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不定期日記(過去ログ)

2003年10月



2003.10.30
[新刊]
 辻真先『弔い島殺人ステージ』実業之日本社(ジョイ・ノベルス)

 最近、「月刊アスキー」を抜いて、愛読雑誌ナンバー1になっているのは実業之日本社の「Ski」誌。しかし、2004.2号はマテリアル情報が少なくて残念。そろそろ、今年のスキー場ガイドも買って来なくちゃ。そんなにコースに変化があるわけではないけれど、この辺のことからスキーに対する気分を入れていくのである。

 アガサ・クリスティーに関する短文を書き、亜空間通信で送付。

2003.10.29
[新刊]
 講談社ミステリーランドの第2回配本です。

 有栖川有栖『虹果て村の秘密』講談社
 篠田真由美『魔女の死んだ家』講談社
 はやみねかおる『ぼくと未来屋の夏』講談社

 ボクちゃん探偵「かたい頬(後編)」第一稿を書き上げる。これから推敲作業。

 構造改革をするなら、NHKも廃止すればいい。国営放送なんてものは、政府が国民を騙すための機関なのだから(大本営放送が良い例)。災害などがあり、国が何か必要な情報を流すにしても、民間放送を使えば充分でしょ。

2003.10.28
[新刊]
 野崎六助『世界の果てのカレイドスコープ』原書房
 新津きよみ『決めかねて』祥伝社文庫

 少し前の話だが、中国が有人宇宙船を打ち上げた。本当に素晴らしいことだと思う。
 それに比べ、わが日本はどうだ。世界でアメリカに次いで第2位の軍備費なんかに税金を使って、ちっとも宇宙開発に乗り出さないのだから、本当に馬鹿な政治家どもだ。戦争で儲けようなんていうケチな真似はいいかげんにやめて、その軍備費を全部(とは言わない、半分)宇宙開発に回したらどうなんだ。いずれ、地球資源が枯渇した時には、いやでも人類は宇宙へ進出しないわけにはいかない。その時に、日本だけが取り残されたらどうする気なんだ。自衛隊員だって、そのまま宇宙開発隊員にすればいいんだから、人的問題もない。
(それにしても、戦後、一度も戦争に参加していない国に、どうしてこんなに軍備費がいるのかね。まあ、大半は、軍事の整備という名目で、誰かの懐に入っているんだろう。いっそうのこと、防衛庁も民営化したらいいと思うぞ)

2003.10.26
[情報館]を更新。

[新刊]
 北村薫『詩歌の待ち伏せ (下)』文藝春秋

 昨日は、本格ミステリ作家クラブの執行会議。早いもので、第4回本格ミステリ大賞の準備を開始。

 その後、一人でお茶の水に向かう。スキーのソフトブーツを買おうと思ったのだ。ノルディカのスマーテック10を履いてみたのだが、慣れてないせいもあるだろうが、バックルで締める普通のブーツに比べて頼りない感じがした。結局買わず。
 かわりに、ディスクユニオンのHM(ヘンリー・メリヴェールじゃなく、ヘビー・メタル)館へ行き、tenのゲーリー・ヒューズのソロプロジェクト、ハードロック・オペラの「ONCE AND FUTURE KING」のパート1とパート2を買う。なかなかの楽曲揃い。

 そのさらに前日に、島田荘司先生の『ネジ式ザゼツキー』を読了。現代版「マリー・ロジェ」にして、それを「21世紀本格」理論で「奇想本格ミステリー」にまで昇華させた傑作。無駄も余剰もなく、推理と論理だけで構築されている筋肉美が素晴らしい。ネジに関する小さな着想で、ここまで大きな物語を作る手腕に脱帽である。傑作。

2003.10.25
[情報館]を更新。

[新刊]
 森博嗣『ZOKU』光文社

 ボクちゃん探偵シリーズの「かたい頬(後編)」を執筆中。
 河内実加さんからは、マンガ版「渋柿とマックスの山」のネームが上がってくる。「サスペリアミステリー」の別冊付録(少年探偵特集)に書き下ろしで付く予定。

2003.10.23
[新刊]
 江戸川乱歩『悪魔の紋章』創元推理文庫
 飛鳥部勝則『ラミア虐殺』カッパ・ノベルス
 赤川次郎『三毛猫ホームズの卒業論文』カッパ・ノベルス
 夏樹静子『量刑』カッパ・ノベルス


 e-novels(2003年10月21日号(隔週火曜日更新)[Vol.157])が更新。

 tenは第4アルバムの「SPELLBOUND」も鑑賞。B級ヘビーメタルみたいなジャケットに心配していたら、その危惧が的中。ひどくつまらないアルバムだった(他のバンドに比べたらはるかにいいが、1から3までのアルバムが素晴らしすぎたので)。こっちが求めているのは哀愁のメロディと泣きのギターが堪能できるハードロックなのだ。音はこれまでの中で一番クリア。

2003.10.22
[新刊]
 野崎六助『アノニマス』原書房(ミステリー・リーグ)

 ウイルスバスターを2003から2004へバージョンアップする。前回はトラブルがあったが、今回は難なくインストール完了。これから、各種設定を点検する予定。相変わらず、何をどうするとどうなるのか(どういう効果があるのか、ないのか)、マニュアルを見ても解らない。不親切。

 tenから、ちょっと、ディープパープルの神父じゃない新譜「バナナ」に浮気。しかし、一曲目を聞いて失笑。プレーヤーからはずす。やはりリッチー・ブラックモアのいないディープパープルじゃあなあ。次はドリームタイドのセカンド「DREAMS FOR THE DARING」。かなり良いけど、キャッチーな曲(突出した曲)がないので、結局はtenに戻る。しばらく、tenだけでいいや。

2003.10.21
[情報館]を更新。

[新刊]
 鯨統一郎『あすなろの詩』角川文庫(なんと、書き下ろしだ!)

 鯨さんは、記憶違いでなければ、これで今年8冊目だぞ。来年の税金が心配だ(笑)。

 やっと講談社ミステリー・ランドの『宇宙捜査艦《ギガンテス》 惑星バルガの怪物』を完成。原稿を亜空間通信で、宇宙基地345へ送る。順調に行けば、来年1月に出るわけである。たぶん、それまでに出る(出た)ミステリー・ランドの中で1番厚くなるだろう(いつもこれだ)。

 デフ・レパードの『X(テン)』を聞いたからではないが、初めて『ten』というバンドのCDを聞いたら、これがこちらのツボにはまりまくり。とりあえず、「TEN」「薔薇の名前」「The Robe」を何度も訊き返す。今まで、ボーカルのゲーリー・ヒューズという名前が、グレッグ・レイク、グレン・ヒューズのぱちもんみたいで敬遠していたのだが、これが大きな失敗だった。

2003.10.18
[新刊]
 中野晴行編『ブラック・ジャック語録』秋田文庫
 霞流一『おさかな棺』角川文庫(なんと、書き下ろしだ!)

 最近聞いて、一番落胆したCDは、デフ・レパードの『X』。最初から最後まで緊張感がまるでない。
 今日聞いているのは、産業ロック系の『BILOXI』って奴。素性は何だか知らないが、試しに買ってみたらそんなに悪くなかった。歌メロもんだし(しかし、ジャケットがださださ)。

2003.10.16
[新刊]
 柄刀一『シクラメンと、見えない密室』実業之日本社(ジョイ・ノベルス)

 柄刀一さんの新作の解説は加納朋子さんだった。

 ひたすら、ワープ8で執筆中。

2003.10.11
[新刊]
 鮎川哲也『クイーンの色紙』創元推理文庫
 篠田真由美『原罪の庭』講談社文庫

「X−ファイル」を毎日録画して、それをDVD-R(1倍速用)に焼くと、1枚が1時間近くかかるので、けっこう時間を食う。そこで、4倍速対応のDVD-Rを購入したら、1枚を焼く時間が10分程度に減った。良かった。なお、DVD-Rはまとめ買いをしているので、1枚あたり280円程度(税込み)である。

2003.10.10
[新刊]
 菅谷充『旭日のGP』(上・下)学研
 ネヴァダ・バー『女神の島の死』小学館
 江戸川乱歩全集『9巻 黒蜥蜴』光文社文庫
 深谷忠記『札幌・オホーツク逆転の殺人』光文社文庫
 
『新・本格推理04』の応募作品は、最終的に79編だったらしい。ほぼ昨年並みということで、前回、原稿の書き方について厳しく注意したにも限らず、意欲的に挑戦してくれた応募者に感謝したい。すでに原稿は一次審査に回っている。候補作が上がってくるのが今から非常に楽しみ。
 光文社では、『新・本格推理』−Kappa-One路線をさらに強化する予定なので、短編で腕を磨き、いずれ長編デビューを果たしたいという人にはうってつけ。ぜひ『新・本格推理』へ応募を! すでに『05』は始まっているのだ。

2003.10.09
[新刊]
 講談社ノベルスの新刊から。島田荘司先生の新作は、御手洗潔ものの書き下ろしだ!

 島田荘司『ネジ式ザゼツキー』
 西村京太郎『十津川警部「荒城の月」殺人事件』
 浦賀和宏『透明人間』

 マイクロソフト・エンカルタ2003の「ミステリー」に関する項目を読んでみた。簡潔によくまとまっているが、一ヵ所、間違いを発見した。「日本では、財団法人日本推理作家協会が、毎年、最上のミステリーに対して同協会賞をおくっている(過去の実績とは関係なく、また英米とちがって、過去に受賞した作家への再授賞はない)」との記述があるけれども、協会内規による推協賞の定めによると、「賞の選考にあたり、当該者の過去の実績を加味することを妨げない」となっている。

2003.10.08
 e-novels(2003年10月07日号(隔週火曜日更新)[Vol.156])が更新。

2003.10.07
[古本]
 山中峯太郎『萬国の王城』桃源社。エイメ『壁抜け男』早川書房(残念、月報なし)。レ・ファニュ『ワイルダーの手 上・下』国書刊行会。

「僕らが愛した手塚治虫」の連載原稿を書いて、亜空間通信によって発信。

 AXNチャンネルで、『アンドロメダ』の第3シーズンが始まった。夜中には『X−ファイル』を1−8シーズンまで放映するというので、全部録画する予定。

 怪我をした後に読んだ本。
 菅浩江『歌の翼に』ノン・ノベル。女性ならではの細かい観察眼が生きた素敵な話が9話も入っていて得した気分になれる。
 グリーンリーフ『過去の傷口』。最後になって、ただのドンパチものになってしまった。
 松尾由美『安楽椅子探偵アーチー』。安楽椅子が探偵役となる設定が非常に面白い。事件は日常の謎なので、個人的には少しものたりないが。論理的解決は『バルーンタウン』シリーズと同じで鮮やか。
 森谷明子『異本源氏物語 千年の黙』。気の利いた解決だが、短編ネタではと思った。とはいえ、作者は源氏物語を巡る人々と、当時の生活を書きたかったのだろう。文章も描写もしっかりしている。

2003.10.06
[新刊]
 森谷明子『異本源氏物語 千年の黙』東京創元社(第13回鮎川哲也賞受賞者作)

 10月3日の夜は、鮎川哲也賞と創元推理賞のパーティー。立錐の余地もないほどの盛況ぶり。作家が増えてきたことによって、他社から来る編集者も増えてきたということなのだろう。第1回目から同じ会場だが、実に手狭になった。数回目だったかの、ガラガラだった時が懐かしい(この時は、何故か、招待客を絞ったとのことだったが)。
 とにかく、時間がなくて、話したい人全員と話すことが不可能という有様だった。

鮎川賞受賞者:森谷明子氏 創元推理短編賞受賞者:加藤実秋氏
同短編賞受賞者:獅子宮敏彦氏 浅暮三文氏と二階堂黎人


2003.10.01
[新刊]
 北森鴻『顔のない男』文春文庫
 マイケル・スレイド『暗黒大陸の悪霊』文春文庫

 折原一『被告A』を読了。面白いけど、完全にアンフェア。
 青井夏海『赤ちゃんがいっぱい』を読了。助産婦探偵の設定が良く話に活きている。
 リイ・ブラケット『非情の裁き』を読了。ただのギャング小説。

 親指の件。爪先にトゲが入って、爪が伸びたらすぐに取れるだろうと放っておいたら化膿してしまい、指先が熱を持って紫色になり、触るとムチャクチャに痛い状態にまでなってしまった。病院で爪を切り(麻酔をかける時の痛さといったら!)、トゲを取り、化膿止めを飲み、といった治療。もちろん、包帯をグルグルに巻かれてしまった。
 親指が使えないと、親指シフト・ユーザーはたいへん不便。原稿もろくに書けず。ようやくよくなってきたところ。

 DVD『スタートレック/ネメシス』と『DS9 ボックス3』が到着。前者の特典で、削除シーンがやはり興味深い。もう一つのエンディングもなかなか良かった。






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