2001年04月
2001.04.30
国分寺の方へ行く用事があったので、28日に開店したブックオフ(西武国分寺線一橋学園店)へ行ってみました。駅からすぐ。以前、大塚家具があったビルの一階です。まあまあの広さですが、恐ろしいほど何も欲しい本がありません。結局、一冊も買いませんでした。教訓。やはり、ある種の人にとって、ブックオフへ行くのは時間の無駄である。
[情報]
西澤保彦氏の酩酊推理シリーズのキャラクターを借り、演劇集団LEDが、オリジナル脚本を上演します。実際の演芸場を舞台に繰り広げられる酩酊推理をお楽しみください。
作品:見知らぬ演芸場の問題
日時:5月3日(木)〜5月6日(日)
場所:お江戸日本橋亭
問い合わせ先:LED
電話:03−3415−7753
http://www.bananawani.org/mountain/oec/led/index.html
2001.04.29
貫井さんと西澤さんが、原稿執筆量の比較をされていたので、そこに私の執筆量も加えてみることにします(はなから無謀な企てですが)。
《貫井徳郎さん》
月刊誌連載(小説推理)
季刊誌連載(文芸ポスト)
年二回の読み切り連作(小説すばる)
《西澤保彦さん》
月刊誌連載(小説推理)
季刊誌連載(ジャーロ)
年三回の読み切り連作(メフィスト)
年二、三本の読み切り連作(小説すばる)
《二階堂黎人さん》
年3本くらいの中・短編(昨年度実績)
連載なし(昨年度実績)
アンソロジーの監修がちょぼちょぼ(昨年度実績)
書き下ろし長編なし(昨年度実績)。
うへぇ。ぜんぜん勝負になりませんな。
2001.04.28
何日か前に「週刊小説」のエッセイ原稿を執筆。金沢についての思い出を書きました。その件について、担当編集さんから地名確認のメールをいただきました。しかし、実は自分も読めなかったりして。「鞍月」という地名ですが。
「サスペリア増刊号」の『リバイバル劇場』の原稿を執筆。次回は、ささやななえさんの『獄門島』が一挙掲載されます。
[収穫]
ささやななえ「私の愛したおうむ」花とゆめコミックス。アヴリーヌ『U路線の定期乗客』。クェンティン『追跡者』創元推理文庫(もちろん旧カバー)。横山光輝『セカンドマン』大都社。ヴィガーズ『老女の深情け』ポケミス。
2001.04.26
パソコン通信は何事もなく復旧。結局、@nifty側の障害だった模様。サポートに問い合わせした時には何の異常もありませんと言ったくせに。もう。
《ギガンテス》の最新イラスト。画家は川越幸子さん。
収穫:「えすくとりあ 山川惣治特集」雑誌。
2001.04.25
《ギガンテス》の第4回目のゲラを校正。ファックスで戻しました。ちょうど、川越幸子さんから新しいイラストがメールで届きました。おお、ワンダフル!
タラクシアン星人から新連載に関する打ち合わせの電話。水乃サトルの大学生時代の話です。こちらも以前のサトルの作品同様、イラストは川越さんにお願いしようと思っています。
ゼブラ星人から、文庫のゲラの進行についての電話。昨日の日記の内容が非常に気になるとのこと。しかし、教えられません。何しろ、極秘中の極秘。
佐藤愛子の『血脈』が3巻まで出揃ったというので新刊書店に買いに行くことにしました。。隣に古本屋があるので覗いたら、そこに揃いが半額で売っているではないですか。ラッキーっと当然買ってしまいました。とにかく、主流文学系の血縁ものに私は非常に弱いんですね。これも早く読みたい。けれど、仕事が急がしすぎて、いつになったら読めるやら。
[新刊]
太田忠司さんの代表的なシリーズ・名探偵狩野俊介の冒険の一つが、徳間デュアル文庫から登場です。
書名 玄武塔事件
著者名 太田忠司
出版社 徳間書店
版型等 徳間デュアル文庫
定価 733円
初版の日付 2001年4月30日
ISBN ISBN4-19-905047-7
* 少年探偵が挑む、西洋館の謎!
2001.04.24
夜、ある作家の方から電話をいただき、「何ですか、あの創元推理文庫の『本格ミステリこれがベストだ! 2001』は! 企画もひどければ、内容もひどいし(この方は、原書房と同じような二重企画売りに対して、特に怒っていらっしゃる様子)、レイアウトもひどい。こんなことでは、探偵小説研究会の評論家の活動を応援できないし、これに関わっている作家も信用をなくすではないですか!」 と、ひどくおしかりを頂戴する。
しかし、どうも話が噛み合わない部分があると思ったら(『本格ミステリこれがベストだ! 2001』の内容に関する評価は同一としても)、この方は、私が探偵小説研究会に協力して、この本の企画に携わっていると誤解されていることが解りました(私や、貫井徳郎氏の日記も読んでいなかったようなので、読んでみてください、とお願いする)。
念のためにり言っておきますが、私は探偵小説研究会とは何の関係もありませんし、東京創元社の仕事にはいっさいタッチしておりません。他の方もお間違いないようお願いします。
話は前後しますが、昼間、神保町へ行く用事がありまして、ついでに、山田正紀さんの『ミステリー・オペラ』早川書房と、桑田次郎『キングロボ(全2巻)』アップルBOXクリエート、『スタートレック/ネクストジェネレーション ザ・コンティヌューイング・ミッション』DAI-Xを購入。さて、何故、神保町へ行ったかと言うと、これが秘密中の秘密。え、何! え、これも! え、すごい! え、うわ! ああ、ここにも! ええええ! まさか! 嘘! ホント! という体験を、美女3人と共にしてまいりました。何があったかは言えません。
[新刊]
構想5年、執筆3年、山田正紀氏,畢生の大作『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』がついに登場しました。今年度最高の注目作、話題作であることは間違いなし! 発売中です。
書名 ミステリ・オペラ
著者名 山田正紀
出版社 早川書房
版型等 四六版
定価 2300円
初版の日付 2001年4月30日
ISBN ISBN4-15-208344-1
* 探偵小説でしか語れない真実もあるんだぜ! 皆川博子氏絶賛!
2001.04.23
パソコン通信の状況は昨日と同じ。???。
夕方、近くまで飛来したモータル星人の将校と打ち合わせ。前年ながら、「サスペリア増刊号」は次号を持って終了となる模様。いくつかの探偵シリーズは、本誌「サスペリア」に吸収されるそうです。「ボクちゃん探偵シリーズ」も、マンガ家河内美加さんが、引き続き描いてくださることになっています。
収穫:水野英子『グラナダの聖母』朝日ソノラマ。
2001.04.22
通常のインターネット接続はできるのに、telenet接続による@NIFTYへのパソコン通信ができなくなりました。昨夜まではまったく問題なかったのに、どうして? TCP/IPをインストールしなおしても変化はなし。もっと不思議なのは、WindowsMEのシステム復旧を使って、前日の内容に戻すと、通信ができるようになるのです。ただし、一度でもWindowsを終了させると、また繋がらなくなります。????。私の知識では理解ではません。これだからWindowsは難しい。マシンが悪いのか、@NIFTYが悪いのか、CATVが悪いのか、ケーブルモデムやルーターが悪いのか。原因は何なんでしょう。
2001.04.21
西澤保彦さんの『謎亭論処』を読了。最初と最後で、ぜんぜんキャラクターが違ってきているのが、個々の作品年度の差を感じさせておかしい。こういう例はマンガにはよくありますよね。たとえば、ちばてつやの『おれは鉄兵』とか。
ここ数日、花粉症がぶり返したのか、他の要因なのか、頭痛がするし、午前中は吐き気がするしで、もう一つ体調悪し。って、作家って、何故か、みんな体調悪いですよね。元気な作家がいたら、その方が不思議かも。
やった! ヤフー・オークションで手に入れた、増田屋のロビー・ザ・ロボット。千体限定製品で、この前のフライデーと同じシリーズ。胸のボタンを押すと、英語で映画『禁断の惑星』のセリフをしゃべります。
2001.04.20
下にあるように、創元推理文庫から『本格ミステリこれがベストだ! 2001』というものが出たんですが、これがウーンと呻りたくなるような低調な内容。私は献呈していただいたので、あまり大きなことは言えませんが、無料の販売促進用目録ならともかく、300円もの値段を取るような中身ではありません。
まず、各作品解説の対談。私は原書房から出た『本格ミステリベスト10 2001』での対談を以前誉めましたが、あれと正反対の意味で、今回はひどいと批評します。頁数が少く、舌っ足らずのため、まったくの説明不足になっています。これでは、読者に対するガイドの役目を果たしていません。だいたい、少ない点数なのに、投票していない人がいるのは何故?
有栖川有栖、笠井潔、北村薫という大御所3人を使って、何ですか、この対談。ただ創元推理文庫の平台に並べる作品を(在庫から)選ぶだけですか。お三方も、できれば断わってほしかったですね、こんな程度の低い仕事は。
いしいひさいち氏のマンガも、取り上げているのは非本格作品ばかり。いったいどこが、『『本格ミステリこれがベストだ!』なんでしょう。
原書房の『本格ミステリベスト10 2001』があるのに、そっくり同じような企画を同じメンバーが行なうことの意味が見いだせません。こんな内容では(ただし、途中にある評論は悪くない)。
収穫:上原きみこ「カリブの真珠 全4巻」シップ。
[新刊]
創元推理文庫の新刊です。探偵小説研究会が選んだ2001年度本格ミステリベスト10の解説と、有栖川有栖、笠井潔、北村薫氏が対談で選んだ創元推理文庫ベスト30。
それから、「多岐川恭の作品」の新刊です。
書名 本格ミステリこれがベストだ! 2001
著者名 探偵小説研究会
出版社 東京創元社
版型等 文庫
定価 300円
初版の日付 2001年4月27日
ISBN ISBN4-488-49501-X
書名 人でなしの遍歴
著者名 多岐川恭
出版社 東京創元社
版型等 文庫
定価 900円
初版の日付 2001年4月27日
ISBN ISBN4-488-42904-1
*「静かな教授」も収録。
2001.04.19
今朝、日本テレビの「ズームイン朝」を観ていたら「どっとe番付」というコーナーで、トーハン調べの新書ノベルス部門ランキング、第4位に拙著『悪魔のラビリンスが入っていました。それにしても、あの鈴木君枝さんに「にかいどうれいと」と名前を口にしていただけるなんて、なんだかとても嬉しい出来事でありました。
[新刊]
カッパ・ノベルスの2001年04月の新刊です。今月の目玉は、谺健二氏の書き下ろし短編集。不可能興味満載の神戸震災シリーズです。20日頃の発売。
書名 恋霊館事件
著者名 谺健二
定価 933円
初版の日付 2001年4月25日
ISBN ISBN4-334-07424-3
* 紙の密室、呪いの密室、忽然と消えた異人館の謎!
書名 三毛猫ホームズの花嫁人形
著者名 赤川次郎
定価 800円
初版の日付 2001年4月25日
ISBN ISBN4-334-07423-5
* 現場に残された花嫁人形は、何を意味するのか。
書名 櫻憑き 異形コレクション綺賓館III
著者名 井上雅彦・監修
定価 933円
初版の日付 2001年4月25日
ISBN ISBN4-334-07425-1
* あなたも憑かれてみませんか……
同時に、永井するみ氏の短編集が出ます。
書名 天使などいない
著者名 永井するみ
出版社 光文社
版型等 四六版
定価 1800円
初版の日付 2001年4月25日
ISBN ISBN4-334-92333-X
* すべての女性に贈る傑作ミステリー!
2001.04.17
「ROM」111号が到着。今回はHIBK派の特集という相変わらずのマニアックさ。もちろん、そこがたまらないわけですが。
《ギガンテス》の新しいイラストを、川越幸子さんが送ってくださいました。美しくて迫力のある画像をご堪能ください。
収穫:ハミルトン「首吊り判事」ポケミス
[新刊]
ミステリー同人誌「別冊シャレード」の最新版「山田正紀特集」が出ました。
西澤保彦その他による評論、著者インタビュー、解説、著作リスト等、内容も盛りだくさんです。
問い合わせは、往復葉書か、返信用封筒同封の上、下記へお願いします。
発行 甲影会
〒552-0005 大阪市港区田中2−12−19 福井良昌 あて
2001.04.16
4月17日(火)から、e-novelsにて、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』の連載が始まります(初回は無料ダウンロードが可能)。合わせて、二階堂黎人特集(評論特集)が組まれていますので、ぜひ御覧ください。評論はどれも秀逸なのですが、特に面白く読んだのが、横井司氏の「特別選評/プリンセス・ロッテさんの「アンドロイド殺し」について」です。
この評論に関しては、ちょっと説明が必要でしょう。
まず、ことは、私が常々、あるいは、『本格ミステリーを語ろう!(原書房)』の中で、アガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』はアンフェアである。あるいは、フェアな推理小説の見地からすると、失格であると述べたことがあります。このアンフェアとは、例の犯人に関するトリックについて語っているのですが、そのトリックそのものをアンフェアだと言っているのではありません(このことに注意してください)。クリスティーの使う以前に、ドゥーゼ、ルブランなどの人がすでに使っているトリックでもあり(クリスティーの独創ではないことを強く指摘しておきます)、これを推理小説の中で用いることは何の問題もありません。
ただ、クリスティーのこのトリックの使い方が下手だ、不十分だと、指摘しているわけです。つまり、一人称で語られる物語の真偽について、誰も担保していない、したがって、語り手が嘘をついている可能性があるため、アンフェア(というより下手)と主張しているのです。
では、どのような形なら良いか。冒頭、ポアロなり、ヘイスティングズが出てきて、「今回は、最適な日記(資料)があるので、これによって事件を語ることに代えたい」などの宣言を行なう必要があるのです。実際の話、ドゥーゼの『スミルノ博士の日記』はそういう手法が取られています。また、『アクロイド殺し』以後のカーの『貴婦人として死す』やバークリーの『第二の銃声』が、この不備を払拭する書き方をしている点を見ても、多くの推理作家が、『アクロイド殺し』の書き方がアンフェアであると判断したと認めて良いでしょう。
というより、一番の問題は(私の感想としては)、先行する作品群より下手な書き方をしているので、『アクロイド殺し』は失格だと思うのです。
で、ある時、『本格ミステリーを語ろう!』を読んだ横井司氏が、「『アクロイド殺し』はテクスト的担保がある(つまり、本として出版されている)ので、作者がその真偽を保証している、故にアンフェアではない」と、私に言ったのです。
しかし、私はこの説には首肯できず、では、テクストとして提供されるが、語り手が嘘を語る殺人物語を書いて、彼の論説を打破しようと考えました。それが、この前刊行された、徳間デュアル文庫『少女の空間』に書き下ろした「アンドロイド殺し」という短編です。
それに対して、再反論なり、最評価したのが、横井司氏の「特別選評/プリンセス・ロッテさんの「アンドロイド殺し」について」であるというわけなのです。
2001.04.14
本格ミステリ作家クラブの執行会議。本格ミステリ大賞の開票と授賞パーティーが迫ってきましたので、その段取りの打ち合わせです。投票権のある方は、ぜひ投票をお願いします(清き一票を!)
帰りに、高田馬場の書店で日下三蔵編『怪奇探偵小説傑作選−3 久生十蘭集』を購入。駅近くに、もう一軒ブックオフができているのを発見して驚きました(何も買わず)。
電車の中で、石崎幸二『あなたがいない島』を読了。全編オヤジ・ギャグというバワーには目眩が(笑)。新本格パズル部分の理屈はかなり面白い。女子高生コンビが区別がつかないのは良いとして(双子だと思えばいい)、この二人が知っているはずがない知識やネタでギャグを言う部分は、作品として不徹底では。
その後、西澤保彦さんの『謎亭論処』内の「新・麦酒の家の問題」を読みましたが、都筑道夫風の牽強付会な推理というより理屈付けの意味が解らず、2回読み直しましたが、完全に理解できたとは言えません。
2001.04.13
やっと文庫版『人狼城の恐怖 ドイツ編』のゲラ校正が終わり、戻しました。読んでも読んでも終わりませんでした。次はもっと長い『フランス編』。考えるだけで目眩がします。
某小説誌のエッセイを書き、メールしました。トラベル・ミステリー系統の話。 e-novelsの『宇宙捜査艦《ギガンテス》』第2回の校正。
ポケミスから、ヘイク・タルボットの『魔の淵』が出ましたね。貫井さん、解説書くの、たいへんだったろうなあ。
『スタートレック/ヴォイジャー』を見ていたら、異星人を犠牲にして地球へ帰ろうとするある宇宙船の艦長が、「彼らを殺す度に、私の心の中の何かが少しずつ死んでいった」というセリフを吐いていました。これって、つい最近、どこかで聞いたことがありますね。そう、あの原潜の艦長のセリフとまったく同じです。これだから、アメリカ人って奴は……。
収穫:ハリスン『ステンレス・スチール・ラット・シリーズ 3〜5』、ステイブルフォード『宇宙飛行士紅蓮ジャーの冒険シリーズ 全6巻』、『最新版SFガイドマップ 入門・歴史編』以上、サンリオSF文庫。山川惣治『少年バーバリアン』角川書店。
2001.04.12
朝、顔から血を流し、木の棒を持った労務者風の男が、我が家の門から敷地内に侵入し、「俺はピッキングをしている」と訳の解らないことを言い、私のNASA製の自転車を見て、「俺のだ」と主張するので、とりあえず、外へ出てもらい、それから様子を見ていると、他の家も覗きこんでいるので、警察を呼ぶしかないと判断。少しして警察が来て(他の家も通報したとのこと)、無事にその男性を保護。何でも酔っぱらいていたとのことで、結局、1時間くらい無駄な時間を使ってしまいました。
「週刊アスキー」と、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』のゲラや、イラストのラフをファックスでやりとり。
2001.04.09
[新刊]
小説現代5月増刊号「メフィスト」が発売になりました。講談社、特別定価1400円。今回も目を見張るような豪華執筆陣。隅から隅まで読みたくなります。
[読み切り短編]
京極夏彦
小野不由美
森博嗣
倉知淳
はやみねかおる
高田崇史
太田忠司
西澤保彦
他
[連載]
篠田真由美
竹本健治
高橋克彦
他
[マンガ]
とり・みき
喜国雅彦
国樹由香
その他、評論、書評、編集者座談会など。
2001.04.08
インターネット・エクスプローラーが5.5になった時だったと思いますが、縦書き表示に対応したということで、[地下書庫]に収録した「素人カースケの華麗な日々」に縦書きタグを手作業で埋め込みました(ホームページ・ビルダー2001は未対応)。ところが、うまく縦書き表示されないのでそのまま放っておいたのですが、昨日、久しぶりに見てみたら、ちゃんと縦書き表示されます(ただ、やや重めで、また、!?などは横倒れになっている)。ホームページ・ビルダーがバージョン6になったことは関係ないだろうし(あいからわず未対応のはずだし)、やはり、インターネット・エクスプローラー5.5のサービスパックを導入したことが大きかったのでしょうか。皆さんの環境では、どのように見えますか。縦書きですか? 横書きですか?
[新刊]
東京創元社から、また[日常の謎派]系統の作家のデビューのようです。野球ミステリでもあるそうです。
書名 スタジアム 虹の事件簿
著者名 青井夏海
出版社 東京創元社
版型等 創元推理文庫
定価 620円
初版の日付 2001年4月13日
ISBN ISBN4-488-43101-1
* 安楽椅子探偵の冴えわたる推理を描いた、値千金の愛すべき本格ミステリ。
2001.04.07
メフィスト賞受賞作、舞城王太郎『煙か土か食い物』を読了。王道的旧家の確執物語を、とんがった文章で装飾・演出した作品で、現代的という意味ではなかなか楽しめました。ちょっと注文を付けるとすれば、あの大仕掛けのトリックに関して、もう少し手がかりが欲しいところ。あれでは唐突では。
ところで、帯の推薦者の福田和也って誰だろう。肩書きもないし。最初、『UFO殺人事件』など書いた福本和也氏だと思ったんですが、あの方はもう亡くなられていますよね。はて?
2001.04.06
e-novelsで近々連載の始まる『宇宙捜査艦《ギガンテス》』ですが、川越幸子さんによるカラー・イラスト(これは「週刊アスキー」では見られません。向こうは白黒)が上がってきました。素晴らしい迫力、素晴らしい美しさ! ってことで、皆さんにもお見せいたします。本編もぜひ御購読ください。
2001.04.05
ホームページ・ビルダー6のリビジョンアップ・プログラムを実行すると、「ホームページ・ビルダー6が正しくインストールされていません」とエラー・メッセージが出る件は前にも書いたと思うのですが、これの対処に思った以上に時間がかかってしまいました。原因は、ホームページ・ビルダー6をインストールする際に、チューチューマウスを使っていると、正しく(全ファイルが)インストールされないためでした。(それでも、通常の使用には別に支障は出ていなかったのですが)。そして、ホームページ・ビルダー6をアンインストール、チューチューマウスをアンインストール、ホームページ・ビルダー6のHDD上にある全ファイルや、Windowsのキャッシュや、ホームページ・ビルダー6の書き込み情報、果てはレジストリでIBM関係の部分まで削除して、再度、ホームページ・ビルダー6をクリーン・インストールし直すという面倒なことになったわけです。で、最後にようやくリビジョンアップということにたどり着くのです。
かんべんしてくれ〜 って感じです。
4月5日発売の「ダ・ヴィンチ」の、「デジタル・ダヴィンチ」というコーナーで、私や井上夢人さんその他の作家の書斎術が紹介されています。私は例によって、親指シフト・キーボード導入について言及しました。
収穫:ささやななえ『沈黙の朝』新書館。講談社コミックノベル3冊、望月あきら『アルキメデスは手を汚さない』他。
[新刊]
太田忠司のさんのとてもお洒落なミステリー短編集が出ました。密室、不可能犯罪、ダイイングメッセージ、新探偵・京堂夫妻がどんな「謎」も一挙解決!
書名 ミステリな二人
著者名 太田忠司
出版社 幻冬舎
版型等 四六版
定価 1600円
初版の日付 2001年4月10日
ISBN ISBN4-344-00065-x
* あなたの御主人、お料理できますか? 殺人事件のトリック、解けますか?
2001.04.04
某ウェブサイトの某日記に、5月の新刊で、鮎川哲也先生の『白樺荘事件』が出ると書いてあったので、大喜びして、みんなに、「ついに出るぞ、出るぞ」と吹聴していたら、それは4月1日のエイプリル・フールであったよう。こんなに純真な私を騙すなんてひどい。いつかしかえしをしてやるぞ。
二階堂蘭子シリーズ最新刊の『悪魔のラビリンス』の見本刷りができてきたので、担当さんから受け取りました。今回も、辰巳四郎さんの装丁が秀逸。嬉しい。「メフィスト」に掲載した二中編を長編仕立てに再編成し、若干の加筆をしてあります。
[新刊]
講談社ノベルス、2001年4月の新刊です。今月もすごい顔ぶれ、すごいラインナップ。『少年たちの密室』で人気沸騰中の古処誠二氏の自衛隊シリーズ第2弾や、名探偵・二階堂蘭子シリーズの新刊も含まれていますので、よろしく。
書名 悪魔のラビリンス
著者名 二階堂黎人
定価 760円
初版の日付 2001年4月5日
ISBN ISBN4-06-182176-8
* 魔王の〈殺人美学〉対蘭子の〈純粋論理〉。
書名 未完成
著者名 古処誠二
定価 820円
初版の日付 2001年4月5日
ISBN ISBN4-06-182181-4
* 謎解きと小説の面白さが奇跡のように調和した傑作!
書名 竹下夢二 殺人の記
著者名 西村京太郎
定価 790円
初版の日付 2001年4月5日
ISBN ISBN4-06-182178-4
* 夢二を愛するがゆえに……。京太郎浪漫の神髄。
書名 四重奏
著者名 倉坂喜一郎
定価 740円
初版の日付 2001年4月5日
ISBN ISBN4-06-182177-6
* 悪魔の技巧を尽くした驚愕のミステリ
書名 秘密屋 赤
著者名 清涼院流水
定価 500円
初版の日付 2001年4月5日
ISBN ISBN4-06-182179-2
* ホント? の話し!
書名 秘密屋 赤
著者名 清涼院流水
定価 500円
初版の日付 2001年4月5日
ISBN ISBN4-06-182180-6
* ヤバイ! 実話?
2001.04.03
小野不由美さんの『黒祠の島』を読了。伝奇・ホラー小説作家の小野さんらしい味わいの小説。横溝正史的アレンジによるスティーヴン・グリーンリーフ的私立探偵小説と言ったら良いか(逆に解りずらい?)。雰囲気も道具立てもたっぷりでその点は満足ですが、事件解明に関しては意外に推理味が薄く、ちょっと期待はずれでした。
さて、これからの文庫の予定を書いておきます。ってことは、そのゲラがどんどん手元に来ているってことで、校正がたいへんです。
『人狼城の恐怖(全4巻)』講談社文庫。6月、7月、8月、9月。解説は、佳多山大地氏、笠井潔氏らです。
『奇跡島の不思議』角川文庫。8月。とうとう文庫になります。長い間、お待ちどう様。解説は我孫子武丸氏です。有栖川有栖氏の『海のある奈良に死す』の新本格評論の続きを書いてくださる予定です。
『新世紀「謎」倶楽部』角川文庫。8月。最初に出たアンソロジーの文庫化です。角川文庫の8月はミステリー・フェアだそうです。
その他の近々の予定としては、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』が「e-novels」と「週刊アスキー」にて週刊連載開始。
4月売りの「ダ・ヴィンチ」に、親指シフト入力に関する記事と、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』に関するコメントが載ります。
4月5日には、二階堂蘭子シリーズ最新作の『悪魔のラビリンス』が講談社ノベルスから発売になります。
2001.04.01
一太郎11のインターネット・ディスクの不具合に関して、ジャストシステムから何の連絡もないのでメールで問い合わせていたところ、あわてて対処プログラムの入ったディスクを送ってきました。同期を取るファイル情報を削除するプログラムですが、実行し、再度8メガほどのファイルをアップしたら、途中で、容量オーバーとのエラー・メッセージが出てうまくいきませんでした。サーバー上に80メガの保管場所がもらえたはずなのにどうして? それに、8Mbpsの速度で、8メガのファイルを送り、それを収納するのに45分もかかるのもどうかと思いますよ。一太郎11を購入してから2ヶ月ほど経つわけですが、未だに、インターネット・ディスクはまともにつかえません。
収穫:細野みち子『金メダルへのターン(4)』KC。浦野千賀子『ゴンベエは死んだ』MC。鈴木雅子『帰りこぬ風(全2巻)』SC。