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不定期日記(過去ログ)

2000年09月



2000.09.28
 数日前、ヤフー・オークションに『あなたは魔術師/目で見る手品100選』G・マーリニ(クレイトン・ロースン)が出ているのを発見しました。これは、ロースンが自著の名探偵と同じ名前のグレート・マーリニ名義で著わした手品の入門書です。わりと珍しい本なので、適当な金額で入札しておいたら、みごと落札してしまいました。
 レオ・ブルースの『結末のない事件』を読了。今回は名探偵の敗北がテーマでした。結局、マニアな作家なんですね、この人。

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2000.09.27-2
 光文社文庫の『新・本格推理』の締め切りが迫ってきました(9月30日)。どんどん応募してください。意欲的で、びっくりするような内容の本格推理作品を待っています。募集要項はこちら
 そう言えば、カッバ・ノベルスの『白銀荘の殺人鬼』の著者当てクイズの締め切りも9月30日でしたね。こちらもお忘れなく。私は、彩胡ジュンの正体は、「あの人」と「あの人」だと思うな。
 島田荘司先生の『ロシア幽霊軍艦事件』を読了。力強くてぐいぐい読ませます。麻耶雄嵩氏の長編や、私の短編にもある、ロシアのロマノフ家もの。なるほど、こういう料理の仕方をしましたか。芦ノ湖に現われたロシアの軍艦という着想には畏れ入るばかりです。

2000.09.27
 相変わらずの頭痛と胃炎状態。慢性的で辟易しています。
 バルカン星人のI氏が来訪。これからの海外翻訳作品のラインナップや他の企画などについて打ち合わせ。
 前にも書きましたが、今年から探偵小説研究会編「本格ミステリ・ベスト10」の発売元が、東京創元社から原書房へ移行します。そして、発売日が12月中旬に変更になります。したがいまして、今年のみ変則的に、選考対象が1月から9月末まで刊行された作品ということになります。
 今年出た本格作品は、良い意味でバラエティに富んでおり、なかなか1冊に絞ることができそうにありません。たぶんアンケート回答もバラバラになるのではないでしょうか。

2000.09.26
 『親指シフト・キーボードを普及させる会』のウェブサイトを更新しました。
 インターネット・エクスプローラーが不調で、リンクをクリックしても、他のサイトがなかなか表示されないという症状にしばらく前から苦しんでいます。アンインストールしたり、再インストールしたり、キャッシュを削除したり、様々な項目を確認した結果、クッキーをすべて削除すると、症状が改善されることが解りました。その代わり、パスワードなどはすべて失われてしまい、再度打ち込まなくてはなりません。トホホです。

2000.09.25
 双葉社の「小説推理」が11月号において創刊40周年を迎えました。特別インタビューやエッセイ、コメントで、多数の作家がお祝いを述べています(私も)。また、西澤保彦さんの新連載が始まりました。
 ところで、森下一仁さんが、SFのブックレビューの中で、創元推理文庫のアンソロジー『影が行く』に触れており、そこでブライアン・W・オールディスの短編の結末を割ってしまっています。ちょうどこれから読むところだったのに、「おいおい、勘弁してくれよー!」っていう感じです。

2000.09.24
 秋田書店から『ボクちゃん探偵』のネームと、手塚先生の『ミッドナイト』のコピーが届きました。『ボクちゃん探偵』の絵の担当は河内実加さんです。シンちゃんのつっぱり具合が非常によく出ています。さすが。一緒にWさんよりお借りした『X−ファイル・セブン』の最後の2巻を見ました。相変わらず、最後は次のシーズンに続くというスタイルを取っています。第7シーズンは、ギブスン原作作品も含めて、バラエティに富んだものが多かった印象ですね。その分、宇宙人ネタが少なかったのではないでしょうか。ちょっと残念。
 漫画家の水野英子先生から『少女たちの夢が語る戦後の少女まんが史パート1』のご案内をいただきました。ありがとうございます。

《牧美也子・水野英子・わたなべまさこ展》−少女たちの夢が語る戦後の少女まんが史パート1
 2000年10/1(日)から12/24(日)
 弥生美術館(東京都文京区弥生2−4−3 電話03−3812−0012
   入館料・一般900円、大高生800円、中小生400円。
   ○各先生方のサイン会があるそうです。開館日、時間、サイン会の日時は、弥生美術館へお問い合わせください。 

2000.09.23
 自分では午前7時に起床したつもりでしたが、時計を見ると8時を回っています。あわてて着替えて外出しました。今日は、飯田橋で秘密の会合ではなく、「本格ミステリ作家クラブ(仮称)」の執行準備会があるのです。会への参加呼びかけをした時のアンケートを元に、いくつかの議題に関して検討を加え、今後の方針を確認しました。会の名称は、「本格ミステリ作家クラブ」に決定するでしょう(総会の証人を得て)。
 帰りに中野のブロードウェイに寄り、渡辺書店と歩書店を覗きました。新刊書店では、国書刊行会刊行の『箱違い』を購入。カーの『囁く影』は見つからず。
 電車の中で新版『殺人交叉点』を読みました。旧版の文庫は持っているのですが、訳が悪いというので読んでいなかったのです。しかし、サプライズ・エンディングとか叙述トリックものという予備知識があったため、小見出しを見ただけでトリックが解ってしまいました。こういう本は、ヴィギナーの時に読みたいものです。帰宅してから旧版の文章を確認しましたが、確かにひどいです。これではトリックだいなしです。
 ウォーの『冷えきった週末』も読みましたが、私は『この町の誰かが』の方が面白かったですね。登場人物が多すぎるので、途中で退屈してしまいました。ウォーとは言え、しょせん、警察小説です。
 帰宅すると、「SFマガジン11月号」が来ていました。「人気作家46人が選ぶ文庫SFベスト5」のアンケートに回答しているのです。それにしても、SF文庫は品切れが多いですね。
 宝島社から『このミス』の「私の隠し玉」アンケートの依頼あり。
 収穫:バロウズ『時に忘れられた人々』早川SF文庫。カー『ビロードの悪魔』HPB。乱歩『黄金仮面』角川文庫。シモンズ『ねらった椅子』創元推理文庫。ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』集英社文庫。鈴木雅子『空いっぱい』集英社SC。

2000.09.22
 『キャッツ・アイ』や『シティー・ハンター』で有名な北条司さんのマンガ家生活20周年記念自薦短編集が出ます。この本の見本刷りが届きました。私は、これに付属するブックレットに解説を書いています。透明ケース入りの美しい本です。

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 夕方から突然腹痛が始まり、横になっていたら2時間ほどで治まったのですが、そのまま胃炎状態に突入。胃袋の中に漬け物石を詰め込んだような感じです。結局起きられず、9時頃就寝しました。明日、大事な用事があるので大丈夫かと心配。いいかげん、この病気にも慣れたかと思いましたが、やはり不快なものは不快です。本当につらい。
 白泉社からは、野間美由紀さんの『パズルゲーム・ハイスクール』文庫版への解説を書くための資料が届きました。締め切りは来年の1月末ですが、この時期はスキーで忙しいので、早めに送ってもらったのです(しかし、無事にスキーができるんだろうか)。
 パトリック・クェンティンの『死を招く航海』を読み終わりました。道具立もストーリーも黄金期の王道をいくもので、まあ、佳作という評価。手掛かりだけで、大きなトリックがないのがちょっと残念。カーはきっと、この本のものたりないところを、自分の『九人と死で十人だ』で表現したのだと思います。かなり内容は似ていますので、読み比べてみると面白いですよ。あと、栞のページが栞に見えないのは問題があるのでは。「このページ」という文語が、あの絵を指しているようにしか見えません。
『季刊 島田荘司』の第2号が原書房から出ました。今回は、御手洗潔ものの長編『ロシア幽霊軍艦事件』が一挙に掲載です。そして、大型時代小説『金獅子』の連載が始まりました。
 
 書名    季刊 島田荘司 創刊2号
 著者名   島田荘司
 出版社   原書房
 版型    A5版ソフトカバー
 定価    1400円
 初版の日付 2000年9月25日
 ISBN  ISBN4-562-03343-

2000.09.21
  本と本の間から20年以上前のカセット・テープが出てきて、その中に、チューリープの「愛のかたみ」という曲が入っていました。『無限軌道』というLPの収録曲ですが、この曲と「私は小鳥」という曲が好きで、昔、よく聞いたものです。『無限軌道』は、チューリップにしては珍しいコンセプト・アルバムで、「たえちゃん」というやたらに長い曲も入っていましたっけ(途中、放送禁止用語が出てきて、そこだけ音声処理がされていたり)。今回もつい、「愛のかたみ」を30回くらい聞いてしまいました。
 また、チューリップの次のアルバム『日本』の中では、「せめて最終電車まで」と「あのバスを停めて! 」がお気に入りでした。 
 ふと、これらのアルバムはCDで売っているのかどうか、インターネットで検索してみましたが、どうも見つかりません。ただ、MP3になっているのは見付けました。1曲200円ですが、これはちょっと高いですね。アルバム全体だと2000円を越えてしまいます。e−novelsを見習ってほしいところです。
(断わっておきますが、私は別にチューリップ・ファンではありません)

[新刊]
 ハイブロウでいぶし銀のミステリーの書き手、エドマンド・クリスピンの新訳が、原書房のヴィンテージ・ミステリー・シリーズから出ました。本格ミステリーの才人が仕掛けた罠とロマンスをお楽しみください。
 
 書名    永久の別れのために
 著者名   エドマンド・クリスピン
 出版社   原書房
 版型    四六版ハードカバー
 定価    2200円
 初版の日付 2000年10月5日
 ISBN  ISBN4-562-03346-0
 * 中傷の手紙をめぐる死と不可解な殺人をめぐる悲喜劇。

《ヴィンテージ・ミステリー・シリーズの既刊》
 『月明かりの闇』ジョン・ディクスン・カー
 『仮面劇場の殺人』ジョン・ディクスン・カー
 『納骨堂の多すぎた死体』エリス・ピータース
 『もうひとりのぼくの殺人』クレイグ・ライス
 『殺しにいたるメモ』ニコラス・ブレイク
 『青の殺人』エラリー・クイーン
 『毒の信託』ピーター・ディキンスン

 それから、前作『東京大学殺人事件』が東大を舞台にしているというので、一部で(小森健太朗だけか?)話題になった作者の新作です。

 書名    禁忌
 著者名   佐藤亜有子
 出版社   河出書房新社
 版型    四六版ソフトカバー
 定価    1700円
 初版の日付 2000年9月25日
 ISBN  ISBN4-309-01376-7
 * 性的虐待の記憶に仕掛けられた巧妙な罠

2000.09.20
『論理の聖剣』のゲラの校正と、来月号の「ダ・ヴィンチ」の密室特集のゲラの校正を行ない、それぞれファックスで返しました。
 ここで文句を書いたからでもないでしょうが、ようやく早川書房のウェブサイトで、ハヤカワ文庫30周年記念のラインアップが掲載されました。やはり、珍しいのは、カーの『囁く影』と『『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』全3巻だけでした。
 収穫:クーパー『太陽自殺』。ラインスター『タイム・トンネル』。アンダーソン『最後の障壁』。ワイリー『勝利』。ソール『半数染色体』。フランケ『象牙の城』。以上ハヤカワ・SF・シリーズ。最初の3冊は箱付き。

2000.09.19
『ゆきの山荘の惨劇』文庫版の解説を書き上げて、柴田よしきさんに内容を確認してもらうため、メールしました。
 新樹社から出たパトリック・クェンティン『死を招く航海』を読み始めましたが、これが非常に私好みです。カーの『九人と死で十人だ』のような船上ミステリーであり、クリスティーの『ひらいたトランプ』のようなコントラクト・ブリッジを行なっている最中に起きる衆人環視状態の毒殺という幕開けです。正体不明の乗客とか、読者への挑戦とか、見取り図とか、もう完全に黄金時代バリバリの本格の王道をいってくれています。
 収穫:もとやま礼子『ああ! とんでもない』小学館FC。望月あきら『ローティン・ブルース』8巻・秋田書店。

2000.09.18
[地下書庫]に二つの文章を追加しました。
 柴田よしきさんの『柚木野山荘の惨劇』が文庫になるので、解説を頼まれており、それを書き始めました。正太郎君が猫であることが趣向の一つなので、そのことを隠して文章を書いていたのですが、角川からの依頼書をふと見ると、『ゆきの山荘の惨劇―猫探偵正太郎登場―』と題名が変更になっているではありませんか。あわてて柴田さんに電話をしたら、「そうなんですよー。これからバンバン、正太郎ものの書き下ろしをするので、もっとアピールしようということになりましてー」と、元気なお返事。というわけで、当方の文章にも若干の変更を加えました。
 早川文庫創刊30周年記念フェアの小冊子がやっと手に入り、中をよく見たのですが、復刻と言えるような物は、カーの『囁く影』と『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』全3巻のみのようです。実物は店頭に並んでいませんでした。
 収穫:西岸良平『ミステリアン』双葉社。ローマー『多元宇宙の王子』早川文庫。

2000.09.17
 つい、嬉しい悲鳴を上げてしまいます。創元推理文庫から、また本格ものの新刊です。レオ・ブルース同様、こちらも人気沸騰中のフェラーズの非シリーズ物が訳されました。

 書名    さまよえる未亡人
 著者名   エリザベス・フェラーズ
 出版社   東京創元社
 版型    創元推理文庫
 定価    560円
 初版の日付 2000年9月22日
 ISBN  ISBN4-488-15919-2
 * 犯人は友人か、夫か、それとも? はたして手掛かりはどこに?

 収穫:ブレイク『証拠の問題』HPB。クリスピン『消えた玩具店』HPB。ダール『蝮のような女』読売新聞社。海野十三『深夜の市長』講談社大衆文学館。ローマー『多元宇宙の帝国』『多元宇宙SOS』早川文庫。

2000.09.16-2
 私はスポーツが大嫌いです。体育会系精神が大嫌いです。オリンピック期間は騒音で頭が痛くなります。入場行進を見て、「世界は一つになりました! 国と国は融和できるんです! どうして戦争なんかするんでしょう!」などと叫んでいるアナウンサーが、その何時間後には、「日本は金メダル、何個取りました! オーストラリアは、金メダル、2個獲得です!」と、ナショナリズム丸出しで叫んでいる姿は、醜いの一言です。オリンピックが国旗の掲揚をやめ、国家の斉唱を行なわなくなったら、私もテレビを見るかもしれません。
 ところで、日本が出ないバレーボールは、中継放送があるのでしょうか。世界の水準を知るためにも、ぜひ全試合放映してくださいよお。

2000.09.16
 未明から激しい雷鳴が鳴り響き、華厳の滝をひっくり返したような集中的な雨が一日降り続きました。このような雷雨は未だかつて経験した覚えがありません。やはり異常気象なのでしょう(地球温暖化のせいですね)。雷が鳴っている時には、パソコンの電源は落とすことにしているので、仕事になりません。通信も、バッテリー駆動のノートで行なっています(でも、1時間30分しかもたない)。
 午前中に外出しなければならない用事があったので、ついでに書店に寄り、創元推理文庫の新刊を発見、ヒラリー・ウォー『冷え切った週末』、フレッド・カサック『殺人交差点』、中村融編『影が行く』の3点を購入しました。『土屋隆夫推理小説集成(2)』は迷ったのですが、すぐまた装丁の変更があると買い直さなくてはいけないので様子見ということにしまた(乱歩や天藤真の例がありますからね)。
 それにしても、創元推理文庫はどうしたんでしょう。といっても嘆いているわけではなく、喜んでいるんです。こんなに良い作品ばかり刊行してくれて。先月などはH・C・ベイリーがあったし、今後の顔ぶれを見ても楽しくなる作家ばかりです。一時の女流作家シリーズなんて変なことをやめて、心を入れ替えてくれたのでしょうか。
 しかし、私は未だに創元推理文庫の新しい装丁に馴染めません(背の色の分け方も良く解らないし)。全部のマークを復活させろとはいいませんが、推理文庫は推理文庫の、SF文庫はSF文庫のマークを背や表紙に付けた方が良いのではないでしょうか。
 午後、北森鴻氏より電話があり、停電があって、書きかけの原稿データーが飛んでしまったとのこと。御愁傷様でした。

2000.09.15
 頭痛が取れません。
 早川書房のミステリ文庫創刊30周年フェアが始まっているらしいのですが、どこでやっているのか、何が復刻されているのかあいかわらず解りません(家の近くの郊外型書店に行ってみましたが、置いてありません)。あいかわらずというのは、ポケミス何周年記念とかいうフェアも、いつのまにか始まり、いつのまにか終わることが多く、復刻された作品を手に入れられないことが多いからです。早川書房のウェブサイトを見ましたが、何の情報も出ていません。すくなくとも、フェアで平積みになる作品の一覧ぐらいは載せてほしいところです(そうでないと、インターネット書店で注文もできません)。サイト内の検索を使ったところ、カーは『囁く影』や『プレーグ・コートの殺人』が出てきますから、この辺が復刻されたようです。
 ところで、新刊がたくさんありますので紹介しておきます。
 まずは、最近、人気急上昇のレオ・ブルースの新刊です。ビーフ巡査部長が活躍します。

 書名    結末のない事件
 著者名   レオ・ブルース
 出版社   新樹社
 版型    四六版ハードカバー
 定価    2000円
 初版の日付 2000年9月25日
 ISBN  ISBN4-7875-8501-0

 次はカッパ・ノベルス。しかし、今月は一冊も推理小説がないので残念です。

 書名    らんぼう
 著者名   大沢在昌
 定価    829円
 初版の日付 2000年9月25日
 ISBN  ISBN4-334-07401-4

 書名    死路
 著者名   荻史郎
 定価    819円
 初版の日付 2000年9月25日
 ISBN  ISBN4-334-07402-2

 書名    暗号
 著者名   阿由葉礼稜
 定価    848円
 初版の日付 2000年9月25日
 ISBN  ISBN4-334-07404-9

 書名    エイリアン クリック
 著者名   森山清隆
 定価    848円
 初版の日付 2000年9月25日
 ISBN  ISBN4-334-07403-0

 次は、徳間書店から創刊された徳間デュアル文庫。三雲岳斗氏の新刊が嬉しい。題名からしても、これは本格ミステリーでしょう。あとの2冊は、日本SF新人賞の佳作です。

 書名    海底密室
 著者名   三雲岳斗
 出版社   徳間書店
 版型    文庫(徳間デュアル文庫)
 定価    762円
 初版の日付 2000年9月21日
 ISBN  ISBN4-19-905012-4

 書名    イミューン
 著者名   青木和
 出版社   徳間書店
 版型    文庫(徳間デュアル文庫)
 定価    819円
 初版の日付 2000年9月21日
 ISBN  ISBN4-19-905007-8

 書名    KI.DO.U
 著者名   杉本蓮
 出版社   徳間書店
 版型    文庫(徳間デュアル文庫)
 定価    762円
 初版の日付 2000年9月21日
 ISBN  ISBN4-19-905009-4

 それから、桐野夏生さんの直木賞受賞後長編第一作です。

 書名    光源
 著者名   桐野夏生
 出版社   文藝春秋
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1619円
 初版の日付 2000年9月20日
 ISBN  ISBN4-16-319480-0

2000.09.14
 昨日のことですが、「プータオ」の対談と、講談社ノベルスの解説のゲラがファックスで来ました。直して送ろうと思い、読み返したら、解説の方がやたらに朱がいっぱい入っているのです。え、こんなに間違いだらけで原稿をメールしたのだろうかと、一瞬自分が恥ずかしくなり(まあ、私はあまり書いたものを読み返さない方でして、誤字が多いのは確かなんですが)、それでも、あまりに単純なミスや誤変換が多いので、あわててパソコンの中に入っているデーターと読み比べました。すると、そんなに誤字だらけではないことが解ったのです。たぶん、メールで送った文章を編集担当が印刷し、それを印刷所に渡して写植を打ったか、印刷所の方でテキストファイルから印刷物を作り、それを見ながら手作業で写植を打ったかしたのではないでょうか。
 そう言えば、こういうことは前にも何度かありました。せっかく電子データー(テキスト・ファイル)で原稿を渡しているのだから、可能なかぎり機械的に作業をしてもらった方がミスが少なくて良いのではないかと思ったしだいです。
 収穫:もとやま礼子『義理の姉さんブラが見えます』大都社。アシモフ編『世界SF大賞傑作選7』講談社文庫。

2000.09.13
 朝から軽い胃炎状態と頭痛。だいたいこの二つは近頃セットになっています。午後、久米川で診療している行きつけの東洋整体の先生に診てもらうことにしました。
 と、昼過ぎに、フレッツISDN(IP常時接続)の工事が完了したとの電話がNTTから入りました。さっそくパソコンの設定を開始しました。詳細な説明書が前もってNTTから来ていたので、簡単にダイアルアップ・ネットワークの追加も終わり、すぐに繋げることができました。今までのダイアルアップより、半分の時間でインターネットに繋がります。常時接続よりも(セキュリティの問題から、常時繋げているつもりもないし)、そっちの方が私には嬉しい出来事でした。
 問題は、ニフティ向けのパソコン通信ソフトの方の設定です。私はEMTREMを使っています(ログをベタのテキストで記録し、エディターに流し込んで頭から読んでいくからです。したがって、会議室ごとに振り分けする通信ソフトは使えません)。こちらはTELENETを使って(つまり、@NIFTYに別プロバイダーから繋いでいるかのように擬似的に構築する仕掛け――らしい)接続する形になるのですが、設定がどこに書いてあるのか解らず、@NIFTYやEMSOFTのホームページをひっくり返し、最後は勘で繋げました(ニフティ側の、ログイン・コマンドの説明が見つからなかったため)。
 実は、ISDNでニフティサーブに繋ぐと(TELENET接続のため)、モデム用のROARD7で繋ぐ時より実行速度が半分くらいしか出ないんですよね。何か割り切れないものを前から感じています。
 それから、IP接続を試している時に、変なことに気づきました。講談社のウェブサイトの「IN☆POCKET」の紹介ページに、私が以前「IN☆POCKET」に書いた「もう一つの後書き」の文章(『吸血の家』のもの)が掲載されているのです。あの文章をウェブサイトに掲載したいという依頼を受けた覚えがないし、許可をした覚えがないのです。同じ所に、井上夢人氏や渡辺容子氏、森博嗣氏の文章も掲載されています。ということは、新刊紹介の時に、「もう一つの後書き」を全部掲載したということでしょう。
 井上夢人氏に後で電話で尋ねてみましたが、井上氏も許可した記憶はないということ。もしや、講談社(のウェブサイトの担当者)が勝手にやったことなのでしょうか? 一応、文庫の担当者にも電話し、事実確認をお願いしました。少なくとも、現在は、必ず著者に許可を求めているはずだとの返事があったので安心はしているのですが。
 なお、「IN☆POCKET」のページには、最新号しか紹介されていません。古いページにはリンクが貼られていないので、当該ページを見付けるには、検索サイトなどから直接該当する所を抽出し、飛んでいくしかありません(私はインフォシークで発見しました)。どうも、最新号が出た時に、古いデーターをそのままサーバーの中に残して、頭のページのみ更新しているようなのです。
 という話のついでではありませんが、講談社文庫の新刊から何点か紹介します。芦辺さんの作品も京極さんの作品も、大いに加筆修正されているとのことです。

 書名    殺人喜劇のモダン・シティ
 著者名   芦辺拓
 出版社   講談社
 版型    文庫(講談社文庫)
 定価    667円
 初版の日付 2000年9月15日
 ISBN  ISBN4-06-264979-9
 * 女学生探偵と奇々怪々な殺人事件

 書名    文庫版 狂骨の夢
 著者名   京極夏彦
 出版社   講談社
 版型    文庫(講談社文庫)
 定価    933円
 初版の日付 2000年9月15日
 ISBN  ISBN4-06-264961-6
 * 京極堂、夢を解く。

 書名    江戸川乱歩賞全集(9)
        「アルキメデスは手を汚さない」「暗黒告知」
 著者名   小峰元・小林久三
 出版社   講談社
 版型    文庫(講談社文庫)
 定価    1190円
 初版の日付 2000年9月15日
 ISBN  ISBN4-06-264962-4

 書名    江戸川乱歩賞全集(10)
        「蝶たちは今……」「五十万年の死角」
 著者名   日下圭介・伴野朗
 出版社   講談社
 版型    文庫(講談社文庫)
 定価    1190円
 初版の日付 2000年9月15日
 ISBN  ISBN4-06-264978-0

2000.09.12
「KADOKAWAミステリ」の『論理の聖剣』の原稿を書き始めました。前回で1年分を終了し、今回から2年目となります。書評を引き受けたのは、本格推理小説を広く紹介したいという意向と、書評家の気持ちや苦労を知りたいと思ったからです。多くの雑誌にミステリーの書評コーナーがありますが、ページが限られているため、紹介される作品も限られてきます。たとえば、「ミステリマガジン」では海外ものには数ページが割り当てられているのに、国内は見開き2ページです。これではミステリー内のどのジャンルの作品を紹介するにしても(出版点数からみれば)不充分だと考えたのです。そこで、「KADOKAWAミステリ」の創刊にあたり、編集長に、本格推理専門の書評コーナーを作ってほしいとお願いし、それならあなたが担当しなさいとの返事をいただいたわけです。
 私が書評を書くにあたって立てた方針は次のとおりです。
1、多くの作品を取り上げたいので、粗筋はできるだけ書かない(字数の無駄だし、ストーリーを読者に教える必要はない)。
2、いたずらにけなすことを減らし、なるべく良い所を持ち上げる。
3、欠点を指摘する場合には、どうすれば良くなるかという建設的意見を添える。
 ただし、実際に書いていくと、やはり毒づくのは簡単で、誉めるのは難しいということを実感しているしだいです。100バーセント完全な作品なんてなかなかないし、好きな作家の(好きなタイプ)の作品は手放しで楽しめるけれども、好みでない内容の場合、どうしても辛口になってしまいから。
  こうして実体験してみると、書評家の方々の苦労がいろいろと理解でき、良かったと思っています。たぶん書評家の方々も、短いスペースでいかにその作品の善し悪しを伝えるか、また自分のスタンスに即した批評を展開するかで、非常に頭を悩ましているかと思います。(しかし、書評コーナーって、苦労の割にあまり反響はないんですねえ)。
 収穫:『カー作品集』全12巻・東京創元社

2000.09.11
 9月14日、光文社から、待望のミステリー新雑誌『ジャーロ』が創刊になります。その中身の濃いこと濃いこと、驚くべきものがあります。詳細は、森英俊さんのウェブサイトを御覧ください。
 秋田書店から「サスペリア」10/20増刊ミステリーSP Vol.12 『名探偵に乾杯』590円が出ました。例によって内田康夫さんの長編ミステリーのマンガ化の他、今回は、二階堂黎人、麻耶雄嵩、芦辺拓、倉知淳の短編のマンガ化があります。その上、泡坂妻夫さんの『乱れからくり』か花村えい子さんの手でマンガになっているのだからビックリです。本格ファン必読のマンガ雑誌になってきましたね。
 なお、前にも書きましたが(書いたかな?)、この号の次の号(11月中旬発売)に、私の紹介で、手塚治虫先生の『ミッドナイト』の単行本未収録作品を2本掲載します。手塚ファンはぜひお見逃しなく。

 

2000.09.10
 FBOOKのシスオペにしてライターの江下雅之さんから、復刻版『砂漠の魔王』を頂戴しました。これは、秋田書店の30周年記念パーティーの時に会場で配られた物で、江下さんは、マンガ家のSさんとMさんの二人からもらって2冊あるからと、わざわざ一冊を譲ってくださったのです。絵物語大好き人間の私は、たただだ感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。アメコミのような大胆な絵柄と構図、見事にポップな彩色。ページをめくる度に感動してしまいます。
 福島鉄次の『砂漠の魔王』は全9巻ですが、この復刻版はその1巻目のみ。全9巻を揃えようと思うと、最近では150万円以上はかかるでしょう。まあ、昭和20年代に発行されたのみですから、車一台分と考えれば、かえって安いかもしれません(単行本書き下ろし一冊分とは考えたくない……)。
 収穫:ささやななえ『ミノタウルス』小学館PF。天藤真『雲の中の証人』角川文庫。土屋隆夫『泥の文学碑』角川文庫。細野みち子『おはようエルザ』全3巻サンコミ。水野英子『星のファンタジー』サンコミ。

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2000.09.09
  小柳ゆきのアルバム『EXPANSION』は、とても良い内容ですね(しかし、各楽曲の英語の題名はやめてほしい)。最近、他に良かったアルバムは、ジェニファー・ロペスの『On the 6』。だめだったのは、ボン・ジョビの『CRUSH』(1曲目しかないですね、これは)。
 ところで、最近のミステリー書評で、「ページタナー」とか「リーダービリティ」とかいう変なカタカナ語が使われることがあるのですが、これはどういう意味なんでしょう。少なくもと、私の持っている英和辞典には載っていません。
 ある古書目録で、細野みち子の『おはようエルザ』全3巻サンコミと、水野英子『星のファンタジー』サンコミが当たったとの知らせが来ました。すずき真弓の『さすらいの太陽』は入札に負けてしまいました。
[探求本・放出本]に若干の追加をしました。
 これは、最近のデスクトップです。

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2000.09.08
 午前中は元気だったのですが、午後に軽い腹痛に襲われダウン。夜には何とか起きられました。
 藤木稟さんの『スクリーミング・ブルー』を読んでいるのですが(事件は派手で面白そう)、あの複雑な文章のため、なかなか進みません(体調の悪い時に読む本ではないですね)。それと、一つの章(節)の中で視点がコロコロ変わるのは何とかしてほしい。プロファイリングの推理の途中で、「どうしてそれが解った?」「勘よ!」ってのもチョット困りもの。
 バルカン帝国から亜空間通信が入り、来年後半に始動するある企画に、新人士官を登用するかどうかの相談を受けました。

2000.09.07
[最新情報]にも書きましたが、「ダ・ヴィンチ」10月号の特集「男がヒタる少女マンガ 女がハルる少年マンガ」のアンケートに答えています。私の他には西澤保彦さんも回答を寄せています。
 銀座の「アート・ミュージアム・ギンザ」という所で、京極夏彦さんのリトグラフ展があります。18日から24日まで。問い合わせは「シノダ・アートサロン」電話03−3572−3640。
 収穫:シルヴァーヴァーグ編『ミュータント傑作選』講談社文庫。水野英子『ホフマン物語』講談社。西岸良平『たんぽぽさんの詩(4)』祥伝社。

2000.09.06
 午前中は、神保町に出かけ、ロミュラン帝国が近々発表するワープロ型大戦艦に搭載する新型プロトン爆弾の効能についていろいろと説明を受けました。非常に優れた機能があるので、発表されたら大いに話題になるでしょう(現在はまだ秘密)。
 午後は、新宿で「ダヴィンチ」のインタビュー。インタビュアーは、書評家の杉江松恋氏。初めてお会いしたのですが、とても感じの良い方でした。国立市の国立高校へ通われていたということで、国立の話でひとしきり盛り上がりました(国立高校は非常に勉強ができないと(つまり、内申書が良くないと)入れない都立校です。優秀だったんですねえ)。内容は、「ダ・ヴィンチ」10月号の「密室殺人特集」に関すること。
 ヨドバシカメラに寄って、メルコの無線LANシステムのエアステーションの新型を購入しようとしたのですが、まだ入っていませんでした。
 午後8時からは、待望の「スター・トレック/ボイジャー」。ついに、あのボーグよりもさらに強いという「超獣生命体8472」前後編の放映日です。素晴らしい内容で、一瞬たりとも目が離せませんでした。大いに満足。全「スター・トレック」シリーズ中でも一、二を争うできですね。

2000.09.05
 軽い腹痛。午後は寝てすごしました。

2000.09.04
 もう一週間も、長編の書き上げた部分をあれこれいじって大改造しているのだが、満足行くできになりません。とにかく、ストーリー展開と、用意してある二つの事件がうまく合致しないのです。犯人の設定もつまらなく思えてきたし。頭から考え直すべきでしょうか……。
 本格推理小説の長編の場合、質を維持しようと思ったら、理想は2年間で一冊の刊行ペースがやはり妥当なところでしょうね。しかも、他の細かい仕事はいっさいしないで。もちろん、それには財力が相当いるのですが。今は、どこかに雲隠れしたい気分です。
 NTTから電話。「フレッツISDNの工事日は13日に決まりました。これが最短です。つきましては、あなたはIプラン3000に入っておいでですね。こちらは10日に切れます。11日から12日は通常電話料金をお支払いください」とのこと。まったくふざけたことを言う会社です。
 よく考えたら、今までIプラン3000で、時間オーバーをすることはなかったのですから、それより値段の高いフレッツISDNにすることもなかったような(だいたい、繋ぎっぱなしだとセキュリティに問題がありそうだし)。こうなったら、もう少し予算を取ってケーブル接続インターネットに変えてしまおうかとさえ思いました。
 メフィスト賞受賞作「火蛾」を読み始めました。ひどく退屈して投げ出しそうになった頃にちょうど殺人が起きる絶妙のタイミング(笑)。

2000.09.03 
 『ドラゴンクエスト』ですが、2時間半で戦闘に突入しました。地下の4つの柱が何の役に立つかぜんぜん解らず余分な時間を食ったので(というか、先に6つの石版を並べてしまったので、無意味なイベントになってしまったのです)、それがなければ2時間ちょっとで戦闘までたどり着けたはずです。
 感想は、「『ドラクエ』は、『ファイナルファンタジー』の50倍良いというものです。と言っても、『FF』はPSになってから一度もやっていなのですが(強制イベントで進んでいくのが嫌いだから)。どちらのゲームも、2と3が一番面白かったですね。

2000.09.02
 8月9日に申し込んだ、NTTのフレッツISDNですが、「9月1日から使いたいから」と告げたのに、いっこうに工事日を知らせてきません。こちらから電話を入れたところ、「担当者から連絡させます」と言いながら、翌日になっても電話が来ません。もう一度電話をすると、謝罪の言葉とは裏腹に、「申し込みが殺到しまして、未だに8月7日受付開始分をやっています」とのこと。分割民営化したはずなのに、NTTというところは相変わらず親方日の丸的な体質で仕事をしています。通信料金もバカみたいに高いし、市町村単位で分割した方がいいのではないでしょうか。

2000.09.01−2
  講談社ノベルスの、2000年9月の新刊です。今月は、第17回メフィスト賞受賞作の『火蛾』が目玉。装丁からして変わっています。それから、前回、自衛隊内部での密室事件を扱って話題になった古処誠二の第2作などが出ます。

 書名    三姉妹、初めてのおつかい
 著者名   赤川次郎
 定価    790円
 初版の日付 2000年9月5日
 ISBN  ISBN4-06-182133-4
 * 赤川次郎の王道シリーズ。

 書名    火蛾
 著者名   古泉迦十
 定価    880円
 初版の日付 2000年9月5日
 ISBN  ISBN4-06-182149-0
 * かつて誰もみたことのない本格世界が展開する。

 書名    緑陰の雨 灼けた月
 著者名   高里椎奈
 定価    840円
 初版の日付 2000年9月5日
 ISBN  ISBN4-06-182148-2
 * 事件の裏には、心を曇らす哀しみの雨が。

 書名    魔剣天翔
 著者名   森博嗣
 定価    840円
 初版の日付 2000年9月5日
 ISBN  ISBN4-06-182145-8
 * 衆人環視の航空ショー!

 書名    少年たちの密室
 著者名   古処誠二
 定価    820円
 初版の日付 2000年9月5日
 ISBN  ISBN4-06-182147-4
 * 下手くそな推理小説にうんざりしている人に。

2000.09.01
 次回(11月下旬発売)の「サスペリア」増刊号の『名探偵特集』号(秋田書店刊)に、ボクちゃん探偵のマンガが載ることに決まりました。マンガ化は、河内実加さんが担当してくださいます。ボクちゃん探偵シリーズは、以前に、国樹由香さんが小学館の雑誌向けにマンガ化を企画してくれました。その時も、ネームまで行ったのですが、諸般の事情で取りやめになっていたのでした。
 同じ号には、私の紹介で、手塚治虫先生の『ミッドナイト』から、単行本未収録作品が2本載る予定です。これだけでも非常な値打ちものです。お見逃しなく。
 それから、もう9月になってしまいましたね。光文社文庫『新・本格推理』の締め切りは今月末です。募集要項を見て、意欲作をどんどん応募してください。力作を待っています。
 今月は、その他にも本格推理関係で、重要なイベントがいろいろとありそうです。
 一つは、光文社から季刊「ジャーロ」という新ミステリー雑誌が創刊されること(14日発売)。この中で、びっくりするようなことが発表されますから、ぜひご注目ください。新世紀「謎」倶楽部の長編(その前編)も掲載されます。
 収穫:カミングス『宇宙の果てを超えて』早川SF文庫。土屋隆夫『美の犯罪』角川文庫。河あきら『まほうつかいの象』KC。河あきら他『恐怖怪奇(2)戦慄の館』双葉社JR。






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