2003年12月
2003.12.27
[情報館]を更新。
さて、皆さん。今年も一年間、ありがとうございました。スキー・シーズンに入るので、4月頃まで[恒星日誌]も滞りがちになりそうです。[情報館]の方は適宜更新しますので、時々は見てください。
来年の予定です。
まずは確定的な単行本から。
ボクちゃん探偵シリーズ『ドアの向こう側』双葉社。4月頃、刊行の予定です。
蘭子シリーズ『魔術王事件』講談社ノベルス。夏頃。「メフィスト」の次号で『魔術王事件』が完結の予定なので、それを加筆修正して完成させます。
黒田研二氏との合作・スキー場殺人鬼シリーズ『キラー・エックス3(仮)』カッパノベルス。春中の予定。また驚愕の叙述トリックが炸裂するはず。
『宇宙捜査艦《ギガンテス》 惑星バルガの謎』。講談社のミステリーランドで出るはずでしたが、子供向けの内容ではないないということではずれましたので(何しろ、子供も出ないし、宇宙には夏休みもないし)、加筆して別の形で出します。
その他。
光文社文庫『新・本格推理04』は例年通り3月の刊行予定。
小学館の《新本格書き下ろしミステリー・シリーズ》の監修(他の監修者は、有栖川有栖氏と佳多山大地氏)。
文藝春秋の《本格ミステリ・マスターズ・シリーズ》の監修(他の監修者は、笠井潔氏と北村薫氏と綾辻行人氏)。
今、発表できるのはこのくらいですが、まだ他にも進行中の企画がありますので、御期待ください。
それては、良いお年を!
2003.12.26
[情報館]を更新。
昨日は、サンメドウズ大泉・清里スキー場で、今シーズンの初滑り。レッスンを受けた。朝方はとても良い積雪状態だったが、お昼に突風が吹き、表層の雪が吹き飛んでアイスバーンが出てしまった。
新しい板のATOMIC RESPECTIONは軽快の乗り味で(しかも、実際に重量が軽い)、癖がなくてとても乗りやすい。ただし、RESPECTIONは昨年のモデル。今年の青い色の子供っぽいデザインは納得できなかったので、あえて型落ちを捜してきたのだ。
2003.12.23
[新刊]
芦辺拓『殺しはエレキテル 曇斎先生事件帳』光文社カッパノベルス
森村誠『ガラスの恋人』光文社カッパノベルス
竹本健治さんの公式ウェブサイトのアドレスが変わった。新しい場所はこらら。
某計画のための概略を練り、某参謀本部に亜空間通信で連絡。
2003.12.20
[情報館]を更新。
[古書]
川崎のぼる『アニマル1』全4巻 小学館ゴールデンコミックス
ハインライン『宇宙戦争』講談社 世界の科学名作10
この『宇宙戦争』で「世界の科学名作」全15巻が揃ったのだが、手に取って、「えっ、ハインライン?」とびっくり。当然ながらウエルズの『宇宙戦争』だとばかり思い込んでいたからだ。原題を見ると、「BETWEEN
PLANETS」とある。どうやら、創元SFから出ている『栄光の星のもとに』がこれの完訳版らしい。この本は読んだことがない。
乙一氏の『失はれる物語』を読み、新聞用に書評を書く。
「読書人」用に「読書目録」三回分を書いて亜空間通信で送る。
[情報館]を更新。
[新刊]
柴田よしき『クリスマス・ローズの殺人』原書房
折原一『鬼頭家の惨劇』祥伝社文庫
関係者各位への業務連絡。本格ミステリ大賞の本投票用に、一太郎、OASYS、データーベース・ソフト・ベース(WIN98/Me/2000 とMAC)のテンプレートを作りました。現在、テスト中です。興味のある方は、本格ミステリ作家クラブ事務局まで連絡ください。
光文社編集部のストライカー大佐と、第765宇宙基地で打ち合わせ。『新・本格推理04』の収録作をほぼ決定する。ほぼというのは、1作に関しては加筆修正が可能なら収録しようとのこと。さて、どうなるか。今年度は、常連さんと新人さんがほぼ半分ずつという形になった。内容もバラエティに富んだものになったので、かなり面白いと思う。刊行されたらぜひ読んでみてほしい。
17日のよしだまさしさんの日記に書いてあったマンガ本はこれですね。
2003.12.17
[新刊]
J・F・バーディン『殺意のシナリオ』小学館
山田正紀『サイコトパス』光文社
関係者各位への業務連絡。本格ミステリ大賞のアンケート用紙を送付しました。皆さんの回答を基に、下選考委員が候補作を選出します。大事なアンケートですので、回答をよろしくお願いします。
うっかりカゼをひいてしまった。不調。
2003.12.11
[情報館]を更新。
[新刊]
太田忠司『囁く百合』富士見ミステリー文庫(レンテンローズ・シリーズ)
名張市立図書館『江戸川乱歩著書目録』(江戸川乱歩リファレンスブック3)
「メフィスト」リニューアル号が届く。紙質が良くなった。島田荘司先生の中編『UFO大通り』が掲載されている。名探偵・御手洗潔の事件解決年表の中で予告されていたもの。
ビッグホーン《エンタープライズ号》のタイヤをスタッドレスに履き替える。スキーに向けて、ちゃくちゃくと準備が進んでいるのだ。
2003.12.10
[情報館]を更新。
[新刊]
「ミステリーズ!」2003年冬号 東京創元社
鮎川哲也『モーツァルトの子守歌』東京創元社
『江戸川乱歩全集第12巻 悪魔の紋章』光文社文庫
島田荘司編『牧逸馬の世界怪奇実話』光文社文庫
井上雅彦編『アジアン怪綺』光文社文庫
ゲイロード・ラーセン『ドロシーとアガサ』光文社文庫
「このミステリーがすごい! 2004年版」宝島社
昨夜は、エリック・クラプトンのコンサート。
まず、お茶の水へ行き、スキー・ショップでブーツを購入。サロモンのELLIPSE 10.0にしようと思っていたのだが、実際に履いてみると、インナーの紐を引っ張ったり、ベルトを二つも留めなくてはいけなかったりと、やたらに面倒くさい。寒い場所や手袋をはめた手で、そんなことをしていられない。というわけで、今回もサロモンのコースXRジャパンを購入。フレックスの数値は以前のものと同じだが、甲の部分などは明らかに柔らかくなっていて、だいぶ使いやすくなっている感じ(カーヴィングのための膝入れがしやすい)。ただ、色が黒のスケルトンなので地味。その点は嫌い。
で、武道館でのクラプトンのコンサートだが。
歌も演奏も申し分ないが、曲目がブルージーなものばかり。もっとヒット曲を並べてほしかったぞ。
どうやら、自衛隊という名の軍隊が、他国へ戦争を仕掛けにいくことに決まったらしい。暗鬱な気持ちである。
2003.12.07
東京創元社の「ミステリーズ!」第3号を読んでいて呆れ果てた。書評ページで、島田荘司先生の『ネジ式ザゼツキー』の非常に重要な部分について、ネタバレを堂々とやっているのだ。まあ、私も昔からネタバレして、人から怒られた経験があるのであまり大きな顔をして批判はできないが、しかし、ここまでひどいものは珍しいと思う。あれを堂々と書いてしまう書評家もどうかと思うが、それをそのまま載せてしまう編集部の見識もどうかと思う。
『ネジ式ザゼツキー』を未読の方は、よく注意されたし。
2003.12.06
[古本]
山川惣治「豹少年」ふろく
昨日は、本格ミステリ作家クラブの執行会議。早いもので、もう第4回本格ミステリ大賞と、「本格ミステリ04」の準備である。月末には、クラブ員向けに候補作選びのアンケートが行くので、ぜひ回答を寄せてほしい。
山川惣治の読み切り絵物語「豹少年」を入手。月刊漫画誌「少年」の昭和24年2月号付録である。「少年王者」や「少年ケニア」の頭の部分だけを短編にまとめた感じと思えば、内容は推測できるだろう。
2003.12.04
[新刊]
探偵小説研究会・編『本格ミステリ・ベスト10』原書房
[古本]
ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』全2巻 講談社世界文学全集版
『本格ミステリ・ベスト10』の20位までに入った本で読んでいなかったのは、『第三の時効』のみ(雑誌掲載で、中の短編を二つ読んでいる)。
『新・本格推理04』の候補作を四作読了。皆、それなりに面白いが、中の一つの雰囲気がとても良い。
ところで、次回以降に応募してくれる方へ、アドヴァイスを一つ。
自分の名探偵を(育てて)使うのは良いのだが、応募作は必ず独立した形で書いてほしい。新作の一部分が前に応募した作品に寄りかかっているとか、(自分の中では)シリーズものなので、充分に探偵やワトソン役を紹介しないとか、そうい形での応募は損である。選考委員も読者も、始めてその作者の作品を読むのだという心構えで作品を書き上げてほしい。
2003.12.01
[新刊]
大倉崇裕『無法地帯』双葉社
ボクちゃん探偵シリーズの「ドアの向こう側」を書き上げ、亜空間通信にて送付。5ヵ月連続書き下ろしというのは、面白かったけど、ちょっと疲れた。やはり隔月くらいがちょうどいいかな。
今日は、原書房から「本格ミステリ・ベスト10」が発売になっているはずである。噂では、歌野晶午氏の『葉桜の季節に君を想うということ』が1位らしい。しかも、「このミス」でも1位になったという噂を聞いた。本当なら素晴らしいことだ。未読の方は、この機会にぜひ。