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不定期日記(過去ログ)

2001年06月



2001.06.29
『奇跡島の不思議』のゲラ第2稿の校正を終了して返送。今回の角川の校閲は非常に丁寧で感服しました。でも、これだと3稿もありだろうなあ、きっと。

 ああ、ショック。『プロファイラー』の最終回を見損なってしまった。

2001.06.27
「小説推理」8月号に掲載されている鷹城宏氏の「探偵小説美味礼賛『中国の箱の謎』」という評論がすごい! 素晴らしい! 山田正紀氏の大作『ミステリ・オペラ』を完膚無きまでに論じたもので、あの複雑な主題を見事に解題・解説・解釈している。鷹城弘は、昨年も、この「探偵小説美味礼賛」で、麻耶雄嵩氏の『木製の王子』を完膚無きまでに読み解いていましたが(講談社ノベルス『本格ミステリ01』にも収録されます』)、ここには、完全な形の小説と評論の美しい関係性が認められます。

 鳥飼否宇『中空』を読了。『第八の日』、『薔薇の名前』、『聖アウスラ修道院の惨劇』、『鉄鼠の檻』、『火蛾』などの系列に属する宗教ミステリーの佳作。結末の面白さ(ひっくり返しの妙)は認めた上で、もう少し舞台空間についての書き込み(色濃い雰囲気作り)があれば、さらに面白くなったのではないかと思いました(しかし、題材上、こうして飄々と書いているのかもしれない)。

 実業之日本社から「コミック伝説マガジン」という雑誌が創刊になりました(定価380円)。懐かしのマンガを新たに書き下ろしたり、珍しい作品を再録していくという方針のようです。たとえば、『鉄腕アトム』などの場合、手塚プロダクションで、手塚先生の絵柄や物語展開に非常に似せて、新しい作品を発表しています。今回は、石森章太郎氏の「ストリップ」という短編の復刻が珍しかったですね。石森氏の一番シャープだった頃(『ジュン』とかの頃)の絵柄が見られます。

『宇宙捜査艦《ギガンテス》』第12回ゲラ校正。
川越幸子さんの最新イラストもどうぞ。

 

 がががーん! と、『奇跡島の不思議』の第2稿が到着。今回は、角川の校閲も本気で見てくれているので、朱がいっぱい。第3稿まで必要なのではないかと、手を入れる前から心配です。

[新刊]
 ミステリー同人誌「別冊シャレード」の最新版は、「近藤史恵特集」です。 著者インタビュー、Q&A、前作品解説、著作リスト等、内容も盛りだくさん。問い合わせは、往復葉書か、返信用封筒同封の上、下記へお願いします。
 
 発行 甲影会
 〒552-0005 大阪市港区田中2−12−19 福井良昌 あて

2001.06.26
 この前、使用しているパソコン(DELLフライヤー)で、データーを収納しているDドライブのHDDが物理的に壊れたこともあり、やはりシステムのあるCドライブ全体のバックアップを取っておこうと思いました。ちょうど、そのような話を小森健太朗氏もしており、さっそくデーター・バックアップ・ソフトを購入。「HDD革命」というのと、「DRIVE IMAGE4.0」を検討した結果、前者はバージョンアップ直前だったこともあり、後者にしました。ソフトをインストール後、40GBのCドライブの内容(ただし、使用量はその半分)をDドライブにバックアップするのに約一時間ほどかかりました。とりあえず、これで、Cドライブがおかしくなっても、リストアできるはずなんですが――こればかりは実験してみるわけにもいかないし。

『フランス編』のゲラ校正を終えて返送。e-novels上での『ギガンテス』のPDFファイルの校正。

2001.06.25
 近々出る予定の話題になりそうな本について書きます。
 角川文庫の8月新刊分では、本格ミステリー・フェアが組まれます。新世紀「謎」倶楽部の『新世紀「謎」倶楽部』というアンソロジーの他、私の『奇跡島の不思議』が文庫になります。また、北村薫さんと有栖川有栖さんが独自に編んだこだわりの新アンソロジーがお目見え(残念ながら、まだ題名は未定)。北村さんの巻には、昔『四つ辻にて』という芸術社から出たアンソロジーの中から、密室殺人短編が二本収録される予定。有栖川さんの巻には、『二階堂黎人VS新本格推理作家 おおいにマンガを語る』で有栖川さんが言及していた、つのだじろうさんの「黄金の犬」という傑作探偵マンガも収録されるとのことです。

 原書房からは、当ウェブサイトで何度も言及している『密室殺人コレクション』(森英俊・二階堂黎人編)がもうじき刊行されます。これは海外未訳密室殺人小説を中心に編んだもので、目玉は、『赤い右手』が大いに話題を呼んだJ・T・ロジャースのとんでもない中編不可能犯罪もの「ロープで吊るせ!」。そして何より嬉しいのが、世界最初の《足跡のない殺人もの》であるサミュエル・ホプキンス・アダムスの「飛んできた死」などなど。絶対の注目本です!

 実業之日本社から出ている「週刊小説」では、7月27日号(13日発売)で、倉知淳さんの本格ミステリ大賞受賞に伴い、『新本格ミステリーの肖像』という特集が組まれます。インタビューの他、綾辻行人、有栖川有栖、笠井潔、山口雅也、他のアンケート回答もあり。

2001.06.24
 本格ミステリ作家クラブの年刊アンソロジー『本格ミステリ01』(講談社ノベルス刊行)は、7月5日発売予定です。

 秋田書店の「サスペリア」8月号に、河内実加さんが描いてくださったボクちゃん探偵の新マンガ「イグアナの日」が掲載されています。

 どどどーん! と、『フランス編』の第2稿ゲラが届きました。

2001.06.23
 ついに、第1回本格ミステリ大賞受賞式&パーティーの日です。会場は東京某所。120人くらいの参加者を予定しておりましたが、180名を超える大盛況となりました。その前にあった本格ミステリ作家クラブの総会にも多数の方が出席してくださり、この活動に対する皆さんの期待と熱意がひしひしと伝わってきます。
 パーティーはまず、事務局長・北村薫氏から、第1回本格ミステリ大賞決定までの報告があり、贈呈式に移りました。
 会長・有栖川有栖氏から、各受賞者に賞状と正賞トロフィーが手渡されます。この正賞トロフィーは、何と京極夏彦デザイン! 格好良くて、あちこちで欲しいという声が湧き起こっていました(原価は出ていますので、私に言っていただければ、5倍程度の金額で横流しすることは可能かと……いやいや……)。
 小説部門受賞は、『壺中の天国』の倉知淳氏
 評論・研究部門は、『日本ミステリー事典』の権田萬治氏、新保博久氏。
 特別賞は、鮎川哲也先生(代行、山前譲氏)。

 各人の挨拶もたいへん愉快で、場内の笑いを誘っていました。
 その後、写真撮影。そして、山田正紀氏による乾杯の挨拶。
 で、歓談に移りました。ここでは、日本推理作家協会の新理事長・逢坂剛氏、日本SF作家クラブの小谷真理副会長から、お言葉を頂戴しました。
 で、他に、どんな作家の顔が見えたかと言いますと、ざっとですが、綾辻行人、法月綸太郎、麻耶雄嵩、我孫子武丸、喜国雅彦、国樹由香、柴田よしき、西澤保彦、野間美由紀、大沢在昌、真保裕一、倉坂鬼一郎、鯨統一郎、黒田研二、乾くるみ、笠井潔、貫井徳郎、愛川晶、北森鴻、井上雅彦、歌野晶午、太田忠司、折原一、新津きよみ、大森望、霞流一、河内美加、京極夏彦、日下三蔵、黒崎緑、小森健太朗、近藤史恵、斉藤肇、篠田真由美、竹本健治、柄刀一、野崎六助、物集高音、森奈津子、森英俊、川越幸子などといった豪華メンバー。

 いろいろな人といろいろな話をしたので、何をしたのか全部は覚えていません。しかし、その中でも特に印象深かったのが、まず、あの田中潤司先生がお見えになっており、わざわざ声をかけてくださったこと。知っている人は知っていると思いますが、田中潤司先生と言えば、海外ミステリーの収集家にして、あの「別冊宝石」などの海外翻訳作品の選定にずっと当たってこられた重鎮。当時の貴重な話をいくつか教えていただき、感激、感激!

 それから、物集高音氏には初めて会ったのですが、彼は長野出身で高校の時にはスキー部だったとか。黒田研二氏に続いて、またもや強敵現わる。貫井氏が、「俺よりスキーがうまかったら黒田研二を絶対に潰してやる」と言ったのは有名な話で、会場でも、この二人の視線がバチバチと火花を散らしておりました。

 その黒田研二氏ですが、何故か名古屋地方で暴れ回っている時に違って、今日は妙におとなしいではありませんか。下ネタもあまり出てこないし、2次会に一緒に行った太田忠司氏も、「変だ」と証言。何か思惑があってのことだろうかと、私も盛んに疑ってしまったのでした。

 
これが、本格ミステリ大賞の正賞だ! 俗称は「女王様」だろうか?

 
京極氏から、正賞が有栖川氏に手渡されたところ。北村薫、二階堂、倉知淳、貫井徳郎

 
倉知淳、権田萬治、新保博久、山前譲  京極夏彦、綾辻行人

 
逢坂剛新理事長           小谷真理副会長

 
国樹由香、喜国雅彦、京極夏彦      西澤保彦、愛川晶

 
二階堂、野間美由紀、北森鴻     法月綸太郎、麻耶雄嵩(誰もダンスに誘わなかったのか)

2001.06.21
 さあ、ゲラも一段落付いたぞ! ってことで、鳥飼否宇氏の『中空』を読もうとしたら、原書房から出る予定の『密室殺人コレクション』(森英俊・二階堂黎人編)のゲラが届きました。ああ。当分、ゲラから逃げられそうにありませんね。

 バルカン星人の女性大使と、立川で打ち合わせ。ここのところ、ずっとコーヒーが飲めない状態が続いているですが、最近、スターバックスのカフェラテだったら(体調が良い時には)飲めることに気づいたので、そこを利用することに。作家や編集者に関する設定が間違いだけらで、巷の大笑いをさそっている『ラブストーリー』というテレビ番組に出てくる「キノゼン」の「抹茶ババロア」をお土産にいただきました。あの番組を見て、ある出版社の編集さんが、「たった2年くらい本が書けないからって何よ! 本格ミステリー作家なんて、3年も4年も5年も6年も書けないんだから!」と、怒っていました。確かにそうです(笑)。

[新刊]
 創元推理文庫の新刊です。 SF小説の最高峰、合本版『火星シリーズ』第3弾と、多岐川恭シリーズ第5弾が出ました。

 書名    火星の秘密兵器(合本版・火星シリーズ第3集)
 著者名   エドガー・ライス・バローズ
 出版社   東京創元社
 版型等   創元SF文庫
 定価    1800円
 初版の日付 2001年6月29日
 ISBN  ISBN4-488-60141-3
 * 戦慄をもたらす超科学!

 書名    落ちる
 著者名   多岐川恭
 出版社   東京創元社
 版型等   創元推理文庫
 定価    760円
 初版の日付 2001年6月29日
 ISBN  ISBN4-488-42905-X
 * 第四十回直木賞受賞作を含む短編集

2001.06.20
 文庫版『人狼城の恐怖』探偵編のゲラ校正を終えまして、返送。
 講談社漫画文庫で夏頃出る、つのだじろうさんの『悪魔の手鞠唄』(横溝正史原作)の解説を書き始めました。

 e-novelsの今週号は、『探偵小説研究会』特集です。これがなかなか面白い内容になっています。御覧あれ。

 収穫:今村洋子『ハッスルゆうちゃん1巻、3巻〜7巻』若木書房。

2001.06.18
 ついに、山田正紀さんの『ミステリ・オペラ』を読了。1日5分×30日+α=8時間くらいかかったのではないでしょうか。分厚い本の景観どうりの力作、大作、野心作であります。こういう本格推理小説を、ベテラン作家が書き下ろしてくれるなんて、本当に嬉しいではありませんか。
 内容に関してはいろいろと言いたいことはありますが。私がこれを書くとしたら、現代の部分は全部削って別の小説にし、量子理論的SFメタ・ミステリーという趣向をやめ、単なる王道的本格探偵小説『宿命城殺人事件』のみにしてしまいますね。

2001.06.17
 業務連絡:今週末、本格ミステリ作家クラブの総会と、本格ミステリ大賞の授与式があります。ぜひ関係者はお越しください。総会に欠席される方は、必ず委任状を出しておいてください。
 うーむ。それまでに体調を整えねば。

『宇宙神の不思議』の第2回目の原稿117枚を書き上げてメール送信。今月は締め切り日の翌日に日曜日が入っていたおかげで、実質的に1日締め切りが延び、何とか間に合わせることができました。体調不良のため、著しく辛かったと、感想を述べておきましょう。

 18日発売の「月刊アスキー」に、『親指シフト・キーボードを普及させる会』の意見広告が掲載されます。JIS規格で規定された現状日本語キーボードの疲弊について言及しています。

「ジャーロ」で始まった鯨統一郎氏の短編シリーズがすごく愉快です。その鯨氏の新短編集が出たので楽しみにしています。

[新刊]
 カッパ・ノベルスの2001年6月の新刊です。ただいま絶好調、奇才・鯨統一郎氏の新作短編集が刊行されました。推薦は有栖川有栖氏!

 書名    九つの殺人メルヘン
 著者名   鯨統一郎
 定価    838円
 初版の日付 2001年6月25日
 ISBN  ISBN4-334-07430-8
 * あの『邪馬台国はどこですか?』以来のバー・ミステリ珠玉集

 書名    異界戦艦「大和」
 著者名   田中光二
 定価    838円
 初版の日付 2001年6月25日
 ISBN  ISBN4-334-07431-6
 * 大海の王、目覚める!

 書名    爆弾魔
 著者名   大石直紀
 定価    819円
 初版の日付 2001年6月25日
 ISBN  ISBN4-334-07432-4
 * すべてを破壊する爆弾魔の恐怖!

2001.06.16
 光文社「ジャーロ」誌2001年夏号が発売になりました。本格ミステリ作家クラブの第1回本格ミステリ大賞の選考発表があります。投票した作家・評論家たちの評論も一挙掲載されていますので、御覧ください。

2001.06.15
 ちくま文庫『怪奇探偵小説傑作選5 海野十三集』は、帆村荘六ものがまとめて読めるから嬉しいですね。事件は本格推理というより「X−ファイル」流ですが。

 今月の白泉社文庫の新刊『パタリロ 29』の解説者は有栖川有栖さんです。同時に、野間美由紀さんの『パズルゲーム☆はいすくーる 4』も出ています。

 光文社文庫の異形コレクションの新刊『夢魔』では、私の『宇宙捜査艦《ギガンテス》』などの挿絵を描いてくださっている川越幸子さんの扉絵が使われています。華麗な画風を楽しめます。

2001.06.14
 講談社文庫の『人狼城の恐怖 第一部ドイツ編』の見本刷りが届きました。新しい自分の本を手にするのが、作家をしていて一番嬉しい瞬間です。各種のお知らせが[最新情報]のページにあります。

 水乃サトル・シリーズの新連載『宇宙神の不思議』の第1回が載った「KADOKAWAミステリ」7月号も来ました。こちらには、私のインタビューも載っています。

2001.06.13
 ふと、思いついて、DELLフライヤーにバンドルされていたノートン・アンチウィルスをかけてみたら、HAPPY99というウイルスに冒されたファイルが二つ見つかりました。怖い、怖い。

 東洋整体の先生の所で緊急治療をしてもらい、漢方薬を買いにいき、ドリンク剤を飲み、ファミリーのメディカルというマッサージ・チェアを注文し(北森鴻さんの一押し)、何とか生きている状態です。

2001.06.12
 昨日、電話で、文春文庫の編集長と話しをする機会を得ました。例の『傑作ミステリー・ベスト10』の文庫の件は、来週中にでも、事情説明の手紙を添えた見本刷りが関係者に送られる模様です。もう少し早くケアーしてくれると良かったのに、と、個人的には思います。

 体調悪く(著しい疲労感というか、脱力感というか)、ほぼ半日以上、寝込んでいました。

[新刊]
 ミステリー界の新女王・柴田よしきの最新傑作長編です。切なく哀しいディテクティヴ・ストーリー。

 書名    淑女の休日
 著者名   柴田よしき
 出版社   実業之日本社
 版型等   四六版
 定価    1800円
 初版の日付 2001年5月25日
 ISBN  ISBN4-408-53401-3
 * ほんの束の間でいい。夢を、見させて――

2001.06.10
 胃炎も夜には収まってきたので大丈夫そうです。

 一日平均5分の読書では、永遠に終わりそうにない山田正紀さんの『ミステリオペラ』。今、ようやく半分。

『人狼城の恐怖 第3部探偵編』のゲラの校正を開始。締め切りがやたらにきついので、担当者に泣きつきまして、「第3部以降の刊行を一月遅らせてくれませんか」と頼んだのですが、「4ヶ月連続刊行ということで宣伝も打っていますから、今さら変更はできません!」と、きつく叱られてしまいました(嘘です。優しく言われました)。

2001.06.09
『宇宙神の不思議』は5枚書いて、5枚削りましたから、ぜんぜん増えていません。もしかして、2回目にして連載を落とすのか、と、ちょっと自己心配モード。
 鮎川哲也先生の文庫『ペトロフ事件』のエッセイの下書きを9枚執筆。

 風邪はほぼ直ったのですが、軽い胃炎。やや気持ち悪し。

「心のケア」がどうのこうのと言いながら、子供に事件の様子を質問する馬鹿マスコミ!

2001.06.08
『奇跡島の不思議』のゲラ校正をようやく終了。返送しました(でも、まだ2稿が出てくるんだよなあ)。8月刊行。解説は我孫子武丸さんです。

『宇宙神の不思議』を15枚、執筆。
『週刊小説』の本格推理アンケートを記入及びメール。

 風邪は治ってきました。こじらせなくて良かった。

 収穫:獅子文六全集第7巻。西岸良平『たんぽぽさんの詩 5巻』。

2001.06.07
 朝から、DELLフライヤーの修理。古いHDDからデーターをCドライブに待避させ、Dドライブをはずし、新しいIBMのHDDを接続。フォーマット、スキャンディスクを終えた後にデーターを書き込みます。結局、半日、潰れました。

「サスペリア」に載る、シンちゃんシリーズの新作のネームが届きました。今回は、物語の半分に、河内実加さんのオリジナルが入っていますから、それも楽しみにしてください。絵柄もセリフも、とてもいい雰囲気を出しています。

「KADOKAWAミステリ」用の原稿第2回目を書き始めましたが、1回目に書いたことをすっかり忘れている自分に気づきました。

 他には、『奇跡島の不思議』のゲラ校正と、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』のPDFの校正など。

 2、3日前から少し風邪気味だったのですが、そのせいか、朝から鼻血が出て止まりません。顔や頭のあたりがのぼせたような感じになっています。

 それから、日本推理作家協会の新理事の一人に任命されました。本当は、体調のこともありますし、本格ミステリ作家クラブの執行会議の方の仕事もありますから、断わりたいところなのですが、常任理事として北村薫さんが協会と本格クラブの両方の役員を兼務されておられるのに、下っ端の私が逃げるわけにはいかないではありませんか。
 なお、新理事長は、逢坂剛さんです。というわけで、新米ですが、関係者の皆さん、よろしくお願いいたします。

2001.06.06
 お昼に、立川駅ビルで、アンコ型プロデューサーと、ちくま文庫の手塚治虫アンソロジー第2弾の打ち合わせ。今回は、宇宙人もの傑作選です。秋には出したいと思っています。

 帰宅した後、DELLから修理係の人が到着、マザーボードを交換し、各種デバイスを付けたりはずしたりするけれども、症状に改善が見られません。様々なチェック・プログラムを実行した結果、ようやく、データーを収めている増設HDDにメカ的な異常があることが解りました。しかし、この増設HDDは自分で取り付けたもの。トホホ。

 夜、あわてて立川のビックカメラに、新しいHDDベアドライブを買いに行きました。まさか、同じ日に二度も駅前へ行くとは思わず。一年も使わない内に壊れたのはウエスタン・デジタル製の46GBもの。今回はシーゲイトとかIBM製にしようということで、IBMの40GBを購入。

2001.06.05-2
 今年も講談社文庫では、「真夏のミステリーズ」というフェアが行なわれます。それに合わせて、小パンフレットが書店が配られるのですが、その見本刷りが届きました。京極夏彦さんの対談他、村上貴史氏((文)と磯田和一氏(画)による「密室図解」などもあり、ここでは拙著『人狼城の恐怖』の密室も取り上げられています。コレクターズ・アイテムとしてゲットしてください。
 なお、『人狼城の恐怖』のドイツ編、フランス編の文庫カバーもいち早く見ることができます。

2001.06.05
「ダ・ヴィンチ」7月号の62頁に、本格ミステリ作家クラブの本格ミステリ大賞公開開票会の模様が報告されています。写真もあり。御覧ください。

[新刊]
 第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作です。横溝賞に相応しい力作との評判。

 書名    長い腕
 著者名   川崎草志
 出版社   角川書店
 版型等   四六版
 定価    1500円
 初版の日付 2001年5月25日
 ISBN  ISBN4-04-873298-6
 * 驚天動地のミステリ大作!

2001.06.04
 黒田研二さんの新作『硝子細工のマトリョーシカ』(7月に講談社ノベルスから刊行)の推薦文を書き、編集部へメールしました。今回も黒田節が炸裂です。

 パイオニアのカセットデッキT−D7を購入。このカセットデッキは素晴らしいです。自己録音再生だと、まったくテープ・ヒス・ノイズが聞こえません。まるでCDを聞くように無音の中から音が出てきます。我々人類が何十年も苦しめられていたテープのノイズを、科学の力がとうとう完全に駆逐したのだ! 快挙。
 スキー・シーズンが終わり、この頃はまたオーディオ熱が目覚めてきました。まずは、スピーカーのグレード・アップだな。昔の3ウェイ・スピーカーをどこかで掘り起こしてこようかな。オンキョーのD−77とか、ダイアトーンのDS−77とか。

2001.06.03
 3、4日前からDELLフライヤーの調子が悪く、電源投入時に必ずセルフチェック画面が立ち上がります。それを抜けると、支障なく動作するのですが、なんとなく気持ち悪いですね。DELLに電話して検証した結果、マザー・ボード交換が行なわれることになり、手配がされました。

 3月末に申し込んだマイライン・プラスが未だに開通せず。皆さんの所はいかがですか。

 収穫:福島正実編『ロボット文明』芳賀書店。長谷川町子『サザエさん(旧版、別巻含む全巻)』朝日新聞社。『星新一の傑作選(2冊)』新潮社。

[新刊]
 講談社ノベルスの2001年6月の新刊です。篠田真由美さんの大人気シリーズの番外編他、第20回メフィスト賞受賞作『月長石の魔犬』が発表されました。

 書名    月長石の魔犬
 著者名   秋月涼介
 定価    760円
 初版の日付 2001年6月5日
 ISBN  ISBN4-06-182192-X
 * 欲望と退屈。犬首死体と救い。究極の境界線ミステリ登場!

 書名    センティメンタル・ブルー
 著者名   篠田真由美
 定価    1000円
 初版の日付 2001年6月5日
 ISBN  ISBN4-06-182185-7
 * 蒼による建築探偵番外編

 書名    古壺の天
 著者名   椹野道流
 定価    800円
 初版の日付 2001年6月5日
 ISBN  ISBN4-06-182165-2
 * 法医学教室奇談シリーズ、最新作

 書名    紫骸城事件
 著者名   上遠野浩平
 定価    880円
 初版の日付 2001年6月5日
 ISBN  ISBN4-06-182164-9
 * 魔導師、塵殺!

 名探偵・弥生原公彦シリーズの第3弾が、ハルキ・ノベルスから出ました。

 書名    人形村の殺人
 著者名   篠田秀幸
 出版社   角川春樹事務所
 版型等   ハルキ・ノベルス
 定価    1333円
 初版の日付 2001年6月8日
 ISBN  ISBN4-89456-290-1
 * 血、血、血、血の惨劇。人形様の祟りなのか。

2001.06.01-2
『宇宙捜査艦《ギガンテス》』の新イラスト。川越幸子・画。です。
 

2001.06.01
 某大御所マンガ家さんと打ち合わせのため、某出版社の編集さんと、某所へ。名前を聞いたら「えっ!」とびっくりする大作家です。秘密のプロジェクトなので、これ以上は秘密。

 最近、秘密のプロジェクトが多い私です(笑)。






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