択』長崎出版、を取り寄せ。
2008.05.26
三津田信三氏の『山魔の如き嗤うもの』を読了。これまた傑作。密室の中からの一家消失や、密室殺人、見立て殺人、山魔の謎など、これでもか!ってな具合に奇怪な出来事が次々に登場する。今回も、見えるはずなのに見えない者というシリーズに共通する主題が出てくるが、完全に納得できる回答が与えられている。刀城言耶の出番も多いので満足。強くお勧め。
ドリームタイドの新譜『ドリーム・アンド・デリヴァー』を聴く。良い曲も多いけれど、2、3捨て曲が入っているのが惜しまれる。
2008.05.24
[新刊]
桐野夏生『東京島』新潮社
北村薫『北村薫の創作表現講義』新潮社(新潮選書)
作家になる前、私も、谷崎潤一郎や三島由紀夫を筆頭にずいぶんたくさんの文章読本を読んだ。しかし、それが小説を書くのに役立ったという記憶がない。文学論としては面白いものがあっても、あまり実践的ではなかったからかもしれない。しかし、この北村薫さんの新刊は、作家を目指す人には即戦力となろう。
たとえば、ミステリーでよく指摘される視点の問題などにも言及してあって、それが具体的なので非常に解りやすい。
私の場合には、「なるほど。こういうふうに人に説明すれば良いのか」と、勉強になる点が多かった。
2008.05.22
[情報館]を更新。
[新刊]
山口雅也『キッド・ピストルズの最低の帰還』光文社
蒼井上鷹『ホームズのいない町 13のまだらな推理』双葉社(フタバ・ノベルス)
6月21日土曜日に、花園大学で、綾辻行人さんと有栖川有栖さんの対談『ミステリー・ジョッキー、公開ライブ』があるとのことである。問い合わせ先:花園大学企画広報室(075-811-5181(代表))。
2008.05.21
[情報館]を更新。
東京創元社が主宰する『第18回 鮎川哲也賞』の受賞作が発表になった。七河迦南(ななかわかなん)氏の『七つの海を照らす星』に決定したとのこと。詳細はこちら。七河迦南氏は、『新・本格推理』の応募者でもあり、めきめき頭角を現わしていただけに、大変嬉しく、また、今後の期待が大いにできる逸材と言えよう。受賞作は秋に刊行になると思うが、楽しみに待ちたいと思う。
2008.05.20
[新刊]
オースティン・フリーマン『ポッターマック氏の失策』論創社
ヘンリー・セシル『サーズビイ君奮闘す』論創社
山田正紀『オフェーリアの物語』理論社
日曜日は、エンタープライズD5を運転し、用があって長野県の黒姫へ出かける。途中、菅平インターで高速を下り、真田町にある日帰り温泉『地蔵温泉 十福の湯』に寄ってみた。露天風呂が広く、飲食関係も充実していて、とても良い風呂だった。次回から、東部湯の丸にある『みずほ温泉 湯楽里館』と、どちらに入るか、悩みそう。
月曜日は、軽井沢で光文社の編集さんと落ち合う。次作に関する取材のためである。
途中、内田康夫先生の『浅見光彦倶楽部』へ寄ったら、何と、内田先生と奥様がいらっしゃって、歓待してくださったのであった。《浅見光彦の家》は展示物もたくさんあって、すごく楽しい場所だった。
2008.05.16
[新刊]
ミステリー文学資料館・編『江戸川乱歩と13人の新青年 〈文学派〉編』光文社文庫
大倉崇裕『聖域』東京創元社
一昨日の午前中は、親戚の者を連れ、入間にできたアウトレットパークへ。雨にもかかわらず、けっこうな人がいた。本のアウトレット店がなかったので、マイナス30点。それにしても、ここができたせいで(道が混むから)、入間インターが使えなくなった。どうしてくれるんだ。
書店を探査。以下のものを転送収容。手塚治虫『おもしろブック版 ライオンブックス(2)』小学館クリエイティブ、みなもと太郎『手塚治虫WORLD』ゴマブックス、ヘイク・タルボット『絞首人の手伝い』ハヤカワミステリ。
2008.05.14
昨日は、東京某所で、本格ミステリ作家クラブが主宰する「本格ミステリ大賞」の公開開票式。
【小説部門】は、有栖川有栖氏の『女王国の城』が受賞。【評論・研究部門】は、小森健太朗氏の『探偵小説の論理学』が受賞。
お二方、おめでとうございます。
ちなみに、【評論研究部門】は、小森氏の本が10評、法月綸太郎氏と石上三登志氏の本が9評と、大接戦であった。
私は、三津田信三氏の『首無の如き祟るもの』と石上三登志氏の『名探偵たちのユートピア』に投票したので、大惨敗(^_^;)。
2008.05.11
[新刊]
有栖川有栖『壁抜け男の謎』角川書店
「本の窓」に連載中の『僕らが愛した手塚治虫』の原稿を書き、レーザー通信で送る。「少年サンデー」が創刊50周年記念特集をやっているので、手塚治虫が「少年サンデー」に連載した長編について書く。今回はその第1回で、『スリル博士』について紹介。
三雲岳斗氏の『少女ノイズ』を読了。装幀にだまされてはいけない。しっかりした本格推理短編集。人物造形や動機にはいわゆる現代性も色濃い。お勧め。
それはそれとして、三雲岳斗氏には、そろそろSF本格ミステリーを書いてほしい。
2008.05.08
WindowsXPのSP3が出たので、デスクトップと、ノートと、モバイルにインストールする。特に問題もなく終了したが、themeのstyleがリセットされてしまったのはアレレだった。ネットを検索してみると、SP3用のUXTHEME.DLLがすでにあるということで、ダウンロードし、マシンをセーフティ・モードで立ち上げてコピーする。再起動して、styleを選び直し、ようやくもとの状態に戻った。余計な時間がかかった。
2008.05.07
水乃サトルの現代版シリーズ『鬼蟻村マジック』を書き終える。550枚。原書房に亜空間通信で原稿を送る。
来週からは、光文社の書き下ろしに入る予定。
加瀬義雄氏の『失われたミステリ史』を読む。北欧、ドイツ、オーストリア、イタリア、フランスなどの古典的なミステリーを紹介したもの。『スミルノ博士の日記』を書いたドゥーセなど、北欧の作品にも多くページをさいているので貴重である。問合せはROMまで。
2008.05.02
山口雅也氏の『モンスターズ』を読了。アバンギャルドだけどちっとも難しくない。稚気もあれば、ファンタジーやロマンもある、驚きの短編集。
ちまたではゴールデンウィークだが、『鬼蟻村マジック(仮)』の仕上げをしているので、私には休みはない。
2008.04.30
で、Madonnaの新譜『HARD CANDY』。もっと刺激的なものを想像していたが、逆にBGMとして流し聞きすれば悪くない。
2008.04.29
Whitesnakeの新譜『GOOD TO BE BAD』はイマイチだった。65点の曲がずらりと並んでいる感じ。明日出る、Madonnaの新譜に期待しよう。
2008.04.26
6月に、富士通専門店「アクセス」から、親指シフト・キーボードの新しいモバイル・ノート・パソコンが発売になるとのこと。キーボードは水の入りにくい、バスタブ式が採用されているらしい。
2008.04.25
Mクラスの書店で、横山光輝『原作愛蔵版 伊賀の影丸(1)』を発見。転送収容。
「本格ミステリ大賞」の投票を物質転送機で送る。とっくに投票した気で忘れていたのであった。
2008.04.24
「バトルスター・ギャラクティカ/Battlestar Galactica」の第1シーズン放送終了。まったくの期待はずれで、ぜんぜん面白くなかった。そもそも、人間型サイロンなんてものを出してはダメ。昔の「宇宙空母ギャラクティカ」の方が圧倒的に素敵だ。
「ニコリ」用の原稿、「名探偵Zの事件簿 火炎の密室」を書いて、亜空間通信で送付。
2008.04.22
リュウドから出たアールボード・フォー・ケイタイ RBK-500U(USB) だが、アドエスに繋ぐ場合、付属のケーブルでいけるようだ。別にUSBホストケーブルを用意する必要はないらしい。
2008.04.21
[新刊]
松尾由美『フリッツと満月の夜』ポプラ社
三津田信三『山魔の如き嗤うもの』原書房(ミステリー・リーグ)
愛川晶『神田紅梅亭寄席物帖 芝浜謎噺』原書房(ミステリー・リーグ)
ちょっと疲れたので、温泉にでも入ろうと、奥多摩の先にある丹波山温泉のめこい湯へ行ってくる。いわゆる日帰り温泉だが、わずかに硫黄の匂いのするかけ流しで、ぬるい湯にゆっくり入るのが好きな私には最適な風呂であった。あたりは山桜なども咲いていて、なかなか綺麗であった。
カロナビの数少ない欠点は、ブックオフのロゴマークがないことと、周辺検索で古本屋が出ないところ(^_^;)。
2008.04.18
[情報館]を更新。
[新刊]
島田荘司『死者が飲む水』南雲堂
円堂都司昭『『謎』の解像度 ウェブ時代の本格ミステリ』光文社
『死者が飲む水』は、箱入りの愛蔵版(新書判)。
道尾秀介氏の『ラットマン』を読了。最後で「ムヒヒ」と嬉しく笑った。
エンタープライズD5を改造のため、天王星軌道にある船渠(ドック)に入れる。三菱純正のナビMMCSのできが悪いので、カロのサイバーナビを増設。MMCSはナビゲーション・システムから環境監視システムに降格。
2008.04.17
リュウドから、アールボード・フォー・ケイタイ RBK-500U(USB) という、コンパクトな折りたたみキーボードが発売になるとのこと。工夫しだいでは、親指シフトでも使えるよう(ソフトが別途必要)。USBホスト・ケーブル経由でアドエスに繋いでみようかと思っているところ。
2008.04.16
芦辺拓氏の『裁判員法廷』を読了。一応、短編集なんだが、それ以上の(以下、自粛)。解決をあえて困難な方へ向けていく謎解き構成が見事。お勧め。
ところで、来年から始まるという裁判員制度。私はあんなのは反対だ。どうせやるなら、アメリカと同じ陪審制度にすればすむことであろう。裁判員制度は、単に現状の司法制度の人手不足と能力不足を一般市民に押しつけるものとしか思えない。
2008.04.12
[新刊]
山口雅也『モンスターズ』講談社
「メフィスト」2008年5月号
講談社ノベルス25周年記念のグッズが届く。「講談社ノベルス25周年記念全著作リスト1982-2007」と、真っ白なブックカバーである。「リスト」の1番目は赤川次郎さんの『東西南北殺人事件』で、最後は拙著『双面獣事件』という並び。
2008.04.08
[情報館]を更新。
東京創元社の雑誌「ミステリーズ!」の見本刷りが届く。エドワード・D・ホックの追悼文が組まれている。そういえは、「ミステリマガジン」でも追悼特集があったはず。どこかで転送収容しなくては。
2008.04.07
連載「僕らが愛した手塚治虫」の原稿を書き、亜空間通信で送付。今回の内容は、「週刊セブンティーン」の創刊当時に載っている手塚治虫の人生相談のことなど。
貴志祐介氏の『狐火の家』という短編集の中の表題作のみ読む。作者が結果的に採用した結末より、捨てネタの時間差を利用した密室トリックの方が優れているし、面白いと思う(本格的見地では)。
原書房の書き下ろしの下書き450枚ができあがる。清書の最中。
2008.04.04
[新刊]
石持浅海『賢者の贈り物』PHP
貴志祐介『狐火の家』角川書店
篠田真由美『闇の聖杯、光の剣』理論社
高田崇史『毒草師 QED』講談社ノベルス
古野まほろ『探偵小説のためのエチュード「水剋火」』講談社ノベルス
昨日から、弥生美術館で「山川惣治展」が始まった。昼頃に見に行って、N氏やO氏と合流する。M氏も紹介してもらう。
山川惣治の秀作時代の作品から、黄金期の生原稿、書籍などがずらりと並んでいて壮観。山川惣治の躍動感及び迫力溢れる絵を間近にできるのだから幸せである。期間中、もう一度行きたい。
これらの写真は取材のため、弥生美術館より 特別の許可をいただいて撮影したものです。 |
一般には撮影できませんので、御注意ください。 |
別館の方に、山川惣治の『少年ケニヤ』の産経新聞附録と、「少年」の附録の「豹少年」の書影を掲載した。
2008.04.02
『山川惣治 「少年王者」「少年ケニヤ」の絵物語作家』を出した河出書房新社の編集者に問い合わせをしておいたところ、書誌に誤りがあったとの報告が来た。
『少年エース』の初出はやはり「産経新聞」であり、「中部日本新聞」が1日遅れの二次利用とのこと。ただし、「中部日本新聞」の方が600回と連載回数は2回少ない。なお、『続少年エース』は「中部日本新聞」にしか連載されていないそうだ。
というわけで、以下が、現時点での正しい書誌となる。
『少年エース』
連載:「産経新聞」昭和34年12月7日〜昭和36年8月4日※602回
二次利用:「中部日本新聞」昭和34年12月8日〜昭和36年8月4日※600回
『続少年エース』
連載:「中部日本新聞」昭和36年8月10日〜昭和37年12月30日※504回
太田忠司氏の『百舌姫事件』を読了。名探偵対魔術団という話なので、面白くないわけがない。
フィリップ・マクドナルドの『ライノクス殺人事件』を読了。構成は非常に凝っているが、事件と事件背景と人物が普通なので物足りない。
2008.03.30
国立一中同窓生が、国立市の大学通りで花見をしているのというので、午後3時頃にちょっとだけ見に行く。大学通りの有名な桜並木は満開であった。
Mクラスの書店で、手塚治虫の復刻『おもしろブック版 ライオンブックス(1)』小学館クリエイティブと、小野卓司『描きかえられた鉄腕アトム』NTT出版を発見。転送収容する。どちらも、手塚ファンなら大喜びの本。
2008.03.28
山川惣治の『少年エース』の件
ある知り合いの方が、『山川惣治 「少年王者」「少年ケニヤ」の絵物語作家』で、書誌を作製した三田薫さんに問い合わせをしてくださった。
それによると、
『少年エース』は「中部日本新聞」が先に掲載し、二次使用で『産経新聞』が後に掲載する。「産経新聞」の終了時が先なのは、『続少年エース』は、掲載されなかったためであろう。
とのこと。そうであったか! と、あらためて驚く。
そこで、ものは試しと、『続少年エース』の掲載時期について中日新聞社に質問をしてみた。
すると、次のような回答が得られた。
『続少年エース』の連載は、昭和36年8月10日から昭和37年12月30日までの504回である。『少年エース』は、昭和36年8月4日の600回で終了。その後4日間休んで、8月9日に同じ体裁で、凸版見出しだけを『続少年エース』に変えた「これまでのあらすじ」を掲載した。
ううむ。何と続編が504回もあったか!
当然、読みたいぞ!
というわけなので、近々、国会図書館へ行き、マイクロフィルムを確認したいと思っている。
山川惣治研究は、奥が深いなあ。
2008.03.27
深水黎一郎氏の『エコール・ド・パリ殺人事件』を読了。とても良い。引き締まった作品で、緊張感とユーモアのバランスもうまい。特に、凶器に関する背景や扱った動機が綺麗。探偵役の青年も良い味を出しているので、ぜひシリーズ化を期待する。お勧め。
2008.03.25
別館の方に、山川惣治の『少年王者』の書影を掲載した。
2004年に私は、多摩図書館で、山川惣治の『少年エース』の掲載紙と連載時期について調べた。マイクロフィルムで確認したところ、昭和34年12月7日から、昭和36年8月4日まで、602回連載されていた。
ところが、河出書房新社の『山川惣治 「少年王者」「少年ケニヤ」の絵物語作家』の書誌を見ると、
少年エース『中部日本新聞』(中部日本新聞社)[昭和34年1月1日〜昭和37年12月30日]※途中から、「続少年エース」に改題
となっているではないか。
これはどういうことだろう?
新聞連載漫画とか連載小説は、中央紙に連載され、それが地方紙に遅れて連載される、というようなことがよくあるようだが(たとえば、手塚治虫の『黄金のトランク』とか)、それと同じような事例だったのだろうか。
2008.03.24
MRI検査の結果が出る。椎間板ヘルニア一歩手前の腰椎椎間板症であった。精髄の中を通る神経が圧迫されているとのこと。当分の間、腰をひねるスポーツは禁止されてしまう。ということは、直滑降のみのスキーなら良いのだろうか。
山川惣治展を応援しようと思い、別館の方に、山川惣治の『少年タイガー』の書影11枚を掲載した。惚れ惚れするほど格好いい絵だ。
2008.03.23
[新刊]
フィリップ・マクドナルド『ライノクス殺人事件』創元推理文庫
六興版で読んだ『ライノクス殺人事件』は、「なんか、フツー」という感想だったが、創元推理文庫の新訳版で、どんなふうに印象が変わるか、それが楽しみ。
河出書房新社の「ランプの本」シリーズから、『山川惣治 「少年王者」「少年ケニヤ」の絵物語作家』が出た。4月3日からは、弥生美術館でも、「山川惣治展」が開かれる。
もしも、自分が画家(マンガ家)になれるものなら、山川惣治の絵を描ける才能を希望する。
2008.03.22
[情報館]を更新。
[新刊]
太田忠司『百舌姫事件』徳間ノベルス
昨日は、講談社で編集さんと打ち合わせの後、東京ドームシティに行き、前日こけら落としとなったJCBホールで、ボズ・スキャッグスとTOTOのジョイント・コンサートを見る。ホールは想像したより小さめであったが、その分ステージが近く、音も良かった(東京ドームなどに比べたらの話。PAの調子はイマイチ)。ただ、この会場、一つ一つの席が小さく、間も狭く、腰痛持ちにはつらいものがあった。
ボズはやや懐メロ感覚で聞いていたが、TOTOの演奏は素晴らしかった。乗っていて切れがあり、迫力もあった。前回の時やこの前発売になったパリ・ライブのDVDより上だと感じた(ボビーの声は、ちょっと辛そうだったが)。
2008.03.19
[新刊]
篠田真由美『美しきもの見し人は』光文社カッパ・ノベルス
「ジャーロ」2008年春号
エラリー・クイーン『ナポレオンの剃刀の冒険』論創社(論創海外ミステリ)
『完訳 ファーブル昆虫記 第6巻上』を物質転送機で取り寄せ。
偽ハマーことエンタープライズD5が到着。new frontierに向けてただちに出航。1.8トンの重さにして、2.4リッターしかないワープ・エンジンはやや非力。しかし、4WD機構は接地感も回頭性も良好。艦長席の座り心地もなかなか。楽しめそうな宇宙船である。
腰痛はさらに悪化。昨日はついにMRI撮影。結果は一週間後に出る。
ここ数日、病院の待合室で読んだのは、鳥飼否宇氏の『官能的 四つの狂気』、坂木司氏の『先生と僕』、東川篤哉氏の『もう誘拐なんてしない』。
2008.03.13
[新刊]
島田荘司『斜め屋敷の犯罪』南雲堂
柄刀一『ゴーレムの檻』光文社文庫
南雲堂から出た『斜め屋敷の犯罪』は新書判で、箱付きの豪華版。
講談社文庫「IN・POCKET」3月号に、北山猛邦氏のインタビューがたっぷり載っている。若い作家の語る場が少ないので(特にムーブメントの後輩は)、こういうのは一読者として嬉しい。
2008.03.12
[情報館]を更新。
[新刊]
二階堂黎人編『新・本格推理08』光文社文庫
石持浅海『君の望む死に方』祥伝社ノン・ノベル
次に乗る宇宙船の名前はもう決まっている。エンタープライズD5だ。
腰痛が辛い。ずっとぎっくり腰状態で生活している感じ。でも、何とか原稿は書いている。今は原書房の書き下ろし『鬼鏡郷マジック(仮)』をやっているところで、水乃サトルの現代編である。年末に予定していたのとはぜんぜん違う作品を書くことになった。
2008.03.07
TOTOの新しいDVDを物質転送機で入手。パリ公演を収録した「FALLING
IN BETWEEN LIVE」。デヴィッド・ペイチやマイク・ポーカロがいないのは、ちょっと寂しい。
2008.03.06
[情報館]を更新。
[企画進行中]を更新。
矢野龍王氏の『左90度に黒の三角』と、島田先生の『classical fantasy Within 第三話 火を噴く龍』を読了。
映画『バンテージ・ポイント』のパンフレットの見本刷りが届く。この中に、この映画に関して述べた私のインタビューが載っている。
平成11年式のビッグホーン・ロータスSEに9年間乗ってきたが、今月中旬に車検で、とうとうお別れということに。大きさが適当で(大きすぎず、小さすぎず)、積雪路の走破性も高く、スキーのために冬山へ何回もこの車で行った。とても良い車だったからちょっと残念だが、仕方がない。もちろん、次の車もRV(4WD)を選ぶ。
エンタープライズがD型からE型に切り替わった時の、ピカード艦長の気持ちが解る感じ。
2007.03.04
[新刊]
辻真先『ぼくたちのアニメ史』岩波ジュニア新書
島田荘司『死者が飲む水 改訂完全版』講談社ノベルス
エラリー・クイーンが「アメリカの探偵小説そのもの」ならば、辻真先先生は「日本のアニメ(脚本)そのもの」だ。ことに、僕らの世代だったら、知らずに辻作品を見ていたなんてことはざらにある。『ぼくたちのアニメ史』は、その辻先生の回想録なんだから、面白いし、貴重な証言が詰まっているのだ。
3月中旬に発売になる光文社文庫『新・本格推理08』の見本刷りができてきた。ちょっと厚めだが、それだけの読み応えのあるアンソロジーになったと言えよう(もちろん、応募者・入選者の皆さんの頑張りのたまものだ)。
さて、その『新・本格推理』だが、次回第9回に関して、重要なお知らせがあります。
次回は、「特別編」となり、『新・本格推理』出身作家の作品が中心となると共に、応募に関しては最優秀作1作のみを入選とし、プロの作品と並べて掲載します。よって、これまでで一番難関となるわけです。
応募要項は以下のとおりですが、詳しくは、『新・本格推理08』の巻末を御覧ください。
《新・本格推理》第9回原稿募集
●7番目の椅子を公募
本格推理シリーズをきっかけにデビューした作家6人による書き下ろし作品を『新・本格推理09』に収録。7番目の椅子の一作のみ公募枠とします。プロ作家と当選者の作品は、同格の扱いで並んで掲載されます。「我こそは」と思うみなさんの応募をお待ちしています。
【応募要項】
募集内容 「不可能犯罪」をテーマとした本格推理小説。広義の「不可能犯罪」と
考えていただいてけっこうです。よって、「アリバイ工作」などのトリ
ックでもけっこうです。本格の定義に関しては『新・本格推理』シリー
ズを参照のこと。
応募資格 規定はありません。
原稿枚数 400字詰め原稿用紙換算で100枚以内。ワープロ原稿が望ましい。
特に理由がない限り、縦書きとし、A4用紙に30字×30行〜40行でプリ
ントアウトしてください(上下左右に余白をとり、字間を詰め、行間を
空け、読みやすさをこころがけてください)。
お願い 別紙にお名前(ペンネームを使う場合は併記)、タイトル、連絡先の郵
便番号、住所、電話番号、簡単な略歴を書いてください。また原稿整理
の都合上、クリップや紐など、簡単に外せるもので原稿の右上を綴じ、
通し番号をふってください。
締め切り 2008年10月末日(当日消印有効)
選考 編集部による一次選考後、二階堂黎人氏を委員長とする選考委員による
合議で決定。
発表 本「特別編」誌上にて発表。
稿料 規定の印税をお支払いいたします。著作権は本人に帰属します。
送り先 〒112-8011 東京都文京区音羽1−16−6
光文社文庫編集部「新・本格推理 7番目の椅子」係
2007.03.01
[新刊]
島田荘司『classical fantasy Within 第三話 火を噴く龍』講談社BOX
芦辺拓『裁判員法廷』文藝春秋
霞流一『死写室』新潮社
小林泰三『モザイク事件帳』東京創元社
原稿執筆の合間にA・M・ウィリアムスン『灰色の女』をまったりと読んでいるのだが、神秘的な雰囲気で彩られた怪談めいた雰囲気が実に素晴らしい。筋立ての面白さは乱歩の『幽霊塔』で実証されているし、それを文学的香気で包んだ見事なスリラーである――という表現は、順序が逆だから変だけど、そうとしか言いようがない。
2007.02.27
[新刊]
綾辻行人『深泥丘奇談』メディアファクトリー
我孫子武丸『弥勒の掌』文春文庫
恩田陸『夏の名残りの薔薇』文春文庫
首はほぼ直ってきたが、腰痛がひどく、今日も整形外科でレントゲンを撮られることに。「骨に異常はないが、ゆっくりした有酸素運動以外の急激な運動はしないように」と言われてしまう。ということは、スキーはやってはだめなのですね。
まあ、いいや。原書房の書き下ろしに集中しよう。
2007.02.24
[新刊]
A・M・ウィリアムスン『灰色の女』論創社(論創海外ミステリ)
ジョン・ブラックバーン『刈りたての干し草の香り』論創社(論創海外ミステリ)
パーシヴァル・ワイルド『検死審問』創元推理文庫
ついに、『灰色の女』が翻訳された。これは、黒岩涙香や江戸川乱歩の『幽霊塔』の原書である。これが訳出されたということは、日本の推理小説界にとって大きな出来事である。どれほど歴史的な快挙であるかは、原書を発見してくれた小森健太朗氏の解説に詳しい。
2008.02.19
[情報館]を更新。
柄刀一氏の『消滅島 RPGマーダー』を読了。今回も真ん真ん中の剛速球。
2008.02.18
J・J・コニントンの『或る豪邸主の死』長崎出版を物質転送機で取り寄せる。
コニントンのミステリー処女作であり、冒頭に〈読者への挑戦〉がある。大立て者の死という1920年代英米本格に共通する趣向作のようだ。
2008.02.16
花粉症が始まったので頭が痛い。
本格ミステリ作家クラブのサイトで、第8回「本格ミステリ大賞」の候補作が発表になっている。こちら。
小説部門は、今年は最適な候補作が並んだと思う。評論賞部門も特に文句はないが、相変わらずの弾不足は明らか(本の解説とか、短い評論・書評に良いものはないわけ?)。
2008.02.13
[新刊]
パトリック・クェンティン『グリンドルの悪夢』原書房
『グリンドルの悪夢』はQ・パトリック名義で発表されたものらしい。
以前紹介したトリニティーワークス有限会社というMacintoshのソフトを主に開発している会社が、富士通製親指シフト・キーボード(FKB8579-661EV)でもって使える、マック用のキーボード・ドライバの評価版を公開している。こちら。
2008.02.11
[新刊]
東川篤哉『もう誘拐なんてしない』文藝春秋
東川氏の新作は題名どおり誘拐もの。ミステリー作家なら、一度は誘拐ものを書いてみたいと思うわけで。
ようやく首が回るようになってきた。が、肩や右の腰がまだ重い。
LAST AUTUMN'S DREAMの「HUNTING SHADOWS」を聴く。1枚目と3枚目の間くらいのでき。1曲目が良い。
2008.02.09
[新刊]
柄刀一『消滅島 RPGマーダー』祥伝社ノン・ノベル(天才・龍之介がゆく!)
東川篤哉『完全犯罪に猫は何匹必要か?』光文社文庫
「ミステリーズ! Vol.27」東京創元社
牧薩次氏の『完全恋愛』を読了。見事な文芸本格。中高生の夏休みの課題図書にしたいくらい。
2008.02.07
病院で首のレントゲンを撮り、見せてもらった。そうしたら、普通は湾曲しているはずの頸骨が直線状になってしまっていた。顔を下に向けると痛いので(頭を後ろや横に傾けても)、タッチタイプでしかキーボードを打てない。
腰痛の方は、背骨の四番目と五番目の縁にわずかなでっばりがあるとのこと。ひどくなれば手術と脅かされる。
『僕らが愛した手塚治虫』の連載原稿を書き、亜空間通信で送付。今回は、「少年サンデー」に連載された『ダスト18』と、それを単行本化した『ダスト8』の詳細な比較。
弥生美術館より、『山川惣治展』のポスターをいただく。開催は4月3日から6月29日まで。これに合わせて、河出書房新社の〈らんぼの本〉からも、山川惣治の業績を紹介する本が出るらしい(3月に)。
2008.02.06
[新刊]
牧薩次『完全恋愛』マガジンハウス
島田荘司『斜め屋敷の犯罪 改訂完全版』講談社ノベルス
深水黎一郎『エコール・ド・パリ殺人事件』講談社ノベルス
実は日曜日に黒姫でスキーをして、大転倒し、軽いムチウチと腰痛(正確に言うと、腰痛は悪化)になってしまった。連日、病院へリハビリに通っている。低周波治療器などにかかっている時に本が読めるからいいか(と、自分を慰めているしだい)。
で、土屋隆夫氏の『人形が死んだ夜』を読了。さすがに驚きは少ないが(話も昭和40年代の写実派そのものだし)、コクはたっぷりある。
新刊の『完全恋愛』は、有名作家の別名義作品。でも、「牧薩次」という名前を見れば、すぐに誰か解るよね。
2008.02.05
[新刊]
我孫子武丸×坂本あきら『探偵になるための893の方法』スクウェア・エニックス
島田荘司先生の『classical fantasy Within 第二話 怪力光線砲』を読了。この先、この奇想がどう展開するんだろうと、興味津々。
汀こるもの氏の『パラダイス・クローズド』を読了。主人公の双子が魅力的に書けているので、萌え目線で読む読者には嬉しいものだろう。他の登場人物の顔が思い浮かばないとか、孤島や館の場景が見えてこないところがちょっと残念。
高田崇史氏の『QED 諏訪の神霊』を読了。諏訪における数々の謎が解けるのだから、面白いに決まっている。
2008.02.01
[新刊]
島田荘司『島田荘司全集II.』南雲堂
島田荘司『classical fantasy Within 第二話 怪力光線砲』講談社BOX
鳥飼否宇『官能的 四つの狂気』原書房
『バンテージポイント』という映画の試写を見て、内容についてコメントする(インタビューを受ける)という仕事をした。90分の映画だが、面白さが凝縮されていて、とても良い作品であった。
2008.01.26
ギルバート・アデア『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』を読了。微笑ましい内容。
『ヘルマン・ヘッセ全集』第12巻(『シッダールタ』他)を物質転送機で取り寄せ。これで全16巻が完結。
南雲堂から、島田荘司先生の占星術殺人事件の愛蔵版(新書サイズ)が出る。函付き。発売は2月へ入ってすぐ。
2008.01.24
[情報館]を更新。
トリニティーワークス有限会社というMacintoshのソフトを主に開発している会社が、マック用の親指シフト・ドライバーに関してアンケートを実施しているのを発見した。【親指シフトドライバの開発について 意見のお伺い】
2008.01.23
[新刊]
坂木司『先生と僕』双葉社
法月綸太郎『犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題』光文社カッパ・ノベルス
坂木さんの本は早くも2刷りであった。
法月さんのこの短編集に、宗形キメラ名義の『ルームシェア』でアイデアがかぶった作品が収録されている(発表は法月さんの方が先)。
E・D・ホックが亡くなったと加賀美雅之氏に教えてもらう。残念である。こうなったら、レオポルド警部とかサイモン・アークの短編集が出て欲しい。
アリ・コイヴネンの『フューエル・フォー・ザ・ファイア』を聴く。すごく良い。誰だ?と思う人は、ユーチューブで御覧あれ。
2008.01.21
島田先生の『classical fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」』を読む。昭和20年代、30年代、40年代前半に少年だった者にはたまらない内容。続きが非常に楽しみで、かつ、待ち遠しい。
R・オースティン・フリーマン『猿の肖像』長崎出版を、物質転送機で取り寄せる。
Mクラスの書店を探査。で、ギルバート・アデア『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』ポケミス、手塚治虫『三つ目がとおる 秘蔵短編集』講談社文庫、伴田良輔『巨匠の傑作パズルベスト100』を転送収容。
2008.01.19
[情報館]を更新。
昨夜は光文社と打ち合わせ。
2008.01.18
「ニコリ」用原稿、『名探偵Zの事件簿』を書いて亜空間通信で送る。
『宇宙空母ギャラクティカ』の第1回を見たら(これは、昔、映画版として紹介されたものの冒頭部分)、リメイクされた『バトルスター・ギャラクティカ』の序章よりずっと面白かった。
ホワイト・ウルフの『ヴィクティム・オブ・ザ・スポットライト』を聴く。完全に1980年代ハードロックで、そこが良い。
2008.01.17
[新刊]
島田荘司『classical fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」』講談社BOX
道尾秀介『ラットマン』光文社
ヨーロッパの『シークレット・ソサエティ』を聴く。サビの良い曲が並んでいる。が、何で、こんなアメリカのガレージ・バンドのようなチープな音なのか?
今夜から、Super! drama TVで、『宇宙空母ギャラクティカ』が放映される。『スター・ウォーズ』の二番煎じみたいな奴だが(笑)、子供の頃にはそれなりに楽しんで見た記憶が。今回は全話放映だというので、有り難い。
2008.01.14
SFライターの大橋博之氏や、メトロポリス漫画総合研究所の本間正幸氏から、「近々、弥生美術館で山川惣治展をやるよ」と教えてもらう。弥生美術館のサイトで確認すると、「おお! 本当だ!」ということであった。絶対に見に行くぞ!
あと、ラピュータから、『金森達SFアート原画集』が出るとのこと。ハヤカワ文庫SFの、「スタートレック」や光瀬龍なんかの表紙を描いた画家だね。
2008.01.11
[新刊]
ミステリー文学資料館・編『江戸川乱歩と13人の新青年』光文社文庫
三雲岳斗『旧宮殿にて』光文社文庫
アーサー・コナン・ドイル『恐怖の谷』光文社文庫
早見江堂氏の『本格ミステリ館焼失』を読了。くすぐりがたくさんある。
2008.01.10
[新刊]
柄刀一『fの魔弾』光文社文庫
早見江堂『本格ミステリ館焼失』講談社
3月に出る光文社文庫『新・本格推理08』の前書きと選評の下書き、合わせて70枚を書き終わる。これから清書。そう言えば、光文社文庫はカバーの装幀が変わったんだよね。今度は何色になるかな(実は、緑は嫌いなのだ)。
スコーピオンズの『ヒューマニティ:アワーI』を聴く。すごく良い。全曲が哀愁感たっぷり。
アナスタシアのライブDVD『ライブ・アット・ラスト』が出たので転送収容。
2008.01.08
[新刊]
島田荘司『改訂完全版 占星術殺人事件』講談社ノベルス
高田崇史『QED 諏訪の神霊』講談社ノベルス
汀こるもの『パラダイス・クローズド』講談社ノベルス
島田荘司先生の『改訂完全版 占星術殺人事件』は、1985年に出た講談社ノベルス版より、100ページ近く厚くなっていた(文字が大きくなっているせいだね)。
岸田るり子氏の『ランボー・クラブ』を読了。良好。
2008.01.07
『新・本格推理08』の選評を執筆中。
島田荘司氏の『島田荘司veryBEST10』講談社(講談社BOX)では、文章に細かく手が入って決定稿となっているとのこと。
野口文雄氏の『手塚治虫の『新宝島』その伝説と真実』を読む。これは素晴らしい。今まで、多くの人が、『新宝島』や手塚治虫が生み出した〈ストーリー漫画〉の革新性について語ってきたが、初めてその意味や意義や重要性が理解できた。また、題名は『新宝島』だが、その他の手塚マンガについても語っていて、貴重な書影や図版がたくさん入っている。手怎tァンだけではなく、熱心なマンガ・ファンにも。絶対のお勧め。
2008.01.05
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年は、蘭子シリーズ番外編『春の水』、水乃サトル・シリーズ『智天使の不思議』と『仮面王の不思議』の三作を書き、合作の『レクイエム』(宗形キメラ)と『カンボジア・アポカリプス』も完成させて出したいと思います。
その他、『僕らが愛した手塚治虫』の第2巻も、手塚治虫生誕80周年に合わせて刊行できればと希望しています。
というわけで、もの凄く忙しい年になりそうです。
皆さんの応援をよろしくお願いいたします。