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不定期日記(過去ログ)

2002年01月



02.01.31
 引き続き、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』完全版の加筆に突入。これも4月刊行の予定が3月に繰り上がったので、ややきつい行程。
 息抜きにちょっとだけ近所の本屋にいってみたら、新潮文庫の新刊が出ていて、北村薫さんの『謎のギャラリー』2冊と『大密室』を購入。前者は、単行本に大増補して新編集してあるので即座に買いでしょう。後者は雑誌の時も単行本の時も読んでいるので一瞬迷ったのですが、「西澤保彦さんの書き下ろし短編とエッセイを読みたいがために」買うことに。千街晶之氏の解説も平明ですが意を尽くしているので好印象。『密室殺人大百科』の宣伝をしてくれているみたいでありがたい気持ちに。

 収穫:わたなべまさこ『バネッサの世界』講談社KCS。

[新刊]
 貫井徳郎 『殺人症候群』 双葉社 2200円(『失踪症候群』『誘拐症候群』に続くシリーズ第3弾!)

 有栖川有栖他 『大密室』 新潮文庫 667円
 北村薫 『謎のギャラリー 名作博 本館』 438円
 北村薫編 『謎のギャラリー 謎の部屋』 629円

02.01.29〜01.30
 本格ミステリ大賞候補作は、予選委員の方々の働きによって無事に決定したのですが、私にはまだ仕事が残っています。候補者全員に、電話で連絡を付けなくてはならないのです。ところが、不在の人や、やたらにお話中の長い人がいたりして、なかなか決着が付かないわけです。28日も終わり、29日にまで、この仕事が持ち越しに。

 その合間に(って言うのも変な話ですが)、締め切り目前の仕事を継続。光文社文庫『新・本格推理02』の選評と檄文、「二階堂黎人のリバイバルミステリー」を執筆してビーム転送。『二階堂黎人が選ぶ! 手塚治虫SF傑作選(2)――時間旅行者編』の最終梗概を作り上げて、アンコ型プロデューサーに亜空間通信を発信。
 そこへ、光文社から4月にカッパノベルスで長編デビューする期待の新人のゲラは届くは、2月に講談社文庫から出る『名探偵 水乃サトルの大冒険』のゲラは届くはで大忙し。しかも、後者は即日校正、即日戻しなのであった。

 そうこうしている内に、ようやく残る二人の候補者、鷹城弘氏と小森健太朗氏に連絡が付き、目出度く、今年度は、候補者全員が候補となることを承諾してくださったのでありました。
 来年からは、選考会当日に家で待機していない人は失格としたらどうでしょう(笑)。

 ネット書店で注文し、やっと届いた下記の本。まず、『銀河パトロール隊』ですが、カバー画にひどく違和感を感じました。いわゆる『2001年宇宙の旅』ショック以降に流行ったやたらにごてごてした道具立てですが、今、最も新しいのは、昔の手塚治虫や真鍋博流の流線型じゃあありませんか。だいたい、未来の発達した技術が、こんな無駄ばかりの機械デザインを許すはずがありません。
『黒いトランク』は、綿密な校訂による決定版とのこと。どうして同じ月に同じ本が2冊(2種類?)出ることになったのか。普通なら作者に責任の一旦があるところですが、これは鮎川先生のせいではありませんね。なにしろ、東京創元版は、10年以上前から予告が出ていたんですから。

[新刊]
 E・E・スミス  『銀河パトロール隊』 創元SF文庫 840円
 鮎川哲也 『黒いトランク』 創元推理文庫 620円

第2回本格ミステリ大賞)候補作発表!
 本格ミステリ大賞の候補作が決定しましたので、御報告します。

 1月28日の予選選考委員会にて、以下の候補作が決まりました。
[小説部門]
 鏡の中は日曜日(殊能将之)講談社
 グラン・ギニョール城(芦辺拓)原書房
 黒祠の島(小野不由美)祥伝社
 たったひとつの(斎藤肇)原書房
 ミステリ・オペラ(山田正紀)早川書房

[評論・研究部門]
 中国の箱の謎(鷹城宏)小説推理8月号
 ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?(笠井潔)早川書房
 乱視読者の帰還(若島正)みすず書房 
 論理の蜘蛛の巣の中で(巽昌章)メフィスト1、5、9月号
 『妾の罪』における叙述トリックの位相(小森健太朗) 創元推理21冬号
     (候補作アイウエオ順)

「投票用紙」及び予選委員による選考経過・寸評を記した「会報」は2月中に、本格ミステリ作家クラブ員に発送します。
 個別の問い合わせには応じられません。
 大賞選考用の投票の〆切は5月7日消印有効、クラブ員による公開開票は同17日(金)の予定です。
 クラブ員各位のウェブサイト、賛助会員各媒体などで、候補作をご紹介ください。

02.01.28
 作家の締め切りは何故か重なる――今回もマーフィーの法則は生きていて、月末まではたいへんな忙しさ(自分としては)。連日原稿執筆。

 しかし、本日は2件の重要な用事のために外出。午後は、本格ミステリ作家クラブの本格ミステリ大賞の予選選考会、夜は、小松左京/モリ・ミノルマンガ全集刊行記念パーティー。

 少し早めに家を出て新宿に寄り、買い物を少々。最初は高島屋の地下に行き、行列ができる店として有名なあるケーキ屋でチーズ・ケーキを購入。年末に、ある編集さんに買ってきてくれるよう頼んだのですが、その時は年末商戦で御贈答品しか置いてなく、目当てのケーキが食べられなかったという出来事があったのでした(けしからん店だ!)。
 それから、ビッグカメラに行き、WindowsXPパッケージと、とメモリを購入(バルク品)。256MBが欲しかったのですが、なかったので128MBで我慢。いずれもデスクトップのデル・フライヤー用。来月に入ったら、WindowsMEからXPにバージョンアップをしようと予定しています。
 ビックカメラを出て三越の方へ歩いていたら、古本屋を発見して少し驚く。ミステリー・SF系もけっこう置いているのですが、値段がやたらに高い。欲しい本もなくて何も買わず。
 紀伊国屋の一階へ寄り、変な本を発見。『本の殺人事件簿』全2巻、バベル・プレス発行というものです。副題が「ミステリ傑作20選」とあり、ロバート・バー、セイヤーズなんていう古い作家から、ホック、ローレンス・ブロックなんていう新しい作家まで入っています。とりあえず、購入。時間がなくなって、二階で創元推理文庫の新刊を買おうと思っていたのですが、あきらめまして、駅へ向かいました。

 午後2時より、光文社の会議室で、本格ミステリ大賞予選選考会が開催。今回の予選委員は、我孫子武丸、法月綸太郎、野間美由紀、千街晶之、末国善己の五氏。私は司会兼立会人です。
 すでに、本格ミステリ作家クラブの会員から候補作選定のためのアンケート回答をもらっており、これをもとに、大賞候補作五作以内が選ばれます。かなり白熱した議論が交わされまして、午後5時までになんとか小説部門5作、評論・研究部門5冊の候補が挙がりました(これは31日以降に公になります)。



 それから、末国氏と私とで講談社へ行き、文三部長とO編集に面会。クラブの編集によるアンソロジー『本格ミステリ01』と新しい(今年度の)『本格ミステリ02』に関する打ち合わせ。実は、『本格ミステリ01』の印税支払いが、クラブと講談社側の事務手続きのミスのために、未だに滞っています。会報ではその旨御連絡しましたが、読んでいない方もいらっしゃるようですから、ここにお知らせし、再度、支払いの遅れをお詫びします。ようやく手続きが完了しましたので、もうすぐちゃんと支払われるはずです。次回以降はこのようなことがないよう、充分に注意いたします。

 午後6時半、日比谷の東京會舘にて、小松左京/モリ・ミノル マンガ全集刊行記念パーティーに参加。小松左京先生は、小説家としてデビューする前(昭和20年代前半、大学生の時)、モリ・ミノルという筆名でマンガ単行本を3冊出していたのです。それがとうとう小学館から復刻されることになりまして、それのお祝いのパーティーでした。
 会場には、マンガ家の松本零士、さいとう・たかを、萩尾望都、すがやみつる、みなもと太郎各氏他、大勢の著名人が訪れています。音楽家の難波弘之氏とも久々にお会いできました。作家では、井沢元彦、ひかわ玲子さんなどがおられました。その他、手塚プロ社長を初めとする、その手の――濃いマンガ関係者にいろいろと御無沙汰の挨拶を。
 小松左京先生はたんへんお元気で、嬉しそうに、テレビのインタビューや、会場の皆さんとお話をされていました。
 アンコ型プロデューサー中野氏の暗躍のおかげで、小松左京先生と並んで写真を撮ったり、先生からマンガにサインをいただいたりと、けっこう満ち足りたパーティーでした。
 この『幻の小松左京 モリ・ミノル 漫画全集』という本、完全復刻なのに、充実した解説まで付いて、たった4800円という驚きの安さ。漫画ファン、SFファンは買わないわけにはいきませんね。

  


[新刊]
 小松左京 『幻の小松左京 モリ・ミノル 漫画全集』 小学館 4800円
 シンシア・マンソン編 『本の殺人事件簿』(1)&(2) バベル・プレス 各1200円

02.01.25
 26日(土曜日)の読売新聞の夕刊に、「マイロングセラー」の3回目が載ります。今回は、望月あきらの『サインはV!』を取り上げました。

『新・本格推理02』の選考評と、e-novelsの「桐野夏生」特集の寄稿の執筆。他2件の小さなゲラ校正。

 ノート・パソコンのバッテリーが弱ってきてしまいました。まだ1年半しか使っていないのに。リチウムイオン電池は長持ちするというのは嘘ですね。何か復活させる良い方法はないでしょうか。そう言えば、前のノートの時も寿命は短かった。富士通のノートのバッテリーはこんな程度の性能なのでしょうか。

02.01.23〜24
 スキーが終わった途端に吐き気が始まり、2日間、まるまる寝込んでしまいました。病院でもらう吐き気止めの薬プリンペランともう一種類を飲むと、眠くて眠くてたまらず、目をあけていられないのです。病院の先生の話だと、「風邪が胃に来ている」とのこと。もしかして、作家Kの風邪をもらったのでしょうか。

 江下雅之氏の『マンガ古書マニア』が出ました。古書探求書であると共に、マンガ論でもあるという好著。マニア心理を分析しているあたりが、文化論としても新しいでしょうね。

 秋田書店「サスペリアミステリー」3月号650円に、ボクちゃん探偵の新作マンガが掲載されています。今回も河内実加さんのオリジナル・ストーリーです。

 収穫:アジモフ『世界SF大賞傑作選5』講談社文庫。仁木悦子『暗い日曜日』角川文庫。武田京子『あいつと私 (2)』集英社SC。

[新刊]
 江下雅之 『マンガ古書マニア』 株式会社インターメディア出版 1800円

02.01.19〜21
 笠井潔さん主宰の作家と編集の八ヶ岳スキー・ツアーに参加。初日は昼に国立を出発し、夕方に八ヶ岳泉郷へ到着。途中、私の運転する車は甲府昭和IC近くに先月できたばかりのBOOKOFFへ寄るも、みごとに収穫はなし。夜は大型別荘で酒池肉林の大宴会。
 二日目は富士見パノラマでスキー。日曜で晴れていたせいでけっこう混み合っている状態。ボーグ・クイーンさんがほぼ始めてに近い感じでスキーに挑戦するというので、ショート・スキーを勧めて、C嬢、T氏と共に交代でコーチ。というわけで、今日は一日ずっとショート・スキーをはいたまま。
 三日目は大変な悪天で、大泉・清里スキー場へ行ったのですが、結局滑ることはできず(若い黒田氏や物集氏は滑っていましたが、私のような老体には無理です)。清里のアクアリゾートへ下って温泉三昧。夕方、解散。というわけで、ちょっと欲求不満の溜まったスキー・ツアーでした。

 収穫:ラッセル『金星の尖兵』創元推理文庫。望月あきら『すきすきビッキ先生 (2)』花とゆめコミックス。仁木悦子『凶運の手紙』角川文庫。

[新刊]
 中津文彦 『邪馬台国の殺人』 光文社カッパノベルス 800円
 富樫倫太郎 『MUSASHI! (1)』 光文社カッパノベルス 848円
 若竹七海 『死んでも治らない』 光文社カッパノベルス 800円
 あかほりさとる 『霊都清掃 こいまげ。 (1)』 光文社カッパノベルス 781円

 新津きよみ 『訪問者』 角川ホラー文庫 619円

02.01.17
『宇宙神の不思議』のゲラのやり取りを、小型貨物宇宙船FAX号にて。
 そう言えば、この『宇宙神』という今後の読みですが、「うちゅうじん」「うちゅうしん」どっちにも読めますね。どっちが好きですか。

 ブラウザをIE5.5からIE6.0に更新。以前、一度IE6.0にした時は、フリーズ出まくりですっかりマシンがおかしくなってしまったのですが、今回は大丈夫そうです。

02.01.15
「KADOKAWAミステリ」の今月分の原稿と近況をビーム転送。
 読売新聞の「マイロングセラー」第3回目の原稿をビーム転送。
 手塚治虫アンソロジーの梗概をビーム転送。

 ようやく、「絶対ミステリーが好き!」ぶんか社(1300円)を発見。こんなところにも本格ミステリーの応援団がいて嬉しいかぎりです。京極さんのインタビュアーが、京極さんに親指シフト入力を勧めているのが妙におかしい。

 親指シフト愛好者に大ニュース! 富士通のLOOKSに親指シフト・キーボード・モデルが追加発売されます。発売は2月上旬。ここや、ここを見てください。私はもう注文しました。

02.01.13
 高田崇史氏の『式の密室』を読了。デビュー以来、質の高い本格歴史ミステリーを立て続けに発表している高田氏のQEDシリーズであるだけに、この本も実に手際の良い推理と蘊蓄を展開してくれました。古い本格ファンなら、「なるほど、今回は、この手で来たか!」と、膝を打つこと請け合い。昨年暮れの殊能将之氏の作品といい、新本格第3ステージの中核作家たちが、いよいよ本領を発揮し始めたようで嬉しい限りです。

 収穫:中島河太郎『日本推理小説史  第一巻』東京創元社。スチュアート『この荒々しい魔術』世界ロマン文庫。

02.01.11
 読売新聞の夕刊に、12日土曜から毎週、3週間にわたって、「マイロングセラー」というコラムが掲載されます。第一回目は『くまのパディントン』を取り上げました。

 収穫:少年少女世界SF文学全集『ロボット・スパイ戦争』『惑星ハンター』『鋼鉄都市』あかね書房。

[新刊]
 まさか、楠田匡介の脱獄シリーズをまとめて読めるようになるなんて!

 日下三蔵編 『楠田匡介名作選』 河出文庫 980円(本格ミステリコレクション(3)です)

 今月の光文社文庫はすごいですね! 絶対に復刻は不可能と言われた山田風太郎の「笑う肉仮面」がついに登場です。本格ミステリ系の本を紹介します。

 ミステリー文学資料館編 『「探偵」傑作選』 光文社文庫 686円(幻の探偵雑貨(9)です)
 鮎川哲也 『黒いトランク』 光文社文庫 629円(路標的名作の復刊!)
 横溝正史 『金田一耕助の帰還』 光文社文庫 648円
 島田荘司 『涙流れるままに (上)(下)』 光文社文庫 (上)762円、(下)857円(島田先生の光文社文庫は全部新装丁カバーに切り替わったそうです)
 都筑道夫 『朱漆の壁に血がしたたる』 光文社文庫 457円
 山田風太郎 『笑う肉仮面』 光文社文庫 857円
 高木彬光 『追われる刑事』 光文社文庫 590円
 井上雅彦監修 『マスカレード』 光文社文庫 838円(異形コレクション)
 

02.01.10
 講談社ノベルス20周年記念の「密室本」の刊行が始まりました。メフィスト賞作家による密室をテーマにした書き下ろし作品群です。本文全体が封印され、密室状態になっているという仕掛け(ただ、これが破りにくいですね)。特別プレゼントもあります。同時に、装丁の変更もありますね。犬マークが小さくなったことと、カバーを取ると解りますが、本体の柄が変わりました。

 ドリームキャストを買ってしまいました。どうしてもテニス・ゲームの『パワースマッシュ2』がやりたかったものですから。ええ、いいんです。これは『パワースマッシュ2』専用機です。とにかく、よくできたテニス・ゲームですから充分に楽しんでいます。私のようなゲーム音痴、運動音痴でもある程度遊べるところがすごい。生々しい演出にも目を見張ります。これで、選手の中にヒンギスがいたら最高なんですが。

[新刊]
 高田崇史 『式の密室』 講談社ノベルス 700円
 森博嗣 『捩れ屋敷の利鈍』 講談社ノベルス 700円

02.01.09
 新年早々の大ニュース。e-novels(2002年1月8日号[Vol.107] )にて、ついに笠井潔さんの新作、矢吹駆連作の第五作『オイディプス症候群』の連載が開始されました。本当に、「待望の」という形容がピッタリの作品ですね。

 今年の妙高スキー場は、三田原ゾーンのJバーリフト横に、スノボーやスキーボード用のパークが出来ていたのでけっこう面白く遊べました。ただ、相変わらずチケット売り場の場所が悪くて、何故、杉ノ原の駐車場の所に作らないのかと憤りを感じます。変な場所(ゴンドラ入り口横))にあるので、スキーを付けたりはずしたりしなくてはなりません。

 収穫:デューマ『ラインの古城』三崎書房。池田理代子『真理子』若木書房。

[新刊]
 『別冊シャレード63号 西澤保彦特集2』『別冊シャレード59号 仁木悦子特集』甲影会

02.01.08
 いよいよ、光文社文庫から、本格推理小説の金字塔にして不朽の名作、鮎川哲也の『黒いトランク』が刊行されます。『黒いトランク』成立過程の詳細な解説は山前譲さん、細かく丁寧なトリック鑑賞を芦辺拓さんが担当されています。初版復刻の決定版です。

 スキー板のアトミック・コンビクションですが、私の滑り方が悪いのかもしれませんが、ずらしがうまくできません(幅広の後ろがやけにひっかかるため)。そのため、長い距離を下りてくる時など、非常に疲れます。逆に、オン・ザ・レール感覚のカービングはばっちり楽しめます。

 立命館大学のお姉さんから、会報『青髭通信 No.67』を送っていただきました。今回は山田風太郎特集ということで、なかなか読み応えがありました。


[新刊]
 鮎川哲也 『黒いトランク』 光文社文庫 629円
 喜国雅彦・国樹由香 『この花はわたしです。 (1)』 小学館 552円

02.01.04
 読売新聞の夕刊用コラム「マイロングセラー」1回目の原稿を書いて長距離ビーム転送。1月12日(土曜日)に掲載予定。

 黒田研二氏の『今日を忘れた明日の僕へ』。冒頭は記憶喪失ものに新機軸を築いたかと大いに期待をいだかせましたが、わりと予定調和的な所へ落ち着きましたね。章割りは前に比べてだいぶ整理されてきたのでかなり読みやすくなってきました。ただ、まだ1日が39時間ぐらいある感じですが(笑)。あと、最後に真犯人との対決がないと、せっかくの推理も現実として確定しないと思います。

02.01.02
 新春古本屋巡りの収穫報告。
 水野英子『白いトロイカ(2)』、『ヴィクトール街31番地』花とゆめコミックス。大矢ちき『キャンディとチョコボンボン』、巴里夫『チャオ! ミニミニ団』リボンマスコットコミックス。貝塚ひろし『ケンカ球場(1)』学研。池田理代子『章子のエチュード 全2巻』マーガレットコミックス。上原きみこ『ごきげんチャーミィ 全4巻』フラワーコミックス。仁木悦子『銅の魚』、『一匹や二匹』角川文庫。ブローチー『母の悲曲』偕成社。マードック『TERRAの工作員 (2)〜(4)』、ポール他編『ギャラクシー (1)』、ヴォークト『未来世界の子供たち』、ラッセル『パニック・ボタン』、『宇宙のウィリーズ』創元SF文庫、ウィリアムスン『宇宙軍団』早川SF文庫。

02.01.01
 皆さん、あけましておめでとうございます。今年も、私の小説、そして、登場人物たちともども、よろしくお願いいたします。
 皆さんは、新年第一冊目に読む本格推理小説に何を選びましたか。私は、黒田研二氏の『今日を忘れた明日の僕へ』です。

 年賀メールと共に、またニムダ系ウィルス・メールが届いています。ウィルス、ワーム対策はしっかりお願いします。






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