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不定期日記(過去ログ)

2002年07月



2002.07.30
「かまいたちの夜2」って、すごくスケールアップしているんですね。館もの仕掛けに、「オオッ!」と驚いたり。

 今週の「シカゴ・ホープ」を見て、ゲンナリ。いわゆるドキュメンタリー・タッチで作ってあって、こういう趣向は、「ER」や「X−ファイルス」等でもやっていた奴です。これだから、アメリカ人って奴は……。何か流行すると、そればっかし。

 ビッグホーンに、オプションのルーフレールを装着。もちろん、スキー・キャリアを積む時の用意です。スキー・シーズンまであと半年もないことだし。

2002.07.29
「白の魔術王」の最終ゲラ校正。というか、校閲のチェック! 年代に関してよく確認せず(つまり手抜きした)書いた所にに、すかさずイエロー・カードが出されてしまいました。こちらの完敗です。

 CATVで新しい「サイボーグ009」をやっているのを偶然見かけて見ました。キャラ・デザインをやたら今風にするのではなく、ちゃんと石ノ森章太郎でやっているのは偉いと思いました。しかし、どうせやるなら、あんなに弛緩してしまった頃の晩年の絵柄ではなく、シャープで美しかった「地底帝国ヨミ編」頃の絵柄でやってくれればいいのに。つまり、石ノ森章太郎の絵ではなく、石森章太郎の絵で、ってことですが。

2002.07.28
 柄刀一氏の新作『凍るタナトス』のゲラを読んで、文藝春秋社のPR誌に載る推薦文(「本格ミステリ・マスターズ」に関する特集あり)を書きました。原稿は亜空間通信で送付。『凍るタナトス』は『ifの迷宮』路線の作品で、島田荘司先生が提言する《21世紀本格》をもっとも具現化した長編かもしれません。

 有栖川有栖氏の『まほろ市の殺人 冬』を読了。競作者の中では最もこの町の印象をかためようと努力し、丹念な描写をしています。

 収穫:藤原栄子『聖女はおいや?』全2巻、若木書房。

2002.07.27
 翌日に続いて八王子へ。今朝は電車を利用。八王子駅北口のスターバックスでお茶をしてから、京王八王子駅近くのブックエイトへ。何と、インターネット・カフェになってしまっているではありませんか。昨日も書いたでしょ。三多摩地区で、古本屋が閉店する時、開店する時は私の所へ連絡するようにと!
 仕方なく、駅方面へ戻り、まずブックオフを見て(何もなし)、ブックエイトの経営母体であるまつおか書房へ。すると、1号店、2号店ともすっかり品揃えが変わっていて、ブックエイトを閉めて、3号店を新たに別の場所へ開いたことを聞きました。地図をもらい、15分ほど歩いて3号店へ(遠かった)。ここで目当ての本を一冊見つけ、また駅方面へ戻りました(遠かった)。
 佐藤書房へ寄り、大和和紀『ダンディライアンの丘』、フレドリック・ブラウン『霧の壁』、角川文庫『円盤製造法』、西谷祥子『不良先生』全2巻(改訂カバーバージョン)を購入。
 駅前のくまざわ新刊書店へ寄り、目当ての本を4冊ほど購入。ここの文庫コーナー、ディクスン・カーをぞろりと揃えて売っていて、好感色! じゃなかった好感触!
 それにしても、創元推理文庫のフレドリック・ブラウン。何が出ていて、何が絶版で、何を自分が持っているか、さっぱり解りません。

[新刊]
 濱岡稔 『わだつみの森』 文芸社 1600円
 『別冊シャレード66号 柄刀一特集』甲影会
 『別冊シャレード69号 天城一特殊6』甲影会

2002.07.26
 中編「増加博士と目減卿」を執筆中。題名通り、巨漢探偵二人が密室殺人事件を挟んで推理合戦を繰り広げます。

 よしだまさしさんの日記を見て、近くの古本市場へ新しいポイントカードを申し込みに。小平店と東大和店の古いカード二枚が一枚に減るならと思って行ったのに、「新しいカードへのポイントの移行は19日からでございまーす」との女店員の説明。一枚減るかと思ったら、一枚増えて合計三枚に。よしださーん、責任取ってえ。

 夜、ある人に頼まれた本を探しに八王子へ。何と、駅の近く、郵便局の近く、に、ブックスいとうの新店が出来ているではありませんか。私に何の断りもなく。名古屋だったら、古本屋が開店したり閉店したりする時には、店主は必ず未読王さんに挨拶に行くというのに。何故、私には電話連絡もないのかしら(なくて当たり前)。
 うわー! あれもある! これもある! ということはまったくなし。
 そこでグズクズしていたら、駅前の佐藤書房は閉まってしまって、仕方がないので、ブックスいとう豊田店、ブックオフ、八王子中野本店と回って深夜に帰宅。結局、目当ての本は一冊しか発見できず。

 鮎川賞作家・飛鳥部勝則氏の絵の個展があります。
 銀座の「画廊 宮坂」8月26日から31日。電話03-3546-0343

2002.07.25
 本格ミステリ作家クラブの執行会議。日本推理作家協会の総会とぶつかってしまいましたが、こちらの日程が先に決まっていたので、後者は欠席。

 高田馬場で書店に寄り、グラディス・ミッチェルの『ソルト・マーシュの殺人』が出ているのを発見。これで、国書の探偵小説全集の第三期は終わりですね。本当にありがとうございます。そして、第四期もよろしくお願いします。
 しかし、グラディス・ミッチェル。はたして、この小説は面白いのかと一抹の不安。ポケミスの『トム・ブラウンの死体』があまりにもはしにもぼうにもかからなかったので。

 若竹七海さんの『英国ミステリ道中ひざくりげ』が出まして、これが抱腹絶倒の面白さ。英米のあのミステリー、このミステリーにさんざん言及していて、カーやクリスティーやバークリーやセイヤーズゆかりの場所を巡り歩いて、ユーモラスに紹介してくれるのですから、ミステリー好きにはたまりません。その上、英国書店事情まであるという非常に贅沢な紀行エッセイ集です。

 まんがマニア・江下雅之氏編集による『楳図かずお大研究』が出ました。私は巻頭で楳図かずお先生に大インタビューを決行。その他、柴田よしき、ひかわ玲子、大原まり子、菅谷充などなどといった豪華執筆陣。楳図かずおのすべてを知りたい方のために。

 高木彬光の『復刻版 骸骨島』が届く。時代は今、少年少女小説ものかもしれません。

[新刊]
 若竹七海 『英国ミステリ道中ひざくりげ』 光文社 3300円
 『楳図かずお大研究』 別冊宝島 1324円
 京極夏彦 『どすこい(安)』 1155円
 グラディス・ミッチェル 『ソルトマーシュの殺人』 国書刊行会 2500円

2002.07.23
 毎日新聞社の『ヘッセの誘い』という本を読んでいたところ、「ベルトルト」という中絶作品が三笠書房版ヘルマン・ヘッセ全集に入っているとの紹介がありました。新潮社版二種は持っていますし、そこに入っていないものは人文書院版で持っていますが、これは存在すら知りませんでした。さっそくネット古書店を検索――発見――注文。というわけで、簡単に手に入ってしまいました。ネット古書店のありがたさよ。

[新刊]
 篠田真由美 『墜とされしもの 下』 徳間デュアル文庫 838円

2002.07.22
 少し前に、角川書店から『奇跡島の不思議』を電子文庫パブリで売りたいという要請があり、承諾したのですが、その後、何の連絡もなく、当方も忘れていました。昨日、ふと電子パブリを検索したら、とっくにダウンロードできるようになっていました(ちょっと、イヤミ・モード)。900円で、ドットブック形式のデーターになっています。PDAに入れて、手軽に持ち歩いて読むことができます。

 かまいたち繋がりで、我孫子武丸氏氏の『まほろ市の殺人 夏 夏に散る花』を読了。

 収穫:ザングヴィル 『ボウ町の怪事件』 東京創元社(世界推理小説全集1)。

2002.07.21
 我孫子武丸さん原作の「かまいたちの夜2」が発売になっています。e-novelsの告知から引用すると以下のとおり。
「あれから8年、ついに新たな惨劇の幕が開く。最凶トリオによるコラボレーションが、ついにそのベールを脱いだ! 全国のゲームファン待望のPS2ソフト、『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』。我孫子武丸に加え牧野修、田中啓文という異能を得て、物語はより禍々しく、映像はより生々しく、そしてよりプレイしやすい新機能も満載! 7月31日には、3作家による競作オリジナルノヴェル『三日月島奇譚』も発売。この夏は、孤島で血みどろ怪奇ヴァカンスだ!」
 やり始めました。おお、メタ・ミステリーだあ!

 ネット書店で検索したら、南洋一郎の『椰子の木陰で昼寝が出来なかった話』というエッセイ本がひっかかりました。南洋一郎と言えば、『緑の無人島』をはじめとする少年小説の第一人者で、私たちミステリー・ファンには、ポプラ社のアルセーヌ・ルパン全集の翻訳者としてお馴染みの方。さっそく注文――そして、到着した本は――同名異人でした。くそう。

[新刊]
 初野晴 『水の時計』 角川書店 1500円(横溝正史ミステリ大賞受賞作)

2002.07.20
 9月に角川書店から単行本で出る予定の『宇宙神の不思議』の加筆改稿を終え、後書きと一緒に長距離亜空間通信にて送付。宇宙人誘拐事件を巡って、水乃サトル君と武田シオン君が活躍する1100枚の長編です。

 文芸春秋社の「本格ミステリ・マスターズ」は8月下旬刊行開始を目指して急ピッチで作業が進んでいます。島田荘司先生、柄刀一氏の原稿はすでに完成。山田正紀先生の原稿ももうすぐ入ります。島田先生の作品は御手洗潔もの。外国が舞台で……。柄刀一氏の作品は『凍るタナトス』。首を切断され、冷凍保存された遺体の謎。山田正紀先生の作品はあのヴァン・ダインの『僧正殺人事件』の続編という趣向。いずれも話題騒然となるのは必至でしょう。涎を垂らしながらしばし待て。

「白の魔術王」のゲラが到着。

2002.07.19
 柄刀一氏の『奇蹟審問官アーサー』を読了。あの『サタンの僧院』のサイドストーリーだけあって、今回も不可能犯罪が満載。宗教論議と奇蹟のような出来事の相克が、とてつもない怪事件を生みます。物理トリックで謎をねじ伏せ、解体する力作。しかし、ああ、しかし、完全に同じというわけではないですけど、これから私が『巨大幽霊マンモス事件』で使おうと思っていたネタが……というわけで、しばらく立ち直れないかもしれません。

 日本推理作家協会事務局にて、推理作家協会賞検討委員会及び理事会に出席。前者は、主に、短編賞のてこ入れについて話し合いました。

 嬉しい新刊が二冊登場。一冊は小森健太朗氏の『ムガール宮の密室』。最近は翻訳家になってしまって、もう小説を書かないのかと心配していたところだったので。もう一冊は、ド本格にして突拍子もないトリックを書かせたらこの人の右に出る者なしという霞流一氏の『首断ち六地蔵』。題名からして興味深い(笑)。

[新刊]
 小森健太朗 『ムガール宮の密室』 原書房 1600円
 霞流一 『首断ち六地蔵』 光文社カッパノベルス 819円
 内田康夫 『秋田殺人事件』 光文社カッパノベルス 819円
 鳴海章 『夏日』 光文社 1700円

2002.07.17
 何日か前からフラフラするので、病院で検査を受けたら、鉄分不足で貧血状態であることが判明。点滴を受け、しばらく寝ているようにとの指示を受けました。胃腸に疾病があるので、鉄分のサプリメントを飲めないので、早期改善は望めそうにありません。次々と押し寄せる病魔。はたして、二階堂はこの危機を逃れられるか!

 柄刀一氏の『殺意は幽霊館から』を読了。

[新刊]
 柴田よしき 『宙都 第三之書』 トクマ・ノベルズ 800円。

2002.07.15
 遅ればせながらの情報です。e-novelsが更新しています。2002年7月9日号(隔週火曜日更新)[Vol.124]です。

 鳥飼否宇氏の『非在』を読了。孤島もので、連続殺人もので、蓬莱伝説や人魚伝説を扱っています。孤島ものには、泡坂妻夫氏の『迷蝶の島』、歌野晶午氏の『生存者、1名』などの佳作がありますが、これもなかなかの作品です。関係者の手記を利用した凝った構成と、××隠蔽に関する気の利いたトリックが施されています。

[新刊]
 新津きよみ 『ひとおもいに夏子』 角川春樹事務所

2002.07.14
 創元推理文庫からも、B・S・バリンジャーの『煙で描いた肖像画』が出ました。それに会わせて、『歯と爪』や『赤毛の男の妻』も新カバーになっているのを見つけました(もしかしたら、前々からそうだったかもしれませんが)。で、『赤毛の男の妻』の解説ですが、植草甚一が犯人のネタバレをした部分をカットしてあります。これって、一見良いように見えますが、植草甚一の馬鹿げた行為を隠すという悪行にしか私には思えません。どうせなら、解説そのものを、新しいものに変えてほしかったところです。

2002.07.13
「スター・ウォーズ2」を見たのですが、うーん、今までのは、見終わった途端、二度も三度も見たくなったものですけど、これは当分いいやって感じです。私がプロデューサーなら、アナキンとパドメの恋愛場面は全部カットしますね。見所は確かに多いのですが――たとえば、二刀流で戦うアナキンとか、ライト・セーバーを振り回すヨーダとか(あ、それしか思い浮かばない)、散漫な印象は拭えません。クローン軍とドロイド軍が戦っても、どっちがどっちだかよく解らないし、どっちでもいいことだしね。エピソード1にも言えたことですけど、C3−POとR2−D2を物語にはめ込めずにもてあますくらいなら、無理して出さなくていいでしょうに。「新たなる希望」で、C3−POはオビ・ワンには会ったことがないと言ってたし、タトウィーンにも始めて来たって設定だったでしょ。
 戦争場面が迫力あったのは認めますが、戦争なんてもうどうでもいい話ですよ。あそこが一番眠くなりました。あれが楽しく思えるなら、やっぱりアメリカ人って、昨今、何か勘違いしている人種ですよね。

 それに、もっと前から言えば、レイアとハン・ソロをくっつけたのがそもそもの間違いで(あんなのは単なる後知恵)、そのために、ルークとレイアが双子だなんていう馬鹿な言い訳をしなければならなかったし、あげくの果てに、銀河間戦争が単なる親子喧嘩で終わっちゃうし。だいたい、「ジェダイの復讐」で、小熊宇宙人が帝国軍と戦うというアイデアは、「新たなる希望」の時に、チューバッカ族(大猿宇宙人)が帝国軍と戦うというアイデアが元で、それはくだらないから捨てたって、自分で言ったじゃないですか、ルーカスさん。捨てたアイデアで第三部を作らないでくださいよ。

 あ、そうそう。コロシアムでの戦闘シーンは、石森章太郎の『サイボーグ009』の地底帝国ヨミ編の最後の少し前の所のパクリですよね(嬉しいパクリ)。

『アルファベット荘事件』をうっかり読了(笑)。箱のトリックは奇術趣味で、私好みでした。

[新刊]
 米沢嘉博編 『ロボットマンガは実現するか』 実業之日本社

 光文社文庫の今月の新刊から、ミステリー作品を紹介。

 梓林太郎 『殺人山行 不帰ノ嶮』 495円
 土屋隆夫 『針の誘い』 667円
 姉小路祐 『適法犯罪』 743円
 深谷忠記 『指宿・桜島殺人ライン』 571円

2002.07.12
  篠原千絵著『逃亡急行』小学館漫画文庫の見本刷りが到着。解説を書いています。

「ちくま」用のPR原稿4枚を亜空間通信で送付。

 原書房から9月に、探偵小説研究会編著『本格ミステリ・クロニクル300』(仮題)というガイド本が出る予定です。「新本格」15周年を記念して、300冊あまりの作品をレヴューします。ミニ作家事典的な索引もあり、本書1冊で1987年から2002年の「本格ミステリ」の流れを完全に俯瞰できるという好企画。
 これ向けの原稿2枚強を亜空間通信で送付。

 国書刊行会から、世界探偵小説全集第4期全10巻の案内パンフレットが到着。今回の推薦文は有栖川有栖さんが書いています。第20期ぐらいまで続いたら、私にも出番が回ってくるでしょか(笑)。第一回配本が、アントニィ・バークリーの『レイトン・コートの謎』というのが嬉しいですね。

2002.07.11
 艦長私的記録。『宇宙神の不思議』の改稿を始めた途端、二階堂副長が原因不明の慢性病でダウン。ただし、今回は軽傷なので、二日以内に復帰できる模様との医療部長からの報告。

『狐罠』読了。語り口の美しさが際だち、事件の展開の妙が楽しめる逸品。だだ、那智ではなく、根岸と四阿刑事コンビを出してほしかったですね。また、読者サービスで那智が出てきてたり、結末も曖昧な形を取ったため、やや絵空事感が強まってしまったのが、個人的には残念かな。

2002.07.10
 10月に徳間文庫から出る『諏訪湖マジック』の後書き執筆と、ゲラの校正を終えて、さあ、テレビで「スタートレック/DS9」と「バビロン5」を見るぞ!と、身構えたところに、宝島社の楳図かずお本の巻頭インタビューのゲラがドロドロと流れてきました。

 DRIVE IMAGE 2002は、Cドライブにバックアップ用パーティションを切って、そこにバックアップすることはできたのですが、それでは、Cドライブが壊れた時のためのパックアップの意味がないのです。ふう。

2002.07.09
「白の魔術王」で使う図面を2枚、お絵かきソフトで作成し、jpegに変換してから、これもメールで送付。いやあ、本当に便利になりましたね。印刷すらしなくていいんですから。

 一仕事終わったのてで、HDDのバックアップでも取っておこうかと、DRIVE IMAGE 2002を実行。ところが、DOSへ落ちたところでエラーが出てしまう。サポートに電話をすると、増設したHDDをマシンが認識していないのでは?という示唆をもらう。BIOSを確認してみたら、確かに、セカンドブライマリーはOFFになっています。これをAUTOに変えて、マシンを再起動(でも、元のままでもマシンは普通には使えていたんですね。WindowsXPの不思議)。で、HDDのバックアップを実行したら、1時間以上かかって、最後の最後でまた別のエラー・メッセージが。というわけで、この件は未解決。

[新刊]
 北山武邦 『アルファベット荘事件』 白泉社My文庫 619円
 橘悠樹 『蒼い月は知っている』 白泉社My文庫 638円
 伊神貴世 『イゾルデの庭』 白泉社My文庫 752円

2002.07.08
「白の魔術王」を書き上げ、ワープ9.9で搬送。データー容量は160枚ギガクワッド。

 使っているCATVインターネット会社が、下り 8Mbps /上り 1Mbps のサービス(ベストエフォート) の試験サービスを始めたのですが(これまでは上下共に1.5)、ぜんぜん早くなった気がしません。何か大きな動画ファイルでも落としてみないと差が出ないのかもしれません。

 収穫:ハインライン『タイタンの妖怪』集英社(何のことかと思ったら、原作は『人形使い)。

2002.07.07
 そう言えば、今年ももう半分終わったんですよね。早いですねえ。
 という訳で、今年読んだ国内本格推理小説の、私の前半ベスト5を、思いつくままに書いてみます。

 高田崇史 『QED 式の密室』 講談社ノベルス
 笠井潔 『オイディプス症候群』 光文社
 加賀美雅之 『双月城の惨劇』 カッパノベルス
 西澤保彦 『聯愁殺』 原書房
 歌野晶午 『館という名の楽園で』 祥伝社文庫。

 こんなところでしょうか(何か忘れているような……)。

「白の魔術王」の清書中。

2002.07.06
 晶文社ミステリの第2弾、ジェラルド・カーシュの『壜の中の手記』が出ていました。うーむ。読むのがおいつかないぞ。私的にはまったく知らない作家です。

 手塚治虫著『ガムガムパンチ』秋田漫画文庫の見本刷りが到着。簡単な解説を書いています。少年チャンピオン・コミックスからは、太田忠司さん原作の『新宿少年探偵団』も出ています。

 ハードディスク・バックアップ・ユーティリティーのDRIVE IMAGE 2002のバージョンアップが来ました。転ばぬ先の杖ですね。

 ウッきゃー! ついにアマゾンに予約していた『新スタートレック』のDVDボックス第1シーズンが来ました(できれば、発売日に届けてよ>アマゾン)。さっそく映してみる。ウッキィ! 美しい。音も迫力があります。嬉しいなあ。これから、毎日、BGVで流しておこうかな。

「白の魔術王」下書き160枚。この締め切りのせいで、DVDをじっくり見られないのです。そう言えば、今夜は、『スターウォーズ』の先行ロードショーもあるというのに。クククク。

2002.07.04
 何かの雑誌の何かの書評で、北森鴻氏の『狐闇』という新刊が取り上げられていたのですが、本屋や新聞広告では見かけなかったので、刊行されているかどうか解らず、某出版惑星に、隠密サイボーグを放ち、秘密情報を収集。すると、隠密サイボーグが厳重なる警戒の中から現物を調達してきてくれ、物質転送機でわが研究所へ送り届けてくれたので、この世に実物が存在することを知ったしだい。
 シリーズ前作『狐罠』が大傑作だったので、これも読む前から期待が膨らみます。

「白の魔術王」下書き110枚。

[新刊]
 北森鴻 『狐闇』 講談社 1900円

2002.07.03
 石崎幸二氏の『袋綴じ事件』と黒崎緑氏の『未熟の獣』を読了。後者のダイイング・メッセージはなかなか美しい模様を描いてくれました。

 萩尾望都さんのエッセイが一冊の本にまとまっていたとは知りませんでした。以下の収穫はもうけもの。その中に、萩尾望都さんがペリー・メイスンものを何冊も読んで、そこから獲得したミステリーの原則があるんですけど、それが面白いのです。どんな内容かは、この本を読むしかないのです(と、意地悪なことをいう私)。

 収穫:萩尾望都『思い出を切り抜くとき』あんず堂。今東光『東光金蘭帖』中央公論社。フィッシャー『カインの末裔』芸術社。『復刻 SFマガジン 1−3』早川書房。

2002.07.02
 もう完全に闘病日記と化していますが、右目が一日中痛み、涙が止まりませんでした。あげくに、「白の魔術王」で使うつもりだったトリックの一部に齟齬のあることが解り(書いていて気づいたというお粗末さ)。で、話が行き詰まっています。あーあ。

[新刊]
 黒崎緑さんの久々の新刊が出ています。

 黒崎緑 『未熟の獣』 小学館 1995円

 7月の講談社ノベルスは5冊ですか。山口雅也さんの『13人目の探偵士』は加筆してあるそうです。

 山口雅也 『13人目の探偵士』 980円
 有栖川有栖 『幽霊刑事』 980円
 姉小路祐 『化野学園の犯罪』 780円
 倉坂鬼一郎 『青い館の崩壊』 800円
 北山猛邦 『『瑠璃城』殺人事件』 740円

2002.07.01
 楳図かずお先生との対談のインタビュー起こしがビーム転送で届き、その校正を速攻で行ないました。本誌で21頁分になるよう少し多めの分量ですが、これが思った以上の量で、最後は目や肩や首筋が痛くなってしまいました。でも、とても面白い内容なので、ぜひ、7月下旬に、宝島社から発売になるこの楳図かずお本を御期待ください。

 途轍もなく面白い本格ミステリーの企画が小型輸送宇宙船ファックス号で到着。二年ほど前からやるぞ、やるぞ、と内輪で予告されていたものですが、とうとう実現するのです。いずれ、読者の皆様にも発表されるでしょう。新本格ファンなら、なおさらのこと、狂喜乱舞の好企画でございます――と、曖昧な広告。






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