ライン

不定期日記(過去ログ)

2002年05月



2002.05.31
 角川文庫の横溝正史作品が、新カバー、新帯で発売になっています。綾辻さんやら北村薫さんら、豪華なメンバーが惹句を書いていて、これを眺めるのも楽しい仕掛け。しかし、文庫に解説がまったくないのはどういうことでしょうか。いくら横溝正史が有名だからって、それは手抜きではないですか>文庫編集部。解説を読むのが好きな者としては、とても寂しく感じました。

[新刊]
『堕天使殺人事件』同様、今月の角川文庫の新刊、角川ミステリフェアの内の2冊です。

 柄刀一 『400年の遺言』 840円
 西澤靖彦 『スコッチ・ゲーム』 630円

2002.05.27
 西澤靖彦さんの『聯愁殺』を読了。素晴らしい技巧に満ちた名品。西澤さんの作品の中で一、二を争う面白さでした。結末にはみごとにやられました。脱帽です。
 いわゆるバークリーの『毒入りチョコレート事件』型の話ですが、事件二割、推理八割という宣伝は完全な嘘でして、各人の推理と言われるものは、自分だけが知っている事実に基づいた推測にすぎません。その推測や新しく提示された事実が真実であるかどうかの検討がほとんど(というかまったく)されず、関係者が簡単に受け入れてしまうのは、読んでいてあまり気持ち良くありませんでした。しかし、結末寸前までが手がかりの提示を策謀する事件の全貌であるわけですから、そう認識すれば特に問題にはなりません。
 ただ、エピローグはない方が良いと思いました。あるいは、事件報道の新聞記事程度に抑えておいた方が効果的だと思います。

 日本推理作家協会の総会と理事会に出席。予算問題、図書館問題、各賞の選考委員選びその他、ずいぶんたくさん議題があります。選考委員選びでは、評論賞を取っていない評論家は、評論賞の候補者になる可能性があるので、選考委員にできないとか、いろいろな事情があるのですね。勉強になりました。

 ビル・S・バリンジャーの『煙の中の肖像』の翻訳がついに出ました。『歯と爪』が大好きな私はさっそく買って読みました。ドライサーの『アメリカの悲劇』的な話で、1950年頃にはよくあった立身出世型の話です。プロット・トリック的にはあまりインパクトはないものでしたが、話はぐいぐい読ませます。
 しかし、7月には、創元推理文庫からも、この本の翻訳『煙で描いた肖像画』が出るらしく、狭い業界なんだから、何とか調整してほしいと思ったしだいです。労力の無駄ですからね。

[新刊]
 ビル・S・バリンジャー 『煙の中の肖像』 小学館 1785円

2002.05.25
 今や、日本中の人が顔を合わせると、挨拶代わりに「ポール!」「アルテ!」と合い言葉を言い合う今日この頃。話題と言えば、『第四の扉』のことばかりで、アルテを読まない人はもう火星人扱いの日々。
 という感じで、「ミステリマガジン」の7月号に、ポール・アルテの短編が載っています。ついでにアルテに関する私の随筆なども。

 黒田研二氏の『ふたり探偵』を読了。すっきりまとまっている点は好印象。探偵役の設定についての評価は、シリーズ第二弾を見てから決めることにしようかと保留。とにかく、この無邪気さがうらやましい。

 午後四時から池袋のジュンク堂でトークショー。司会は私で、カッパ−ワンからデビューした加賀美雅之、石持浅海、林泰広、東川篤哉の紹介といった内容です。作品も四者四様なら、個性も四者四様で、話をするのがとても面白かったというのが印象です。第二作以降も頑張ってくれることを期待しています。
 何故、いつものように写真がないかと言うと、顔を出せない過去を持った人ばかりなので……。

 書店で、雑誌「Ski」2003Vol1と、創元SF文庫の『グレー・レンズマン』を購入。「Ski」には、今シーズンの新しい板やブーツがぞろぞろ載っています。そう、もう私の今シーズンのスキーは始まっているのです! ノルディカのビースト・シリーズ、格好いいぞ!

2002.05.24
 有栖川有栖さんの『マレー鉄道の謎』を読了。何だかホッとする(心が和むような)まっとうな、オーソドックスな推理小説です。過剰性を排除し、密室トリックと犯人探しのみで構成されているところに、心のオアシスを見つけたような気持ちになりました(癒し系か)。
 密閉密室のトリックそのものより、その中にあるキャビンにさらに閉じ込められた男の謎というプレゼンテーションに、クイーン風のロジックが感じられます。この部分が何より綺麗なところですね。
 なお、ドアや窓に張り紙をしてしまう密閉密室トリック作品は、これまで、次のようなものが書かれています。

 ディクスン・カー 『爬虫類館の殺人』
 クレイトン・ロースン 「この世の外から」
 山村美砂 『シガリロの罠』(「この世の外から」のトリックを使って、しかも、改悪したもので、ダメダメ作品の見本)
 二階堂黎人 「最後で最高の密室」

『マレー鉄道の謎』を気に入られた方は、ぜひ、これらも合わせてお読みください。

[新刊]
 中野晴行編 『手塚治虫音楽館』 ちくま文庫 

2002.05.23
 本格ミステリ大賞に続いて、本年度の日本推理作家協会賞が、昨日決定しました。
[長編および連作短編集部門]
 『アラビアの夜の種族』古川日出男
 『ミステリ・オペラ』山田正紀
[短編部門]
「都市伝説パズル」法月綸太郎
 「十八の夏」光原百合
[評論その他の部門]
 該当作なし

 山田正紀先生、法月綸太郎さん、光原百合さん、受賞おめでとうございます。

2002.05.22
 昨日から、風邪をひいて寝込んでいます。喉がむやみに痛く、唾も飲み込めません。病院へ行ったら、「今、意外なことに風邪がはやっているんですよ」と言われました。今年度の本格ミステリ大賞が無事に決まって、ちょっと気が緩んだのかもしれません。

 ついに、ボケミスでポール・アルテの『第四の扉』が出ました。これは絶対のお勧めです。「フランスのディクスン・カー」といううたい文句に偽りはありません!

[新刊]
 ポール・アルテ 『第四の扉』 ハヤカワ・ミステリ 1100円(密室殺人、幽霊屋敷、降霊会、分身、奇術……)

2002.05.18
 随筆を書いた「月刊ガラスの仮面」第13号と、角川文庫版『堕天使殺人事件』の見本刷りが到着。後者は11人の新本格推理作家による豪華なリレー・ミステリーです。未読の方はぜひ!

[新刊]
 光文社のカッパノベルスの新刊です。早くも黒田研二氏の新シリーズが開幕します。

 黒田研二 『ふたり探偵 寝台特急「カシオペア」の二重密室』 781円
 本間香一郎 『逝く街の片隅で』 819円
 西村京太郎 『十津川警部 ロマンの死、銀山温泉』 800円

2002.05.17
 本日、第2回本格ミステリ大賞の公開開票会が行なわれ、下記の作品に大賞が決定しました。受賞者の皆様、おめでとうございます。

 [小説部門] 山田正紀『ミステリオペラ』
 [評論部門] 若島正 『乱視読者の帰還』

2002.05.15
「密室本」繋がりということで、 積木鏡介氏の『芙路魅』と舞城王太郎氏の『世界は密室でできている』を読了。びっくりしたのが、舞城氏の作品で、表紙の絵や中の挿絵を全部本人が描いているらしい。それがまた実に味があってうまいのです。私はこの絵にすっかり心酔しました。特に扉の犬が良かった。ファンです、絵の(笑)。

2002.05.14
 日本国某所にある秘密基地に、e-novels参加メンバー十人ほどが集まって会議。
ちなみに、e-novelsは、2002年5月14日号(隔週火曜日更新)[Vol.120] が更新しました。

 歌野晶午さんの『世界の終わり、あるいは始まり』を読了。何度も驚かせてくれる作品です。途中、父親なら、すぐに××に尋ねるよな、とか、××の××はこんな××し方はしない(語彙がない)よな、とか思いつつ引っかかっていたら、ちゃんとその辺は作者も解っていて、結末でこっちをうっちゃってくれました。

 上記の会議の帰路、貫井氏が「浦賀和宏殺人事件はなかなか面白いですよ」というので、家へ帰ってすぐに読みました。1時間もかからないで読める軽い本です。確かに面白がることができる本でした。

 書店で『手塚治虫解体新書』と『佐藤春夫集』を購入。

[新刊]
 日下三蔵編 『佐藤春夫集 夢を築く人々』 ちくま文庫 1300円(怪奇探偵小説名作選−4)

2002.05.13
 小学館漫画文庫から出る篠原千絵さんの短編集の解説を書いて、長距離輸送艦FAX号で発送。

2002.05.12
 やや体調不良。喉が痛いのと、軽い腹痛にもめげず、頑張って「KADOKAWAミステリ」の原稿を書き上げて長距離ビーム転送。来月執筆分で、『宇宙神の不思議』の連載も終わる予定です。 

 クック様のフィラリアとノミ・ダニ用の薬をもらいに、ある人から紹介された獣医へ。薬だけ欲しいと言うのに、先生は身体検査が必要だと執拗に言い、クック様が嫌がるのに無理矢理肛門に体温計を突っ込もうとなさる。「クック様は見たとおり元気だから、薬だけくれればいいんです」と私。「あら、クックちゃんのパパ。これは規則なんです」と先生。バカ言うな。私は犬の父親じゃないぞ。それに、見たとおり元気なんだから、規則だか何だか知らないが、身体検査なんかいらん!
 というわけで、さっさと退散。
 家へ帰ってからインターネットで、フィラリアとノミ・ダニ用の薬をアメリカから取り寄せている店を探して、そこから購入することに。だいたい、アメリカではコンビニでも売っている「フロントライン」というノミ・ダニ用の薬が、日本では獣医から買わないと手にはいらないのです。しかも、何倍も値段が高い。この辺は、人間の医療品と同じで、まったくけしからん状態なわけです。これも、厚生省と医者と医薬品会社の悪しき癒着なのでしょう。

[新刊]
 光文社文庫の新刊から、ミステリー系を紹介します。『異形コレクション』や「山田風太郎ミステリー傑作選」などが出ました。

 山田風太郎 『怪談部屋』 895円(山田風太郎ミステリー傑作選8)
 井上雅彦編 『恐怖症』 838円(異形コレクション)
 土屋隆夫 『天狗の面』 667円
 日本推理作家協会編 『怪しい舞踏会』 762円(日本ベストミステリー選集29)
 鮎川哲也 『王を探せ』 590円
 西村京太郎 『特急ワイドビューひだ殺人事件』 514円
 森村誠一 『ガラスの密室』 495円
 太田蘭三 『木曽駒に幽霊を見た』 571円
 斎藤栄 『日美子・マリーゴールドの失踪』 457円
 和久峻三 『死体の指にダイヤ』 819円

2002.05.09
 ウェブサイト閲覧用のブラウザーですが、OPELAが気に入らなかったものですから、タブブラウンザとして人気があるDount-Pというのを試用してみました。これはなかなかいいですね。IE6.0のエンジンとお気に入りを使っていながら本家より軽く動作します。表示も本家と変わらないので違和感がありません。しばらくIE6.0と併用してみます。

『本格ミステリ02』を通して読み直してみましたが、いやあ、どの作品も面白いけど、少し難しすぎ(笑)。それに懲りすぎ(再笑)。若竹七海さんがコメントしていますが、一つの作品にアイデアが2つくらい入っているのが当たり前。一昔前の御意見番の先生が読んだら、「こんなのは短編ではない、中編か長編だ!」と言って怒りそうです。みんなあ、もっと手を抜いてよ(再々笑)。

[新刊]
 創元推理文庫から、E・D・ホックの『サム・ホーソンの事件簿II』が出ます。嬉しいですね。毎年一冊、この事件簿を訳出してください。「気軽に読める不可能犯罪もの」って、ホックくらいしかありませんものね。どうせなら、レオポルド警部ものの短編集も出してくださいね>東京創元社。

 エドワード・D・ホック 『サム・ホーソンの事件簿II』 創元推理文庫 920円
 平石貴樹 『笑ってジグソー、殺してパズル』 創元推理文庫 700円

2002.05.08
『マンガ古書マニア』(インターメディア出版)の執筆者・江下雅之氏と共に、某大御所漫画家さんにお会いして、打ち合わせからおしゃべりやら。

 その帰りに、CANON IXY-DIGITAL200aを購入。これで、初代、200、200aと三代も購入してしまいました。この小ささと外観の塊り感が好きなんですね。ただ、200はやたらに赤みがかった写真になることと、広いパーティー会場などで光量不足になるので(コンパクト・カメラの場合、仕方ありませんが)、ISO400まで設定できるようになった新型に手を出してしまったわけです。ただAUTOに設定すると、新型も旧型もISOは100から150の自動なんで、結局、マニュアル設定で撮影しなければならないというのは、コンパクト・カメラとしては本末転倒ですね。AUTO側をしっかり作ってもらわなくては。
 それから、外観デザインですが、今回のはひどく安っぽいです。IXY-DIGITALは、アルミの削り出しみたいな感じがいいのに、これではまったく普通のカメラです。コストダウンのために格好悪くしてどうするんですか、キャノン。コネクター・カバーのゴムもやたらに大きいし。

収穫:バローズ『地底世界ペルシダー』あかね書房(この本、野田昌宏の訳なんですけど、結末に原作にない場面が足してあるんです。鉄モグラでマハールの町を蹴散らす威勢の良い場面は、野田昌宏のオリジナルなんですね)。

新刊
 喜国雅彦 『日本一の男の魂 (9)』 小学館
 『別冊シャレード65号 天城一特集(5)』 甲影会

2002.05.07
 この前、御紹介した「キラー・エックス」のピンバッジですが、銀座の猫専門画廊「ボザール・ミュー」という所で発売しているようです。御希望の方は、そちらに問い合わせてみてください。

 結局、DELLフライヤー1号を無線LANで繋ぐのはあきらめました。どうやっても、IRQが競合してしまって、Windowsがフリーズするからです。デバイスを取り払ってもフリーズするんですから、もう手の施しようがありません。
 というわけで、30メートルのLANケーブルを買ってきて接続。インターネットにはすぐに繋がったのですが、他のマシンとのファイル共有ができません。あれこれいじる内に、うっかり、ルーターを初期化してしまい、全マシンとエアステーション、ブロードステーションの再設定が必要になってましいました。実は、1号から引いてきたケーブルは、ブロードステーションに接続しなければならなかったのに、うっかりエアステーションの方に接続していたんです。馬鹿ですねえ。それに気づいて、1時間後に、ようやく全設定が終わり。WindowsXPにLANのウィザードがあるのですが、これの組み合わせ(各マシンのセッティング)がけっこう重要だったりと、LANを組むのは一筋縄ではいきません。

 ようやく(というか、ついに)、笠井潔氏の『オイディプス症候群』を読み終わりました。こういう分厚い本の場合、多少は斜め読みも仕方かないものですが、今回はじっくり読んでいたので、だいぶ時間がかかりました。といっても、哲学論争などは半分以上、そちらの素養のない私には理解不能という難しさでしたが(笑)。
 読み終わった感想ですが、一元的な評価のできない作品であるということです。まるで、フルコースの高級フランス料理を2コースいっぺんに食べたような満腹感(膨張感)がありますね。物語の大筋は、驚くほど本格的な(王道的な)探偵小説プロットによって支えられていて、その上に過剰なほどの論考と蘊蓄が積み重ねられているということです。検討や論証や推理や手がかりの探索は丹念すぎるほど丹念であり、数々の謎また謎によって、読者は翻弄されることしきりです。ことに、水中銃による岩場の殺人などは、実に頭を使わせます。これだけの面白さと緻密さを同時に達成できるのは、さすがにベテランの笠井氏だけあると、たいへん感動しました。
 このカケル・シリーズは、本来的にはルソーの『告白録』や『エミール』のような思弁小説であり、そこに教養小説が重ねられていて、文中でも言及されるジェイムス・ジョイスの『ユリシーズ』や、ヘンリー・ミラーの『南回帰線』のような20世紀初頭文学を読むような印象があります。
 一元的に評価ができないというのは、そうした多重的な性格を持っているからで、思弁小説としてみれば、登場人物たちが事件の流れを無視して、己の思索に耽ったり、披露し合ったりするのも仕方がありません(それは実は、19世紀的小説風ですが)。また、カケルが哲学的敵対者を乗り換えて階級を上げていく一方、彼が師となり、ナディアを弟子として、推理的思考能力の勉学を計るなとというのも、教養小説としての作者の構想の内です。だから、カケルが神のごとき名探偵として謎をすべて解決するのではなく、事件決着後に、カケルがナディアの答案提出に朱を付けていくわけです。
 しかしながら、単に事件の展開を基調とした探偵小説(推理小説)として採点するならば、事件の渦中での、被害者当事者による危機感を殺ぐような(殺人とはいっけん無関係な)論争合戦などは、ただただ緊張感やサスペンスを削ぐものであるのは間違いありません(なお、細かく言うと、墜落死から、第一の事件までがやや長すぎるのではという気もします)。思想合戦と犯罪事件の関わり合いという点からすると、『哲学者の密室』ほどの気迫る恐怖感がないのも、もしかすると、クローズド・サークルにおける連続殺人という話の流れと、その急流をせき止める思弁性がそぐわない可能性もあります。
 そうしたような点をどう個人的に評価するかによって、この作品の価値は変わってくるでしょう。
 私自身は、この作品は、カケル・シリーズの一編としては「大いに可」、単独作品としては「やや否」という評価を下したいと思います。カケルとイリノチの対決という大きな背景があるため、先行する作品について多々言及してしまうのも、もしやこの作品から入る読者がいるとすれば、それらの人に対してかえって不親切かという気もしました。
 どちらにしろ、これだけの野心的な作品を数年に一度でも読めるのはすばらしいことです。「ああ、日本の現代に生まれて幸せだなあ」と、思わずにはいられない瞬間です。嬉しい。嬉しい。

「KADOKAWAミステリ」の今月分の原稿を執筆開始。

2002.05.04-2
 連休明け、8日頃発売の講談社ノベルスの見本刷りができてきました。もちろん、本格ミステリ作家クラブ編による『本格ミステリ02』(2002年本格短編ベスト・セレクション)もあります。昨年度の本よりさらに厚くなり、京極本化しています。それだけ、収録したい作品が多かったということなんです。昨年はスケジュール的にきついものがあったのですが、今回はじっくりと厳選して作りましたので、読者には絶対に満足していただけると思います。ぜひお買い求めください。



[新刊]
 5月の講談社ノベルスの新刊です。『本格ミステリ02』の他に、有栖川さん待望の書き下ろし長編とか、「密室本」もあります。

 本格ミステリ作家クラブ・編 『本格ミステリ02』 1600円
 有栖川有栖 『マレー鉄道の謎』 940円
 森博嗣 『朽ちる散る落ちる』 840円
 西尾維新 『クビシメロマンチスト』 980円
 浦賀和宏 『浦賀和宏殺人事件』 700円(密室本)

 光文社文庫の「鮎川哲也コレクション」です。柄刀一氏の解説は、鮎川哲也先生の謎の私生活に触れていて一読の価値あり。

 鮎川哲也 『王を探せ』 590円

2002.05.04
 相変わらず、DELLフライヤー1号の無線LANが開通しません。LANカードを差し込むとどうやらIRQの競合が起きているようなのですが、スロットを変えても変化がありません。システム情報やデバイスマネージャーでリソースを確認しても問題はありませんし、念のために、一時的にたくさんのデバイスをはずしてみましたが成功しません。WindowsXPは手動でIRQをふり直すことができないし、DELLの4100のマザーボードも同じくBIOSにIRQの設定がありません。万策尽きました。有線LANを組むしかないみたいです。

 6月に講談社文庫で刊行される『名探偵の肖像』のゲラ校正を開始。

2002.05.02
「活字クラブ」2002春号と、「ダ・ヴィンチ」6月号に、文藝春秋「本格ミステリ・マスターズ」に関する記事が載っています。

 二階堂黎人・黒田研二共著の『キラー・エックス』にちなんだグッズができました。バッジとTシャツです。Tシャツの方は、覆面作家当てクイズの景品でもあります。



 DELLフライヤー1号の方で無線LANカードを使うため、それ用のボードをPCIスロットに差しましたが、そうすると、WindowsXPが立ち上がりません。途中でフリーズしてしまいます。スロットを変えたり、使用していないLANボードをはずしたりしていたら、今度は内部構成が変わったと判断されてしまい、WindowsXPの新たな承認が必要になってしまいました。インターネットが使えないので、わざわざマイクロソフトに電話をする必要が。新しいIDを打ち込み、再度無線LAN設定を開始。ようやく、LANスロットボードは認識したのですが、無線LANカードを差すとここでフリーズしてしまいます。IRQの競合もないことを確認。これ以上はお手上げの状態です。






アイコン
戻る
アイコン
表紙

ライン