ライン

不定期日記(過去ログ)

2000年11月



2000.11.30
 風邪をひいてしまいました。喉と頭が痛くして最悪です。
 候補作は2本読みました。その内、一作は、禁則処理がされていません。句点(。)や句読点(、)などの行頭禁止文字がやたらに行頭へ来ています。最近のワープロ機やワープロ・ソフトなら、たいていは禁則処理機能があるはずですから、このくらいのことは気を遣ってほしいものです。
 次は、時折、会話の文頭が1字下げになっている原稿でした。全部がそうなっているのなら問題はないのですが、時々という不徹底さは困ります。会話の文頭を1字下げするという形は、古い角川文庫や岩波文庫、最近ですと、新樹社の単行本が行なっていますが、行頭がガタガタになって格好悪いせいか、最近はあまり流行らなくなりました。

2000.11.29
 漫画家の喜国雅彦さんの所に新しく来た子犬様のくり丸様とかの子様を見せてもらいました。二匹とも立派な雑種。くり丸様は茶色、かの子様は黒っぼいごま色とでも言うのでしょうか。生後2ヶ月の元気いっぱいの子犬で可愛いこと、可愛いこと。一緒に連れて行ったクック様に最初はびっくりしていた様子ですが、すぐに仲良しになれました。
「新・本格推理」の候補作を2作読みました。うち一作の印刷の仕方がちょっと気になりました。縦の行の文字と文字の間隔がやけにあいていて、間延びしているのです。そのため、版面が散漫な印象になっていて読みづらいんですね。もっと上下の余白を取って、文字間を詰めてくれると良かったのにと思いました。では、どのくらいに書式設定すれば良いかというと、それは適当にというしかありません。ただ、単行本やノベルス、文庫などを見て、だいたい同じ感じに見えるようにすれば良いのです。
 原稿の応募の仕方について、「下読みの鉄人」というウェブサイトを小森健太朗氏が見つけてくれたので、リンクを貼っておきます。これから各種公募に原稿を応募しよという人は参考になるでしょう。何でも、下読み選考委員をやっている方が書いたそうです。
 ところで、最近の公募で、「梗概」を添付するよう求める所が多くなってきましたが、個人的にはあれは大嫌いです。まず、自分が梗概をうまく書けないということもありますし、梗概を元にして候補作を読むというのは、出版社編集者や下読み選考委員の手抜きとしか思えません。もちろん、いろいろな点で時間節約に役立つというのは解りますが。

2000.11.28
「新・本格推理」の候補作を読み始めました。届いた作品は応募順に並んでいたので、これを適当にごちゃまぜにしてから最初の一編を取り上げました。また、下選考委員のメモも添付されているのですが、これも作品を読んでから見ることにしました。すべて、候補作に対して予断を持たないための方策です。
 その最初の一編ですが、内容はわりと良かったのですが、原稿の書き方を知らないことが明白でした。?」や「!」の後に空白がないことなど、記述上の不備が目立ちました。本屋に行けば、そうした点を説明した「漢字表記」や「用例辞典」などを売っているはずなので、やはり一通りは目を通しておいてほしいと思います。「新・本格推理」に限らず、原稿応募をする際、そうした不慣れは最終的な評価に対して(選考委員によっては)マイナスに作用することもあると思います。
 地元で秋田書店のW氏と、次回の「サスペリア増刊号」に掲載される「リバイバル漫画劇場」の打ち合わせ。第2回目も手塚治虫先生の作品「こけし探偵局」と「ラインの館にて」を取り上げる予定。「こけし探偵局」の方には、最後に「リボンの騎士(少女クラブ版)」の予告が付いています。これは「手塚治虫漫画全集」ではカットされているので、ファンの方はお見逃しなく。
 第3回目には、ささやななえこさん(最近は、「ななえ」ではなく「ななえこ」だそうです)の「百日紅の下にて」を収録する予定。もちろん、原作は横溝正史です。
 夜、東久留米へ行く用事があったため、車で、ブックオフ3軒、ブックスいとう1軒、名前の解らない古書店を2軒覗きました。さしたる収穫はなし。
 収穫:津雲むつみ「おれは男だ!(1)」集英社SC。偕成社「ファーブル昆虫記」全6巻(これは子供の頃の愛読書だったので、懐かしくて購入しました。岩波文庫版も持っていますが、やはりこれに限ります)。

2000.11.27
 新樹社から先に刊行されたロジャー・スカーレットの『猫の手』ですが、ついに読み終わってしまいました。あまりに面白いので、わざとゆっくり読んでいたんです。大富豪ものにして、遺産相続ものにして、館ものにして、意地悪な主人ものにして、奇矯な親類縁者ものにして、名探偵ものです。まさに黄金時代の探偵小説そのもの。結果は「素晴らしい!」のひとこと。今年度、私が一番堪能した海外名作推理小説です。読み終わった今、さらにじわざわと心の中の満足が広がっています。トランプやら手紙やらの小道具の使い方も見事。手がかりとなり、ミスディレクションの道具となり、推理の決定打となるところは実にうまい。登場人物たちの意味ありげな言動に振り回され、もったいぶった名探偵の推理にやきもきし、そして充分に理にかなった結末に脱帽といったところです。
 ロジャー・スカーレットは、日本では、乱歩が『三角館の恐怖』として翻案した『エンジェル家の殺人』で有名です。あちらの作品も『猫の手』と同じような、大富豪ものにして、遺産相続ものにして、館ものにして、意地悪な主人ものにして、奇矯な親類縁者ものにして、名探偵ものです。こうなったら、残りの未訳作品もぜひ訳してほしいものです。
 なお、翻訳も良かったと付け加えておきましょう。各登場人物の個性がよく出た訳文でした。
 ところで、光文社文庫の「新・本格推理」の候補作が到着しました。応募総数151編の中から、信頼のおける下選考(編集者を含む3人)を経て、16本の作品が厳選されました。今回から原稿用紙100枚に枚数を拡大したので、はたして充分な作品が来るかとちょっとだけ心配したのですが、まったくの杞憂に終わりました。
 それで、この16本の中から私が7、8編を厳選する予定です。ただし、全体的にレベルが高いようでしたら、文庫本2冊分になる可能性もあります。いいえ、むしろそうなって欲しいと願っています。
 収穫:水野英子「ブッダと女の物語」「ルートヴィッヒII世(1)(2)」中央公論社、「輪舞」小学館FC。
[新刊]
 リチャード・ハル「他言は無用」創元推理文庫

2000.11.26
 私は朝一番に起きて犬の散歩。朝食はオープンサンドイッチ。バンガローを片づけ、奥多摩湖へ。浮き橋を渡った後、奥多摩湖周遊道路を下りていき、『都民の森』へ。駐車場の誘導が悪く、入るのに30分ほどかかりました。第2駐車場がずいぶん離れた所にあるここと、そこへの案内がまったくないのが原因です。お役所仕事は困ったものです。昼食を食べ、丸太切りに挑戦し、アスレチック遊具のあるスポーツの道を散歩ならぬ登山。本格的なハイキング・コースで、かなりの肉体労働を強いられました。
 現場にて解散。午後6時半に帰宅。すでに臀部に筋肉疲労が。

[新刊]
 特別寄稿・島田荘司、ロスで御手洗潔に会う! 他、盛りだくさんの内容です。発売中。

 書名    御手洗潔攻略本
 著者名   島田荘司
 出版社   原書房
 版型    A5版ソフトカバー
 定価    1700円
 初版の日付 2000年11月29日
 ISBN  ISBN4-562-03358-4
 * 御手洗学誕生!

 今年一番活躍している作家・柄刀一の新作長編です。奇想とロマンの本格ミステ
リー。慶子さんとお仲間探偵団シリーズ第1弾!
 
 書名    マスグレイヴ館の島
 著者名   柄刀一
 出版社   原書房
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1800円
 初版の日付 2000年11月27日
 ISBN  ISBN4-562-03364-9
 * 独房で墜落した男。食べ物を前に餓死した男。

2000.11.25
 高校時代からの友人たち5家族で、奥多摩の小菅村へ。バンガローを借りて宿泊するという遊びです。私は息子と愛犬と共に参加。友人たちの職業は、瓦屋経営、農協職員、小学校教師、大学助教授、小説家(私)など様々です。乗ってくる車は、スペースギア・スーパーエクシード、チェイサー・ツアラーS、ベンツCクラスワゴン、先々代パジェロ、チャレンジャー(私)と、これまた様々(当たり前だ)。奥方3人と、子供が総勢9人ですからにぎやかです。
 現地集合だったので、私は道すがら、青梅のブックオフとブックスいとうへ立ち寄りました。たいした収穫はなし。青梅で商業際だか何かをやっており、青梅市街で道が渋滞。何だか解りませんが、昭和30年代の日本の古い映画の看板がたくさん立ち、骨董市などもやっています。、
 昼に30分の遅刻でバンガローへ着くと、皆は丹波山のローラー滑り台へ遊びに行っているというメモが残されていました。そこまで行って、他の3家族と合流。丹波村の川沿いにある村営そば屋でそばを食し、最後の一家族が来て、渓流釣り堀へ。しかし、この寒さでは誰も釣りなどやっていません。そこで小菅村へ戻り、小菅の湯でゆっくり温泉浴。
 バンガローへ入り、夕食の支度。といっても、食事を作るのが好きな者がいるので、私は何もしません。ロフトに蟻が列をなして侵入していたので、その退治を。献立はカレーとふりかけご飯(私専用)、イナダの刺身、ブリ大根、焼き牡蛎他。
 寝る段になって恐ろしいことが判明。ふとんがないのです。奥多摩の小菅村へ遊びに来るものなど夏にしかいないので、それ相応の支度しかされていないのですね。毛布を3枚ずつ被り、震えながら就寝。
 収穫:横山光輝『魔界衆』全2巻・双葉社。ささやななえ『化粧曼陀羅(1)』小学館FC。

2000.11.24
 ゲラを全部片づけたと思ったらまたゲラが来ました。まさに一難去ってまた一難。12月に講談社から出る新しい手塚治虫『三つ目がとおる』の単行本用解説のゲラです。今回の単行本は、内容単位で話がまとめられています。月曜までに戻せとの指示。8月に原稿を入れているのだから、もう少し早くゲラを出してくれてもいいのではないでしょうか。
 収穫:水野英子『薔薇夜話』廣済堂

2000.11.23
「人間空気」のゲラの校正を終わり、夜、宅配便にて光文社に発送しました>「ジャーロ」H編集者様。
 さて、AirStasionですが、今日もまた、インターネット接続中に突然落ちて反応しなくなりました。一度だけ、DNSホストが見つかりませんというエラー・メッセージを確認しました。再度、設定のやり直しで復旧したのですが、どうも腑に落ちません。とその時、ハタと気づきました。もう一度取り扱い説明書を見て、それから設定プログラムを起動してみました。そうです。落ちる理由が解りました。ある一定時間がすぎると、課金監視機能が働き、自動切断するようになっていたのです。何てこったい! こっちは常時接続をしているんだから、課金なんか関係ないのに。結局、その部分を無効にしたところ、トラブルは解決したようです(まだ自信なし)。
 ところで、電話回線にまつわる話として、実は以前からずっと続いているトラブルがあるのです。うちの電話回線の調子がおかしいのです。向こうの声はよく聞こえるのに、こちらの声が小さく届くのです。電話機の設定は、「送話音量−大」にしてあるにもかかわらずです。
 三ヵ月ほど前に電話機を交換しましたし、今回はターミナルアダプタをダイアルアップルーターに変更したわけですが、それでも改善されません。仕方がないのでNTTの修理係を呼んだのですが、回線をざっと確認しただけで(症状はある程度認めたものの)、「しばらく様子を見てください」という相変わらずの投げやりなお言葉。もう長らく様子を見て困っているから、そちらに連絡したんですけどね。

2000.11.22
 前にも書きましたが、仕事は重なる時には重なります。「人間空気」115枚のゲラ、「ダ・ヴィンチ」のゲラ、「論理の聖剣」のゲラまで届きました。机の上はゲラだらけです。「ダ・ヴィンチ」と「論理の聖剣」をさっそく片づけ、ファックス。昨日からの続きで「ガラスの家の秘密」を校正し、夜11時にコンビニから講談社文3へ宅配便で発送しました>N編集者様。
 今週の「スター・トレック/ヴォイジャー」の話はとても素晴らしいできでした。いきなり氷に閉じこめられたヴォイジャーが出てきてびっくりさせます。後半、Lクラスの氷の惑星にヴォイジャーが墜落する場面は、映画「スター・トレック/ジェネレーションズ」で、エンタープライズ−Dが墜落した時よりも迫力がありました。話は時間改変もので非常に面白いので、ぜひ見てください。
 AirStasionですが、telenet経由での接続ができない理由が解りません。今まではTAを使い、telenet経由での接続(フレッツ・ISDN)を行なっていたのですから、そのままできるはずなのに。昨夜、某所のパティオにその旨書き込んでおいたところ、マンガ家のすがやみつるさんが、telenet接続をする際の詳細な方法を書き込んでくださいました。しかし、パソコン通信ソフトの設定を確認しても、そのとおりになっています。
 ところが、すがやさんの文章を読んだ後で、もう一回、パソコン通信ソフトを起動してみたら、今度はちゃんと繋がるではありませんか。それからは、何度やっても成功します。いったいどうなっているの?????。 まあ、パソコン通信の方もできるようになったわけですから良しとしましょうか。
 しかし、トラブルはまだ続きます。夜、それまで快調に使えていたインターネット接続が、突然、使えなくなりました。どうやっても繋がりません。AirStasionの設定を再確認しましたが、おかしな所はないと思います。2時間ぐらい、仕事の合間にあれこれいじってみましたが、だめです。最後は、もう一度すべて設定し直しました。すると、今度は何とかインターネットに繋がりました。で、実は、この不可解な挙動の理由は、実は翌日になって思い当たりました。というわけで、明日の日記に続く。

[新刊]
『日本推理作家協会賞受賞作全集』50巻、51巻、52巻、の3冊の新刊が双葉文庫から出ました。発売中です。

 書名    チョコレートゲーム
 著者名   岡嶋二人
 出版社   双葉社
 版型    文庫(双葉文庫)
 定価    571円
 初版の日付 2000年11月15日
 ISBN  ISBN4-575-65849-9

 書名    背いて故郷
 著者名   志水辰夫
 出版社   双葉社
 版型    文庫(双葉文庫)
 定価    781円
 初版の日付 2000年11月15日
 ISBN  ISBN4-575-65850-2

 書名    怪盗対名探偵
 著者名   松村喜雄
 出版社   双葉社
 版型    文庫(双葉文庫)
 定価    857円
 初版の日付 2000年11月15日
 ISBN  ISBN4-575-65851-0

 また、ミステリー同人誌「別冊シャレード」の最新版「泡坂妻夫特集」が出ました。 評論、解説、リスト等、内容も盛りだくさん。 問い合わせは、往復葉書か、返信用封筒同封の上、下記へお願いします。
 
 発行 甲影会
〒552-0005 大阪市港区田中2−12−19 福井良昌 あて

2000.11.21
 私の持っているLANの知識では、AirStasionをセッティングするのは無理だとあきらめ、朝からメルコのサポートへ電話を入れました。想像どおり話し中が続き、リダイヤルし続けること2時間、ようやく相手が出ました。サポートの担当は非常に親切なで方で、こちらがセッティングのおおまかな道筋を尋ねたのに対し、一から順を追って、実地に操作しながらのアドヴァイスをしてくれました。おかげで、30分後にはインターネットに無事に開通。2台のマシンも無線LANで繋がりました。しかし、これだけの時間をかけているわけですから、他のユーザーが電話をしてもお話し中が続くわけです。もっと解りやすい取り扱い説明書を用意するとか、ウェブサイトに補足やしっかりしたQ&Aを置くとか、何かやりようがあるはずでは>メルコ様。
 ただ、インターネットには繋がり、ネット・サーフィンはできるようになったのですが、ニフティサーブにtelenet経由での接続ができません。何度やってもだめです。不明と困惑。昼過ぎに、「ガラスの家の秘密」のゲラが講談社から送ってきたので、そちらの対策はまた後でということに。

[新刊]
 ちくま文庫から、「新本格ミステリー作家が選ぶマンガ・シリーズ」第3弾が出ました。今回の編者は綾辻行人さんです。

 書名    綾辻行人が選ぶ! 楳図かずお怪奇幻想館
 著者名   楳図かずお
 出版社   筑摩書房
 版型    文庫(ちくま文庫)
 定価    780円
 初版の日付 2000年11月8日
 ISBN  ISBN4-480-03609-1
 * 綾辻行人がいざなう恐怖の梅図かずお

2000.11.20
 新宿で、マンガ家の河あきらさんと昼食会。先日、「いらかの波」の文庫解説を書かせていただいたので、その打ち上げを兼ねておりました。この仕事の仲介をしてくれた集英社の編集さんC嬢も河あきらさんの大ファンなので、当然、同席します(もしかして、私以上に熱狂していたのでは)。マンガ家の国樹由香さんと僕の持っている本を合わせると、河あきらさんの作品はコンプリートになるというくらいのファンですので、お会いできるのをとても楽しみにしていました。
 河あきらさんは、本当にお若いというのが第一印象、それから、「ご町内のミナさん(少年画報社刊)」の主人公どおり(自伝的マンガと言われています)、とても親しみのある方でした。
 集英社からは、河あきらさんの担当のAさん、それから、マンガファンだというFさんも同席。マンガに関する濃い話題のあれこれに始終した昼食会でなかなか楽しい一時でした。
 帰りにヨドバシカメラに寄り、メルコの無線LANのAirStasionを購入。
 帰宅すると、さっそくデスクトップを有線で繋ぎ、ノートを無線カードで繋ぎ、セッティングを開始したのですが、思わぬ傷害が。それは、取り扱い説明書の記述がチンプンカンプンだということです。ネットの掲示板等の噂で、解りにくい取説だとの話は聞いていましたが、それごところではありません。こんなにできの悪い説明書は久しぶりに見ました。3分冊になっていて、あきこち話が飛ぶ上、説明不足や簡略が多く、どうしようもありません。結局、3時間ほど格闘しましたが、うまく動きませんでした。

画像 画像

  

2000.11.19
 立川へ出て、映画「スペース・カウボーイ」を見ました。以前、フレデリック・ブラウンの『天の光はすべて星』が映画化されるという情報を聞いたことがありますので、原作にはかかわりがあるのかもしれませんが、こちらはあの本と違い、老人パイロットたちが実際にスペース・シャトルで宇宙へ行く話です。
 子供の頃、テレビで見たNASAはとてつもなく金持ちで先進的な団体という感じでしたが、映画「アポロ13号」やこの映画に出てくるNASAはわりと貧乏くさいですね。
 帰りに本屋に寄って、デュ・モーリア『鳥』創元推理文庫とヴェラ・キャスパリ『愛と疑惑の闇に』小学館文庫を購入。小学館文庫の方はすぐに絶版になりそうだし、『鳥』の方は著書目録が付いているのがありがたい(しかも、初の完訳)。
『愛と疑惑の闇に』の解説は新保博久さん。私はこの方の解説は、データーと意見がしっかりしているのでたいへん好きです。しかし、この解説の後半部分には(解説一般として)ちょっと文句があります。342ページの7行目以降は不必要ではなかったでしょうか。解説の役目の一つには、その本の価値を読み解く他に、宣伝(売るための)があります。ここで「真相の可能性はおのずから絞られ、意外性に乏しいのはやむをえない」などと書くのは正直すぎて行き過ぎだと思います。これを読んで、私のこの本に対する読書意欲はそがれました。それから、次のページに「上質のエンタテインメントはすべてミステリでありうるというのが共通認識となった現在」とありますが、そんな認識はどこにあるんですか。勝手に共通認識を作られては困りますし、「このミス」あたりのローカルな認識を世間的認識とすり替えるのもやめてほしいと思います。
「週間文春」のミステリー・アンケートが来ました。私は確か、一昨年以来、回答を寄せていないのですが、今年は年間ベストの他に1977年以降のベスト・オブ・ベストも選ぶそうです(新年号2週にわたって発表)。

[新刊]
 歴史ミステリーの第一人者・井沢元彦氏のライフワークの新刊です。
 
 書名    逆説の日本史(8)
 著者名   井沢元彦
 出版社   小学館
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1550円
 初版の日付 2000年12月1日
 ISBN  ISBN4-09-379419-7
 * 「世阿弥の能面」に隠された怨霊鎮魂の仕掛け

2000.11.18
 親指シフト・ノートパソコンの『親指君2』が調子が悪くなりました。夏頃からレジュームできないという症状があったのですが、昨日から急に、Windowsの起動にすごく時間がかかるようになってしまったのです。デバイス、ネットワーク、ドライバーのチェックなどあれこれやったのですが効果がありません。仕方がないので、決心して、リストアを決行。結局、ソフトの再インストールなどで一日潰れてしまいました。やはりCD−ROMなどにバックアップを取らねばと後悔したしだいです。復旧率は8割。
 そうそう、ニフティマネージャー5.13をダウンロードしたのですが、ノート(Windows98SE)もデスクトップ(WindowsME)も、インストール途中でエラーが出て成立しませんでした。どうなっているの?

2000.11.17
「KADOKAWAミステリ」の「論理の聖剣」用の原稿を執筆。今月は11月に入ってから立て続けに本格推理の新刊が出たので、読み残しを片づけてからということに。しかし、時間切れで深谷忠記『札幌・オホーツク逆転の殺人』と黒田研二の『ペルソナ探偵』が来月回しになってしまいました。遅れた理由は、『ヴィーナスの命題』に時間がかかったせいです(青春群像、学校、教師、生徒、という私の嫌いな単語の並ぶ本だったので、難儀したのです)。
 今月のお勧めは、愛川晶『根津愛代理探偵事務所』、歌野晶午『生存者、一名』、霧舎巧『ラグナロク洞』の3冊。太田忠司さんの『ベネチアングラスの謎』もとても良かったのですが(綺麗なホワイダニットもの短編集です)、ちょっと私の個人的な趣味として感傷的すぎたので次点。人によっては、こちらの方が上位と感じる場合もあるでしょう。
 仕事も一段落したので、映画『X−メン』を見に行こうと思い、インターネットで上映時間を検索したところが、何と、もうほとんどの所で終わっているではないですか。立川も八王子もやっていません。がっくり。

2000.11.16
[最新情報]へも書いておきましたが、秋田書店の「サスペリア増刊号 名探偵からの招待状」が出ました。渋柿探偵のマンガ化(河内実加・画)の他、メルカトル鮎や浅見光彦や森江春策などの名探偵に会えます。手塚治虫先生の単行本未収録『ミッドナイト』も2作掲載していますから、お買い得です。
 新しいギャラクシー級のデスクトップ・マシンですが、「デルフライヤー」となずけることにしました。ボイジャーの新しいシャトルの「デルタフライヤー」とDELLをかけた名前です。
 WindowsMEですが、少なくとも私のところでは利点はありません。メモリは大食いだし、動かないソフトはあるし。Windows98SEの方がずっとましです。IE5でウェブ・サーフィンしながらとアウトルックを起動すると、ほとんどメモリがいっぱいになり、時折、メールを送れなかったり、フリーズすることがあります。これは、フリーウェアのメモリ管理ソフトを入れたら、何とか回避できるようになりました。ISDN用のファックス・ソフトRVS−COMは使えません。対応も未定のようです。ニフティーサーブ巡回用のEmTerm95も、接続時に時々フリーズします。これがかなり困りものです。
 もっとも困惑しているのが、マイコンピューターなどのフォルダーを開いた時のことです。ツールアイコンに[表示]というボタンがありますね。Windows95・Windows98の時には、ここをクリックすると、次々にファイルの表示方法が変化したのに、WindowsMEでは、下にメニューが出てきて、そこからいちいち目当てのものを選択しなければなりません。何で、こんな操作方法の改悪をしたのでしょうか。マイクロソフトの仕様には理解不能の事柄がよくあります。
 いっそうのこと、Windows2000にしようと思いましたが、こちらの方はさらに対応ドライバーがないとか、ソフトが動かないことが解りました。Windows98SEへのダウンロードもかなり真剣に考えています。
 霧舎巧氏の『ラグナロワ洞』を読了。うーむ、今回も大傑作になり損なった価値ある力作という評価です。このゴタゴタ感については、作者とも話し合ったことがあるのですが、どうやらそういう書き方をあえて選択しているようであり、そうであれば、他人がどうこういう問題ではないようですが……。
 11月15日の東京新聞の夕刊に、《本格ミステリ作家クラブ》の創設に関する有栖川有栖さんの寄稿と関連写真が載っていたはずです。皆さんはご覧になりましたか。
[暗黒博物館]の[本格ミステリ作家クラブ]コーナーに、喜国雅彦さんの手術痕の写真を追加しました。配偶者の由香さんの了解が取れましたので、特別公開です。

[新刊]
 新鮮な感覚でミステリーを紡ぐ加納朋子氏の連作短編集です。
 
 書名    螺旋階段のアリス
 著者名   加納朋子
 出版社   文藝春秋
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1524円
 初版の日付 2000年11月20日
 ISBN  ISBN4-16-319680-3
 * 軽やかなエナメルの靴音がミステリの幕をあげる――。

2000.11.15-2
 お知らせです。私の母・大西次子が油絵の個展を開きます。絵に興味のある方は、ぜひご覧ください。私も、初日には見に行こうと思っています。
[大西次子個展]
 2000/12/12(火)から17(日)
 午前11時から午後7時(最終日:午後5時)
 会場:銀座ギャラクシームサシ(最寄り駅:銀座一丁目駅)
 東京都中央区銀座1−9−1 KIビル1階
 電話:03−3564−6348

画像
「アルースの詩」 油彩・80号F

2000.11.15
 前夜から少し具合が悪くなり、朝食後に嘔吐。不快感が強く、再度寝てしまいました。少しして起きてみると、気分はだいぶ良くなっていたので、都内へ出かけることに。今日は、《本格ミステリ作家クラブ》の執行会議があるため、新宿へ行かなければなりません。もう一つ、神保町の某古書店に本を取り置きしてあるため、そこへも顔を出さなくてはならないのです。途中で気持ち悪くなるといけないので、電車はわざと各駅停車を使いました。
 で、まず神保町へ行き、目当ての古本を購入してから新宿へ。
 執行会議では、この前の設立総会&パーティーの反省や、迫っている大賞選出のための会員アンケートに関する討議を行ないました。
 その後、すぐに帰宅。夜8時からは「スタートレック/ヴォイジャー」のレギュラー放送があるので、見逃すわけにはいきません。新刊書店へ寄る暇がなかったのが残念。
[最新情報]に新着情報を加筆しました。
 収穫:水野英子選集『星のたてごと』全2巻・朝日ソノラマ

2000.11.13
 中編を完成させたのもつかの間、「論理の聖剣」の締め切りが迫っているので、10月下旬からドッと出た新刊を読み始める。祥伝社から出た400円文庫の本格物5冊に関しては、やはり歌野晶午氏のものがピカ一。次は北川歩美氏のもの。西澤保彦氏のものは、ウブな私には何のことやらぜんぜん解りません(笑)。
 「SFマガジン」からのアンケートに回答。90年代ベスト10は、やはりソウヤーとバクスターだらけになりました。
 河出文庫から出た『20世紀SF』というアンソロジーの第1巻目を買ったのですが、表紙はちょっと。2巻目以降もこんな表紙なんでしょうか。中は、懐かしい作品や名前が散見されます。40年代なんだから、当たり前か。
 収穫:柴田あや子『あおぞら同盟』全7巻・集英社MC

[新刊]
 心の闇底にひそむ旋律テーマに、サスペンス・ミステリーを書き続ける新津きみ
氏の新作書き下ろし文庫です。
 
 書名    氷の靴を履く女
 著者名   新津きよみ
 出版社   日本文芸社
 版型    文庫(日文文庫)
 定価    552円
 初版の日付 2000年10月30日
 ISBN  ISBN4-537-08106-6
 * 捜し出された疑惑のシンデレラ。複雑に絡み合う歪んだ愛憎。

 カッパ・ノベルスの2000年11月の新刊です。
 今月の目玉は、鮎川哲也賞作家・飛鳥部勝則氏の新作長編です。推薦者が竹本健治さんというところに一抹の不安を覚えますが(汗)。

 書名    砂漠の薔薇
 著者名   飛鳥部勝則
 定価    838円
 初版の日付 2000年11月25日
 ISBN  ISBN4-334-07410-3
 * 竹本健治推薦

 書名    ザ・ラスト・バトル
 著者名   田中光二
 定価    819円
 初版の日付 2000年11月25日
 ISBN  ISBN4-334-07409-X
 * 新世界大戦記(6) 完結編

 書名    法王庁の帽子
 著者名   森村誠一
 定価    800円
 初版の日付 2000年11月25日
 ISBN  ISBN4-334-07408-1
 * 南仏と日本、そして10年の時を結ぶ因縁

 また、日本ミステリー文学大賞受賞作家二人の単行本も出ましたので、紹介しておきます。

 書名    キメラの繭
 著者名   高野裕美子
 出版社   光文社
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1700円
 初版の日付 2000年11月25日
 ISBN  ISBN4-334-92327-5

 書名    サンチャゴに降る雨
 著者名   大石直紀
 出版社   光文社
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1700円
 初版の日付 2000年11月25日
 ISBN  ISBN4-334-92326-7


2000.11.12
 講談社「メフィスト」に、完成した「ガラスの家の秘密」200枚をメールで送りました。
 ところで、Outlookのデフォルトの設定だと、どうして巡回した後、メールをサーバーから削除するようになっているんでしょうね。危なくて仕方がない。マイクロソフトのソフトの初期設定はこれに限らずおかしなものが多くて、いちいち設定替えをしなくてはならないので面倒です。メールがHTMLで送られるようになっていたり、変なオートコンプリートが効いていたり。フラット・アイコンも格好悪いし、IE5の白黒アイコンに至っては何の意味があるんだか。
 早川書房のSFマジガンからSFベストのアンケートが来ているのですが、個人的には、今年はあまり面白い本(海外部門)がなかったので、選ぶのがたいへんです。あわせて90年代ベストのアンケートもあるようですが、こちらはバクスターとソウヤーをずらりと並べましょうか(笑)。
 そういえば、先月、ソウヤーが来日にして、我孫子さんあたりは会ったらしいですね。悔しいなあ。私も会いたかったなあ。こんなことなら、『フレームシフト』の解説をやっておけば良かった。
 マンガ界のジェンウェイ艦長こと野間美由紀さんから、この前ビデオに取り損なった「スター・トレック/ヴォイジャー」の「新生ボーグの悲劇」のテープを送っていただきました。めでたし、めでたし。
 今週の「ボイジャー」には、超獣生命体8472がいきなり出てきたのですが、意志の疎通が簡単に取れて、さっさと和解してしまいました。それは納得がいかんぞ!

2000.11.10
 小説の推敲は8割完成。パソコンのインストール作業も8割完成。マシンの速度が速いことと、今年はノート・パソコンのインストール作業もしたことから、手順が解っていて、準備も整っていたのが大きいようです。
  WindowsMEがバンドルされたマシンですが、WindowsMEは予想したとおり、あまりよくありません。というか、Windows98SEの方が、私には慣れているせいもあり,使いやすい所が多かったように思います。たとえば、フォルダーを開いた時のツール・バーの[表示]ボタンですが、前はクリックすると、次々にファイルの表示方法が変わったのに、今回はメニューからいちいら選ばなくてはなりません。何で、こんな改悪をするんでしょう。それから、メモリーを98より食いますし、ソフトを終了させてもリソースをあまり解放しません。ネットワークの表示方法もうるさいばかりです。というわけで、Windows98SEで満足している方は、WindowsMEに切り替えない方が良いと思います。
  新樹社から、ロジャー・スカーレットの新刊が出ました。予告が出てから心待ちにしていた本です。

[新刊]
 名作『エンジェル家の殺人』の作者・ロジャー・スカーレットの幻の名作が出ました。エラリー・クイーンのライヴァルたちの第4弾です。
 
 書名    猫の手
 著者名   ロジャー・スカーレット
 出版社   新樹社
 版型    四六版ハードカバー
 定価    2000円
 初版の日付 2000年11月14日
 ISBN  ISBN4-7875-8503-7
 * あの江戸川乱歩も愛した作家。『エンジェル家の殺人』と並ぶ傑作、ついに登場!

2000.11.09
 案の定、パソコンの梱包を開いてしまいました(笑)。執筆の合間にセッティング開始です。ソフトをインストールしながら原稿を直すことにしました。やはりCPUがIGHzで、HDDがATA100だと、かなり速いですね。一太郎も1.5秒で立ち上がります。HDDは40GBを内部増設したので、2つ合わせて80GB。こんなにたくさんの容量を何に使えばいいのか。
 東京創元社から、江戸川乱歩の『貼雑年譜』完全復刻版の案内が来ました。限定200部で30万円だそうです。確か以前に企画された時には15万円で、申し込みは3人しかいなかったとか。今回は大丈夫でしょうか。私はたぶん買わないかな。喜国さんに見せてもらえばいいや。
 そろそろ、原書房『2001 本格ミステリベスト10』のアンケートの集計結果が出ているはずなのですが、箝口令が敷いてあるらしく、誰も教えてくれません。今回は何がベストに来るのかまったく予想がつきません。強そうなのは『火蛾』あたりなのですが……。
 収穫:浦野千賀子『かがやけ!フルターン』集英社MC

2000.11.08
 双葉社「小説推理」の巻頭グラビア、「猫好き作家・シリーズ」の取材です。編集のHさん、Sさん、ライターさん、カメラマンさんが訪問。「私は愛猫家ではなくて、愛犬家なのですが」と何度もお断わりしているのですが、あちこちから猫の取材が来るのは何故でしょう?
 黒猫フニャ様はあまり他人には懐かないのですが、愛猫家のHさんやライターさん、そして、動物慣れにしているカメラマンさんには、けっこう愛嬌を振りまいてくれました。これは非常に珍しいことです。黒犬クック様の方は人間大好きですから、最初から全員に甘えていました。
 執筆の方は、「ガラスの家の秘密」の清書作業をずっと続けています。やはり200枚もあると簡単にはいきません。
 と、そこへDELLの新マシンが届きました。これで、デスクトップ・マシンは、イントレビット級からギャラクシー級へ昇格です。しかし、忙しくて梱包を開く暇は当分はなさそうです。

2000.11.07
 午後、自宅にて、スカイパーフェクトTVの「BOOKTV」の撮影がありました。「作家ほっとタイム」という番組だそうです。年内に放映の予定だとか。先週は、笠井潔さんの所にも撮影に行ったそうなので、契約している人は番組表に注意してください。
 ちなみに、私は、スカパーはドラマ・チャンネル・セット(FOXとかミステリ・チャンネルとかアクション・チャンネルが見られる)しか契約していません。
 ロック・バンド「ジャーニー」の新作CDを購入。スティーブ・ペリーの代わりに入った新歌手スティーブ・オゥジェリーは、ペリーとそっくりの声質で、まったく違和感がありません。しかし、今回はバラード調の曲が多くて、ややダラダラした感じ。「フーズ・クライング・ナウ」とか「セパレイト・ウェイズ」とか「メッセージ・オブ・ラブ」などの、ハードでアップ・テンポな曲が好きな私には物足りない内容でした。

[新刊]
 太田忠司さんの大人気シリーズ、名探偵霞田志郎の初短編集が出ました。

 書名    ベネチアングラスの謎
 著者名   太田忠司
 定価    880円
 初版の日付 2000年11月10日
 ISBN  ISBN4-396-20700-X
 * これぞ本格推理の妙味!

 昨年度の横溝正史賞候補作が改稿の上、刊行になりました。綾辻行人氏推薦。

 書名    ヴィーナスの命題
 著者名   真木武志
 定価    1500円
 初版の日付 2000年10月25日
 ISBN  ISBN4-04-873247-1
 * 答えがある、とは限らない

2000.11.06
 ようやく仕事モードへ突入。「ガラスの家の秘密」を清書しなくては。

2000.11.05 
 朝から「スタートレック/ヴォイジャー」22時間放映の続き。いやあ、堪能しました。面白い、面白い! セブン・オブ・ナインが出てきてから、話がぐっと引き締まりましたね(何で、一人だけあんな官能的な衣装を着ているんだかよく解らないが(笑))。しかし、途中で電話が入り、録画用テーブの交換を忘れて(ちょうど、交換する時期だった)、一部欠損が出ました。それが、「新生ボーグの悲劇」っていうけっこういい話なんで、非常に悲しいのであります。頭から半分ほど撮れませんでした。がっくり。
 ところで、先に掲載したパーティの写真は、あまりに暗かったので、何枚かはデジタル処理で明るくしてみました。

2000.11.04
 芦辺さんと偶然にも同じホテルだったので、午前9時から朝食代わりに二人でお茶を飲み、別れた後、紀伊国屋書店本店へ。吉田竜夫『マッハGOGOGO(2)』、横溝正史『真珠郎』、西澤靖彦『なつこ、孤島に囚われ』、近藤史恵『この島でいちばん高いところ』、恩田陸『puzzle』、貫井徳郎『迷宮遡行』、 パーシヴァル・ワイルド『悪党どものお楽しみ』を購入。これだけの本が出ると、来月の「論理の聖剣」の話題に事欠かないので助かります。
 それから、Tゾーンへ行き、DELLの新マシン用に40GのバルクHDDを購入。午後3時から「スタートレック/ヴォイジャー」22時間放映があるので、急いで帰宅しました。
 収穫:水野英子『ママに青い花を』『ホフマン物語』主婦の友社ロマンコミックス自選全集1&2

[新刊]
 新感覚ミステリーの旗手・北川歩実氏の新刊が出ました。

 書名    嗅覚異常
 著者名   北川歩実
 定価    381円
 初版の日付 2000年11月10日
 ISBN  ISBN4-396-32819-2
 * 実験対象にされる”臭覚を失った女”……。

2000.11.03
 ついに《本格ミステリ作家クラブ》創立の日が来ました。私は準備会のメンバーなので、昼過ぎには会場入りをしなければなりません。最近は体調が心配で、各種パーティーは欠席しているのですが、今回はスタッフ側なのでそうはいきません。今日のために、毎日クスリを8種類飲み、調子を整えてきました。
 家を早めに出たら、早く出過ぎて時間があったので、所沢の彩の国古書展へ寄ることにしました。開場は11時。5分ほど前に着きましたが、入り口前の行列には知り合いはいない模様(森英俊さんや石井さんは、神保町の方へ行っていたらしい)。8階の開場でしばらく本を漁っていると、病み上がりの喜国さんから声をかけられました。仕事は病欠しても、古書展へは這ってでも来るこの根性がさすがです。
 あまりめぼしい物はなく、購入したのは、『横溝正史読本(赤本)』、鮎川哲也『緋紋谷事件』広論社、ハックスレー『ガザに盲いて』新潮社全集。そして、エレベーターで一階へ下り、コンコースの所も見ていたら、何と江戸川乱歩訳『名探偵ルコック』と『鉄仮面』が各300円で転がっているではありませんか。しかも箱美本です。これだけでも、寄り道をしたかいがありました。
 それから一路、神楽坂にある日本出版クラブへ。ここが設立総会&パーティーの会場です。
 まず、設立総会。規約の採択、会長(有栖川有栖)、事務局長(北村薫)、監事(折原一)の選出等を経て、無事に《本格ミステリ作家クラブ》が設立となりました。発起人13名、会員113名からのスタートです。ほとんどすべての本格ミステリー作家(評論家、マンガ家、デザイナー含む)が会員と言っても過言ではないでしょう。来年6月に、今年度刊行された本格ミステリー作品を対象とした第1回《本格ミステリ作家クラブ大賞》を選出する予定ですので、楽しみにしてください(選出方法は、今までにない非常にユニークなものです)。
 総会の後、短いながら記者会見。つるし上げられたわけでもないのに、けっこう緊張しました。
 続いて、絢爛豪華な設立パーティーへと突入。初代会長・有栖川有栖さんの挨拶、来賓の推理作家協会理事長・北方健三さんの挨拶、辻真先さんの乾杯の音頭と共に、怒濤の歓談へ。
 設立総会での発起人・綾辻行人さんの挨拶は心温まるものでしたし、設立総会での有栖川さんの挨拶は非常にユーモアの富んだもので、場が和みました。さすがです。
 私も、IXYで写真を撮りながら、いろいろな方と話して回りました。デザイナーの松木美紀さん、小説家のひかわ玲子さん、森博嗣さん、鯨統一郎さん、柄刀一さんなどとは、メールやパティオや電話ではお話をしていましたが、実際には初対面です。山田正紀さんにも初めてご挨拶をしたので、貫井徳郎さんと共に、記念写真を撮らせいただきました。
(余談ですが、IXYはフラッシュが小さいこともあり、ズームがあるにしろ、スナップ写真以外はほとんど役に立たないことが解りました。しかも、オートで撮るとやたらに暗い。マニュアル・モードにして、ホワイトバランスと露出を調整しないとまったくだめです。したがって、今回撮影した写真は全体に暗いのです)
 西澤さんは、パーティーの始まる前から酔っぱらっており、「どうしたの?」と訊いたところ、昨日も今朝6時まで飲んでいたという返事。どうやらレンチャンの模様。
 ほがらかな野間美由紀さんと柴田よしきさんは、会場のどこにいても解ります。大森さんの頭がニンジンのように赤くなっています。
 ひかわ玲子さんと、少女マンガの話をし、森博嗣さんを交えて萩尾望都論まで語る。その後、ひかわさんからは、おじさんの氷川瓏さん、渡辺剣次さんの話を伺い、探偵小説ファンとしてはとても有益な事柄をいろいろと知ることができました。きっとうらやましい人も多いはず。
 その他、パーティーの模様は、西澤さん野間さんの日記に詳しいのでそちらをどうぞ(笑)。
 2次会、3次会は、近くのカラオケ屋のパーティ・ルーム。芦辺拓さんと小森健太朗さんの間に挟まれてしまったデザイナーの川越幸子さんが、「お二人は仲が悪いんですね?」と、質問を。そうかもしれません(笑)。
 12時になり、お眠になったので、私は早めに引き上げました。今夜は遅くなることを予定して、新宿のホテルに予約を取っておいたのです。

 写真はこちら

2000.11.01-2
 講談社ノベルスの2000年11月の新刊です。今月はメフィスト賞作家二人の新作が読めるのでかなり期待できますね。

 書名    ラグナロク洞 《あかずの扉》研究会影郎沼へ
 著者名   霧舎巧
 定価    880円
 初版の日付 2000年11月5日
 ISBN  ISBN4-06-182146-6
 * 《嵐の山荘もの》ニューエスト・モデル

 書名    ペルソナ探偵
 著者名   黒田研二
 定価    780円
 初版の日付 2000年11月5日
 ISBN  ISBN4-06-182155-5
 * 多面体パズラーのダイヤモンド・カッティング――西澤保彦

 書名    十津川警部 愛と死の伝説 上
 著者名   西村京太郎
 定価    790円
 初版の日付 2000年11月5日
 ISBN  ISBN4-06-182159-X
 * モーゼの墓、キリストの墓……聖地に現われる死体の意味は?

 書名    十津川警部 愛と死の伝説 下
 著者名   西村京太郎
 定価    790円
 初版の日付 2000年11月5日
 ISBN  ISBN4-06-182159-8
 * 処女の死体は聖なる犠牲? それとも嫉妬……!?

2000.11.01
 少し下書きに加筆を行ないまして、「ガラスの家の秘密」は198億万枚に。
 原書房から、『2001 本格ミステリ・ベスト10』のアンケートと来年の予定の問い合わせが来ていましたので、国内・海外各ベスト5と、執筆予定をメールで返答しておきました。今年のみ、ノミネート期間が1月から10月と短いのですが、とにかくどの本も捨てがたいため、選ぶのが非常に難しい状況でした。今年は高いレベルで各作品が拮抗しているので、アンケート結果もかなりばらけるでしょうね。何がベスト10に入ってくるかもまったく予想がつきません。楽しみにしましょう。
 普段持ち歩くのに、小さなデジカメが欲しかったので(というか、野間美由紀さんが持っているのを見て欲しくなってしまった)、CANONのIXY−Dを購入しました。まだ数時間試用した段階ですが、やはりこの小ささは特筆に値します。レスポンスも納得できる範囲です。しかし、不満も。まず、オート・モードだと、1600×1200のラージ/スーパー・ファインという一番の高画質で写すことができません。その下のラージ/ファインに固定されてしまいます。640×480のスモールも、マニュアル・モードにしないと写せません(こうしたことはカタログにはいっさい書いてありません)。変な仕様仕様です。したがって、標準の状態だと、200万画素とは思えないほど画質は良くありません。よく言われるバッテリーの持ちも今ひとつ。しかし、こちらは予備バッテリーを持ってカバーすることにします。
 バッテリーと言えば、午後、久しぶりに本屋へ行こうとしたら、車のバッテリーが上がっていて(10Vまで下がっていた)、セルが回りません。仕方なくJAFを呼んでエンジンをかけてもらいました。バッテリー上がりの理由は解らず、JAFの方も、「はずれのバッテリーだったようですね」という見解。去年の7月に交換したばかりだったのに。もう二度と、一番大手のカー用品量販店には行きません!(どうもあそこの自社ブランドのオイルとか、タイヤとか、このバッテリーとか、うさんくさい気がしていたんですよね)。
 結局、本屋へは行けず、別の小さな信用のおけるカー用品店でバッテリー交換をしてもらい、帰ってきました。






アイコン
戻る
アイコン
表紙

ライン