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不定期日記(過去ログ)

2001年01月



2001.01.31
 ソウヤーの『フラッシュフォワード』を読了。傑作ですが、またも夫婦愛の問題をSF的大事件に絡めてくるところが笑わせてくれます。この人の病気の部分です(笑)。この人書くものはみんな面白いですね。現代SFは、ソウヤーだけあれば充分です。科学を説明してしまうだけの陳腐なハードSF作家に、話の作り方を見習わせたい。今回は未来で予言(目撃)された自分の殺人を探求するというミステリー部分もかなりの割合を占めていて、とてもスリルがあって面白かった。アジモフの『ファウンデーション』を意識したかのような最後の部分はやや蛇足だと思ったけど。なお、「未来転移」という魅力的な訳語があるのだから、題名も途中の文語もそれで統一してほしいですね。未訳の作品も早く訳してほしい。
 e-novelsの井上夢人氏から電話をいただく。何でも、宮部みゆきさんの連載が2回延びるとのこと(ということは、連載前に原稿を全部渡すのではなく、連載しながら書いているということですね)。宮部さんのように連載をたくさんこなしているベテランでも、原稿枚数を読み間違えることがあるのかと、変な感心。というわけで、私の作品の連載開始も2週先に延びます。
 どちらにしろ、《ギガンテス》の下書きは、後エピローグを残すだけになりました。
《ギガンテス》の執筆に夢中になっていて、「スタートレック/ヴォイジャー」の頭5分間を見損ないました。録画も失念。土曜日に必ず撮らなくては。
 収穫:『戦後少女マンガ史』新評社

[新刊]
 笠井潔氏の待望の新刊です。スキー探偵・大鳥安寿が活躍。「神のごとき名探偵」「不可能犯罪「カルト宗教」など、多彩な問題を含んだ意欲作です。

 書名    天使は探偵
 著者名   笠井潔氏
 出版社   集英社
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1890円
 初版の日付 2001年2月10日
 ISBN  ISBN4-08-774508-2
 * 美人スキー・インストラクター安寿の名推理

2001.01.30
 グワッ。FOXチャンネルで、いつの間にか「シカゴ・ホープ」の第3シーズンをやっているではないですか。第2シーズンが終わった後、第1シーズンからのベスト再放送をやっていたので、第3シーズン以降は放映しないかと思っていたのに。不覚。第2シーズンと第3シーズンの繋がりが解らない、ククク。
 ヤフー・オークションで負け続け。原因は、何日も前から自動入札に任せているから。しかし、ある一定時間入札がなかった場合は途中でもその時点の最高値の人に落ちるようにしないと、自動入札の意味はないのでは。現状では、最後にぎりぎり入れた人の勝ちとなってしまい、何日も前から入札している人に圧倒的に不利です。
《ギガンテス》の下書きも大詰め。何て面白い話なんでしょう。自分ですごく気に入っています。

2001.01.29
 スーパーチャンネルで、先週から「プロファイラー犯罪心理捜査官」という番組が始まっています。「ミレニアム」の主人公を女性に変えただけの2番煎じの感じがしないではありませんが、猟奇連続殺人ものとしては、犯罪動機をミッシング・リンク・テーマ的に探っていく点でなかなか楽しめます。できれば、「ミレニアム」みたいな神かがり的方向ていってほしくないですね。
 この手のドラマや映画を見ると、何故私が現代ミステリー(このミスなどでよく取り上げられているもの)を読む気がしないかはっきりします。要するに、テレビや映画を見るだけで充分なんですね。それでたっぷり面白い。逆に言えば、簡単に映像化されてしまう程度の小説です。そこへいくと、本格ミステリーは小説で読まないと(テレビや映画にならないし、なりにくいので)、絶対に満足感は得られませんね。
 ところで、今書いている《ギガンテス》ですが、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』という題名と、『銀河捜査艦《ギガンテス》』という題名と、どちらが語感が良いと思いますか。良かったら、掲示板の方でご意見をお知らせください。「捜査」というのは、宇宙現象を捜査するのではなく、宇宙で起きる犯罪の捜査をするという意味です。

2001.01.28
「ミステリマガジン」の笠井潔氏と綾辻行人氏の対談は、最近のミステリー対談の中では出色のでき。単行本に収録される完全版が待ち遠しい。
「ジャーロ」2号に載っている折原一氏の「北斗星の密室」という短編を読み落としていました。これが傑作! 黒星警部ものでも一、二を争うのでは。やられた!って感じです。
 本岡類氏の『「不要」の刻印』を読了。中心プロットとなる誘拐アイデアはなかなか考えられたもの。殺人部分は他の写実的描写(展開)からすると浮き上がってみえます。というより、登場人物は、テレビのミステリー・ドラマに出てくるような人々ばかりなので、結局、私はこういうのは好みではないんだなと、再確認できました。
 執筆は《ギガンテス》の続き。

2001.01.27
 仕事が忙しい時に限って、面白そうな本や読みたいと思っている本が刊行されるのは何故でしょうか。今日はソウヤーの新作SF。読みたい。しかし、仕事が。しかし、読みたい。と、ジレンマ。去年もソウヤーの新刊は3月あたりに出ていましたが、できれば夏に出してくれないかしら。
 執筆は《ギガンテス》の続き。
 あ、雪が降ってる。

[新刊]
 世界探偵小説全集の新刊は、スー・グラフトンの父親の作品です。珍しい。

 書名    真実の問題
 著者名   C・W・グラフトン
 出版社   国書刊行会
 版型    四六版ハードカバー
 定価    2500円
 初版の日付 2001年1月20日
 ISBN  ISBN4-396-04163-6
 * 法廷を舞台にスリリングな論理のアクロバットが展開する異色のハウダニット。

 様々なジャンルにマルチに活躍する柴田よしき氏の新作ホラーです。

 書名    0(ゼロ)
 著者名   柴田よしき
 出版社   祥伝社
 版型    文庫(祥伝社文庫)
 定価    580円
 初版の日付 2001年1月20日
 ISBN  ISBN4-396-32832-X
 * 『ゆび』を上回る超常恐怖!

 推理小説ファンでも楽しめる現代SF最高の作家、ソウヤーの新刊が出ました。今回は時間改変物とのこと。

 書名    フラッシュフォワード
 著者名   ロバート・J・ソウヤー
 出版社   早川書房
 版型    文庫(早川SF文庫)
 定価    840円
 初版の日付 2001年1月31日
 ISBN  ISBN4-15-011342-4
 * 21年後のあなたは、どこで何をしていますか?

2001.01.26
 以前使っていたDELL R450にも無線LANカードを取り付けました。しかし、これが一苦労。ドライバーなど問題なくインストールできたのに、マシンを立ち上げ直すと、内蔵DVDドライブと無線カードがバッティングして、起動まで5分以上かかるのです。原因をいろいろと探った結果、IRQの割り込みに余裕がないことが解りました。さんざん考えた結果、プリンターをUSB接続にし、パラレル接続部分をIRQから削除、ようやく問題なく無線カードを使えるようになりました。これで、メインマシンのデルフライヤーと親指ノートと旧デルシャトルがすべて無線LANで繋がりました。宇宙基地内LANの完成です。
 ところで、3月には、当宇宙基地にもフレッツ・ADSLを入れようと思っているのですが、そうすると、このメルコの無線ルーターは役立たずになってしまうのでしょうか。気がかりです。
 その他の時間はすべて《ギガンテス》執筆。
 ジェニファー・ロペスの『J・LO』は悪くはないのですが、ファースト・アルバムの方がなんとなく好きです。

2001.01.25
午後一番に、講談社内会議室にて、《本格ミステリ作家クラブ》執行委員会某プロジェクト・チームと協賛社との会合。
 その後、新宿へ行き、「週刊アスキー」編集者と連載小説に関する打ち合わせ。井上夢人さんは、我孫子武丸さんのエッセイにあるとおり、体積が二倍になっておられました(ちょっと大げさ)。もしかして、宇宙人が本物の井上さんとすり替わっているのではないかとも思いましたが……。
 井上さん、笠井さん、我孫子さんは、さっさとe-NONELS会議へ行ってしまったので、独りほっぽり出された私は新宿駅前を徘徊。ヨドバシカメラでMELCOの無線LANカードとPCIスロット用カードアダプターのセットを購入。紀伊国屋書店で、C・W・グラフトン『真実の問題』、ヘルマン・ヘッセ『地獄は克服できる』、シートン『二人の小さな野蛮人』を購入。CD屋で、ジェニファー・ロペスの『J・LO』を購入。

2001.01.24
「ミステリマガジン」用の短編「最高にして最良の密室」のゲラを校正して郵送。
 先週、今週の「スター・トレック/ヴォイジャー」の話はすごい。「ボーグ暗黒フロンティア計画」という意味の解らない題名からしてすごいが、内容はもっとすごい。全スター・トレック中最高に面白くて、興奮しっぱなし。ボーグ探査船(初お目見え)といきなりヴォイジャーが戦闘。あっけなくぶっ壊したと思ったら、これは単なる幕あけの幕開け。ボーグ・スフィアにわざわざトランスワープ・コイルを盗みにいくジャンウェイ艦長も艦長だが、それに付いていく乗組員も乗組員。セブンはボーグにさらわれ、ボーグの中心基地に連れて行かれるのだが、その場所の模様がすごい。レゴ・ブロックをでたらめに繋ぎ合わせたかのよう。そして、とうとう出てきたボーグ・クイーンの不気味さときたら。ああ、これ以上はすごすぎて説明できない。映画版スター・トレックより迫力のある場面の連続なので、ぜひとも見るように。
 ついでに、「週刊アスキー」e-NOVELS用に書いている中編の題名を公開しましょう。『銀河捜査艦《ギガンテス》』というものです。いかにもな題名ですが、いかにもな内容です。

2001.01.23
《本格ミステリ作家クラブ》の本格ミステリ大賞の候補作が決定しましたので、お知らせします。会員の方々は、これらの作品を読んで、最高作と思われる物をそれぞれ1票ずつ投票してください。投票締め切りは5月15日の予定。投票用紙は後日郵送します。

第1回・本格ミステリ大賞候補作
 《小説部門》
 奇術探偵曽我佳城全集(泡坂妻夫) 講談社
 凶笑面(北森鴻) 新潮社
 壺中の天国(倉知淳) 角川書店
 火蛾(古泉迦十) 講談社ノベルス
 美濃牛(殊能将之) 講談社ノベルス

 《評論・研究部門》
 推理作家の出来るまで(都筑道夫) フリースタイル
 日本ミステリー事典(権田萬治・新保博久監修) 新潮社
 POSシステム上に出現した「J」(円堂都司昭) 「小説トリッパー」2000夏号掲載
 ミステリ評論革命(佳多山大地・鷹城宏) 双葉社

2000.01.22
 扶桑社文庫《昭和ミステリ秘宝》シリーズの小栗虫太郎の第二弾『二十世紀鉄仮面』の帯の惹句を頼まれたので、考えてメールしました。お恥ずかしい話ですが、『二十世紀鉄仮面』が名探偵・法水麟太郎ものだとは、先週の金曜日に日下三蔵氏から電話をもらうまで知りませんでした。あわてて書棚を漁り、教養文庫版を取り出して目を通したしだいです。扶桑社文庫には、作者死亡のため中絶した『悪霊』も入ります。
 二月に秋田書店から出る、二階堂蘭子シリーズのマンガ版『薔薇の家の殺人』あさみさとる・画の青焼きを確認。編集者と打ち合わせ。

[新刊]
 日本ミステリー界の重鎮・佐野洋氏のライフワーク『推理日記』の第9巻目が出ました。

 書名    推理日記 PART−9
 著者名   佐野洋
 出版社   講談社
 版型    四六版ハードカバー
 定価    2200円
 初版の日付 2001年1月20日
 ISBN  ISBN4-06-210462-8
 * ベストセラーも受賞作も俎上にのせて物申す。

 カッパ・ノベルスの2001年01月の新刊です。

 書名    「不要」の刻印
 著者名   本岡類
 定価    838円
 初版の日付 2001年1月30日
 ISBN  ISBN4-334-07415-4
 * この誘拐は、どうしても必要だった。

 書名    妖魔王
 著者名   菊池秀行
 定価    781円
 初版の日付 2001年1月30日
 ISBN  ISBN4-334-07414-6
 * 超古代から蘇った怨神の呪い!

 書名    海底空母イ−400号(3)
 著者名   檜山良昭
 定価    819円
 初版の日付 2001年1月30日
 ISBN  ISBN4-334-07417-0
 * 最新鋭艦イ−401号、遂に出撃!

 書名    存在の果てしなき幻
 著者名   司城史朗
 定価    819円
 初版の日付 2001年1月30日
 ISBN  ISBN4-334-07416-2
 * これは、まさに安全網無しの空中ブランコのようなものだ

2000.01.21
 一夜明けると、雪がやんでいました。朝方まで酒を飲みながら議論を交わしていたらしい笠井さんと、それに付き合っていた有栖川さんなどは起きてきません。そこで、私と貫井さんとで、Iという別荘地へ行くことにしました。ここは、今年の3月に原書房から刊行になる、笠井潔監修『八ヶ岳スキー密室事件(仮)』の舞台となったところです。ちょうど雪に包まれた別荘という写真が撮れると思い、出かけたわけです。というのも、3年前のあの日(事件に遭遇した日)は、みんな死ぬか生きるかの瀬戸際だったため、写真など撮る余裕もなかったのです。
 ところが、あの死の別荘の前へ行ってみて唖然。その別荘がなくなっているのです。周囲の建物はあるのに、その問題の別荘だけがなくなっているではありませんか! 貫井さんと私は唖然・呆然です。
 策略です! 謀略です! 欺瞞です!
 誰かが、あの事件を隠蔽しょうとしています!
 ああ、何という不思議!
 はたして、この真相はいかに……。


(有栖川有栖さんと私。何故、私はスキー服姿なの?)

2000.01.20
《本格ミステリ作家クラブ》の「本格ミステリ大賞」候補作選出のための執行会議。八ヶ岳会場まで、私の来るまで出かけました。同乗者は貫井徳郎氏、評論家の田中博氏。途中、石和のブックオフへ寄るも収穫は何もなし。
 八ヶ岳の山荘に集まったのは、私の他には、笠井潔氏、北村薫氏、有栖川有栖氏、評論家の末國善己氏、それから事務局の二人。総勢9人。八ヶ岳はすでに軽い雪景色だったのですが、だんだんと雲行きが怪しくなり、候補作選びの議論が最高潮に達した頃には大雪という有様。完全に嵐の山荘状態です。私たちは山荘に閉じこめられ、嫌でも候補作選びをしなくてはならない状況に追い込まれました。
 議論は沸騰し、一時はケンカ状態になるほど。ある者はテーブルを叩いて「帰る!」と立ち上がるが、もう外へ出ることもままならず、また議論に参加。ある者は、「この本を入れないなら、二度と選考委員はやらない!」と怒鳴ったり――というようなことはぜんぜんなく、わりと和やかに結論が出たのであります。
 候補作に関する結果は、26日頃までに《本格ミステリ作家クラブ》の会員全員にハガキで速報されます。一般に公表されるのはそれからということになりますので、現時点では秘密です。
 何故、このような厳密な方法を取っているかを説明します。一部の文学賞では、会員や候補(落選を含む)当事者も結果を知らないのに、会員でもない出版社の編集さんが(下選考委員などから)情報を得て、それを自慢げにあちこちに吹聴して回っているなどという状況があります。しかし、我々執行部は、それは会員に対しても、候補者に対しても失礼だと感じまして、情報の公開はいっせいに行なうという形を取ることにしました。

2000.01.19
 歌野晶午さんにも同席してもらい、クリンゴン帝国の大使らとまたまたJR・T駅付近で打ち合わせをしました。新世紀「謎」倶楽部の『新世紀犯罪展覧会』の単行本化(3月下旬予定・カッパノベルスから)、カッパノベルス、「ジャーロ」のことなど。
 解散後、本日開店の、駅近くにできた新しい本屋を見学に行く。1フロアー50万冊というなかなか大きな書店で、ひさびさにたくさんの本を見て嬉しくなりました。買ったのは、大岡昇平編『ミステリーの仕掛け』社会思想社(何と、1986年発行)と、ディクスン・カー『仮面荘の怪事件』創元推理文庫。後者は、昨年の復刻フェアで出たもので、改版されているので欲しかったものなのですが、今までどこにも置いていなかったのであきらめておりました(また、すっかり忘れていたのでした)。

2000.01.18
 バルカン星の大使らとJR・T駅付近で打ち合わせ。連載のこと、文庫化のこと、新作のことなど。
 河内美加さんの本格ミステリー業界マンガ「まとめてあびこくん」が出ています。「メフィスト」の連載が終わってしまって残念に思っているあなた(私もそうです)、新作書き下ろしがありますよ。こちらでどうぞ。
 デュアル文庫『少年の時間』の対談を読んでいたら、何故か私の名前も出てきます。ミステリー・アンソロジーでもないのに何故? 山田正紀先生に私の名前を唱えていただけるなんて、ドキドキします。

[新刊]
 書き下ろしSFアンソロジー『少年の時間』が出ました。来月出る『少女の空間』と合わせてお読みください。今回は、上遠野浩平、菅浩江、杉本蓮、西澤保彦、平山夢明、山田正紀という豪華メンバー。巻末に、山田正紀・西澤保彦・大森望の対談もあります。

 書名    NOVEL21 「少年の時間」
 著者名   山田正紀他
 出版社   徳間書店
 版型    文庫(徳間デュアル文庫)
 定価    648円
 初版の日付 2001年1月31日
 ISBN  ISBN4-19-905034-5
 * 少年が見つめる、「いま」の物語たち――

2000.01.17
「e-NOVELS」と「週刊アスキー」がタイアップしている小説連載ですが、現在、笠井潔さんに続き、宮部みゆきさんが連載しています。その次が私のため、原稿を書き始めてみました。題名・内容とも、まだ発表できる段階ではありませんが。180枚を一気に編集部に渡し、15枚ずつ12回の連載になるそうです(でも、笠井さんは……)。
「論理の聖剣」の原稿を書き、メールにて送付しました。
「月刊アスキー」2月号に、『親指シフト・キーボードを普及させる会』の意見広告第10回が載っています。
 その「月刊アスキー」を読んでいて驚いたことが一つました。それは、デジタル版の「平凡社世界大百科事典」を出していた日立デジタル平凡社が、平凡社本社に吸収されたという記事です(正確には、別の事柄の記事の中に書いてあった)。「えっ! そんなこと聞いてないぞ!」という驚きです。私はDVD版の「世界大百科事典」を持っており、ユーザー登録もしているのに、まったくそれについては連絡が来ていません。さっそくインターネットで、日立デジタル平凡社のウェブサイトを見に行ったら、綺麗になくなっています。続いて平凡社をヤフーで検索してウォッチしてみたら、小さく「世界大百科事件」のサポートをしていることが書いてあります。しかし、サポート業務をあちらから移管したような説明も断わりも何もありません。これって、あまりに正規ユーザーに対して失礼ではないでしょうか。
 ところで、朝、bk1で本を10冊ほど注文しました。近刊予約ができるのがとてもいいですね。河出文庫のSFアンソロジーの3巻目から残りと、ソウヤーの新作などを予約しました。これで河出文庫を探して歩かなくてもすみます。また、資料にしようと思ったある本が、当日発送になっていたのですが、何と夜8時には着いてしまったのです。早い!。今まではイーブックスとアマゾンを使っていましたが、近刊予約ができる点も含めて一気にbk1ファンになりました。ただ、「ただちに買う本リスト」と「いずれ買う本リスト」の区別の所がよく解りません。メニューの改善を希望します。

2000.01.16
 秋田書店「サスペリア増刊号『不滅の名探偵』が発売になりました。「二階堂黎人が選ぶ名作推理漫画リバイバル劇場(2)」も掲載されています。手塚先生のマンガ2作を選びました。また、次回では、ささやななえさんの「百日紅の下にて(原作:横溝正史)」を取り上げます。ささやさんの単行本未収録作品です。
『黒い仏』読了。なるほど。逆転の発想ですね。
「論理の聖剣」の原稿下書き5枚。
 光文社文庫「幻の探偵雑誌4『探偵春秋」』に収録された乱歩の対談を読むと、乱歩が社会派ミステリー的凡人・現実路線批判をしていて面白いです。もちろん、その頃はまだ社会派という概念はなかったのですが、予見はしていたのですね。

2000.01.15
 徳間デュアル文庫『少女の時間』用のゲラを校正。題名は「アンドロイド殺し」。前書きを200字書いてメールしました。
『QED 東照宮の怨』の読了。面白い。よくできている。探偵も個性が強く出てきました。新年そうそう傑作に出会えて読者としては幸せなり。しかし、ああ、しかし、今執筆中の『猪苗代マジック』に書こうと思っていたことを書かれてしまい、また、ある人物に関する趣向でもほとんど同じことが行なわれているのを見ては、ガックリ、と肩を落ばかり。やはり推理小説は早い者勝ちであります。これで、『猪苗代マジック』は、半分ほどの構想を練り直すしかないではありませんか。ああ、私がいったい何をしたと言うのでしょう! いやいや、ぐずぐずしていた自分が悪いのです。
 意気消沈しながら、殊能将之氏の『黒い仏』へ。もちろん、この題名は、クロフツのことですね。

2000.01.14
 太田忠司さんの『久遠堂事件』を読了。安定した内容を発揮しているシリーズです。続いて、期待の高田崇史さんの『QED 東照宮の怨』。歴史解明&蘊蓄部分になると素晴らしく面白いのはこれまでの作品と同様かそれ以上。名探偵のタタル氏も最初から登場して、超推理で怪気炎を上げてくれています。傑作。

2000.01.13
 前夜、「ミステリマガジン」用の短編「最高にして最良の密室」を完成し、メールで送りましたので、本日は休養日ということで、新しいスキー板とブーツを試す意味もあり、日帰りでスキーに行きました。目的地は水上宝台樹。朝6時30分車で出発。関越自動車道は、花園と沼田でそれぞれ8キロの渋滞。沼田手前で二度目の渋滞になり、面倒だったので目的地を「かたしなスキー場」へ急遽変更。
 一つ手前の昭和インターで下り、広域農道を走り、国道120号を通っていきます。老神温泉の先から少し雪が降り始め、周囲も雪景色に。吹き割りの滝付近もやや渋滞。結局、3時間半かかってスキー場へ到達。これならば、黒姫まで行けてしまう時間です。
 尾瀬岩倉スキー場にせず、かたしなスキー場にしたわけは、後者はインターネットで見つけたクーボンを持っており、リフト台が500円引きになるからというそれだけの理由です。
 かたしなスキー場はスキーヤー・オンリーで、家族連れが多いせいかマナーも良く、とても気持ちよくすべれました。ゲレンデは中級者向きのコースがたくさんあって、こじんまりしていますが、日帰り程度なら充分に楽しめます。欠点は、リフトがやたらに遅いこと。初級者コースは遅くてもかまわないから、中級者コースはもっと早くしてくれないと困ります。
 さて、新しい板ですが、劇的にスキーがうまくなったように感じるかと期待していたのですが、さすがにそういうことはありませんでした。ただ、速度を出した時の細かいばたつきは、防振装置のおかげでなくなったので、高いスキー板を買ったかいはありました。板全部の回頭性は普通、ターンの後半、板の後ろがスッと滑る感じです。そのため逆に、小回りを試すと、後ろが引っかかるような感じがします。中回り、大回りのカービング向きの板なのですね。
 ゲレンデからは、隣にある尾瀬岩倉スキー場が見えます。広くて空いていて、とても気持ちが良さそうです。次回はあそこに行ってみたいと思いました。
 帰りは吹き割りの滝温泉に入り、ドライブインでソバを食べ、ゆっくり帰宅したせいか、高速道路も順調に流れていました。青梅のブックオフに寄ったのですが、まったく何もなし。

2001.01.11
《本格ミステリ作家クラブ》の大賞選び用の推薦作アンケートの締め切りは1月15日です。まだお出しでない方は、急いで発送してください!

 キャノンのレーザー・プリンターLBP-310を修理に出しました。前々から、紙が1枚ずつではなく、数枚いっぺんに給紙されるのを騙し騙し使っていたのですが、もう限界です。それを立川駅前にあるサービス・ステーションに出しにいくついでに、スキー板とブーツを取ってくることにしました。
 あらためて購入した板を見ると、スキー板自体より、ビィンディングのごつさと派手さに驚きました。はいてみると、がっしりしている分、かなり重いことが解りました。それから、ビンディングの開放値が7にセットしてあります。しかし、私の腕前ではそんなに急斜面も行きませんし、以前の板を見ると5になっていたくらいですから、標準の5.5くらいで大丈夫だろうと思いました。そこで、ねじ回しを使い、自分で再調整をしました。
 収穫:前谷惟光『ロボット三等兵』1巻と3巻・講談社漫画文庫

[新刊]
『邪馬台国はどこですか?』や『とんち探偵一休さん』等で次々に日本史の謎を解明している鯨統一郎氏の期待の新作です。
 
 書名    北京原人の日
 著者名   鯨統一郎
 出版社   講談社
 版型    四六版ハードカバー
 定価    1500円
 初版の日付 2001年1月16日
 ISBN  ISBN4-06-210464-4
 * 第二次世界大戦の敗戦。その理由は北京原人の化石にあった。

2001.01.10
「ミステリマガジン」用の原稿「最高で最良の密室(仮)」は、下書き40枚でほぼ完成。今回も「「Y」の悲劇」と同じ増加博士(またの名を、ふえる博士)シリーズものにしました。
『ブラインド・フォールド』は面白く読み終わりました。部分的にメタ・ミステリー的趣向が入るのですが、いたって邪魔なような気がします。

[新刊]
 ギャグと本格を融合した独特の作品群を発表し続ける霞流一氏の新作です。今回も題名に動物が入っています。

 書名    スティームタイガーの死走
 著者名   霞流一
 出版社   勁文社
 版型    新書(ケイブンシャノベルス)
 定価    840円
 初版の日付 2001年1月10日
 ISBN  ISBN4-7669-3677-9
 * 機関車消失!

2001.01.09
 尾崎諒馬『ブラインド・フォールド』(角川書店)を読み始めましたが、かなり面白いですね。前作、前々作とは雰囲気ががらりと変わっていて、また、読みやすくもあります。まあ、最後まで読まないと、この作者はまたメタ・ミステリーをやりそうで怖いのですが。この作品は、横溝正史賞の最終候補まで残ったものに加筆訂正した奴だったと思います。
 スキーの板ですが、やっぱり考え直して、『スーパーアックス10パイロット』に機種変更しました。パイロット・システムというのに興味が湧いてきたものですから。こちらは小回りには向かないという話ですが、どうせ、技術的に小回りなんかできないのですから同じことです。電話で注文し直したところ、長さは170センチしか残っていないとのこと。今までと同じですが仕方がありません。年齢的に若い我孫子さんに勝つには、道具に凝るしかないとの結論からの暴挙です(って、スキーは勝負か)。
「ミステリマガジン」ディクスン・カー特集用の短編の執筆を開始。

[新刊]
 先に光文社文庫から出た『幻の探偵雑誌』全3巻が好評だったので、続刊6巻が出ることが決定しました。これは、その第4巻目です。小説・評論・対談など、貴重な作品がたくさん入っています。
 
 書名    幻の探偵雑誌(4)「探偵春秋」傑作選
 著者名   ミステリー文学資料館・編
 出版社   光文社
 版型    文庫(光文社文庫)
 定価    724円
 初版の日付 2001年1月20日
 ISBN  ISBN4-334-73109-0
 * 一味違う「探偵雑誌」のエッセンスを収録。

 講談社ノベルス、2001年1月の新刊です。今月は本格ミステリーの俊英・高田崇史、殊能将之の作品が爆発的にお目見え。どちらも期待できる新作ですね。

 書名    QED 東照宮の怨
 著者名   高田崇史
 定価    840円
 初版の日付 2001年1月10日
 ISBN  ISBN4-06-182164-4
 * 日光東照宮にまつわる深秘が、謎を解に導く!

 書名    黒い仏
 著者名   殊能将之
 定価    760円
 初版の日付 2001年1月10日
 ISBN  ISBN4-06-182167-9
 * 名探偵が世界を変える!

 書名    御手洗潔のメロディ
 著者名   島田荘司
 定価    820円
 初版の日付 2001年1月10日
 ISBN  ISBN4-06-182151-2
 * 初めて明かす名探偵の素顔。

 書名    白い迷宮
 著者名   田中芳樹
 定価    740円
 初版の日付 2001年1月10日
 ISBN  ISBN4-06-182163-6
 * 雪の中にそびえ立つ古城。その地下にひそむ怪異。

 書名    今夜はパラシュート博物館へ
 著者名   森博嗣
 定価    800円
 初版の日付 2001年1月10日
 ISBN  ISBN4-06-182166-0
 * 森ミステリィの煌き集。

2001.01.08
 昨夜から東京も雪。5センチほど積もりましたが、休日であったために、それほどの混乱もなかった模様。
 そんな中、立川駅前へ出かけ、宮尾登美子の『仁淀川』を購入。その後、スキー・ショップへ行き、新しいスキー板とブーツを物色。最初はサロモンの「スクリーム10パイロット」という新型新製品にしようと思ったのですが、これはフリーライド寄りの板だし、技量的に乗りこなせないと判断(ところで、フリーライドって何?)。ワンランク落として、もっとカービングを楽しむという観点で、オールラウンド向けの「スーパーアックス9」という板にビンディングを付けることにしました。後で気づいたのですが、前者はビンディング込みの値段で、後者はビンディングが別売り。値段的には対して変わらなくなるので、やはり前者にした方が良かったかと少し後悔しました。板の長さは169センチと161センチがあったのですが、カービングは年々短くなっている(それでも性能は落ちない)という状況なので、あえて短い方の161センチを選びました。回しにくい長い板は、もう履きたくもなかったものですから。
 ブーツもサロモンの新型(日本人向けとかいう奴)。しっかり足にフッィットするのに、少しも痛くないし、けっこう暖かそうなインナー。ラングのブーツも試しに履いてみましたが、あの足を入れてから踵の方へ強く詰めていかなければならない履き心地が、やはり窮屈で好きではないことを確認。
 ついでに、サーモ何とかというミズノの下着も購入。これは汗を吸い取り、それを発熱に変えるというすぐれもので、登山者などに人気のある物です。
 ところで、自動車の雪道対策について書きます。まず、スキー場へ向かうような人は、必ず、四輪駆動車にスタッドレスタイヤを履いて来てほしいと思います。最低でも、FF車にスタッドレスタイヤという装備をお願いします。ゴム・チェーンや金属チェーンは、あくまでも緊急時の脱出用です。雪道を長時間走行するためのものではありません。四駆の自動車はまだしも、スタッドレスタイヤを購入するお金がないという人は、スキー場へ来るのはやめましょう。来る資格もないと思います。スキー場へ向かう坂道でチェーンをあわてて巻いているバカ者や、ノーマル・タイヤで来てスタックしているオロカ者を時々見ますが、こういう輩は他人の迷惑だし、何より、自分の命が危ないと知るべきです。その人間の命が危ないだけなら、その人物の自業自得ですが、他の車がはねることもあり、結局は大勢の人間に迷惑をかけます。
 それから、チェーンに関して、よく「駆動輪だけ巻けば良い」というようなことが言われまずが、これはまったくの嘘です。自動車雑誌の「ベストカー」などでも、平気でこういう出鱈目を書いていますので、注意してください。タイヤは四つあるのですから、滑りたくなければと、四輪ともスタッドレスにするか、四輪ともチェーンをかける必要があります。チェーンを駆動輪だけ巻くというのは、東京みたいな平地で、ちょっとだけ雪が降っている時、ある程度短い距離を緊急的に移動する際の話です。雪道、凍った道をある程度の距離以上走る場合は、必ず、四輪とも滑らない対処をしてください。前輪、もしくは後輪にしかチェーンを巻いていない場合、ハンドルを少し切るだけで、ノーマルタイヤが滑って、車は回転してしまいます。制動距離(停止距離)も当然延びます。すべて事故に繋がることは自明です。
 自分の命と、他人の命を守りたいと思ったら、最低限、これらのことは守るべきです。
 なお、四輪駆動でスタッドレスを履いている場合、チェーンを持っている必要はあるかどうか。持っているにこしたことはありませんが、その状態でチェーンを巻く事態になったら、もう外は猛吹雪か一メートル以上の積雪でしょう。そんな事態に陥る前に、さっさっと引き上げる勇気が重要です。

2001.01.07
 休憩1時間半を入れて、4時間半のドライブ。途中で、何故か埼玉・本庄の日帰り温泉へ入ることになりました(桜何とかかんとかセンターという所)。藤岡インターで下り、近くにあるブックオフへ寄ってから、そこへ向かったわけです(収穫はなし)。風呂も人がいっぱいでしたし、大広間の休憩所ではカラオケ大会で、ぜんぜん休憩できません。カラオケは個室でやってほしいものです。こういう田舎臭い感性は大嫌いです。
 そういえば、暮れの30日に黒姫でスキーの今シーズンの初滑りをしたのですが、頭に来ることがありました。中央クアッド乗り場が混んでいたのですが、その混んでいた理由がくだらないのです。クアッドですから4人乗り。去年までは、自動ゲート(メダルをかざすタイプ)が4つあったのに、3つしかないのです。しかも、その内の一つが壊れているのですから、混まないわけがありません。ゲートの横にいた係員を捕まえ、「どうしてゲートが一つ減っているんだ?」と尋ねると、「他のゲートが壊れ、予備がないので、一つをそちらへ持っていった」とのたまわるではないですか。続いて、「故障が直るまで、乗客を、ゲートの横を便宜的にフリーで通したらどうか」と意見を言うと、「機械で人数をカウントしているからできません」の一点張り。さすがに温厚な私もさらに頭に来て、滑り下りてくると、そのままコスモスというセンターに直行。スキー板を脱ぎ捨て、一階にあるインフォメーションへ。受付嬢は他の者と話をしていて終わりそうにないので、奥にあるドアが事務所らしいと推理し、そのまま中へ。事務所があったので、「責任者は誰だ! 世委任者を出せ!」と怒鳴りあそばし、キョトンとする責任者らしい男に、「俺たちは、時間でリフト代を購入しているんだぞ、少しは融通を利かせろ! カウントするぐらい、人間が余っているんだから、手作業だってできるだろうが!」と恫喝いたしまする。すると、「はは、申し訳ございません」と一応はお詫びの言葉が口から出たので、様子を見ることにした私は、もうクアッドの方へは行かず、第5リフトという別の中級コースで滑ることにしたのでした。ちゃんちゃん。

2001.01.06
 またまた日帰り温泉へ行くことに。ここは私のお気に入りの場所です。しかし、後から入ってきた親子連れには困りものです。体をお湯で流すこともなく、いきなり湯船の中に飛び込んでくるのですから。公衆浴場を自宅の風呂と勘違いしているバカ親子です。

2001.01.05
 マレー・ラインスターの『宇宙大激震』を読了。子供向けに訳された本ですが(だから)、とても面白かった。とにかく荒唐無稽。次々にムチャクチャな事件が起き、良い人は正義で、悪い人は悪人。SFはこうでなくっちゃね!
 半日ほど運動をしようとしたのですが、天候が悪く、2時間で切り上げました。

2001.01.04
[スキー場征服計画]に、スキー場に関する意見を追加しました。
 またまた某所の日帰り温泉に行きました。地元の人ばかりが来ていましたが、湯船の中でタバコを吸っている老人がいて閉口しました。ボケて、物の善悪の区別がつかなくなっているのでしょうか。お湯の臭いが、鉄分を含んでいるらしく、色合いを含めて、何だか淀んだ池のような感じでした。かなり苦手です。前日の日帰り温泉は硫黄の臭いがけっこうしましたが、そちらはわりと好きです。
 今までいった温泉では、白骨、万座、燕などの白濁硫黄系温泉が好みです。上高地の手前にある白骨には、松本の源地に住んでいた祖父に連れられ、子供の頃(35年ほど前)、毎年のように行きました。今のような舗装された道路があるわけではなく、ボンネットバスと乗用車がすれ違うのもやっと。バスの窓から横の流れる谷川の底まで覗けたという時代です。泊まっていたのは、吊り橋を渡った所にある旅館、といえば、解る人には解るでしょう。あの頃の白骨は、まさに湯治場というか、秘境という感じでした。
 日帰り温泉では、今述べた燕温泉の黄金の湯、河原の湯(何しろ、無料。ただし、冬季は閉鎖)と、露天風呂からの景色の良い、木島平にある馬曲温泉(冬季はぬるめになり、長く入っていられるので良い)が好きです。燕は妙高、馬曲は北信の話でした。

2001.01.03
 某所の日帰り温泉にゆっくり浸かりました。すごくぬるくて長く入っていることができませんでした。というより、寒くて上がることができませんでした。
 ショーロホフの『静かなドン』をうっかり読み始めてしまいました。内容をまったく覚えていません。それにしても、ロシア文学はやたらに長ったらしいですね。しかも、登場人物がけっこう上っ面だけ。どうも個人個人の性格がよく解りません。という以前に、ロシア人の名前がぜんぜん覚えられないんですが。
 マイクロソフトのオプチカル・マウスを購入しました。性能、解像度は文句ありませんが、少し大きめで、握りにくいですね。外人の手に合わせて設計されているのでしょうか。
[博物館]のページに、私が滑ったことのあるスキー場を紹介する[スキー場征服計画]を追加しました。

2001.01.02
 上限100枚のところ、200枚書いてきたため落選となった、ある人の『新・本格推理』用の原稿を読んだところ、これがすばらしいできでした。以前、『本格推理』に「我が友アンリ」という作品が収録されたこともある田辺正幸氏の書いた、「ジェフ・マールの追想」という作品です。前作同様、ディクスン・カーの贋作で、名探偵アンリ・バンコランが登場する本物の探偵小説です。しかも、あの『夜歩く』の続編になっているのです。死者復活、密室殺人、首なし死体、透明人間、等、次々と繰り出される犯罪は、怪奇趣味と不可能性に満ちあふれた中編です。文体もカーを彷彿させるできばえ。実に素晴らしい!
 先に述べたように、枚数的に応募要領に反しているので、これを『新・本格推理』に採用するわけにはいかないでしょう。しかし、このまま埋もれさせるには惜しい作品です。何とかして、世に出したいと考えています。

2001.01.01
 皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。作家・読者一丸となって、本格ミステリー・シーンをさらに盛り上げましょう!
 昨世紀に読みかけていた『セント・ニコラスの、ダイアモンドの靴』が、21世紀に最初に読んだ本になりました。名探偵・御手洗潔の「いい話系」の物語でした。満足。普通の作家が書いたら200枚で終わるものを、さりげない技巧で400枚以上に引っ張ってくれます。さすがですね。
 午前11時にブックオフへ行ったら、今日は正午開店ですと。適当に時間をつぶしでから二件はしご。収穫はほとんどなし。
 それにしても、子供の頃(『鉄腕アトム』や『スーパー・ジェッター』などを夢中になって見ていた頃)、21世紀は遠い未来だったのに、ついにここまで来てしまったんですね。この勢いで、世界平和と宇宙開発を実現したいなあ。
 収穫:風間宏子『花婿に乾杯』全6巻・小学館FC。赤江瀑『オイディプスの刃』角川文庫。






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