2000年04月
2000.04.01
『敷島博士の悪夢の密室』は、 『泥具根博士の悪夢の密室』と改名しました。まだ正式決定ではないので、さらに改名する可能性もあります。泥具根博士の名前は、ドラグネット博士から取りました。やっぱり、敷島博士が悪いことしちゃいかんだろうという配慮です(『鉄人28号』ネタ)。
昨日の収穫。ポプラ社の『ルパンと時限爆弾』『ルパンと殺人魔』南洋一郎。この怪盗ルパン・シリーズは、新装版が出始めていますが、ボワロ&ナルスジャックの原作の奴は入らないらしいので、押さえておく必要がありますね。
今日から、5日間ほど、ローガンズ・ラン状態で地下に潜伏します。メールは一日一回チェックできると思いますので、急ぎの方はメールで御連絡を(僕は脳腫瘍で死にたくないため、携帯電話は使わない主義なのです)。たぶん、日記更新はできません。
2000.04.06
修理に出していたCD-RW機は、3月31日に戻ってきました。15日かかったことになります。メインマシンに繋いでみたところ、音楽CDは聞けるのに、データー・ディスクを認識しません。しかし、時間ぎれで対策を講じることができないまま、翌日からある所へ急遽出かけることになりました。行き先は富山県と新潟県の県境、朝日町という場所です。海沿いの町で、砂利の多い長い海岸にはヒスイ海岸という別名のある所です。滞在中の1日は、山間にある小川温泉という1軒宿のホテルに泊まりましたが、静かでなかなか良い所でした。
西澤保彦さんの日記を読むと、毎日御馳走を食べているみたいなので、私も自慢します。向こうへ行っている間に、ズワイガニとアンコウ鍋を食べました。東京へ戻ってきた今は、(けっして食べ過ぎたわけではないのですが)少し体調不良状態です。
家に帰ってくると、講談社ノベルスの新刊や(噂の『美濃牛』が読める!)、「メフィスト」が届いていました。「メフィスト」には、列車3重密室殺人事件を扱った蘭子シリーズの『悪魔のラビリンス』が載っています。ぜひ御覧下さい。
2000.04.08
『二階堂黎人vs新本格推理作家 おおいにマンガを語る』の見本刷りが上がってきました。この企画を思いついてから数年を経て、メディアファクトリーとコーディネーターの中野晴行氏、そして対談に応じてくださった17人の作家の方々の協力を得て、ようやく上梓することができます。新本格推理ファン必読の書と自画自賛しておきます。18人の作家×各作家のファン1万人で、18万部の発行を目指していますが、出版不況のおりから初版は6、7000部というところのようです。したがって、刊行時には売り切れや奪い合いは必至。書店に予約された方が良いかもしれません。
CD-RWドライブは各種設定を全部見直してやっとまともに動くようになりました。一番の問題点は、デバイスのプロパティで[自動挿入]をオフにしなければならないのですが、何故かこれがオンに戻っていました。Windowsは、時々こういうことがありますね。といっても、
まだライティング中にハングアップすることがあります。やはり音楽CDを焼く時には、相当、マシンに(CPUの他、特にSCSI関係に)負荷がかかっているようです。
最近の国内もののお勧めは、鯨統一郎氏の『とんち探偵一休さん
金閣寺に密室』です。これは面白いし、細かいところまでよく神経が行き届いています。藤木稟氏の『大年神が彷徨う島』もかなり良い雰囲気を醸し出しているのですが、犯人が見立て殺人をした理由がいっさい書いてないのはあまりに杜撰では。そういうところで手を抜くと(というか、謎は思いついても解決を考えてから書き出さないからなんでしょうが)、全体が稚拙に見えて損をします。
昨日までの収穫。鮎川哲也『偽りの墳墓』角川文庫、ハインリヒ・ベル『保護者なき家』、巴里夫『陽気な転校生(後編)』集英社漫画文庫、松本るい『おおわれら3匹』KC。
2000.04.09
契約しているCATVのチャンネル内容が変わり、GAORAが消えてテニスが見られなくなったので、スカパーに入ることにしました。こちらなら、テニスチャンネルがあるからです。受信機とアンテナを購入して、設置します。アンテナをベランダに取り付け、ケーブルをエアコンの穴から家の中に引き込み、画像が写るまで2時間もかかりませんでした。番組表を本屋で購入し、どんな番組があるか確認して試聴(試視聴?)を開始しました。
入りたいと思った番組は、他に、「X−ファイル」などをやっているFOXチャンネルと、ちょうど「ボアロ」シリーズをやっていたミステリチャンネル(ただし、あの不愉快な国内・国外書評コーナーがなければの話ですが)。スーパーチャンネル等はCATVの方でも見られるので、たいして見たいものがないのが解りました。音楽番組も、ハードロック専門チャンネルとか、どうしてないんですかね。ドラマも、SF専門チャンネルとか、スタートレック専門チャンネルとか、白黒アニメ専門チャンネルなんていうのが欲しいところです。ああ、それからもちろん、古本専門チャンネルとか。
森英俊氏監修によるエラリー・クーインのライヴァルたちの第2弾、『タラント氏の事件簿』が出ます。不可能犯罪趣味に満ちた傑作短編集です。
書名 タラント氏の事件簿
著者名 C・デイリー・キング
出版社 新樹社
版型 四六版ハードカバー
定価 2000円
初版の日付 2000年4月10日
ISBN ISBN4-7875-8497-9
* 消失、密室、幽霊、エラリー・クーインも絶賛した不可能趣味満載の連作短編集。
2000.04.11
体調悪く2日間寝込みました。胃の具合が悪いと腰まで痛くなるので最悪です。執筆の気力が湧きません。仕方がないので、スカパーで『名探偵ポアロ』や『コンバット』を見る他、若竹七海さんの『名探偵は密航中』と第14回メフィスト賞受賞作の『UNKNOUN』を読み終え、いよいよ『美濃牛』に取りかかりました。他には、霧舎巧氏から送られてきた「まだらの紐、再び」を読了。これは、『密室殺人大百科(仮)』用の密室短編で、なかなかのでき。《あかずの扉》研究会の後動さんが活躍します。
2000.04.12
某大学ミステリー研究会の古い会誌(ガリ版刷り)数冊に目を通して、密室短編を読みました。『密室殺人大百科』用にある作家から推薦されたものでしたが、残念ながら、プロ作家の作品との差がありすぎて、採用は断念しました。トリックは悪くないのですが、登場人物の膨らみとか、物語の展開の妙とかが痩せていて、かなり見劣りがするためです。
『親指シフト・キーボードを普及させる会』の掲示板が何故か表示できません。少しすれば復旧するだろうと考えていたのですが、夜になっても回復しないのです。どうやら、この掲示板を置いている場所の別の掲示板でネット・トラブルがあったらしく、サーバー側が、その設置場所を閉鎖してしまったことが原因だと解りました。仕方がないので、今朝から暫定掲示板の設置に労力を取られました。それにしても、トラブルがあった掲示板だけを閉鎖すればいいのに、何でサーバー側も、ボード全体を閉鎖するのでしょう。その上、トラブルを起こしている連中が、前々からネットで頻繁にトラブルを起こしている輩らしいのです。まったく腹立たしいというのが正直なところです。
昨日の収穫:『結婚の条件(3)』忠津陽子。『サービス満点おとまりはこちら』本村三四子。
2000.04.13
今、日記の日付を書き終えて、今日が13日だと気づきました。まだ11日だと思っていたのに……。
昨日は結局、親指シフトの掲示板対策のため、半日潰してしまいました。おかげでまだ『美濃牛』が読み終えません。「KADOKAWAミステリ」の締め切りが迫っているのでけっこう焦ってきました。
桐野夏生さんらとの麻雀対戦記が載っている「週刊現代」が送られてきました。週刊誌をまともに全部読むのは10年ぶりくらいです。しかし、週刊誌って、本当につまらない内容ですね(「週刊現代」がつまらないといっているのではなく、全部の週刊誌)。他人をけなすばかりの記事と、バイアグラ代わりのセックスの話と、どうでもいいような女性の裸のグラビア。大学生の頃、五木寛之氏の小説だかエッセイが読みたくて「週刊朝日」を、手塚先生の「アドルフに告ぐ」を見るために「週刊文春」を買っていたことがありまが、その時も、非常につまらないと思っていました。そして、中年になったら面白く感じるようになるのだろうかと考えていましたが、今、40歳になってもちっとも楽しめません。大手町や新橋あたりに通勤しているサラリーマンの方々が読むと、興味を持てる内容なのでしょうか。
『悪霊の館』講談社文庫の見本刷りが届きました。今回の装丁や造本は非常に気に入りました。デザイナーの辰巳四郎さんと担当者さんに感謝。そして、解説を書いてくれた小森健太朗氏にもお礼を。
ボーグ人の斥候から降伏通告。中身は、夏に出すある巡洋艦の部品製造の催促。救難信号を発して抵抗中でありますが、向こうは強大な力を持っているので降参する可能性も大。
昨日の収穫:「殺人交差点」創元推理文庫。
2000.04.14
『美濃牛』を読み終え、「KADOKAWAミステリ」の『論理の聖剣』の下書き6枚を書きました。
『泥具根博士の悪魔の密室』は、一ヵ所引っかかっているところがあり、それが解決できたら執筆を再開するでしょう。
光文社文庫から森英俊編著の『海外ミステリー作家事典』が出ました。この手のリファレンスは孫引きで書かれるものもあるのですが、これは執筆陣と共に非常に新鮮な内容です。早くドハティーが読みたいなあ。
昨日の収穫:『鉄の門』マーガレット・ミラー、底本『悪魔くん』水木しげる
2000.04.16
掲示板には書いておいたのですが、文庫版『悪霊の館』プレゼント企画があります。詳細はそちらを御覧下さい。
「KADOKAWAミステリ」の『論理の聖剣』の原稿5枚をメールで送りました。今月は海外本格を読み耽っていたため、深谷忠記、篠田真由美、谺健二各氏の重厚な作品が来月回しになってしまいました。残念無念。新刊はできれば出た時にすぐ読みたいのに。
それから、愛川晶さんの生み出した名探偵・根津愛ちゃんのホームページができたようです。一度はアクセスできたのですが、次に見に行ったら繋がらなくなってしまいました。どうしてでしょう。アドレスがはっきりしたら、リンクを貼る予定です。
昨日までの収穫:『火よ燃えろ!』カー文庫、『恐怖の1ダース』中田耕治編
出帆社、『ミリーただいま参上!』忠津陽子、『あつまれ青春!』忠津陽子。
忠津陽子もだいぶ集まりました。あとないのが、『満月城へようこそ』大都社、『結婚の条件』の1と4巻です。引き続き、探求しております。
講談社文庫は、6月と7月にミステリー・フェアを催す予定らしいです。通常の刊行物の他に、企画物が出る模様。私の作品は、7月にボクちゃん探偵シリーズの『私が捜した少年』が入ります。
2000.04.17
『タラント氏の事件簿』を読み終わりました。解決はややあっけないものが多いのですが、不可能犯罪性における雰囲気はなかなかのものです。
昨日書いた、美少女名探偵・根津愛さんのホームページが解りました。リンクに登録してありますから、ぜひ見てください。
『泥具根博士の悪夢の密室』を再開しました。といっても、昨日は1枚しか書きませんでしたが。
昨日の収穫:乱歩7冊、正史10冊 角川文庫。横田順彌『日本SFこてん古典』全3巻帯付き 集英社文庫(これって、ずっと徳間文庫だとばかり思っていました)。『見えない機関車』『急行出雲』カッパ。
2000.04.19
ちょっと風邪ぎみで、喉が痛く、寒気がします。
18日発売の「月刊アスキー」に、『親指シフト・キーボードを普及させる会』の意見広告が掲載されました。今回は、[親指ひゅん]などのソフトウエア方式による、JISキーボードの親指配列化の紹介です。協賛者も地道に増えています。パソコンにおける日本語入力環境に興味のある方の協力をお待ちしています。
『密室殺人大百科』収録作品に関する編集作業、来月の親指シフト・キーボード意見広告のための調整事項、『泥具根博士の悪夢の密室』執筆の続き、などなど。
昨日の収穫:高木彬光『手相学入門』講談社。これって文庫にはなっていませんよね。奥付を見ると、『人相学入門』という本もあるらしい。1976年の発行です。
2000.04.20
『泥具根博士の悪夢の密室』は下書き64枚。やっと状況説明(人物説明含む)が終わったところ。これから5重密室殺人が起こるわけで、そこに蘭子さんの推理が加わると、どう考えても80枚で収まるわけがないですね。どうしましょう。やっばり本格推理を50枚や、80枚の短編で書くのは無理がありますね。100枚から200枚はほしいところです。それにしても、ちょっと体調が悪い方が集中して執筆できるようです。
昨日の収穫:筒井康隆編『'60、'71、'72、'73
日本SFベスト集成』徳間文庫。これって、ノベルス版は75年度まで出たような記憶があるのですが、文庫版は何年まで出たのでしょうか。
なお、島田荘司先生と、芦辺拓氏の新作が刊行されました。データーを載せておきます。
書名 御手洗パロディ・サイト事件(上)(下)
著者名 島田荘司
出版社 南雲堂
版型 新書判
定価 各880円
初版の日付 2000年4月25日
ISBN ISBN4-523-26356-6 と ISBN4-523-26357-4
* 電脳空間に登場するバーチャル御手洗潔。石岡、里美は作中作の向こうに真
相を見出せるか? インターネットに潜む怪事件。石岡・里美がウェブ・サイトの謎に挑む。
書名 名探偵博覧会 真説ルパン対ホームズ
著者名 芦辺拓
出版社 原書房
版型 四六版ハードカバー
定価 1800円
初版の日付 2000年4月25日
ISBN ISBN4-562-03303-7
* 手さばきもあざやかなミステリーのフルコース。名探偵の博覧会へようこそ。
それから、辻真先先生が、親指シフト・キーボードを使って書いた冒険小説も刊行されたので、これもデーターを載せておきます。
書名 あじあ号、吼えろ!
著者名 辻真先
出版社 徳間書店
版型 四六版ハードカバー
定価 1900円
初版の日付 2000年4月30日
ISBN ISBN4-19-861167-X
* この作品で鉄道冒険小説が確立された! 北方謙三氏、種村直樹氏絶賛!
2000.04.22
やりました。ついに最後の一冊だった『まじめに愛して』サンコミを手に入れ、西谷祥子をコンプリートにしました。たぶん85冊全部揃ったはずです(書棚の再確認はまだしていませんが)。いずれ、ホームページ上で書影をお目にかけたいと思います。
しかも、井出ちかえの『ビバ!バレーボール』全6巻まで見つけてしまいました(ただ、第5巻のみカバーなしですが)。昔、「リボン」誌で飛び飛びに読んでいただけなので、通して読むのが楽しみです。少女マンガの中でも、『ビバ!バレーボール』は非常に入手難になっている作品です。見つけた時には我が目を疑いました。
仕事もしています。『親指シフト・キーボードを普及させる会』の意見広告のため、NICOLA事務局をライターのOさんと一緒に取材しました。来月号の「月刊アスキー」に載ります。
それから、推理作家協会の契約書委員会。各出版社の担当者との会合及び意見交換です。
「KADOKAWAミステリ」連載中の『論理の聖剣』のゲラのチェックも。
『泥具根博士の悪夢の密室』は、現在までで81枚、やっと密室殺人が発覚するところ。すると、蘭子さんの推理まで含めると、150枚はいってしまうかもしれません。この書き下ろしは、80枚基準でみなさんにお願いしているのに、私だけ抜け駆けしてそんなに書いてしまっていいんでしょうか(まあ、ホストなので手を抜くよりはいいかとは思いますが)。
デジカメの調子が少し悪いのです。フラッシュを焚くと、全部画面が真っ白になってしまいます。焚かないと、下の写真のように光量不足になってしまいます。修理に出さないとだめかもしれません。
2000.04.24
風邪と花粉症のダブルパンチで体調的には絶不調です(頭が痛いのが特に辛いですね)。しかし、原稿書きは少しずつ進んでいます。短編の下書きは104枚を数えました。しかし、未だに密室の状況を説明している段階。それはそうです。何しろ五重密室殺人事件なんですから。どうも、最初から計画を誤ってしまったみたいです。どうしましょう。
太田忠司さんから、『密室殺人大百科』用の短編を送っていただきました。霞田志郎シリーズで、人間消失に関して非常に面白いアプローチをした作品です。ファンならずともたまらない内容です。物語に秘められた(秘めていませんが)叙情性は、太田さんならではのものです。このアンソロジーのために、続々と力作が集まってきていますので、読者の皆さんは期待してください。
デジカメのQV-2000UXは修理に出ました。
カウンター22000番を踏んだ方に、文庫版『悪霊の館』をプレゼント。詳細は掲示板を御覧ください。
2000.04.26
海外本格ミステリーの翻訳叢書であるヴィンテージ・ミステリ・シリーズ(カーの『月明かりの闇』他)や、新本格関係の本(『鮎川哲也読本』)などを刊行して、いまや本格ファンにはお馴染みの原書房がホームページを開設しました。ここです。島田荘司先生からの重要なお知らせもありますから、ぜひ見てください。
作家にして音楽家の鐸木能光さんが、『ワードを捨ててエディタを使おう』(SCC)という本を出しました。CD-ROM付きで、作家やライター御用達のエディターであるQXエディターの正規ライセンス付きです。QXは私も使っているエディターですが、縦書きができる他、レスポンスも良く、マクロも協力で非常にお勧めです。その他、パソコンに関する様々な考察があってたいへん勉強になる本でした。
風邪が抜けません。短編の方は120枚を越え、ちゃくちゃくと中編に向かいつつあります。
5月の角川文庫は、ミステリー・フェアとのこと。折原一さん、貫井徳郎さんの作品他どっと出ますからご注目ください。
2000.04.27
『泥具根博士の悪夢の密室』は、170枚で下書きが完成しました。80枚の予定だったのに、大幅に膨れあがってしまいました。たぶん清書すると、180枚は越えるでしょう。まったく作家として、自分の目算の甘さに嫌になります。
しかし、今、手元に、西澤保彦氏と柄刀一氏の原稿もあります(西澤さん、受け取りましたよ)。前者の題名は『チープ・トリック』、後者の題名は『時の結ぶ密室』。両方ともすごい力作です。図版はあるし、柄刀一氏の方は、密室分類チャートまで付いているんです。どうしてみんな、こんなに力を込めて書いてくれるんですか。嬉しすぎるじゃないですか。読者の皆さん、『密室殺人大百科』の刊行を心待ちにしてください。絶対に裏切らない、すっごい密室アンソロジーをお届けしますからね。名ばかりの密室は道をあけろ! 消え去れ! ってなもんです。
「S」という読書誌から、新潮文庫の「ハンニバル」の書評を依頼されましたが、丁重にお断わりしました。ジャック・ニコルスンとジュディー・フォスターのセックス・シーンなんて読みたくありませんから。
収穫:筒井康隆編『'74 日本SFベスト集成』徳間文庫。やっぱり75年まで出ているのかな?
2000.04.30
『泥具根博士の悪夢の密室』の清書を進行中。現在3分の2まで。全体の枚数は193枚になっています。頭の中がかなり煮詰まっていて、今日が何日やら何曜日だかもすぐに思い出せないような状態。
歌野晶午さんから、密室短編を送ってもらいました。題名は、『Mr.Summertime』。短編の名手らしいひねりの利いた作品で、普通の短編3つ分くらいのトリックのコンビネーションでできあがっています。素晴らしい!
ミスベスのともさんの日記を見て、「ミステリマガジン」の6月号が名探偵特集をやっているというので、昨日から買いに行ったのですが、なかなか見つかりません。結局、本屋を7件も回ってしまいました。「SFマガジン」はその内の3件にあったのですが。ジョセフィン・テイの長編分載もあるので、来月号も買わなくては。しかし、こんなに置いてないんでは困ります。ミステリー・ブームとかいいながら、SFの雑誌より売れていないんでしょうか(って、私も時々しか買いませんけど)。クラシック・ミステリー長編分載は2回目と書いてありましたが、1回目って何でしょう? 気になります。バックナンバーをいずれ捜さねば。